としちゃんの暇な一日

何でもない一日を綴っていきます。

垣根涼介の『君たちに明日はない』『借金取りの王子』

2010年05月22日 | 
垣根涼介の『君たちに明日はない』『借金取りの王子』の2冊、続けて読み終わりました!

村上真介は、自分の目標を見失い、荒れた生活の末に失業。そして、現在働いているリストラ請負会社に拾われ、そこで別の人選を歩み始める。

リストラ要員の面接官として働く真介は、さまざまな業種で面接を行う。
真介と出会ったリストラ要員たちは、リストラ要員ながらそこに至までのドラマがあって、これがまた面白い。
彼が面接した年上女性の陽子は、仕事ができるにも関わらずリストラ要員となった。しかし、会社の方針転換で、リストラされずに会社へ残れる事に鳴ったが、今度は逆にプロジェクトが終わった時に、陽子は自ら退職してしまう。この勝ち気さに惹かれた真介は、陽子とつき合うことに・・・
さらに、会社の合併に翻弄され、部署異動により働く士気をすっかり無くしてしまっている高校時代の友人を面接することになったり・・・
『君たちに明日はない』から『借金取りの王子』2冊とも、リストラとはいえども、自分の今後を見つめ直し、そこから別の人生への再スタートのきっかけになっていたりして、暗くなってしまうって話ではなく、リストラされても先に少し光りが見えているような感じに書かれてるところが救いよね。

しかし・・・こんなのはあくまでも本の世界やからなぁ。
現実の世界は、先に光りが見えるようなリストラというものは無いよなぁ。
これだけ不景気が続いてると、一度仕事辞めたら、次の会社を見つけるのは至難の業。現実の世界は厳しいです!

最新の画像もっと見る