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モザイクの町、ピアッツァ・アルメリーナと焼き物の町、カルタジローネ

2015年04月10日 | 日記

ピアツツァ・アルメリーナもカルタジローネもシチリア島の内陸部にあります。

なお、シチリア島は地中海で最大の島であり、面積は九州の約4分の3、四国より少し
大きいということです。
平野部は少なく、大半は山地と丘陵地でおおわれているといいますが、
九州や四国のような山岳地というようなものはなく、丘陵地のイメージです。

ピアツツァ・アルメリーナの見どころはなんといっても古代ローマ時代の大富豪貴族の
別荘のカターレ莊です。

建物の床を飾るモザイクは素晴らしいです。全部の床がモザイクです。
壮大な建物で約40室の部屋があるということです。
ほとんどの部屋が屋根でおおわれているので、当時のままで保存されています。

  

16の「狩猟の廊下」は人間と猛獣が戦う狩りの様子が描かれており、迫力があり有名です。
が、あまりにも大きすぎて伝えきれないので、省略。
一般受けするのは26の「10人のビキニの少女の間」に描かれているビキニを着けた10人
の少女たちです。

     

   

また19の「寝室」のモザイクも見逃せません。
こういうエロチックなものは、どのように考えればいいのでしょうかね。
子供部屋もありましたので、子供たちの目に触れると思うのですが。
子供の権利とか子供の視点をいうのは、現代の思想なのですね。
中学生のような修学旅行生も沢山見られました。 

   

交通の便は良くありませんが、是非とも訪れたいところです。

カルタジローネ

町のあちこちでマジョルカ焼のの装飾が見られます。この地域は良質の粘土層に恵まれています。
18世紀ころに陶芸の絶頂期を迎えたということです。

ここの見どころは、サンタ・マリア・デル・モンテの142段の階段です(スカーラ)。
市庁舎広場から教会に一直線に延びています。 

    

階段の蹴上げの全部に動物や植物をモチーフにした色鮮やかなマジョルカ焼のタイルが
組み込まれています。 

       

142段の階段を登り切ったところで振り返ると素晴らしい景色が広がっています。

  

教会広場のセラミックパネルは戦いの戦利品の鐘を教会に献納したエピソードを現しているとのことですが、
焼き物の町に相応しいものです。 

  

歴史のある古い町は道路が本当に狭いです。石で造られた町は壊すのが大変です。
何百年も前のままの町並みです。
ということで、このようなトロッコに乗って町中を観光しました。
かなり急な坂の狭いところで住むことの不便さを見ました。
日本のように何でも壊して作り直す文化とは対極にあるこのような文化の中での生活については
想像もつきません。 

  

カルタジローネだけでなく、訪れた多くの町で、ちょっとした広場があると
お年寄りの男性が集まり、手持無沙汰にうろうろしているのをよく見ました。
不思議と男性だけで女性たちの姿は見えませんでしたが。

高齢者にとっての生きがいのある生活、生き方ってどういうものなのだろうかと、
勿論働くだけが人生ではないにしても、することもなくただ生きているというのも
意味ある人生とは言えないと思う。
最近、終活がはやっているけれど、死への準備だけでいいのだろうか。

考えさせられます。

(写真の日付は設定の間違いで2014年ではなく2015年です。) 

 


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