年々Fuquaが力を入れている「実践系」授業のひとつであるStrategic Planning Practicumについて。今年は、Term2 (Fall2) から Term3(Spring1)にかけて実施されました。
コース概要は、
こちらを見ていただくとして、私は、Durham CityとDurham Countyが共同オーナーとなっているDurham Convention Center、言わばダーラム市民会議場のビジネスプラン作りを行いました。名前から公民館のようなものをイメージされるかも知れませんが、実際は、マリオットグループのホテルの一部として運営されており、「まあ、こんな素敵なところで将来結婚式をあげてみたい」と思うほどハイエンドではないものの、結婚式や企業のプロモーションなども開かれるイベントルームや大きなボードルームなどを備えるなかなか立派な施設です。しかしこの施設が毎年赤字続き。。。というわけで、とにかく全体的に何とかしてという、なんとも丸投げなリクエストがFuquaにきたわけです。
10月末にスタートして2月の最終プレゼンまでの約4ヶ月間。いろいろと苦労も多かったですが、参加してよかった~というのが素直な感想です。
【良かったこと1】本気のチームワーク
担当教授のBill Saxも要所でいいアドバイスをくれましたが、包括的なテーマでかつ、金を払っているクライアントがいるという本気度の高いチームワークの中(まあ、ぼくらには1セントも入ってきませんが)で、チームワークからナレッジ、アプローチ、リーダーシップスタイルなど学ぶものが非常に多かったです。
ナレッジ面では、各チームメンバーがこれまでの職務経験や授業で習った考えやモデルなどを適用しあうことで非常に高度なディスカッションができました。特に私はマーケティング系の授業をほとんどとっていなかったため、ビジネスプランの中心となるマーケティングパートでチームメンバーからさまざまな手法を教えてもらったことはラッキーでした。
また、ビジネスプラン作りにおいて、ついついディテールのファクト集めや、教科書どおりのモデルに走りがちだった私に対し「Gian、あなたのアプローチは必要だと思うけど、それだったら今まで彼らが雇ったコンサルタントだってできるわ。私たちだからこそ提供できるValueを考えて。」と、大雑把なようで非常に斬新でキャッチーなマーケティングの提案を推進したチームメイトのHと何度も繰り返したディスカッションは、絶対に忘れないFuquaでの思い出のひとつとなるとおもいます。
さらに、わがチームはBill Saxから「早くリーダー決めろー」といくら言われても無視をし続け、非難は承知で、全員リーダー(メンバー?)体制を敷いてました。おかげで、他のメンバーのリーダーシップスタイルを学ぶと同時に、自分でもかなり意識してチームをリードすることができました。4人もいれば、必ずしも全員が常にモチベーションを高く維持できるわけでもなく、特にこの就職戦線が厳しい状況のなかで、多国籍なチームメンバーをいかにinvolveしていくかということに試行錯誤した経験は無形の力になると信じています。
【良かったこと2】さまざまなオトナに触れる
インタビューなどを通じて、ホテルの支配人をはじめとするマネージャー陣、市や郡のお偉いさんや管理職などさまざまな方々とお話しする機会がありました。正直に言って、こんなアメリカの片田舎でお会いする方々のお話に期待はしていなかったのですが、実際に話してみると、問題意識の高さ、敏腕コンサルタントのようなロジカルな話の展開、MBAを思わせるようなビジネスメソッド(jargonではなく)の活用など、さまざまな方から非常にレベルの高いお話をいただけました。アメリカの底力を体感したような気持ちになりました。
また、各分野(マーケティング、オペレーションなど)を専門とする教授陣に時間をとってもらってアドバイスをもらう機会を作り、授業では触れられなかった現実への適用の難しさなどをざっくばらんにお話いただきながら、具体的なアドバイスをもらうことができたのは予想以上の学びでした。
【良かったこと3】地元について知る
予想外によかったのは、このプロジェクトを通じて、ダーラムの開発の状況などを知ることができたこと。せっかく住んでいるのに、家の周りと、ウォルマートと、学校だけ知らないのではさみしいですから。。。
最終プレゼンテーションは、Durham City、Durham County、そしてホテルの支配人などのお偉いさんを前に開かれました。かなーり緊張して、プレゼン直前にチームメイトから習ったつかみの一言もとんでしまったのですが、最後は支配人じきじきに、「普段のコンサルのどうでもいい統計とか長ったらしい説明とは違って、ひとつひとつのスライドにパンチがあった。本当にありがとう」という言葉をもらい、お世辞で3割増しだったとしても、素直にうれしかったです。また、すでに提案の骨子について役員会で実行に向けての検討が始まっているとのことで、わくわくものです。 実践系クラスはいろいろとありますが微妙に違うので参考になれば幸いです。また、当然ですがクライアントによってもかなり違ってきます。
ということで、実はまだ完成していない最終報告書作りからの現実逃避でした。
Gian