CHD人工甘味料ネオテームはアスパルテームよりも人体への健康被害が大きい
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この人工甘味料はアスパルテームよりも人体への健康被害が大きい
アスパルテームと化学的に類似した人工甘味料であるネオテームは、人間の腸と腸全体の健康に深刻なダメージを与える可能性があります。腸の細胞を死滅させるだけでなく、腸内によく見られる細菌にもダメージを与えます。
2024年6月27日、子供の健康防衛
ストーリーの概要:
- アスパルテームと化学的に類似した人工甘味料であるネオテームは、人間の腸と全体的な腸の健康に深刻なダメージを与える可能性があります。
- ネオテームは腸の細胞に細胞死を引き起こしただけでなく、腸内によく見られる細菌にもダメージを与えました。
- ネオテームは健康な腸内細菌を病気にし、腸壁に侵入させ、過敏性腸症候群や敗血症を引き起こす可能性があります。
- 科学者らによる以前の研究では、サッカリン、スクラロース、アスパルテームなどの他の人工甘味料も同様に腸に害を及ぼす可能性があることが判明している。
- 人工甘味料は、成人における2型糖尿病、心血管疾患、がん、不安、死亡率の増加など、さらなる健康リスクにも関連しています。
アスパルテームと化学的に類似した人工甘味料であるネオテームは、人間の腸および消化管全体の健康に深刻なダメージを与える可能性があります。
食品成分表示にE961として記載されることもあるネオテームは、人工甘味料市場では比較的新しい物質であり、健康への懸念がよく知られているにもかかわらず、2025年末までに世界市場価値が30億ドルに達すると予想されています。
2002年にアスパルテームの代替品として開発されたネオテームは、砂糖の最大13,000倍の甘さがあり、飲み物、ソース、お菓子、風味食品、チューインガムに広く使用されている。
しかし、「ネオテームは世界中で広く使用されているにもかかわらず、この甘味料の生物学的、生理学的影響に関する研究は驚くほど少ない」と研究者らは『Frontiers in Nutrition』に書いている。
英国ケンブリッジのアングリア・ラスキン大学の研究チームは、ネオテームが腸の健康に深刻なリスクをもたらし、腸内の健康な細菌を病気にすることなどを発見した。
ネオテームは腸内細菌にダメージを与え、過敏性腸症候群や敗血症を引き起こす可能性がある
この試験管内研究では、腸内膜（Caco-2 細胞）と腸内細菌（大腸菌とエンテロコッカス・フェカリス）のモデルを使用して、ネオテーム曝露の影響を調べました。ネオテームは腸細胞の細胞死を引き起こしただけでなく、腸内によく見られる細菌にもダメージを与えました。
研究者らが特定の味覚受容体T1R3の発現を低下させたところ、腸上皮へのダメージが減少した。これは、ネオテームの影響が味覚知覚経路に関連している可能性を示唆している。
アングリア・ラスキン大学のプレスリリースには次のように記されている。
「この研究は、ネオテームがそれまで健康だった腸内細菌を病気にし、腸壁を侵す可能性があることを示した初めての研究であり、過敏性腸症候群や敗血症などの健康問題につながる可能性があり、また腸壁の一部を形成する上皮バリアの破壊も引き起こす可能性がある。」
ネオテームは腸管バリアを破壊し、漏出を増加させ、細胞結合に重要なタンパク質であるクローディン-3の存在を減少させましたが、これもT1R3依存性メカニズムによるものです。
腸内細菌を対象とした実験では、ネオテームは有害なバイオフィルムの形成を増加させ、腸内壁の生存能力をさらに低下させ、大腸菌と大便連鎖球菌が腸細胞に付着して侵入する能力を高めました。
研究著者でアングリア・ラスキン大学の生物医学科学准教授であるハボヴィ・チッガー氏によると、「細菌がバイオフィルムを形成すると、保護機構として密集し、抗生物質に対する耐性が高まります。私たちの研究では、ネオテームが大腸菌のヒトの腸細胞への侵入と死滅の能力を高めることも示されています。」
さらに、ネオテームは少量でも摂取すると有毒になる可能性があります。
チッチャー氏はこう語った。
「許容一日摂取量の10分の1という非常に低濃度のネオテームを研究した時でさえ、腸のバリアが破壊され、細菌がより有害な行動をとるようになり、健康な腸細胞への侵入が増加して細胞死につながることが分かりました。これは過敏性腸疾患や敗血症などの問題につながる可能性があります。」
アスパルテーム、スクラロースも腸にダメージを与える可能性がある
科学者らによる以前の研究では、サッカリン、スクラロース、アスパルテームなどの他の人工甘味料も同様に腸に害を及ぼす可能性があることが判明している。
チッチャー氏は次のように説明した。
「サッカリン、スクラロース、アスパルテームなどの甘味料が健康に与える影響についての認識が高まっており、私たち自身の以前の研究でも、これらの甘味料が腸壁に引き起こす問題や、腸内に形成される『善玉菌』へのダメージが実証されています。
「細菌が血流に入ると、下痢、腸の炎症、さらには敗血症などの感染症など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。」
「したがって、最近導入された甘味料についても研究することが重要であり、私たちの新しい研究では、ネオテームが腸内細菌の病気など、同様の問題を引き起こすことが実証されています。
「腸内細菌叢で起こるこれらの病原性変化の影響を理解することは非常に重要です。
「私たちの研究結果は、一般的な食品添加物についてより広く理解を深め、潜在的な健康への悪影響の根底にある分子メカニズムを理解する必要があることも示しています。」
2022年に『Microorganisms』誌に掲載された研究では、スクラロースを「推奨されるADI（一日の許容摂取量）よりはるかに少ない量」でわずか10週間摂取するだけで、健康な若年成人の腸内細菌叢の異常や血糖値とインスリン値の変化を引き起こすのに十分であることが明らかになりました。
スクラロースの影響を最も受けた細菌は、主にグルコースとインスリンの代謝に中心的な役割を果たすフィルミクテス門に属する細菌であると考えられています。
しかし、それだけではありません。動物実験では、スクラロースによって変化した腸内細菌叢が、腸や肝臓の炎症、さらには癌に関与している可能性が示唆されています。
微生物研究の研究者によると：
「マウスを使った研究では、スクラロースを6週間摂取すると、クロストリジウム・シンビオサムやペプトストレプトコッカス・アネロビウスなど、フィルミクテス門に属する細菌の相対的な存在量が増加することが示されました。」
「注目すべきことに、スクラロース誘発性の腸内細菌叢異常は、これらの動物において、アゾキシメタン（AOM）/デキストラン硫酸ナトリウム（DSS）誘発性大腸炎および大腸炎関連大腸がんを悪化させるようにも思われます。
「同様に、スクラロースの摂取は腸内細菌叢の異常を引き起こし、マウスの肝臓で顕著なプロテオーム変化を引き起こし、過剰発現したタンパク質のほとんどは肝臓の炎症の増強に関連していた。」
人工甘味料は腸内細菌の正常な活動を妨げる
微生物と人間の健康や病気との複雑な関係を解明することに関しては、研究者たちはまだ表面的なところを解明し始めたばかりだ。
しかし、腸内細菌の影響は消化管だけに及ぶのではありません。腸内細菌は、神経、免疫、内分泌、代謝経路を含む双方向の情報ハイウェイである微生物叢-腸-脳軸を介して中枢神経系と相互作用します。
つまり、全体的な健康を重視するなら、腸の健康に気を配ることが重要であり、これには人工甘味料を避けることも含まれます。
さらに別の研究（こちらはMolecules誌に掲載）では、米国食品医薬品局（FDA）によって承認され安全であるとみなされている複数の人工甘味料が、腸内細菌のDNAに損傷を与え、腸内細菌の正常で健康的な活動を妨げることが判明した。
この研究に含まれた人工甘味料は以下のとおりです。
アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アドパンテーム、アセスルファムK
研究者らは、これらの甘味料はすべて「毒性とストレス効果があり、腸内細菌の成長と繁殖を困難にする」と結論付けた。
腸の健康への影響は、通常の砂糖やその他の炭水化物を処理する体の能力にも影響を及ぼす可能性があります。この研究によると、これらの人工甘味料の毒性限度は、1 ミリリットルあたり約 1 ミリグラム (mg/mL) であるようです。
ベングリオン大学の微生物バイオテクノロジー教授で、この研究の筆頭著者であるアリエル・クシュマロ博士は、Business Insiderに次のように語った。「我々は、それが人間にとって有毒だと主張しているわけではありません。腸内細菌に有毒である可能性があり、それによって我々に影響を及ぼすと主張しているのです。」
人工甘味料によって引き起こされる具体的な被害は次のとおりです。
- サッカリンは、細胞毒性と遺伝毒性の両方の効果を示し、最も大きく広範囲にわたる損傷を引き起こしました。つまり、細胞に対して有毒であり、細胞内の遺伝情報を損傷します（突然変異を引き起こす可能性があります）。
- ネオテームはマウスの代謝を阻害し、いくつかの脂肪酸、脂質、コレステロールの濃度を上昇させることが判明しました。また、この人工甘味料によって腸の遺伝子のいくつかが減少しました。
- アスパルテームとアセスルファムカリウムK（後者はスポーツサプリメントによく含まれる）は、どちらもDNA損傷を引き起こすことが判明した。
人工甘味料は脳にも害を及ぼす可能性がある
特集されたFrontiers in Nutritionの研究論文の著者らは、ネオテームが「腸内の上皮と微生物叢の関係に与える悪影響は、腸のさまざまな機能に影響を及ぼし、腸の健康を損ない、代謝性疾患や炎症性疾患、神経障害性疼痛、神経疾患などさまざまな症状に影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。
ネオテームの同族であるアスパルテームは、神経毒性が特に注目される人工甘味料の一つです。
アスパルテームを摂取すると、アスパラギン酸、フェニルアラニン（モノアミン神経伝達物質の前駆体）、メタノールに分解され、中枢神経系に「強力な」影響を及ぼす可能性があるとフロリダ州立大学医学部の研究者らは指摘した。
PNASに掲載された彼らの研究では、アスパルテーム摂取と不安との関連が示され、さらに悪いことに、精神衛生上の変化が将来の世代に受け継がれることが判明した。
FDA が推奨するアスパルテームの 1 日の最大摂取量は 1 キログラムあたり 50 ミリグラムです。フロリダ州立大学の研究では、FDA が推奨する人間の 1 日の最大摂取量の約 15% の量のアスパルテームを含む水をマウスに飲ませました。
この摂取量は、人間が毎日8オンスのダイエットソーダ缶を6～8本飲むのと同等だった。マウスは12週間、アスパルテーム入りの水を摂取し、「強い、摂取量に依存した不安」を発症した。
「これは非常に強い不安のような特徴で、誰もそれを目にするとは予想していなかったと思います」と研究著者のサラ・ジョーンズ氏は語った。「全く予想外でした。通常は微妙な変化が見られます。」
WHOは減量のために人工甘味料を摂取しないよう勧告
多くの人は、砂糖を人工甘味料に置き換えることで健康に良いと考えていますが、実際は逆です。世界保健機関(WHO) でさえ、減量のためにこれらの合成甘味料を使用しないよう勧告しています。
WHOが実施した体系的レビューとメタ分析では、「非糖類甘味料が長期的な体重減少や維持に効果的かどうか、あるいはADI内の摂取量で他の長期的な健康への影響と関連しているかどうかについては、明確なコンセンサスがない」ことが明らかになりました。
2023年5月、WHOはさらに一歩踏み込み、成人や子供の体脂肪を減らす長期的な効果がないため、体重管理に非糖類甘味料（NSS）を使用しないよう勧告する新たなガイドラインを発表しました。
WHOの栄養・食品安全担当ディレクターのフランチェスコ・ブランカ氏はニュースリリースで次のように述べた。
「遊離糖をNSSに置き換えることは、長期的には体重管理に役立ちません。果物や無糖の食品や飲料など、天然の糖を含む食品を摂取するなど、遊離糖の摂取を減らす他の方法を検討する必要があります。」
「NSSは必須の食事要素ではなく、栄養価もありません。健康を改善するために、人々は若いうちから食事中の甘味を全体的に減らすべきです。」
WHOの体系的レビューでは、「NSSの長期使用による、2型糖尿病、心血管疾患、成人の死亡率のリスク増加など、潜在的な望ましくない影響」も明らかにされた。
この勧告はアスパルテームだけでなく、アセスルファムK、アドバンテーム、シクラメート、ネオテーム、サッカリン、スクラロースなどの他の人工甘味料にも適用されます。
PLOS Medicineに掲載された2022年の人口ベースのコホート研究では、102,865人の成人が対象となり、人工甘味料、特にアスパルテームとアセスルファムKが乳がんや肥満関連がんなどのがんリスク増加と関連していることも明らかになった。
人工甘味料をやめる方法
人工甘味料に依存しているが、健康を守るためにやめたいと思っている場合、以下のビデオでは、渇望を感じたときに心理的指圧ツールである感情解放テクニックを使用する方法を紹介しています。これは、有毒な人工甘味料を摂取したいという衝動を克服するのに役立ちます。
他にも、発酵野菜などの酸っぱい食べ物やレモン汁入りの水など、自然な食欲抑制剤があります。人工的に甘味料を摂取したい衝動を感じたら、柑橘類のジュースを加えたコップ一杯の水かお茶を飲んで、もっと健康的なご褒美を味わいましょう。
果物を一切れ食べるのもいいでしょう。果物の多くは天然の甘みがあり、甘いものが欲しくなったときに最適です。
食品や飲料のパッケージに記載されている原材料名を注意深く読むことも必要です。
人工甘味料はダイエットソーダや無糖製品に含まれているだけでなく、ヨーグルト、朝食用シリアル、調味料、スナック食品など、予想もしなかった食品にも含まれています。
元々はMercolaによって出版されました。
この記事で述べられている見解や意見は著者のものであり、必ずしも Children's Health Defense の見解を反映するものではありません。
ジョセフ・マーコラ博士は Mercola.com の創設者です。
