清泉寮だより

清里高原にある宿泊研修施設「清泉寮」のスタッフによるスタッフブログです。
現地から生の情報をお届けします。

フクロウ学校2010年度-活動報告

2011-06-27 04:31:36 | 日記

2010年11月に開校した『フクロウ学校2010』が、この6月で終了しました。

清泉寮では、5年前から八ヶ岳山麓に多く生息するフクロウの巣箱作りから
営巣した巣箱のヒナの巣立ちまでを見守る、『フクロウ学校』のプログラムを実施し、
八ヶ岳南麓エリアでのフクロウの保護・観察活動を行っております。
※バードウォッチングが目的のフクロウウォッチングとは別プログラムです。

『フクロウ学校』についての詳細は、こちら(清泉寮イベント情報欄)をご覧ください。

第5期となる2010年度は、4名の新入生を迎え、
2010年11月から2011年6月までの約半年間、八ヶ岳山麓のフクロウを見つめ続けてきました。

簡単にですが、アルバム形式で『フクロウ学校2010』の活動の様子をお届けします。
興味を持たれた方、ご質問等、お気軽に清泉寮までお問い合わせくださいませ。


   
*参加者に清泉寮オリジナルネームプレートをご用意。    *野鳥関連の書籍コーナーも充実しています。

    
*講義風景 しっかりと講義も用意しています。     *フクロウの繁殖の手助けのため、巣箱製作をしています。

    
*完成した巣箱 見本も合わせて4つ完成。       *冬の清里には、澄み切った風景が広がります。

  
*野鳥観察の時間も多く、初心者でも楽しめます。  *清里湖にて水鳥系の観察。

  
*遠目にお目当てフクロウのシルエット。      *冬鳥でもメジャーなハギマシコの大きな群れ(左上の点々)。

  
*夕暮れ時、八ヶ岳の壮大な風景に息をのみます。   *夜も、野鳥の映像でフクロウの勉強ができます。

  
*12月、完成した巣箱を持って森に掛けに行きました。 *吹雪の中、エサを探すフクロウの様子の観察。

  
*日によっては、夜間ウォッチングへ行くことも。        *この日は、運よくカモシカの親子に出会いました。

  
*1月、冠雪した八ヶ岳をバックに野鳥観察中。        *雪の積もった冬の季節は、動物たちの足跡も見られます。

   
*4月、吐龍の滝では、カワガラスのヒナに出会えました。通しのプログラムのため、季節ごとの野鳥観察ができます。

   
*野生動物による巣箱被害防止のため、上がり防止の板を設置しました。

  
*繁殖期、営巣が確認された巣箱では観察用の巣箱カメラを設置し、離れたテントから負荷をかけずに観察をします。

  
*5月、大門川付近では、夏鳥のさえずりが響いていました。*夜間観察、フクロウの親子が鳴き交わすことも。

  
*巣立ち直前のヒナ。外の空気に触れうたた寝中?    *巣立ち直後のヒナたち。だいぶ大人らしい顔つきになりました。

  
*巣箱調査の結果、動物のフンや、謎の物体が見つかることも。フクロウ以外の動物が棲みついていることもありました。

  
*6月、巣立ちの時期を迎え、新入生も卒業です。      *たくさんの参考図書は、お部屋で読むこともできます。

 

フクロウ学校も第5期を終え、卒業生は26名になりました。

フクロウ学校の中で、講師の齋藤一紀先生は言います。

「フクロウを守ることは、この八ヶ岳の自然を守ること。」

 この地域を拠点に活動する者として、ただフクロウや野鳥を見て楽しむだけではなく、
 拡がる開発の流れやマナーの低下した利用者によるフィールドの荒廃などから
 八ヶ岳の自然とフクロウや野鳥の生息環境を守っていく必要があります。
 しかしながら、そうした活動を持続的にしていくには、どうしても一人では限界があります。
 清泉寮もそうした地元の自然を守る主旨に賛同し、齋藤さんと共に、フクロウ学校のプログラムに取り組んでいます。
 
 八ヶ岳の環境や清泉寮が好きで清里に来ていただける皆さん、
 野鳥が好きで野鳥の生息環境を守っていきたい思う皆さんと、みんなで一緒になって作業したり、
 マナーを学んだりしながら、フクロウとそれを取りまく環境を守り続けていけたらと思います。

 2010年度のフクロウ学校は先日終わりましたが、『フクロウ学校2011』も開催を検討しております。
 バードウォッチング初心者の方からベテランの方、自然保護活動に興味がある方、
 八ヶ岳や清泉寮が好きな方、どなたでも楽しみながらフクロウや野鳥について学ぶことができます。
 興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、『フクロウ学校』についての詳細をご覧の上、お気軽にお問い合わせくださいませ。


 担当: 清泉寮フロント 佐藤陽介


スカイブルーを求めて

2011-06-22 12:18:16 | 季節の楽しみ



季節はすっかり夏!!

と言いたいくらいの青空が広がっています。
梅雨明けには、もう少しというところでしょうか。

今日は、久々の梅雨の中休み☆
梅雨真っただ中にありながらも、梅雨の合間に時折顔を覗かせる太陽と
雲の切れ間からチラリと見える青い空が夏を予感させてくれます。

さて、清里の一年で一番いい季節っていつだと思いますか?
もちろん、季節の好き嫌いは人によって様々ですが、
個人的に、その季節を挙げるとすれば、それは、まさに“今”です!!!

新緑に映える森の生き生きとした息吹



雨の後だけに見られる足元の宝石



繁殖期を迎える鳥たちのさえずり、ヒナたちの鳴き声、etc・・・

(アオジ-不規則なさえずり※勝手に、壊れたロボット!?と聞きなしてます。失礼。)


(オオルリ-木の高いところでキレイな大きな声を響かせます。)


(アカハラのヒナ-動くものに興味津津です。)


(オオタカ-足元に小動物が餌食に…)


一年で一番、生命の輝きが見てとれる季節が今なのかもしれません。
もちろん時期的に雨に降られることもありますが、
その雨の雫を恵みとして、様々な生き物たちが活動をしています。

梅雨の合間を見つけて、生命の輝きをちょっと覗きに来てみてはいかがでしょうか。

おすすめは、雨の後の朝!

抜けるような青空

生き生きとした木々

爽やかな高原の空気があなたをお待ちしています。


大変ご無沙汰しております。久々の登場は、シュガーでした。
今年も鳥たちの写真が大漁です。乞うご期待☆

追伸、1月に投稿したフクロウ探しの回答はこちら↓ (簡単過ぎました?)


手作りパウンドケーキ

2011-06-20 16:09:38 | 日記

こんにちは、うっしーです。

ここのところの清里高原は相変わらず雨の中の日が続いています。
降ったりやんだりしていますが、標高が高いせいか濃い霧の日が多かったりします。
自動車での帰りなどびっくりするくらい視界が利かない日もあります。
視界は利きませんが、森と水と、きっとマイナスイオンなどでなんだかいい匂いがする様な
気がして自分は霧の日が結構好きです。

話はぜんぜん変わりますが・・・
清泉寮の食事で提供しているデザートはすべてパティシエの手作りです。
ビュッフェでのデザートタイムは行列が出来てしまうほど人気があります。

いろいろな種類のデザートがありますが、その中でもパウンドケーキは
お土産でお持ち帰りしていただく事ができます。
お土産のパウンドケーキの種類は全部で5~6種類ありますが、
その日のロットでだいたい2種類ほどがお土産に並んでいます。

「りんご」「オレンジ」「抹茶」「練乳」「りんごと練乳」「いちごジャムと練乳」 などなど
パティシエのMさんのイマジネーションで種類が少しづつ増えています。
中でも練乳はキープ協会のジャージー牛乳を時間をかけてゆっくりと煮詰めた
とても贅沢な練乳なんです。
ジャージー牛乳が1/4~1/5くらいになるくらいまで煮詰めます。

そんな人気のあるパウンドケーキですが、先日Mさんと話しをしていたら
「りんごのパウンドケーキは昔母が作ってくれたのを思い出しながら作っているんです。」
「でも、なかなかその味にならないんです。」
というお話をしてくれました。

 
 

甘すぎず、やさしい味の秘密を少し知って、ますますMさんのパウンドケーキが
好きになったうっしーでした。
 

 
今日はバースデーケーキを作っているMさん


もしドラ 清泉寮

2011-06-08 16:08:14 | 日記

Katoです。

「もしドラ」流行ってますね。ということで、清泉寮でも、「もしドラ」やります。
というよりも、すでにやっています。

突然すぎて、わからなかったと思いますので、簡単にご説明を。

先月のある日、たまたまポール・ラッシュ記念館館長に用があり、
話に行くと、テーブルの上にドラッカー博士の本がいっぱい。
「館長もドラッカーにはまっているんですか?」と聞いてみると、
ポール・ラッシュ博士との関係を説明してくれた。

なんと、直筆の手紙も何枚も出てきて、かなりの関係な感じ。
ぜひ、みなさんにお知らせしたい、と話したらすでにそのつもりで準備していた。

「では、協力します」ということで、1か月ほど前から準備してきた「もしドラ」が
映画公開日と同じ日に、ひっそりとスタートしました。

清泉寮版「もしドラ展」とは

もしも 

「マネジメントの父」ピーター・ラッカー博士
             ×  
「清里の父」 ポール・ッシュ博士
  ~ 二人の父 交流の軌跡 ~

についての会がKEEP協会で行われたら

からの「もしドラ展」が、面白いのではないかと・・・。二人の名前で「ドラ」になるんですよ。
(館長すみません)

館長からは、また後日コメントを頂いて掲載したいと思います。

色々余談はありますが、二人の博士の出会いや、どういった行いを生前行っていたのか
など非常に面白い「もしドラ」になっています。

ちなみに二人の年表作るの大変でした、色々やりすぎです(笑)この二人の博士。

そして、うっしー、直前での対応お疲れ様でした。

興味がおありの方、またそうでもない方も、清泉寮へお越しの際には
是非清泉寮「もしドラ展」まで。

PS.映画とは一切関係ございません。ご了承ください。


そろそろ夏です!

2011-06-06 14:35:17 | 日記

こんにちは。サイトウです。

清里の牧草地や森もすっかり緑につつまれ、昨日からはエゾハルゼミが鳴き始めました。
短い夏がいよいよ近づいてきたようです。

今年は花の開花がちょっと遅いですが、清里名物のツツジもちょっと遅れて咲き始めています。

この季節の清里は晴天でも涼しい風が吹き、とても過ごしやすいのです。
柔らかいじゅうたんのような牧草地で遊んだり寝転んだり、カッコーが鳴く森の中を散歩したり・・・。
本当に気持ちいいのでオススメですよ。

紫外線は強めなので女性の方は日焼け対策をお忘れなく!

サイトウ


こまち農園

2011-06-02 23:18:05 | 日記

  

こんにちは、うっしーです。

 

清里は梅雨まっさかり。

 

 

毎日雨と霧で森の中も水の音をさせながら鬱蒼としています。

ふと気が付くと、リョウブの葉っぱが先週とぜんぜん違う大きさになっていたり

清泉寮の牧草地がずいぶんふさふさしていたり、植物たちはダイナミックに夏に向かって姿を変えています。

 

そんな中、少し前の雨の日に地元長坂町にある「こまち農園」さんにお邪魔してきました。 

こまち農園の八木千恵子さんは私たちの清泉寮レストランを支えて下さっている方々のお一人で、

無農薬有機栽培の野菜を作っていらっしゃいます。

 

見たことないくらい肉厚で濃厚なハーブや、やさしい甘みの蕪など、

とにかく元気な野菜がいったいどんなところで育っているのか見てみたくて、シェフに連れてきてもらいました。

 

 

 

八ヶ岳南麓の森の中にある農園。生産者の八木千恵子さんと清泉寮シェフ。

 

 

 

 6月からリリース予定の国産にんにくの畑。

 

 

 

色が対象的な大野紅かぶとあやめ雪かぶ。名前が美しいあやめ雪かぶは優しいあまさで大好きになりました。

 

 

とっても元気なハーブ畑。

 

 

ルッコラの花。勧められて、そのまま口に含むとルッコラの凝縮された味が。

 

 

農園は八ヶ岳南麓の森の中、土と水のなんともいえない、いい匂いがする畑でした。

完全に無農薬有機栽培ということで、虫やもぐら(!)と戦いながら栽培されているとの事。

案内してくださっている最中にも「ネキリムシ」が一匹。

手で一匹一匹処理する数は一日に軽く100匹を超えるそうです。

そんな大変なご苦労のお陰で、美味しく安全な野菜がいただけている事を再確認できた時間でした。

八木さんは終始笑顔で、ご案内してくださいました。

そんな八木さんを見ていると、畑の有機野菜までにこにこしているような気持ちになりました。

 

 

大事に育てられている苗たち。こまち農園のベビールーム。 

 

 

 

 清泉寮のシェフに丁寧に火入れされて、皆さまのもとへデビュー!

 

 

 

八木千恵子さん、いつも美味しい野菜を本当にどうもありがとうございます!

季節を変えてまたお邪魔してみたくなった、うっしーでした。 

 

 

 


冬の清里プロモーションビデオ