なにしろ女子校育ち。
男子とフォークダンスを踊った事が無い。
食べられない 給食を男子に食べてもらって 助かった、なんてことも無い。
男子と肩を並べて登校、下校なんて夢のまた夢。
胸をときめかす初恋 なんてない。
同窓会なんて オバサンばっかり。
何年ぶりの同窓会で、あの時憧れてた彼に再会!
「や。久しぶり、元気? オレ、ケメコの事 好きだったんだぜ。」
「え? 私も 与太郎君のこと、スキ。」
「オレたちさぁ、あの日に戻って………」
ナンテことは全く無い。有り得ない。
普通の男女共学に入学できてたら…
灰色の青春時代だ (T_T)
それがコンプレックスで、
キット もう一生、恋愛なんか出来ない。
結婚も出来ない。子供も無い。孫も無い。
手に職を付けよう。
手に職を付けて 一人で生きていこう。
そうだ『舞妓さん』になろう!
母に舞妓さんに成りたい。と申し出て、猛反対。
看護婦さんに成りたい。と言っても駄目。
美容師さんに成りたいと言っても駄目。
婦人警察官は親友に、この成績では無理。と言われる。
本屋も店員もこの成績では無理。
デパートの店員も成績がねぇ。
一体 何なら成れる?
高校の担任が「短大なら推薦してやるぞ」と声を掛けてくれた。
一応 短大生に成っておこう。
また女子校だよ。 ┐(´д`)┌ヤレヤレ