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トアール星にて。
『ルリの初恋』
みなさんは知っていますか。ファンタジーナの不思議な森のなかには、トアール城という小さなお城があり、ファンタジーナにはいろいろな超能力を持つ子供たちがいるということ。そのなかの一人、ルリですが、ルリは人の心が読める、何を考えているのか読みとってしまうのです。
たとえば、ニコニコした顔で近寄って来た人の心の声を・・・。
「なにをいい気になっているんだ」
「あまり調子にのるんじゃないよ」 なんて声を読みとってしまうのです。
その人の本音を聴きとってしまうのですね。
でも、ルリにとっては、余り人の心を読みとってしまうことはつらいことでもありました。
それに、時々、幻聴というか、聴かなくてもよい異界からの声を聴いたりすること・・・。異界からの声は、どこか暗い感じがするのです・・・。異界では、行くあてもなくじーと石のようになっている人もいるのでした。
ある日のことです。ルリが、恋をしたのです。相手はいつからかトアール城にやってきた少年マサトです。
マサトは、ごく普通の少年でしたが・・・。そうそう、茶色の瞳のマサトは、鳥や犬や猫など動物たちと話が出来るのでした。
ルリはマサトを見るとなぜか胸がドキドキしてしまうのでした。ルリは髪の毛が肩のあたりまであり身長はクラスでは真ん中あたりですが・・・、その黒い瞳は時々どこかさみしげでもありました。そう、クラスでは、ルリは親しく話せる友だちがいなかったのです。ルリが人の心を読みとってしまうので、みんなは、少し敬遠してしまうのでした。
ある日のことです。マサトがルリに話しかけてきました。
「ルリちゃん、今度いっしょに裏山の栗をとりにいかないか。ちょうど、栗のいがいがが口を開けるころなんだ」
ルリは、返事をしようと思ったのですが、なかなか声にならなかったのです。
普通は、話し相手の心の声が聴こえてくるのに、マサトの心の声が聴こえなかったのです。
でも、よく考えれば、マサトの心の声は、口に出した言葉であり、その言葉が心の言葉でありました。大人たちは、いつのまにか、口にする言葉と心の声が違ったりするのですね。
さて、その後の、マサトとルリの仲がどのようになったかは、裏山のいがぐりたちに聞いてもらいたいと思います・・・・。
みなさんは知っていますか。ファンタジーナの不思議な森のなかには、トアール城という小さなお城があり、ファンタジーナにはいろいろな超能力を持つ子供たちがいるということ。そのなかの一人、ルリですが、ルリは人の心が読める、何を考えているのか読みとってしまうのです。
たとえば、ニコニコした顔で近寄って来た人の心の声を・・・。
「なにをいい気になっているんだ」
「あまり調子にのるんじゃないよ」 なんて声を読みとってしまうのです。
その人の本音を聴きとってしまうのですね。
でも、ルリにとっては、余り人の心を読みとってしまうことはつらいことでもありました。
それに、時々、幻聴というか、聴かなくてもよい異界からの声を聴いたりすること・・・。異界からの声は、どこか暗い感じがするのです・・・。異界では、行くあてもなくじーと石のようになっている人もいるのでした。
ある日のことです。ルリが、恋をしたのです。相手はいつからかトアール城にやってきた少年マサトです。
マサトは、ごく普通の少年でしたが・・・。そうそう、茶色の瞳のマサトは、鳥や犬や猫など動物たちと話が出来るのでした。
ルリはマサトを見るとなぜか胸がドキドキしてしまうのでした。ルリは髪の毛が肩のあたりまであり身長はクラスでは真ん中あたりですが・・・、その黒い瞳は時々どこかさみしげでもありました。そう、クラスでは、ルリは親しく話せる友だちがいなかったのです。ルリが人の心を読みとってしまうので、みんなは、少し敬遠してしまうのでした。
ある日のことです。マサトがルリに話しかけてきました。
「ルリちゃん、今度いっしょに裏山の栗をとりにいかないか。ちょうど、栗のいがいがが口を開けるころなんだ」
ルリは、返事をしようと思ったのですが、なかなか声にならなかったのです。
普通は、話し相手の心の声が聴こえてくるのに、マサトの心の声が聴こえなかったのです。
でも、よく考えれば、マサトの心の声は、口に出した言葉であり、その言葉が心の言葉でありました。大人たちは、いつのまにか、口にする言葉と心の声が違ったりするのですね。
さて、その後の、マサトとルリの仲がどのようになったかは、裏山のいがぐりたちに聞いてもらいたいと思います・・・・。
* * * * * *
また、地球でのぼくのブログです。
『ロマンについて』
生きていることは不思議です。この青い空と海と大地の地球に生れました。きょう、ぼくは、縄文土器の展示を見てきました。およそ、4500年前の縄文中期に製作された、薄茶色の焼町土器でした。
破壊される女神として、土偶について、次のようにありました。
「人体をデフォルメし、とくに女性の生殖機能を強調した土偶は、豊穣、多産などを祈るものであったといわれる。一方で、女神とも性を超越した存在ともされる。不可思議なことに、そのほとんどが縄文人の手によって故意に壊されていた。災厄などをはらうため、祭祀として破壊したのだろうか。縄文の神秘・土偶、その眼差しの先にあった行為とは・・・」
また、ぼくは先日、火星の黙示録といわれる「スター・レッド」というコミックを読みました。そのコミックの舞台は西暦2200年代でした。
マンガではありますが、火星の運命と愛するレッド・セイとエルグの運命の物語でありました。この、SFロマンと縄文のロマンとが、なぜか、ぼくの頭のなかで結びついたのです。遥かな過去に思いを巡らすのも、はるかな未来に思いを巡らすのも、ともに、生きていることのロマンなのだ・・・・。
『ロマン』
目をつぶれば 遥かな昔
浅間の麓の 縄文の世界
彼らは 何を思い 何を夢見て
豊穣なる女神の土偶を
作っては 破壊したのだろう
彼らは 月に衛星が着陸し
UFOが飛び交う 21世紀の この地球を
夢に描いただろうか
遥かな昔にも 高度な古代文明が
あったという
そこに マンガ文化なるものが
あったろうか
現代マンガは 夢とロマンを乗せて
自由に時間旅行をする
でも この21世紀に降り立った
宇宙人は ぼくたち地球人を
どのように 見るのだろう
古代人も宇宙人も 人を恋したり
愛する家族が いたのかな・・・
ぼくは 暮れゆく
ふるさとの空を眺めながら
ふと 悠久なるロマンと
懐かしい きみを
こころに 描いてみた
のです・・・
2009年09月01日
・早いもので、今は西暦2023年(令和5年)です。その後の、トアール星でのぼくと、この地球上での一人のぼくのお話の続きは、次回に・・・・。