エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 最近、ご朱印集めがマイブーム

東京バンドワゴンシリーズ 10作目

2016-07-22 15:33:07 | 
『ヒア・カムズ・ザ・サン』

小路幸也 著  集英社  2015年4月30日 第1刷

東京バンドワゴンシリーズ10作目で、今までは集英社文庫だったけれど、これは単行本。
ふだん文庫ばっかり読んでいるので、久々の単行本は重かった(笑)

相変わらずの大家族と、この古本屋&カフェの東京バンドワゴン、堀田家に関わる人々の物語。
また、古くからの知り合いが登場しました。

誰かが亡くなっても、誰かが登場するので全体の人数は多いままです。
文庫でもそうでしたが当然、単行本でも最初に登場人物相関図が出ています。
私はこのシリーズをこよなく愛する人に10作目まで貸してもらったので間があかずに読めて良かったですが、単行本が1年後に文庫化されるらしく、それを待っていたら、多分、この相関図なしでは誰が誰だったか覚えていられなかったと思います。

今年の4月にすでに11作目が単行本で出ているようですが、来年の文庫化までにはきっと忘れてしまうでしょう(笑)

10作目までずっと同じ形式で、四季おりおりの章の最後に、タイトルになっているビートルズの曲名がこの刊のまとめを表します。

この刊の最後は高校受験で第一希望の私学をすべってしまった研人へ捧げられるものですね。
ビートルズには少々乗り遅れた世代で、しかも英語ワッカリマセ~ンの私、和訳された歌詞を読み直しましょうか。

今回、そのヒア・カムズ・ザ・サンの歌詞とともに、ちょっと惹かれた行があったので忘れないために書いておきます。
≪起こってしまった悲しいこと辛いことを掌に載せていつまでも見つめていると、そこで足が止まってしまいます。 前に進んで行けません。人は後ろに眼はありませんよね。それは、顔を上げて、前を向いて、進むために、歩いて行くために前しか見えないんだと誰かが言っていました≫

というところ。 なるほど。

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