哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

哲学に答えはない?(「正義」とは)

2013年09月22日 | 哲学・心の病
〈〇〇さんのご意見〉

なにをもって「正義」とするのかの論点として、例えば、母と子供の二人が海でおぼれた場合どちらを先に救助するかという事をサンデル氏は題材に上げておりました。
どちらを助ける事が正義なのかと・・・。

これは人それぞれ考えが異なりますので絶対的なものはなく、「正義」は本人の心の中に存在する確固たるものである。
しかし、客観的に見るとその行った行動が「正義」とは反してたり・・・。
母を先に助けた理由はなぜなのかとか、子供を先に助けた理由はなぜなのかとか・・・。
結局そこには「正義」という概念の答えはなく、本人が正義だと思った事が「正義」なのだと、私はハーバード大のサンデル氏の講演を観ておりました。

私も特に何を言える立場ではございません。
しかしながら、私個人で思う「正義」というものは、他人がどうであれ、ぶれる事なく、持ち合わせていると確信しております。


〉〇〇さんへ

コメントありがとうございます。

哲学とは、論理的に考えて、だれもが納得する(絶対的な)ものを答えることですが、哲学で答えることができないことは、それぞれ個人の直感によって答えなければなりません。
と私は思います。
(「論理」の対義語は、「直感」または「感情」。)

母親と子供が溺れているとき、どちらを先に助けるべきか?
という問いには、マイケル・サンデル氏や〇〇さんのおっしゃる通りで、私も私の直感によって答えるしかないと思います。

私の直感では、子供を先に助けます。
その理由を求められたら、いくつかのことを答えることはできますが、最終的には「(これまでの人生によって築き上げた)私の直感だ」と答えるしかないと思います。

そして、より良い直感を築き上げるには、哲学する、すなわち、だれもが納得する答えを求めて考え続けることも大事なことではないでしょうか。
と私は思います。

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