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正しい裁判を得るために

東電、第一原発、第二原発を襲った津波の写真、公開

2011年04月10日 | 東日本震災

東電が福島第一、第二原発を襲った津波の写真等を4月9日公開したとのことです。

それによると、第一原発については、最大の津波は、海面からの高さが5・7メートルの
津波を想定して造られた防波堤を越え、取水口近くの海水ポンプなどをのみ込ん、その後、
海面から10メートルの敷地を越えてタービン建屋を襲い、扉が完全に水没したということ
です。

その説明の記事をどうぞ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110409-OYT1T00724.htm

第二原発については津波が流れ込む写真が公開されました。写真をどうぞ。http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110410-OYT1T00009.htm

3月11日以降、津波の被害に遭った写真を無数に見せられてきました。
その経験から言うと、今回公開された第二の津波が押し寄せてくる写真や、第一の
説明の図などを見ると、
もし、これが当初から私たちに公開されていたとしたら、これまでの枝野長官のたび重なる
会見の内容など、信じなかったでしょう。
ああいう会見は、最初から茶番でしかなかったのです。
もし、知らなかったというのなら、事実を確認する力量や意欲すらなく、いわれるままに
何でも鵜呑みにしていたというとであり、指導者として失格です。
また、知っていたとしたら、国民を騙すもので、これまた、失格です。

結局、真実に目を向け、時間稼ぎをしていただけであり、その間に被害が拡大していった
ということは明白です。

ところで、昨日は南相馬市長のYOUTUBEの動画を掲載しました。
ここでは、陸前高田市長が奥さんを津波で失いながら復興に向けて取り組む状況の
ビデオ報告(ウオール・ストリート・ジャーナル(電子版)に掲載)
をご紹介しておきます。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704101604576248912271950894.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories

南相馬市、陸前高田市、いずれも、大被害を受けたところです。

政府の役割は、こういう人たちと連携しながら、リーダーシップを発揮し、被災した人たち
の保護等の緊急の課題に対応しながら、復興に向けた支援活動をすることです。
抽象的な被害などではなく、被災地の状況は、それぞれに違っています。
そういうひとつひとつの現状を正確に把握し、それぞれの地域に即応した対応と
さらに共通の、あるいはより広域的な課題に取り組まなければなりません。

一つの提案

政府には復興支援センターが設置されているのでしょうか。
大臣をどうするとかいう問題ではなく、実働部隊です。
早急に設置すべきです。
現場のアップツーデートな情報を集中することです。
今は、携帯からスマートフォンからデジカメから簡単に動画を撮影できます。
特に携帯やスマートフォンからは即座に送信できます。
ボランティアにそういう活動をしてもらうことができるでしょう。
政府のセンターはそれをネットワーク化すればいいのです。
そこから要望を吸い上げ、ふるいにかけ、分類をし、ただちにできるものは実行し、
つぎに取りかかるもの、つぎに・・という風に段階的に分け、それぞれについて
担当を決め、何をどのようにすべきかを決めていくというような具体的な作業をすると
いうことです。
テレビ会議(スカイプを使えば簡単なことはできます)やインターネットを使って
情報を収集し、分析することも簡単です。センターから発信することができます。
センターに集まった情報等を随時、政策立案担当者、行政の責任者等とやりとり
すれば機動的に対応できます。
こういう仕組みは孫さんなどに協力してもらったらどうしょうか。
私は、こういうセンターをさしあたり、官邸に置いたらどうかと思います。

そもそも政治家は国民のために働くために選ばれているのです。
偉そうにすることが仕事ではありません。

一日も早く南相馬市長や陸前高田市長を安心させられる政治を!!!


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