としちゃんの暇な一日

何でもない一日を綴っていきます。

歌野晶午の『世界の終わり、あるいは始まり』

2008年10月02日 | 
やっと読み終わりました、歌野晶午の『世界の終わり、あるいは始まり』。

ちょっと体調を崩していたので、なかなか本を読む気になれず・・・

本の内容は、東京近郊で子供の連続誘拐殺人事件が発生する。手口は誘拐された子供自身の携帯から親にメールが入り身代金を要求する。しかもその金額が用意しやすい金額。
しかし、要求通り金を用意しても子供は全員同じ銃を使って殺されていた。
そんな中、富樫修は息子の机の中から殺害された子供の親の名刺を見つけてしまう。
自分の息子が連続殺人の犯人かもしれない・・・。富樫は息子の身辺を探るうち、ますます息子の罪であることに確信を頂くようになる。

ここで問題になるのは、その確信を息子に告げるべきか、また告げた後に自分はどうすればよいか? 遺族にはどうする? 妻や娘はどうなる? 自分の仕事はどうなる?
目の前に広がる沢山の問題、そして厳しい現実を考えた富樫。

最初は面白く読んでたけど、次第にこれは富樫の妄想ワールドであることに気付いた。
それがかなり繰り返されるので、読んでいるうちにだんだん疲れて来てしまった。
後半は超流し読みしてしまったわ。で、最後のオチまで辿り着いた時、えっ、これは突き抜けてしまいましたか?ってビックリ。
もしかして連続殺人も妄想ワールドだったの?と思わせるような、ちょっと衝撃的いやなんとも肩すかしを食らったような終わり方でした。
これは、読む人によってかなり好き嫌いがはっきりしそうかなぁ~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そやねん (にっしゃん)
2008-10-02 12:19:06
どれが現実のことで、どれがお父さんの妄想なんかわからへんようになるねん。
何回か読み返した箇所があったよ。
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そうそう (としちゃん)
2008-10-03 00:28:40
にっしゃん、
そうそう!
この話は現実? それとも妄想?ってね。
繰り返し過ぎて、ちょっとしつこくなったような・・・
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