仏典、聖書、ジョージ・アダムスキー氏により伝えられた宇宙精神文明(空=言葉=天の父=宇宙の英知=真如=法・ダルマ=灯明)

ワクチン薬害、祈りの科学的研究、人体構成分子によるオーソモレキュラー医学、医学の大罪、太陽系惑星文明の科学的証拠

GSKのスクワレン・アジュバントを使う新型コロナワクチンは大量虐殺ワクチン

2020年10月04日 09時55分33秒 | ビル・ゲイツ/コロナ/WHO

GSKのスクワレン・アジュバントを使う新型コロナワクチンは大量虐殺ワクチン

 

化学工業新聞2020年6月12日

新型コロナワクチン実用化 英GSK、免疫増強剤で後押し

https://www.chemicaldaily.co.jp/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E5%AE%9F%E7%94%A8%E5%8C%96%E3%80%80%E8%8B%B1%EF%BD%87%EF%BD%93%EF%BD%8B%E3%80%81%E5%85%8D%E7%96%AB%E5%A2%97%E5%BC%B7/

 

『英グラクソ・スミスクライン(GSK)は6月10日、ワクチン事業のメディア向け説明会をオンライン開催

新型コロナウイルス感染症では自社主導のワクチン開発は行っていない。

強みのアジュバント(免疫増強剤)技術を他社に提供するかたちで、多くのワクチンの実用化に貢献する方針だ。過去に開発したパンデミック・ワクチンと同じアジュバントを使い、来年には10億接種分を供給する。

 新型コロナワクチン関連でGSKは、仏サノフィ、中国企業2社、豪クイーンズランド大学、ワクチンの官民連携パートナーシップ「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」などとの提携を発表。

いずれもGSKはアジュバント技術を提供するパートナーだ。

同社でワクチン事業の研究開発ヘッドを務めるエマニュエル・ハノン氏は説明会で、「われわれの戦略は、たった一つのワクチンではなく、いくつかのワクチンを実用化できるように、さまざまな提携を推進することだ」と語った。(中略)

同社は複数のアジュバント・ポートフォリオを保有しているが、今回使うのは新型インフルワクチンにも使われた、スクアレン系のアジュバント「AS03」。カナダと欧州の工場で増産する。』

 

新型コロナワクチンにも、スクアレンをアジュバントとして配合することが行われています。

 

スクアレンをアジュバントとして使用するワクチンに関しては、次の記事を参照して下さい。

 

2009/2010の世界的なインフルエンザに日本政府が用意したワクチンは、実はEU・米国では生物兵器に分類されていた怖い代物

No.1 2009/2010の世界的なインフルエンザに日本政府が用意したワクチンは、実はEU・米国では生物兵器に分類されていた怖い代物1

No.2 2009/2010の世界的なインフルエンザに日本政府が用意したワクチンは、実はEU・米国では生物兵器に分類されていた怖い代物2

 

2019/2020の新型コロナの世界的な騒動の10年前の、2009/2010のインフルエンザの世界的な騒動を覚えておられますか?

 

あの時、日本政府が海外から輸入して国民に打たせようとしていたワクチンは、ノバルティスのFocetria(H1N1)、グラクソスミスクラインのPandermixとArepanrixで、増強剤アジュバントに「スクワレン(神経障害の湾岸戦争症候群などの原因)(スクアレンとも呼ばれる)、polysorbate80(不妊症などの原因)」、防腐剤に水銀化合物のチメロサール(自閉症などの脳障害の原因)を含むものです。

 

これらのワクチンは、実は、EUおよび米国では生物兵器に分類されている,ドイツ陸軍が毒性の強い物質である水銀とスクワレンを含むワクチンを兵士に接種することを拒否した,」という恐ろしい代物でした。

 

厚労省の配下の研究所には数多くの専門家がいますし、多大な税金を使って国際的な調査をしているので、厚労省はこの事実を知っていたはずです。

あの時、日本政府は、われわれ国民をだまして生物兵器のワクチンで殺そうとしていたのでしょうか?

 

あの時の様子を、ウイルスとワクチンの専門学術団体である日本臨床ウイルス学会http://clvirol.org/ の学術雑誌『臨床とウイルス 38(1), 3-54, 2010-01-31』に掲載された、堺春美(前東海大学医学部 公衆衛生・小児科)、木村三生夫(東海大学 名誉教授)の52ページにも及ぶ長大な論文から関連部分を抜粋引用してご紹介します。

 

論文の要旨に書かれていますが、スクアレン配合ワクチンを打つと、死亡率が自然感染の5.7倍に跳ね上がりました。これは、スクアレン配合ワクチンが、殺人ワクチンであることの科学的証拠です。実際に、このスクワレン配合のワクチンは、人を殺しているのです。

新型コロナワクチンにも、多くのワクチンでスクアレンが配合されることになっています。スクアレンは、確実に死亡率を大幅に上げます。

これにコロナワクチンにつきものの死をも含む重篤な害反応ADE(抗体依存性感染増強)が付け加われば、重篤な害反応や死亡率は大幅に跳ね上がります。

スクアレン配合新型コロナワクチンは、正に大量虐殺ジェノサイドのための殺人ワクチンです。

 

これは、ワクチン陰謀論者のたわごとではありません。

日本政府のワクチン開発や安全性評価の実務に実際に携わってきた日本を代表するウイルスとワクチンの専門の学者の評価ですから、その正しさは揺るぎのないものです。

スクワレン添加インフルエンザA(H1N1)2009ワクチン「PMDAの副作用が疑われる症例報告」 も参照

今、新型コロナのワクチンの開発が進められていますが、新型コロナ、世界保健機関WHO、ワクチン開発に極めて深く関わっている金融権力の僕であるビル・ゲイツは、

『何よりも人口が先だ。現在、世界の人口は68億人である。これから90億まで増えようとしている。そんな今、我々が新しいワクチン、医療、生殖に関する衛生サービスに真剣に取り組めば、およそ10~15%は減らすことができるだろう。

と公式に表明し、10億人の人口削減(大虐殺・ジェノサイド)を提唱しています。

 

ブログ記事

改訂最新: ビル・ゲイツ「ワクチンは人口削減が目的」と語る: 新型コロナ, ワクチンなどに関する基礎知識

Global Researchコロナウイルス、ワクチンおよびゲイツ財団

我々はWHOを信頼できるか? (WHOはビル・ゲイツとその手下が支配し腐敗している)

ゲイツとWHOはワクチン殺人マニア: ロバート・F. ケネディー・ジュニア氏の記事

ゲイツのワクチンはポリオをアフリカ全土に広めた、日本のJICA国際協力機構の資金が支援

日本のJICAのパキスタン/アフガニスタンのポリオワクチン支援は、ポリオを広める

を参照。  

 

こんな有様では、新型コロナワクチンの本当の目的は、10億人の虐殺・ジェノサイドではないかと疑ってしまうのが当たり前です。

皆さんは、どう思われますか?

 

私に言わせれば、「コロナより超超怖いコロナワクチン」です。

私は死んでもコロナワクチンは打ちたくありません。

 

そんな恐ろしく不気味なワクチンより、ビタミンCの大量投与による予防と治療の方が、はるかに安全で役に立ちます。

アスコルビン酸(ビタミンC)によるウイルス・細菌感染の治療の記事リスト

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

論文の引用

 

論説

どうなる今冬のインフルエンザワクチン

WHO によるパンデミック宣言の真相解明のために

欧州会議が調査を開始

Current situation and prospect on Influenza A(H1N1)2009 vaccine in Japan

堺春美 前東海大学医学部 公衆衛生・小児科

木村三生夫 東海大学 名誉教授

 

臨床とウイルス 38(1), 3-54, 2010-01-31

日本臨床ウイルス学会http://clvirol.org/

*この論文は、以前はネットに無料公開されていましたが、今はそのアドレスは無くなっています。

 

〔論文要旨〕

 日本では,2010年1月までに,インフルエンザ(A(H1N1)2009)注1に罹患して死亡したのは146人.死亡率は人口100万あたり1.14.一方,A(H1N1)2009<単価ワクチン>接種を受けたのは1,647万人,死亡は107例.接種を受けた人の死亡率は100万あたり6.5,自然感染による死亡率の5.7倍であった.

 

(ブログ著者注)

スクアレン配合ワクチンを打つと、死亡率が自然感染の5.7倍に跳ね上がりました。これは、スクアレン配合ワクチンが、殺人ワクチンであることの科学的証拠です。実際に、このワクチンは、人を殺しているのです。

新型コロナワクチンにも、多くのワクチンでスクアレンが配合されることになっています。スクアレンは、確実に死亡率を大幅に上げます。これにコロナワクチンにつきものの死をも含む重篤な害反応ADE(抗体依存性感染増強)が付け加われば、重篤な害反応や死亡率は大幅に跳ね上がります。

スクアレン配合新型コロナワクチンは、正に大量虐殺ジェノサイドのための殺人ワクチンです。

(ブログ著者注終わり)

 

 A(H1N1)2009<単価ワクチン>接種で,アナフィラキシー例が101例報告され,そのうちの49例 49%にアレルギー性疾患の既往歴があった.アレルギー性疾患,気管支喘息はインフルエンザに罹患すると重症化しやすいハイリスク者であるが,ワクチンで重症なアレルギー反応を起こす可能が高い「ワクチンのハイリスク者」でもある.2010年1月から幼児,学童,中高校生へのA(H1N1)2009<単価ワクチン>接種が開始されるが,若年者には喘息などのアレルギー疾患を有するものが多い.学童接種で多数を対象に接種をすれば,重症副反応例,死亡例が出ることが懸念される.今シーズンA(H1N1)2009の流行は既に終焉した.(表1)1),最早幼児,学童,中高生,成人,高齢者へのワクチン接種は単に副反応例の蓄積を招くだけとなることが否定できない.

 

 2009年10月に日本政府はアジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>をグラクソスミスクライン社(GSK)とノバルティスファーマ2社合わせて1,126億円で購入する契約を締結した.

両社のアジュバント(oil in water emulsion)添加AH1N12009<単価ワクチン>はわが国での使用経験が全くないが,ヨーロッパ諸国で重症副反応例,死亡例が多発して社会問題化している.

わが国の健常者にはこの輸入ワクチンが割り当てられる方針であるが,接種対象者7,250万人の1964歳健常者に一斉に接種を行えば,多数の重症副反応例,死亡例が発生することが強く懸念される.

A(H1N1)2009<単価ワクチン>は任意接種であるとはいえ,ワクチンを独占的に購入し,肉牛同様厳密なトレーサビリティの下,優先順位の厳守を各都道府県に通知する方針をたて,国家統制を行った行政の責任はのがれられないであろう.

 

 欧州各国では,接種率の低さからワクチンが大量に余り,転売,製薬会社との売買契約解除の動きが加速している.WHO が2回接種を推奨したため,各国が必要量の2倍のワクチンを発注したことも背景にあり,欧州各国はWHO に対する批判を強めている.

 

2010年1月12WHO と新型インフルエンザワクチンを製造する海外製薬会社との癒着が,パンデミック宣言の判断に影響を与えたとの疑惑が浮上した.

欧州会議保健衛生委員会の委員長 ウォーダルク氏は,「WHO は製薬会社の政治的圧力に屈し,虚偽のパンデミック宣言を出した.

そのために,世界各国は経済的,人的におおきな被害を被った.今世紀最大の医学界スキャンダルである」と表現した.

この件に関して,欧州連合(EU)の欧州会議(欧州47ヶ国が加盟する会議)が調査を開始する.

同会議総会の承認を経て,主要議題の1つとして審議され,WHO 代表,製薬会社,専門家から非公開で事情を聴取することが決定している.

 

注1 ワクチン製造株名はH1N1(A/California/7/2009)v like である.米国で製造販売されている生ワクチンの名称がInfluenza A(H1N1)2009 Monovalent vaccine live intranasal となっている.

新型インフルエンザはマスコミ用語なので,Influenza AH1N12009を本稿の用語として用いる.

 

*****************************************************

論文本文より抜粋

 

11. 海外ワクチン

a.海外ワクチン緊急輸入に至った経緯

 インフルエンザワクチンは既存の免疫のあるところに追加免疫効果を期待して接種する.A(H1N1)2009<単価ワクチン>もしかりである.

追加免疫効果を期待する場合は,1回の接種で十分であることは周知の事実である.日本政府は,A(H1N1)2009<単価ワクチン>接種の対象者を約5,400万人と見込んだ.国内産ワクチンの製造量は5,400回分であるから,1回接種であることを最初から予定すれば丁度ぴったりの量である.ところが,新型登場の呪縛にがんじがらめであった政府は,外国のメーカー側が圧倒的に有利な条件でアジュバントを添加した輸入ワクチンの購入契約を締結してしまった.

(中略)

 

d.新型インフル,海外ワクチンの特例承認を了承

 2010年1月15日 薬事・食品衛生審議会薬事分科会で海外2社の製品を「特例承認」することを了承.同日長妻昭厚生労働大臣が承認を発表した.

 GSK とノバルティスファーマのアジュバント添加AH1N12009<単価ワクチン>はスクワレンをアジュバントとして含んでいる.スクワレンは海外で安全性が確認されていない添加物である.特例承認が世界的に見て安全性が確立されていない医薬品を認可する方策として用いられたことに対して,筆者は危惧を感じている.

(中略)

 

12. 外国産アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>の安全性について

─スクワレンの入ったワクチンをやったらスクワレン

 

 GSK のグローバル・ワクチン・アジュバントセンター所長がパンデミック対策のカギ,ワクチン増強剤という題の論文を発表した31).

この論文には,

----GSK 製品に用いられているAS03(ブログ著者補足: 増強剤アジュバント)は,新型インフルエンザパンデミック時にはワクチンが不足することを見越して,「使う抗原量をできるだけ減らす」ことを目的に開発された.

今回のワクチンは抗原量が3.75μg,国内産ワクチンの1/4である.鳥インフルエンザワクチンの治験でAS03の影響を検討したところ,注射部位の痛みが9割の人に見られるなど,副作用も強い傾向があった.

「副作用をまったく起こさずに免疫だけ増強する方法は,まだ見つかっていない.----

というコメントが添えてある.

1ドース当たりの抗原量を減らすことを最優先し,副反応が増強することは2の次,3の次であるという海外のワクチンメーカーの商業主義が明確に表れている論文である.

 

 GSK とノバルティスファーマのワクチンにはアジュバント(免疫増強剤)が含まれている.

しかし,追加免疫効果をねらうワクチンにはアジュバントは不要である.すなわち,A(H1N1)2009<単価ワクチン>については,アジュバントは副反応を増強させるという負の付加価値しか有していない.ワクチンの副作用にきわめて敏感なわが国の状況には,アジュバントを含んでいる上記2社の輸入ワクチンは適応しにくい.

表14-1にGSK とノバルティスファーマのA(H1N1)2009<単価ワクチン>の内容を示す.(日本に輸入されることになっているワクチン)

 

 

両社ワクチンに含まれるアジュバントは,カイロン社(現ノバルティスファーマ)が開発したoil in water アジュバントで,oil phase がスクワレン(鮫の肝臓の成分)より成っている.

スクワレンは1976年のフォートディックス事件の際の豚インフルエンザワクチンによるギラン・バレー症候群多発の原因物質と考えられている.

湾岸戦争の際には,米国兵士がスクワレンを含むanthrax vaccine の接種を受け,数万人が不治の神経障害を主要症状とする湾岸戦争症候群に苦しめられた33).

 

スイスはノバルティスファーマに500万回接種分のAH1N12009<単価ワクチン>を注文した.

スイスの新聞Tagesanzeigerはスイスが注文したノバルティスファーマのAH1N12009<単価ワクチン> Celtura は,ポーランドでの非合法の臨床試験で2ダースのホームレスを死に至らしめた2008年のワクチンAflunov/Fluad H5N1の詰めなおしの可能性があると報道した34).

 

 人体には多種類の油(脂肪酸,燐脂質,糖脂質など)がある.スクワレンはリンパ球に抗体を作ることを司令するインターロイキン4またはインターロイキン5を一過性に増加させる.

すなわち,注射によって油が体内に入ってくると,免疫系は油そのものに特異的に反応する

 

さらに,自然免疫系への刺激により,免疫反応が非特異的に増強する.oil in water の“oil 油”は人体に存在する油に極めて類似しているため,交差免疫が成立する.

その結果が自己免疫性疾患となって現れる.

スクワレンを接種された人,動物でリウマチ様関節炎,多発性硬化症,SLE が発症する.スクワレンを注射された人に自己免疫疾患が発症した例の長大なリストがある33).スクワレンをnon autoimmune BALB/c mice の腹腔内に注入したところ,SLE 関連自己抗体を誘導したという報告もある35).

 

13. アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>─カナダ事情

 

a.副反応発生数の違い

 「カナダにおける英GSK アジュバント(oil in water emulsion)添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>のロット回収」について,同時期に発表された2つのニュースに著しい数の違いあり.以下, 参照.

 ユーロニュース(テレヴィジョン): 2009年11月25日 カナダで200人がPandemrix(GSK 製アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>の商品名)で死亡36)

 英GSK 社はカナダ公衆衛生庁にA(H1N1)2009ワクチンの1ロットで重症のアレルギー反応が起こると警告.カナダ政府はそのロットが呼吸循環系に重症の副反応が起こることから,ロットを回収し,テスト中.回収は172,000回接種分である.小さい少年の顔が風船のように膨らんだ男児例を含む36例がワクチン接種後に重症のアレルギー反応を起こし,それとは別に200例がワクチン接種後死亡した.マニトバ州の主任医務官であるJoel Kettner 氏は「GSK 社から検討をしたいので,当面このワクチンは使用中止するようにと要請された」と語った.

 

 日本国内における各新聞報道:2009年11月24日 英GSK が製造,カナダで接種されたA(H1N1)2009<単価ワクチン>に重い副反応例

 GSK が製造,カナダ国内で接種された新型インフルエンザワクチンの一部で重い副作用が相次ぎ,同社が同国政府に使用中止を要請したと報道.カナダ中部のマニトバ州で同社製のロット7A172,000回接種分のワクチンで重い副作用─アナフィラキシーが通常の発生割合より高い7例発生した.すなわち,通常は10万に1人の率で起こるアナフィラキシーショックが2万人に1人の割合で起こった.症状はいずれも短時間で治まった.カナダ公衆衛生庁はカナダの複数の州政府に使用中止を要請した.GSK は11月20日までに同社製ワクチンはカナダで約1,200万回分出荷した.GSK は副作用が発生したのはその中でごく一部の製品に限られていると説明している.

 

 カナダ政府はアジュバント無A(H1N1)2009<単価ワクチン>の導入を決定

 2009年10月13日 カナダ公衆衛生庁はアジュバント無A(H1N1)2009< 単価ワクチン>の許可を申請した.それを受けてカナダ政府はSection 30.1 of the Food and Drugs Actにより,極めて異例な状況の際に行われるI.O. : Interim Order(特例措置)を出した.

これは,国民の健康,公衆衛生上の安全,環境に対して直接的あるいは間接的な危険がある際にそれに対応する手段である.その結果,アジュバント無A(H1N1)2009<単価ワクチン>は認可され,11月12日付で市販が許可された37-40).

(中略)

 

14. 2010年(寅年),年明けから欧米各国は我先にアジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>の貸付,返品,売買契約解除,転売競争へ突入,あるいは国民によるボイコット運動に発展

 

b.再交渉に成功─納入暫定的中止,あるいは納入量を減量

(中略)

 

 スエーデンはGSK と向後の納入の一時中止の話し合いに成功

 スエーデンでは10月12日よりPandemrix(GSK 製アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>の商品名)の接種が開始された.

2009年12月4日 Pandemrix の副反応のまとめが公表された.Pandemrix が530万本出荷され,400万人が接種を受けた.副反応報告総件数は1,200であった.

アレルギー反応は426例,そのうちの371例は接種後間もなく発症した.全例短期間で回復.アナフィラキシーショック・アナフィラキシー反応は56例に認められた.神経症状を呈したのは157例,23例はけいれん/てんかん(20例は18歳以下).

接種を受けた妊婦は3万1千人,副反応例は22例,自然流産は6例,他に胎児死亡が1例.死亡は1847).

最初の1週間政府はスエーデンにおける予防接種事故をかくさずに公表していたが,副反応の数があまりにも多いため,政府当局はワクチンキャンペーンへの影響を恐れて口を閉ざしてしまった.

当初のデータから判断すれば,毒性を有する(poisonousPandemrix の接種によって150人以上が死亡し,数百例の流産が発生したと推定される.

このような重大事象が十分検証されるか否か,そしてもし検証されたとしても公表されるかどうかは不明である48).

 

 GSK とスエーデン政府は2010年1月初旬にPandemrix の納入を一時中止することで合意.スエーデンは全国民へのワクチン接種を目的として,1,800万回接種分のワクチンを購入する契約をGSK と締結した.しかし,ワクチン接種の回数が2回から1回に変更されたため,膨大な余剰が生じることが明らかとなった.そして,スエーデン政府は,GSKから1,000万回分のワクチンが納入された段階で,一時納入を中止する.政治家の発言の仕方はあたかも中止に成功したことを誇っている雰囲気があり,製薬会社が個々の政府や国より強力であるという印象を与えたと報道された.納入の一時中止は2月に再評価される予定48).

 

 ドイツへの新型ワクチン納入量3割減へ,GSK が発表

 2009年10月7日 European Commision(EC)は米国バクスター社のoil in water アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>の市販を認可した49,50).

しかし,ドイツでは,AH1N12009<単価ワクチン>に含まれているアジュバントに対して警戒を強めていた51-53).

2009年10月16日 バクスター社は同社のA(H1N1)2009<単価ワクチン>であるCelvapan からチメロサールとアジュバントを除いたと発表した54).

その理由は明らかにされていないが,ドイツ連邦陸軍が兵士にアジュバント添加AH1N12009<単価ワクチン>を投与することを拒否したからであるとインターネットに掲示されている55).

2009年10月26日からA(H1N1)2009< 単価ワクチン>接種が開始されるが,ドイツのメディアは,内務省が政府高官,兵士が接種を受ける医療機関に米国バクスター社製,それ以外には英GSK 社製ワクチンを配備したことを暴露した.

バクスター社製のワクチン方が副作用が少ないと報じられ,国民から不満の声が上がった.

後日,内務省はバクスター製ワクチン(Celvapan)の発注は20万回接種分であると発表した56).2009年12月30日ドイツ連邦共和国政府は5千万回接種分のPandemrix を発注していたが,50%をキャンセルすると発表した.価格にして2億ユーロ(260億円)であるとHartmut Schubert 氏(ドイツ連邦共和国保健省副大臣)が記者発表.8,000万を超える人口のインフルエンザを予防するには,2,500万回接種分のワクチンで足りる.既に2,000万回接種分のPandemrix が納入されたが,2010年1月10日,すなわち接種開始後6週間の間に実際にワクチン接種を受けたのは,推計500万~700万人(人口のわずか5%)であったと政府の審査機関であるフランクフルト郊外にあるポール-エーリッヒ研究所が発表した57-59).Lower Saxony 州が1月1日付で16州の保健省の代表となったので,GSK と返品の交渉(契約の変更の交渉)を開始した.GSK はドイツへのA(H1N1)<単価ワクチン>納入量を約3割減らす(5,000万回接種分から3,400万回接種分に変更する)60)と発表.変更に伴う補償額は不明.

 

 フランスでは野党と連立与党の政党が議会の調査を要請,あせりの色がみられたが,2010年1月になって展望が開けて契約破棄に成功

 

 2009年5月30日 仏紙Le Journal du Dimancheはサルコジ大統領がフランス全国民にAH1N12009<単価ワクチン>を強制的に接種するための秘密の計画をたて,政府はそのために10億ユーロ(1,300億円)の歳出を了承したことを暴露した61).

2009年7月14日,厚生労働大臣 ロゼリン バシェロ(Roselyn Bacherot-Narquin)氏, 内務大臣 ブリス オルテフュ(Brice Hortefeus)氏,法務大臣ミシェル アリオーマリ(Miche-le Alliot-Marie)女史の3人は(12009年9月からAH1N12009<単価ワクチン>の集団・強制接種を秘密裏に準備したこと,(2WHO のパンデミックレベル6宣言を口実にして,戒厳令を敷いたかどで刑事告発された62).

 フランスではサノフィパスツール社がHumanza(サノフィパスツール社が知的所有権を有するAF03アジュバント添加アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>)を市販していた.2009年11月16日 サノフィパスツール社は同社のPanenza(アジュバント無A(H1N1)2009<単価ワクチン>)がフランス薬務局(French drug agency Afssaps)の認可を受けたと記者発表した63).

 フランス政府は6,400万人の国民に対して,2回接種を前提に9,400万回接種分のワクチンを購入した.価格は8億7千万ユーロ(1,131億円)であった.しかし感染症状が軽症であること,1回接種で十分なことが明らかとなったので,10月から現在までに,500万人しか接種を受けていない.フランスは1千万回接種分をWHO に寄付することにしたので,7,900万回接種分は余剰在庫となる.

その中,30万回接種分をクエートに210万ユーロ(2.7億円)で売却することで,売買契約が成立した.転売価格はフランスが購入した価格と同じである.エジプトに200万回接種分を1,400万ユーロ(18.2億円)で売却する交渉に入り,メキシコとウクライナを相手に交渉していると発表したが,ドイツその他のヨーロッパ諸国との競争になっている.フランス政府が余剰ワクチンの転売先を探していることに対して,政治家と学者が国家予算の無駄使いであると攻撃.フランス社会党と連立政権の1つである新中央党(New Centre)は議会の調査を要請した.タミフル,マスク,風評被害を合わせると,新型登場キャンペーンは20億ユーロ(2,600億円)の出費になったという.1月5日 フランス保健大臣 ロゼリン バシェロ氏は注文した9,400万回接種分(バクスター分は含まれていない)のうち50,00万回接種分をキャンセルすると発表(表15)64,65).

 

 英国も大量の余剰ワクチンの存在に絶望的になり,の転売先,寄付受け入れ先を求めたが,欧州会議開催で道が開け,契約破棄の交渉が成立する見込み

 

 英国では,ランセットの編集者がAH1N12009<単価ワクチン>の生産量を増加させるための手段としてアジュバントを添加することに対して強い懸念を表明した67).

(中略)

 

g.副反応が社会問題化しつつある段階

(ブログ著者捕捉: FocetriasPandemrixは、日本に輸入して国民に接種する予定であったワクチン )

 

 ノルウェー

 20091122日 Pandemrix の接種が開始されて4週間が経過.死亡1例,副反応1,349例が報告された.副反応は殆どが局所反応,嘔吐,目まい,発熱であった.アナフィラキシーショックは2例,関節炎1例(小児),けいれん2例,味覚ないしは嗅覚喪失が79あった82).

 

 ポルトガル

 ポルトガルでPandemrix 接種を受けた妊婦が4人たて続けに自然流産したと報道された.Pandemrix には臨床試験が欠けており,EU ならびにUS 政府機関は生物兵器に分類しているといわれている83-84注7.

 

注6 「被接種者がインフォームドコンセントに署名していれば,政府は当該予防接種の事故に対して如何なる責任もなく,また被接種者側は訴訟を起こすことができない.」このようなインフォームドコンセントがEU の提唱により,2010/2011シーズンの不活化インフルエンザワクチン<3価ワクチン>の接種の際に導入されることになる.クロアチアの医薬局は即時型副反応の登録用紙と,極めて稀に起こりうる多くは稀な副反応の長大なリストを公表した.ワクチンはいよいよ被接種者が“at your own risk”で受ける時代に突入か78).

 国民一人一人が病気で死ぬのか,ワクチンで死ぬのか,どちらかを選択しなければならない.所詮以前からそうであった.しかし,ヨーロッパ各国において海外アジュバント添加A(H1N1)2009<単価ワクチン>で多数の犠牲者が出ている状況を目の当たりにした今,ワクチンの安全神話を信じていたのが,春の霞のごとく消え去ったことにショックを受けたのは筆者だけであろうか.

 

注7 妊婦はインフルエンザのハイリスク者である85,86).

わが国では,妊婦は新型インフルエンザワクチンの優先接種対象者であり,医療従事者の次で基礎疾患を有する者の最優先接種対象者より上位に位置している.しかし,妊婦に関しては,スエーデンでもアジュバント添加AH1N12009<単価ワクチン>接種後の自然流産6例,胎児死亡1例報告34されている.妊婦はアジュバント添加インフルエンザワクチンのハイリスク者でもある.

 

h.イスラエルではアジュバント添加ワクチンの国民全員への接種の政府決定に医師が反発

 

 イスラエルではWHO 事務局上層部とイスラエル首相との間に合意が成立し,イスラエル保健省により2009年12月31日までに全イスラエル国民にFocetria かPandemrix のいずれかのワクチンを接種することになった.

 

しかし,これに対して,イスラエルの医師達から抗議が殺到.

このワクチンはEU および米国では生物兵器に分類されている,

ドイツ陸軍が毒性の強い物質である水銀とスクワレンを含むワクチンを兵士に接種することを拒否した,

スエーデンで少なくても5人が死亡している,

ポーランド保健省大臣は安全性が確立しなければポーランドに導入するわけにはいかない言っている,

などが理由である.

 

200911月4日にイスラエルの一医師からエルサレムの小児科教授に宛てられた手紙の論旨は極めて明快であり,よくまとまっているので,以下に要約する.

 

イスラエル1医師の抗議文 2009年11月4日

① CDC その他の調査機関(WHO のことか)の発表は事実を歪曲している.他の基礎疾患による多くの死亡をA(H1N1)2009による死亡例に含めている.相当数のH1N1の症例は確定診断を受けていない.H1N1ウイルス感染を心配している患者が医師に電話したものまで含まれる.

② A(H1N1)2009ウイルスの病毒性は低い.A(H1N1)2009感染症状は例年の季節性インフルエンザよりはるかに軽い.致命率も例年の季節性インフルエンザと比較して低い.

③ 南半球の冬の流行は何事もなく過ぎた.米国の流行のピークも過ぎた.

④ アジュバントもチメロサールも含まないワクチンが入手可能である.25万人のドイ兵士が受けたのはこのようなワクチンであった.

⑤ スクワレンは強い神経毒性を有し,重症の自己免疫性疾患を起こす.投与された人を死に至らしめることもある.

⑥ 米兵は1991年にanthrax ワクチン接種を受けた.Focetria Pandemrix にはanthrax ワクチンの50万倍から数100万倍のスクワレンが含まれている.1991年米兵はanthrax ワクチン接種を受けて湾岸戦争症候群を起こした.数10万人の米兵が重症に陥り,数千人が死亡した.

⑦ 1976年の米国におけるワクチネーションキャンペーンの結果ギラン・バレー症候群が多発した.不治の後遺症が残った者もある

⑧ Pandemrix は小児について臨床試験による安全性が確立されていないことから,スイスでは18歳以下の小児には使われない.

⑨ Focetria の臨床試験は市販品を含めて132人を対象としたものがあるだけである.

⑩ スクワレンとポリソルベート80Tween 80ともいう.oil in water アジュバントに使用されている界面活性剤)を含む溶液は強力な不妊効果を発揮する.WHO の科学者が人口を減らすために不妊にするワクチンの研究をした際に明らかになった.このようなものを含むワクチンをイスラエルの若年者に使用するわけにはいかない.

⑪ わが国の国民はヨーロッパその他の国々や製薬会社のモルモットではない.

 抗議の手紙の最後では,Pandemrix の小児への使用をキャンセルし,Focetria の成人への使用を中止することを提言.保健省の決定は不必要に国民に危険を与えるものであると糾弾した87).

(中略)

 

注10 スクワレン(ノバルティスファーマのMF-59,GSK AS04に含まれる)は1998年にペット用のワクチンのアジュバント-9を人間用に開発したものであり,アジュバント-9を接種された動物は不妊症になるという

20091222日,わが国でGSK のヒトパピローマウイルスワクチン(商品名サーバリックス)が発売された.サーバリックスに添加されているアジュバントはAS04である.

AS04アジュバント複合体はグラム陰性菌Salmonella Minnesota R595株のリポ多糖の非毒性型誘導体である3-脱アシル化-4’-モノホスホリル リピッドA(MPL)34)と水酸化アルミニウムより成ると添付文書に書かれている.さて,リピッドは油/脂肪酸である.

そして,MPL こそFDA,NIH,米国国防省が1998年に至急の手順で臨床試験を行った新遺伝子組み換えAnthrax vaccine に使用された2種類のスクワレンをベースとするアジュバントの1つである33).

(もう1つはカイロン社のMF59-これはノバルティスファーマのA(H1N1)2009<単価ワクチン>に添加されている)34)

その他に,MPL(AS04)はスクワレンがベースであるという情報も複数インターネットに掲示されている113-116).

MPL はリポ蛋白質であり,Toll Like Receptors のリガンドである.

すなわち,MPL はTRL4と結合して樹状細胞を活性化することにより自然免疫を賦活する117,118).

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

新型コロナワクチン実用化 英GSK、免疫増強剤で後押し

化学工業新聞2020年6月12日

 

 英グラクソ・スミスクライン(GSK)は10日、ワクチン事業のメディア向け説明会をオンライン開催した。同社は100年以上の歴史を持つワクチン大手だが、新型コロナウイルス感染症では自社主導のワクチン開発は行っていない。強みのアジュバント(免疫増強剤)技術を他社に提供するかたちで、多くのワクチンの実用化に貢献する方針だ。過去に開発したパンデミック・ワクチンと同じアジュバントを使い、来年には10億接種分を供給する。

 新型コロナワクチン関連でGSKは、仏サノフィ、中国企業2社、豪クイーンズランド大学、ワクチンの官民連携パートナーシップ「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」などとの提携を発表。いずれもGSKはアジュバント技術を提供するパートナーだ。同社でワクチン事業の研究開発ヘッドを務めるエマニュエル・ハノン氏は説明会で、「われわれの戦略は、たった一つのワクチンではなく、いくつかのワクチンを実用化できるように、さまざまなな提携を推進することだ」と語った。

 

 同社がアジュバントを重視するのは、パンデミックのように短期間で、大量にワクチンが必要な場合にとくに有効だからだ。1接種当たりに必要な抗原量が少なくすむため、1バッチで作れる接種量を増やせる。ハノン氏によると、過去に開発した新型インフルエンザ(H1N1)ワクチンでは、本来なら1ワクチンにつき抗原90マイクログラムが必要だが、アジュバントを添加することによって抗原量を3・8マイクログラムに減らせた。

 

 新型コロナワクチン向けのアジュバントを来年までに最大10億接種分生産し、提携先に供給する計画だ。同社は複数のアジュバント・ポートフォリオを保有しているが、今回使うのは新型インフルワクチンにも使われた、スクアレン系のアジュバント「AS03」。カナダと欧州の工場で増産する。ベルギー工場のヘッドを務めるラッセル・サースク氏によると、稼働シフトを増やすことで対応できるとみており、大規模な設備投資は不要という。

 

 同社の本拠地・英国では、英オックスフォード大学が創製したアデノウイルスベクター型のワクチンの開発が進んでいる。英アストラゼネカ(AZ)が共同開発相手となり、今秋にも英米で供給を始める計画だ。同じ英国企業でワクチン大手であるGSKがパートナーとならなかった理由についてハノン氏は、「新しい技術で、まだワクチンとして実用化された実績がない」ことなどを挙げた。「新しい技術にかけるか、長年の実績がある技術を生かすか」という選択肢のなかで、同社は20年来の歴史がある独自のアジュバントを生かすことにした。

 

 WHO(世界保健機関)によると、世界で130件以上の新型コロナワクチンが研究開発され、10件が臨床試験まで進んでいる。ハノン氏は、「この状況を『競争』とみるべきではない。アンメット・メディカルニーズを満たすためには、複数のプレーヤーが必要だ」と語った。

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/28aa6218451393996183f5377197585b313f44f2

人類には希望、サメには災難…25万匹のコロナワクチン悲劇

中央日報2020/9/29(火) 11:57配信

 

人類には希望、サメには災難…25万匹のコロナワクチン悲劇

2020/9/29(火) 11:57配信

中央日報日本語版

 

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が長期化し、世界がワクチン開発に死活をかけている。しかし新型コロナワクチンが迷惑な動物もいる。それはサメだ。

 

27日(現地時間)の英テレグラフによると、環境保護論者らは新型コロナワクチンが大量生産に入る場合、サメが絶滅危機を迎えると憂慮している。サメの肝油から抽出する「スクアレン(squalene)」が一部のワクチンの原料に使われるからだ。

 

スクアレンは免疫増強物質が豊富で、免疫力補助剤やインフルエンザのワクチンの原料として使用される。スクアレン成分の免疫増強剤MF59が人体に入ると免疫細胞のT細胞を活性化し、細胞数を増やす作用をする。すでに一部の新型インフルエンザワクチンは効果を高めるためにスクアレンを原料にしている。スクアレンの効能は他にもある。保湿、老廃物吸着にも優れ、リップバーム・バスオイルなど化粧品材料にも使われる。

 

こうした理由から一部の製薬会社はスクアレンを原料にした新型コロナワクチンを開発すると明らかにした。英国のグラクソ・スミスクライン(GSK)が代表的な例だ。GSKは今年5月、新型コロナワクチン大量生産のために10億回分量のスクアレンを確保すると明らかにした。

 

問題は、スクアレン抽出のためにサメの捕獲が大きく増える可能性があるという点だ。米カリフォルニア州の非営利機関シャーク・アライズ(Shark Allies)によると、スクアレン1トンを採取するためにはサメ3000匹が必要だ。これを基準に世界78億人が新型コロナワクチンを1回接種すると仮定すれば、サメ25万匹が消える。ワクチン効果を高めるために2回接種する場合、犠牲になるサメは50万匹に増える。

 

さらに大きな問題はサメの繁殖が遅いという点だ。サメは他の魚種に比べて成長期間が長く、大量に繁殖しない。したがって捕獲が突然増えれば短期間で個体数が減る。アイザメやウバザメなど深海サメの打撃が最も大きい。これらの種はスクアレンが豊富という理由で集中的に捕獲され、個体数がかなり減少した状態だ。

 

科学界もスクアレンの代替原料の開発など対策の準備に入った。オリーブ油、トウモロコシ油など一部の植物に少量含まれる植物性スクアレンをワクチンに使用できる合成スクアレンに開発する方式だ。すでに米国のあるバイオ化学企業はサトウキビを発酵させる方式でスクアレン化合物の開発に取り組んでいる。また、GSKとフランス系多国籍製薬企業サノフィもスクアレンの免疫増強効能に代わる別の抗原補強剤の開発を進めている。ただ、実現の時期が分からず、スクアレンの代替になるかは確実でない。

 

シャーク・アライズ側は「新型コロナ大流行の今後の状況を予測できない中、ワクチン開発のために犠牲になるサメの数は毎年増えるだろう」とし「野生動物を捕獲して人間が望むものを得ることは決して持続可能でない」と指摘した。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本のJICAのパキスタン/ア... | トップ | スクワレン添加インフルエン... »
最新の画像もっと見る

ビル・ゲイツ/コロナ/WHO」カテゴリの最新記事