哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

リストカット

2014年10月01日 | 哲学・心の病
境界性人格障害の症状として自傷行為があり、リストカットが有名だ。

境界性人格障害の人に見られる自傷や自殺の企ては、必ずしも死ぬことを目的にしているわけではない。
体を傷つけるとそのぶん心の苦しみが軽くなると考え、自傷をくり返している場合もある。
本人にとっては、生きるために必要な行為となってしまっている。

なかには、自分の苦しみを周囲の人にわかってほしい、なんとかしてほしいという思いから、自分の体を傷つけてしてしまう人もいる。
この場合、わざと自傷行為を見せつけるように振る舞い、周囲を驚かせる。

しかし、周囲の人が深刻に受け止めすぎると返って追いつめてしまったりすることがあるが、逆に「どうせまた見せかけでは」と軽く見ていると重大事になることもある。

自殺、自傷行為の主な原因は以下の通り。

・身体的に置き換えるため
心の苦しみは耐え難く、体の痛みに置き換えた方が楽だと感じている。

・感情をコントロールするため
コントロールできなくなっている自分の感情を、制御できたような気分になる。

・自分を罰するため
見捨てられるような自分が悪いといった、自己嫌悪や後悔を解消できると感じる。

・離人症状をやわらげるため
身体的な苦痛を受けることで、自分が自分ではないように感じる離人症から逃れられることができる。

・怒りを発散するため
自分を見捨てようとしている相手への怒りを、形にすることで発散する。

・人に振り向いてもらうため
自分がどれほど苦しんでいるのか、周囲の人に知らしめる。

・自殺をするため
もう終わりにしたい、死んでしまいたいと思い、本気で死ぬために行動する。


【リストカットをするなは、死ねというようなもの】

リストカットは、心のバランスを保つために行われる。

リストカットをしている人にリストカットをやめろというと、心の苦しみを発散させる方法を失うことになり、逆効果となる。

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