哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

人格障害の治療法

2014年03月11日 | 哲学・心の病
人格障害(パーソナリティ障害)の治療法について、知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで、学びのきっかけになればと思い、今回は、それについてのQ&Aを紹介させて頂きます。

【質問】

『インターネットで調べてみて自分は自己愛性人格障害だと思うのですが、治療法としてはどんなものがありますか?
大切な人をこれ以上傷つけたくないし、傷つけてしまう自分が本当に嫌なんです。
よろしくお願いします。』


【ベストアンサー】

『精神科医です。
自己愛性人格障害の治療としては、対症療法的な薬物療法と、精神療法(心理療法)が行われます。

精神療法としては、最近はもっぱらカウンセリングよりももっと介入的な、認知行動療法が適用されること多いですね。
相談者さんのように、ご自分でご自分の問題に気づかれていて、こうしたサイトにご質問を投稿されるくらいの治療意欲とインテリジェンスがある患者さんは認知行動療法の良い適応だと思います。

具体的にはある体系化された方法で日記を書き、それを元に臨床心理士とともに患者さんの認知(外界の認識の仕方)の歪みを特定してそれを矯正していく方法です。

認知行動療法を行う専門的な施設を受診する必要がありますが、独習も可能です。
ご自身の悩みを解決するために、この治療法に取り組むことを強くお勧め致します。』


そして、実際に精神療法を受けて改善した方のコメントもありましたが、それは、

『私も人格障害(感情の起伏の激しさ、やつあたりで暴力)だった者です。
今は大体穏やかでほんわかした状態です。
周囲も初め一時的と思ってたようですが、今はその変化を驚きつつ、認めてくれてます。』

ということでした。

ただし、ネット上にも私と同じ意見がありましたが、それは、精神療法を受けた人格障害者のすべてが改善するとは限らないということで、現在の医療では改善しない人格障害者もいるということです。

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