The Man

理系男のダンディズム -ロジカルにロジカルに。 考え抜いたとき、それはその人の感性となる-

組織の壁 と 思考する個人(その2)NHK特集番組「NHKに言いたい」より

2004-12-21 00:05:26 | 生き方
組織の壁 と 思考する個人 に関する、いい例がありました。
繰り返す“精神論” 海老沢NHK会長 視聴者からの批判やまず (産経新聞) - goo ニュース

「組織の壁 と 思考する個人」を書いている最中に、放送されていた番組。

放送内容は、至極簡単。
NHKで多発した不祥事に対する、NHK 海老沢会長の意思を生で伝える特別番組である。

私の思いは、一言。


「やはり、か。」


見ていた皆様も、同じ思いかもしれない。いや、出演していたコメンテータや司会の方々も、同じ思いかもしれない。

ただ、ちょっと違うことを、私は考えていたのだ。


「辞任する、しないの問題ではない。」


は?

そう思う方も多いだろう。
私は、昔から、疑問に思っていることがある。

社員が不祥事を起こすと、「監督不行き届き」と称して、上の管理責任者が辞任する。
これって、正しいのか?

一見、責任を取って辞めることは、正しいように思う。
しかし、だ。

不祥事を一緒に起こしていたなら、無論、責任を取って、辞めなければならないだろう。
不祥事を一緒に起こしていないなら、辞める前に、しなきゃならんこともあるだろう?


なぜ、こんなことが生じたのか?


原因を追究する責任は、ないのか?
ただ、辞めるだけでは、無責任ではないのか?
辞めるってことは、責任の所在をあいまいにし、原因をうやむやにしてしまい、問題解決にならないのではないか?

そう、思うのだ。


この放送で、海老沢会長が主張したこと。


海老沢会長の精神論


これだけではなかったか?
私にも、そうしか聞こえなかったのだ!

精神論で、組織がうまく動くなら、こんな不祥事は起きるはずがない。

不祥事の責任をとって、会長職を続けると言うからには、具体的な改善行動、原因追及行動について、述べるべきだ。

たとえば、
・会計監査については、すべて外部に委託
・組織改革の海老沢案の提示
・番組作成の外部委託問題調査を外部にすべて委託
などなど。

どんなことでも、いい。海老沢会長が考えた具体的な改善案を提示すべきだ。

それができない?
なぜ?

簡単なことさ。


「何も考えてないからさ!」


部下に考えさせて、自分は原稿を読むだけ。それで、組織を動かそうとしている。
そうとしか思えない、ただただ、精神論しか語れない状況。

そんな人間が、トップに君臨して、どんな改善行為を実施するというのだ?

トップの人間が、自分の目で見て、感じて、考え抜き、行動を起こせないようなら、そんな人間は、トップに座るべきではない。
何が正しい、何が間違っているは、結果。
確かに結果はすべてであり、重要であるが、自分で考えずに、他人の思考結果を伝えるだけで済ませるつもりなら、部下となった人間達が不幸だ。


自分の目で見て、感じて、考えることができないトップ。
やはり、責任をとって辞めるしかできないのか?

P.S. 現行の放送法はテレビ受信機を設置した者に受信料の支払いを義務付けている。
   これは、今まで放送されてきた地上波は、テレビ受信機を持っていると誰でも地上波を受信し
   再生することができてしまうために、上記のような制約を課しているはず。

   しかし、これから配信される地上波デジタル放送は、テレビ受信機を持ち、地上波デジタル放
   送を受信しても、再生のためにデコード(復号)する際、暗号キーが無ければ再生できないよ
   うにすることができる。
   つまり、テレビ受信機を持っているだけでは再生できないので、一律に受信料の支払い義務を
   課す必要がないはずだ。
   全員に押し売る法律を、改正してもいい頃ではないだろうか?

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