The Man

理系男のダンディズム -ロジカルにロジカルに。 考え抜いたとき、それはその人の感性となる-

自ら、自分の才能を活かしきる人・活かしきれない人

2006-08-09 23:57:00 | 生き方
人は皆。才能溢れれば、素晴らしい実績・業績を残せるか?と問われると、そうではないのが現実で。

世の中には、“優秀”と他者から呼ばれる人がたくさんいて。
大概これらの人々は、“学生時代に学業成績が良かった”場合が多いのだが(無論、そうでない事例も沢山ある)。
無論、現役の学生さん(生徒さん)ならば、“学業成績が良い”という、現在進行形になるのだが。

ここでは、学生時代を終えた人(社会人と言いたいところだが、なり切れなかった人も居られるだろうから)を対象として、話を進めよう。

今の日本の学生時代(以下の話は、極端にまで簡素化されたモデルとして話を記述している。無論、実際はそんな単純な話ではない)。
まずは、師から求められたことが求められたように正確に早くできることが求められる。
これの行き着く先が、成績認定を行うための学力テストであり、生き抜く力にもGALANT's Cafeが書いたように、大学受験とて例外ではなく、要求レベルの違いがあれど、さまざまな要求(決められたこと)に対して短時間に正確に返答できるかどうか が求められるだけである。

ようやく、大学の学生時代の終わりにもなると。
少しは、自ら試行錯誤することが要求されるようになる。
が、これだって。
大概は、師の教えに基づいてであり、完全に自ら試行錯誤する場合は少ない。

#そう!“ようやく”なのだ!
#高等学校と違い、自ら試行錯誤する教育に少しは変わるか?と期待をして
#大学に入学したにも関わらず。
#今までとほとんど違わないことを体感して、GALANT's Cafeは随分ガッカリしたものだ。

自ら試行錯誤する経験もないにも関わらず、いきなり自ら試行錯誤することのリスク(解を弾き出すまでに必要な時間、労力、お金...etc)は大きいことはわかる。
いや、経験があったとしても。
自ら試行錯誤することのリスクは大きいと言うべきか。


だが。
あまりにも、自ら試行錯誤してみる経験を積むのが、遅すぎはしないだろうか?


無論。
その歳を迎えるまでに、一切、自ら試行錯誤するようなことな事例が存在しないわけではないことは分かっている。
#小さな試行錯誤は、山のようにあるだろう。


しかしながら。
大概、それまでに求められる能力は、決められたことを決められたようにできる能力。
リスクをとってまで自ら試行錯誤してみせる能力ではない。

こうなると。

要領の良い者は、リスクを取ってまで自ら試行錯誤しようとはせず、求められたことを正確に早く行うことだけに専念しがち。
その後。
いざ、自ら試行錯誤しなければならない状況を迎えたとしても、そう容易く試行錯誤できるものではない。

また、その逆で。
周囲から何を求められているかを認識することなく、ただただいたずらに年月を重ね、安易な生き方を選んでしまった者は。
無論、求められたことを正確に早く行う能力を身につける努力はおろか、自ら試行錯誤するような経験を積むことも皆無。
その後。
自らの人生における危機的状況(自ら問題を認識し、解決法を考え、その問題を乗り越えること)を初めて迎えても、求められたことを正確に早く行うことも難しく、ましてや、自ら試行錯誤して乗り越えることは、より難しい。
当然ながら。
現実に塞ぎこみがちになってしまう。


どちらにしても。
これでは、自らが有する才能を活かすことが出来ない。
もったいない!


では、どうしろと言うのだ?

GALANT's Cafeの答えは単純明快で。

自分が有する能力を、如何に活かすか、自ら考え続けろ!

まずは、自分が有している素晴らしい能力は何なのか? これを正確に把握すること。
自らの長所を正確に把握しておくことは、人生における危機的状況を乗り越えるにあたって、大変重要なことだ。

次に重要なことは。

自分が有するこの素晴らしい能力を、何に適用するのか?
何に適用すれば、どのような効果が得ることが出来、誰を幸せにすることが出来るのか、自ら考え続けなければならない。
このことは、自分以外の誰かが考えてくれることは、滅多に無い。
#あるとすれば。それは、とても幸せなことだ。

そう。
自分を活かすことが出来るのは、自分しか居ない
のだ。

その次に考えることは。

自分が有する能力をそれに適用する際、障壁となる事象は何か?
自分が有していない必要不可欠な能力なのか?モノか?人数か?資金か?権限か?
いや、他にもさまざまなことが考えられるだろう。
障壁をすべて洗い出し、その障壁を取り除く方法も考える必要がある。

そのためには。
何を見て、何を感じ、何を考えるか、そして、どのように生きるか?

学生時代を終え、社会に出ると。
誰かが、問題を提示し、そして解き方を提示してくれるわけではない。
自ら問題を探し、自らその解き方を考え、自ら解かねばならない。

自らを活かすとは、そういうこと。

自らを活かすことを、他者に任せてはいけない。
自らを活かすことを追い求めるために、自ら試行錯誤をするということは重要な行為であると、GALANT's Cafeは思うのだ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
学習の基本形はコピー (bucmacoto)
2006-08-11 22:08:34
これは紛いなき事実だと思う。

コピー&ペーストを早く効率よく要求された水準でできると、ガッコの成績はよくなるように思えます。

頭(使い方)の良し悪しってレベルになると、いかに整理されているかが重要となるのでしょうか?

保存性(忘れない)・再現性(間違えない)、そして普遍性(応用しても誤りがない)



この(頭の)整理のしかたって、得手不得手があるから特定の方法を一律には強要できないのですよね。。

自分にとってぴったりフィットする整理の仕方を見つけられるヒト=頭の良いヒト

他人にとって違和感の少ない整理の仕方を言葉にできるヒト=教え上手なヒト

両立してる人って少ないような気がします。

(全ての他人 を教える対象とするなら皆無でしょうし)
返信する
最後は応用力が決め手? (GALANT's Cafe)
2006-08-13 17:38:37
●bucmacotoさま

日本の学業成績(大学受験を含めて)は、正確かつ素早い再現性能を要求されるだけだと思うのですよね。

#いや、これだって、大変なことなのですが^^;



危ういのは、この再現性能が高いことが優秀なことであると、本人や周囲が勘違いをすること。



社会に出れば。

いや、世界に出れば。



予め設定された課題なんぞ、そんなものは皆無で。

自ら問題を見つけ、その解法を考え出し、実際に解くこと。

そのために、本当に必要なことは、着眼点と自らの能力を活かす応用力だと思うのですよね。



整理も、本人にとって応用できるならば、どのようになっていようがかまわないと思います。

が、他者へ説明や指導をする場合には、誰からも分かり易いように整理されているのが最適ですね。
返信する
ありがとうございます (98765421)
2006-08-13 23:10:05
お誕生日を祝って下さったことも、この記事も。

自らを裏切らぬ様、裏切らずに済む様、考え進み続けます。

ありがとうございます。
返信する
自らを活かす (GALANT's Cafe)
2006-08-14 00:34:54
●98765421さま

社会に出ると、解法はおろか、問題すら不明です。

“自らをどのように活かすか”を考える時に、このことを熟慮しておきましょう。



いい結果に繋がると思いますよ^^
返信する

コメントを投稿