しゃべれども しゃべれども

今回、タイトル拝借じゃなく、ほんとに映画評ね（笑）
見逃したと思っていた、太一くん主演のこれ、『祇園会館』で始まってました。

この祇園会館は、シネコンじゃなく昔ながらの映画館。
トイレも少ないし、席も指定じゃないの。　なんかお煎餅の匂いのしそうな（笑）
なのでほとんど利用しないんだけど、ちょっと前のヒット作なんてのが少し安く上映されたりする。　『プラダを着た悪魔』を見たのはここ。

この映画館、ほんとに・・・古くて。
去年、宮沢りえちゃんの主演で『オリオン座からの招待状』という、京都の映画館の話があったでしょ？　ここじゃないんだけど、撮影、ここでしたんじゃないの？と思うくらい、チケットカウンター（そんな小粋な呼び方が似合わないけど）や、古臭いソファーの置いてあるロビーがそっくり。　ついでに2階席に行く階段も。
もし、DVDで見る機会でもあったら、こんな感じか～と思ってください。

さて、映画の方ですが、ジャニーズのタレントさんてほんとに何でも器用にこなしますよね。　太一くんもお喋りも上手だし、司会をさせたら中居君の立派な後継ポジションにもいるというのに、演技も良かったですよ。落語家さんになってるし。

口下手な為にテレビ解説者にもなれない元野球選手と、関西から引っ越してきたばかりに言葉の壁で苛められてる小学生、美人なのに無愛想で口の利き方の分からない失恋の後遺症を引きずってるクリーニング屋の娘。その三人が二つ目の落語家、太一くん・・・三つ葉・・の家で落語を習ううちに心が通い、まぁ、言ってみればうまくそれぞれのポジションに納まるという、ありがちなストーリーだけど、太一君の巧みさで見せる。　ある種、再生の物語、みたいな。
後半、またもや涙。　私・・・それにしてもよく泣くね。

よく出来てると思った。私はこういうの好きだな。

そうそう、祇園会館、入れ替えもないのか？　前のが終わって出てきた人がまばらで、楽母、恐る恐る扉を開けたら、4割くらい席が埋まってた。
しかもみんな、てんでにお弁当やパン、おにぎり、なんて食べてるし（笑）
匂いを気にして、ロビーでカレードック食べてた私ってなに？
もし、テレビで放映されたり、DVDになったら観てみて。　面白いから。