The Man

理系男のダンディズム -ロジカルにロジカルに。 考え抜いたとき、それはその人の感性となる-

“ほんもの” が求められる時代

2006-01-22 23:10:00 | 生き方
ここ数日間に日本で生じた事柄を見ていて、考えていたこと。

雪の日の過ごし方 by earll73 from 毎日が送りバント

この週末は、日本各地で雪が降り、積もったようです(我が神戸では、なんにも降らなかったのですが)。
この雪の日に、エキブロ界(!?)の名企画者、バント君は、インターネット無料放送のGyao(リンク先注意。音が出ます)を見て、楽しく過ごしたとか。

Gyaoって... 楽しいよねぇ!^^

そう、コンテンツが充実していて、楽しいのだ!
時間を忘れて、見入ってしまうぐらい^^;

インターネットの世界では映像配信は流行らない と、長らく言われ続けてきた。
が、昨年春からサービスを開始したGyaoに、登録したユーザ数はすでに500万ユーザを超えたと言われている。
登録という面倒な、しかも、わずかながらの個人情報も提供しなければならないと言うのに!

インターネットの世界では映像配信は流行らないと言われてきた理由は、いくつかある。

・インターネット回線(基幹回線)が細く(単位時間あたりに転送可能なデータ量が少ない)、大量のデータを安定して転送することが難しい
・インターネットへのアクセス回線が細く、大量のデータを安定して転送することが難しい
・パソコンで高解像度(画が大きいということ)高画質な映像を再生することが困難
・パソコンを利用した映像視聴は、(画面が小さく見難いため)ユーザに受け入れられない。
・視聴料金
・コンテンツ著作権の問題

...etc


これらの理由により、通常の電波を用いたTV放送、ケーブルTV、そしてこれから主流になる地上波デジタル放送のようにはならないと言われてきた。

それも、コンテンツ作成者や放送業界者だけでなく、通信関係者まで!もだ。

が。
今や、登録数500万ユーザのインターネット映像配信は、立派なメディアだ。
#無論、同時に500万ユーザの人が見るわけではないだろうが。
#しかし、一人1Mbpsのコンテンツを、同時期にたった1%の登録ユーザが視聴しただけでも、
#50,000Mbps=50Gbpsとなり、その処理をすることは、至極大掛かりな設備を要する。

こんなに状況が好転(通信事業者にとっては悪転か?^^;)した理由として、インターネット回線やアクセス回線が低コストかつ太くなったこと、パソコンも高性能化低価格化し、著作権問題もさまざまな技術で随分保証されるようになったことが挙げられる。


が、本当にそれだけか?


ここで、バント君が面白いことを述べている。

>普通の民放よりも断然面白い気がするなー。

そう!そうなのだ!
GALANT's Cafeも、随分前から、今の日本で放映されるTV放送はつまらない(いや、その内容の酷さのあまり、怒りを覚えるほどだ!)と思っていた。
そして、Gyaoはここを突いてきたなと思っていたのだ。

なぜ、今、放映されているTV放送は、あんなにつまらないのだろう?
この点については、The Manの過去記事「"ほんもの"とはなにか?」君も追及してみないか?にて触れているとおり、視聴率という名の数値だけを見たコンテンツつくりをしているからだと考えている。

これが証拠に!
#というほど、大したことではないのだが^^;

先週、昨年に放送業界をにぎわせた(いや、騒動を起こしたと言うべきか?)あの方が率いる会社に、強制捜査が入った

この事実を知った放送関係者は。
急遽、この会社の関係者が登場するコンテンツを差し替える、もしくは出演延期(中止)等の対策を採り始めた。

一見、至極、ごもっともなような気もするが。
あの方を代表とする会社は、放送業界に揺さぶりを掛けにきたのだ。
しかも、マネーという名の数字の力のみで。

それにも関わらず。
国民が高い関心を示しているから(=視聴率が取れるということだ)という理由だけで、自らが作成するコンテンツに、あの方だけでなくその会社関係者までどんどん演出させたのだ。

これは、自らを傷つけ、自らの意図を放棄してきたような行為ではないか?

この一連の行為は、コンテンツ作成者の意図が「人々の関心度を表す(と疑わずに信じている)視聴率を増加させること」しかないために、生じたのではないか?
#そして同じく彼も、「人々の関心度を表す(と疑わずに信じている)時価総額(マネー)の増加量」にのみ、ビジネスの意図がなかったのであろう。

が。
人は、そんなに単純な生き物ではない。
提供者(作り手やビジネスを営む者)の意図(哲学)を敏感に感じる生き物。

やはり、表面的な事柄しか追わない提供者の安直な意図にはそっぽを向き、ほんものとはなにか?を追求する提供者の真の意図を追い求める時代に突入してきたのだろう。

だからこそ。
自分なりの「ダンディズム」を追求することが必要不可欠な時代だと、思うのだ。

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