「実家に帰ってやりなよ。
お母さん、寂しがってるよ。
娘夫婦が初孫と一緒に出て行くなんて
産湯を使わせた孫は、格別なんだから…」
「うん 帰るようには しているんだけど…
お義父さんが 帰るな！って
怒るんだよ。出てきたくせにって…」
「あの上品で無口なお義父さんがねぇ…」
「毎月25日に、家計簿 合わせを
お義母さんとするんだけど、
これが又、合わないのよ。
なにしろ、私はレシートを提出しなければならなくて…
最近はレシートに、挽き肉がいくら。
味噌がいくらって、表示される様に
なったじゃない、
こないだは 雑誌のオレンジページ、
200円、家計じゃ払わない。
ケメコさんのお小遣いで買って って
言われて、200円出したんだよ。
お義父さんお義母さんの買い物は、
レシートも出さないし、
何に いくら使ってるのか、知らせて
もらわなければ、家系簿の付けようが
無いよ…」
「家計費、1人5万円 払ってるんだったよね。」
「うん、子供はまだ 小学生だから、
1人 半額の2万5千円で良いって
言ってもらってるんだけどね。」
「へー、あの お義父さんお義母さんが
そんな事、するんだねぇ。」
「八百屋さんが、話を聞いてくれて、
ホントに嬉しいわ。」
「鷹乃羽さんの事は、旦那さん達も小さい時から、良く知ってるからねぇ。
ヤッパリ自分の事になると、
人間って わからなくなるんだねぇ…
それで、旦那さんと子供達はスキーに
行けたのかい。」
「うん。良かったよ。旦那と子供達だけでもスキーに行けて。
今日は、お義父さんとお義母さんは
義妹と3人で、デパートにお正月の
物を買いに、お出掛け。ハハハ
私は1人 おせち料理作りよ。」
「頑張るんだよ。良いお年を。」
「有難う。良いお年を。」
┐(´д｀)┌ﾔﾚﾔﾚ
