哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

幸福感度の多様性

2013年09月22日 | 哲学・心の病
幸福感を感じる度合い(幸福感度)は、遺伝によってある程度の差があることは明らかだそうだ。
外向的な性格の人は人とのつながりが密になり、感情的な報酬が得られやすく、幸福感を感じやすい体験が多いと言える。
一方、神経症的性格の人は細かいことにこだわる人で、達成感が得られにくいうえに不安感をいだきやすく、肯定的な体験をしても肯定的な感じをもちにくい。

そして、幸福感度が人によって多様化している事実は、「幸福な人が生き残りやすい」という単純な進化の歴史にはなっていないことを示している。
たぶん、幸福を感じやすい楽観的な人は状況判断がおおざっぱなので、難しい状況での生き残りに問題があったのだろう。
逆に、幸福を感じにくい悲観的な人は、状況判断が緻密で生き残りに貢献したと思われる。

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