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Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

Fuqua最終日

2009-04-25 04:36:35 | 授業紹介
SYのYochangです。さて、本日4月24日をもって、Fuquaの全過程が終了しました。
去年のちょうど今頃は、「Classの最終日を迎えるSYの人ってどんな気持ちなんだろう?」
と思っていましたが、あっさりと自分の番になりました。
てっきり感慨深い気持ちになるかと思ったのですが、案外そうでもない(笑)
結構やりきった感があるので、満足して終わることができたためだろうと思ってます。

さすがに最終Termともなると、毎日が飲み会です。恐ろしい勢いで肝臓を
傷めている気がします。でも、酒好きなのでWelcomeですが。そういえば、
最近新たな発見がありました。FYの頃にみんなで食事に行くと、
まったくみんながワリカンをしないということに驚いていたのですが、
2年たった今、結構みんながワリカンをするようになっているのです。

一昨日も、友達4人と寿司を食べに行ったのですが、「おい、Yochang。今日は
Fair gameだから自分が頼んでないものでも好きに食えよ。」と
友達に言われてびっくり。いやいや。ワリカンは俺の方が上級者ですから。
言われなくとも食べますとも。という感じ。昨日も夕方から飲みにいった時のことです。
普通に個々人でビール頼んだり、バーガー頼んだり、フライ頼んだりと適当に
飲んでたのですが、お勘定の時に、じゃあワリカンで。ってことになり、
えー、俺ビールとフライしか食べてないからワリカン負けしてる!
と、ワリカン初級者のような状況に。

とはいっても、チップである程度のフェアーさをだそうという感じですが、
それも日本で言えばよくやることだし。

ということで、2年を経た今、我々インターナショナルの留学生だけが、
学びを得たわけではなく、こちらのアメリカ人も異文化のよいところを
取り入れるようになったのだなぁー。と、思わず感慨深くなってしまいました。

学業はほぼ終わってしまったのですが、卒業まで毎日全力で楽しみたいと
思います。あ。ファイナルExamがまだあったんだった。。。


MBA一週間(独身編)

2009-03-31 10:20:55 | 授業紹介
FYのZAKKです。

Duke留学を検討されている独身の方へ。
Durhamが家族と一緒にくるには最高の環境を提供していることは有名な話ですが、では、独身の場合はどんな生活を送っているのか、ということはなかなか語られることはありませんでした。地理的な環境を考えると、確かに田舎にあるので、一人で寂しくないのか?遊ぶところはあるのか?といった類の質問をCampus Visitorの方から受けたこともありました。

と、いうわけで、
今日は日曜日なのですが、これから一週間簡単に日記をつけて、皆さんに独身男性(笑)のDuke-MBAライフをリアルに紹介したいと思います。

日曜日
10時
遅めの起床。Team meetingに備えてAssignmentをこなす。
14時
 Investmentのチームミーティング。引き続き16時からDecision Modelsのチームミーティング。
両方ともクリアな解答がまとまり、ほっと一安心。今週はうまくいきそうな予感。
18時半
Asian Business Club(ABC)の新旧Co-Presidentsで会食兼ミーティング。Chili'sというメキシカン系のアメリカ料理レストランにて。話を聞いていると、どうもSpring Term2は来年一年間の予定を決めたり、Cabinetメンバーを決めたりと、一番忙しくなるらしい。もうひとりのCo-Presidentとうまくコミュニケーションをとってやっていくしかないな、と覚悟を決める。
20時半
火曜日の授業のAssignment(Individual)に取り組む。思ったより時間がかかり、結局就寝したのは3時。。。もっとも、途中で日本VS米国のWorld Baseball Classicの準決勝に気が写ってしまったのも事実。ちょっと反省。

月曜日
10時半
Decision Modelsの授業。Decision Treeを使って様々な意思決定手法を学ぶ。この手のロジックは何だか性に合うみたいで、スムースに理解できた。Class Participationもしつつ、Jim Smithの軽快な授業を楽しみながら聴講する。
12時45分
 かねてから約束していた昼食をインド人クラスメイトとFox Centerにてとる。彼のためにとある推薦状を書いてあげたため、その御礼で昼飯を奢る、と言う話が事の発端であったのだが、すっかり忘れて彼はレジからいなくなった・・・気を使って安めのものにしてあげたと言うのに。。。またにしよう、と近々再設定する予定。彼は今度International Career Chairに就任するとのことで、DukeのMigration及び国際的な認知度向上に貢献したい、と意欲的であった。ABCとの関わり方等についても意見を交換。
13時半
Investmentの授業。CAPMの理論的背景の説明という若干込み入った内容。FuquaにはConcentrationという制度があり、FinanceをConcentrationにするためには必須の授業となっているのだが、内容がかなり高度であり、発言する人も限定的。授業後に、どのくらい理解してる??みたいな話をざっくばらんにセクションメイトと話す。どうも彼女の頭の中には?マークが沢山ある様子。Take it easy!!とFuqua生らしい言葉を投げかけておく。
16時
Managerial Writingの授業。週に1回の授業が月曜日にあり、この日は3コマ。6時間授業を受けるのはやはりきついなあ、と感じつつも、実践的な内容に神経を尖らせて聞く。
18時半
Asian Business ClubのCabinetメンバー募集について、Co-presidentと簡単に打ち合わせ。最後はお互いメールでやり取りしてメールの文案や募集要項を決定した。ちゃんとCabinetメンバーが集まるかどうか多少不安が残るものの、まあ何とかなるだろう、と今のところは楽観的。
21時半
 World Baseball Classicの決勝戦があったため、Station 9にて日本人有志(+親日家のアメリカ人)と韓国人(+韓国系アメリカ人)で集まって観戦。結果は。。。日本の劇的な大勝利!!スリリングな展開を堪能するとともに、スコアの経過とともに明らかにトーンが変わる韓国人に多少気を使う。もっとも、試合後はさわやかに硬い握手でお互いのTeamを讃えあって解散する。延長戦の影響もあって、時計は既に1時半を回っている。。。
2時
Cabinetメンバー募集の最終稿が出来上がったため、送信。その他、夏に参加するプログラムの準備等をこなす。

火曜日
11時半
Communicationの教授であるKittyとの1対1のセッション(30分)。Language Clearlanceのテストを受ける。結果は・・・。マシーンが採点すると如何にシビアに私の話す英語を理解してくれないかがわかり、勉強になりました。
12時半
セミナールームにてミーティング。昼食を兼ねてのミーティングであったため、慌しく終わる。
13時半
Valuationの授業。将来財務諸表の作成方法について学ぶが、復習的な箇所も多く、ゆったりとした気持ちで授業に参加。。。が、ケアレスミスで宿題の数値が合っていないところがあり、焦る。
19時
Sectionの有志主催で”Chili Cookoff"をLofts(Apartment)のパーティスペースで開催する。小規模な集まりかと思ったら、40人以上が集まっていました。やっぱり結束力がなんだかんだ言っても高いなあ、と感じた瞬間でした。Chiliを堪能しつつ、クラスメイトとビリヤードやらシャッフルボード(日本では見たことないですが、カーリングのような何ともいえないゲームです)をやりつつ、歓談する。
22時
明日朝早いし今日は宿題をやって寝よう、、と思っていたが、どうにも物足りず、友人宅へ。気がついたら7,8人が集まっていた。1時半ごろ帰宅し、Decision ModelsのTeam Assignmentに取り組み始めるも、、、1時間ほどで力尽きる。

水曜日
8時
Presidents' Meetingに出席。全クラブのPresidentが召集され、来年の計画の立て方から予算の組み方、事務連絡、ソーシャライズと盛りだくさんの内容。14時まで拘束されるのは正直結構きつかったが、新たなことが色々とわかったりして、新鮮な機会ではあった。
14時半
で、ほとんど間髪いれずにDecision Modelsのチームミーティングへ。Gradeの比率の高いAssignmentということもあり、若干いつもより気合が入る。
16時
GATEクラス参加のため、チームミーティングを抜けさせてもらう。もちろん、授業が終わった後の高いコミットメントを約束して・・・。今日はInternational Affairsの副学長(日本語に訳すとよくわからない肩書きだ・・・)がゲストスピーカーとして招かれており、アルゼンチンとチリの違いについて、歴史的背景を交えた実体験を通じて伝えてくれた。GATEクラスの詳細については、日本人HP等をご参照ください。
19時
授業終了とともにTeam Meetingに戻る。。。が、うーん、と思わず唸ってしまうような状況。ここから夜中の1時半まで結局提出のPower pointとExcel Fileに時間を費やす。。。
2時
帰宅後、Admissions Officeからの依頼事項をABCのメンバーへメール送付、明日のInvestmentの予習。。。うーん、絶対前半遊びすぎたなあ、今週。。と、少し反省。3時半くらいに就寝。

木曜日
8時
起床。昨晩送ったABC関連のメールに早速数件の返事が来ており、協力的な同級生に感謝。Investmentの復習と予習を少しするも、思ったより時間が無い。。
10時半
Decision Modelsの授業。Team AssignmentのプレゼンとCrystal Ballというソフトウェアの使い方が中心。この授業大好きですが、正解と程遠いTreeであっても何も気づかずに進んでしまうところが少し怖い。
12時45分
月曜日の昼飯リベンジ(笑)今度はちゃんと払ってもらいました。
13時半
Investmentの授業。自身にFamiliarなテーマであったため、すんなりと頭に入ってきた。が、課題のAssignmentは少しゲンナリするような複雑な問題。今週末のゴルフを諦める。。。
16時
Admissions関連で依頼されたことの対応。Managerial Writingの宿題に取り掛かるも、ばたばたして途中で終わる。
19時半過ぎ
友人宅にて小規模なGathering。同じアパートで同じ家賃を払っている家なのに、意外と間取りが違っていて驚く。Ox tale soupやらマーボー豆腐をご馳走になる。中国系アメリカ人の彼曰く、母の味だそうだが、うまいけどとにかく辛い・・・。
22時
Dukeのバスケットボールの試合をそのまま観戦。大いに盛り上がる・・・予定でしたが、ぼろぼろのスコアに後半戦は静かになる。。。Best16、悪くないけど、もう一つか二つは勝って欲しかった。24時過ぎに帰宅。
24時
明日のValuationの予習に取り組む。おっと、思ったより難しい。。2時過ぎくらいには何とか仕上げる。


金曜日
10時
Managerial WritingのProfessorとミーティング。細かい指導を受け、今後の課題点や、やるべき事について確認。今ターム取っている授業である意味尤も実践的な授業。
10時半
Excelの勉強会。
12時半
ABCのCabinet候補者とランチミーティング。今年はほとんどABCの活動に関わっていなかったはずだが、彼女から色々と痛い点を指摘される。まだまだクラブとして若くて成熟していないな、ということを思い知らされた瞬間でもあった。
13時半
Valuation。すっかり油断していたが、次の火曜日が締め切りのTeam Assignmentが課されていることに気づく。今週末は結構盛りだくさんになりそうな予感。
16時
Taxのワークショップに出ようかと思ったが、あまりに忙しいので、パスする。
17時半
Fuqua Friday!!メール愛読者の皆様にはおなじみの毎週金曜日に執り行われるFuquaならではのイベントに参加。今週はMBAゲームが主催で他のMBAプログラムの学生が多数来ていた。
19時半
Loftsにて、Birthday Party!!って、誕生日が一日違いのRockyと私Zakkのために皆様に開いていただきました。今週金曜日は色々なイベントがあったのにも関わらず、40人くらい同級生が来てくれました。50人位にしか声を掛けていなかったはずですので、正直、出席率の高さには驚かされました。Thank you very much everyone!!
0時過ぎ
場所を私の部屋に移して2次会・・?2時半過ぎに解散。


土曜日
10時過ぎ
土曜日は少し長めに睡眠をとるように心がけている。ジムに行くつもりだったが、どうも体がだるいので、やめる。
12時半
ValuationとInvestmentのアサインメントに取り組む。
14時半
Moving Sale、、、ではなく、Moving Giving??で家財道具を頂く。
16時半
もう少しInvestmentのアサインメントに取り組む。
18時半
Investmentのアサインメントが思ったより進まなかったが、5時頃から開催されていたPartyに顔を出す。。。と遅刻!!と非難されつつなぜかそこにあった日本酒を一気飲みする・・・。
22時頃
夕方からのPartyであったため、とりあえずお開きとなり、別のApartment(Station 9)に移動。
23時過ぎ
Shooters(バー、のような所)へ移動。1時過ぎ位まで飲んで、踊る。。一緒に行っていた友人をApartmentまで連れ帰そうと思ったが、どうも飲み足りなかったみたいなので、置いて帰る。
1時半頃
ValuationのAssignmentに取り組む。も、まあ集中できるわけも無く、諦めてTVをみる。The OfficeというTVシリーズに嵌っているのですが、慣れると中々アメリカンジョークも面白いなあと。
3時半頃就寝。


日曜日
8時半
反射的に目が覚める。
9時頃
InvestmentのTeam Assignment。今回は一人のチームメンバーがリードしてくれており、答えの確認程度で終わった。といっても3時間くらいかかる。
12時頃
Managerial Writingのアサインメント。
14時半
InvestmentのTeam Meeting。さくっと終わりにし、ほかのチームメンバーに体裁を整えて明日コピーしてもらうように依頼。何だか最近は本来の仕切り屋の性格が出てきたみたいで、国籍に関係なく容赦なく仕事を振るようになってきました(笑)Team Fuquaならではかもしれませんが。
16時
Decision ModelsのReviewセッションに出る。が、Managerial Writingが思った以上にはかどらなかったので、スキップ。
17時
Decision ModelsのTeam Meeting。Crystal Ballというソフトウェアを使い、シミュレーション。難航するかと思いきや、意外とスムーズに終わる。
18時半
Managerial Writingのアサインメントに取り組む。
20時半
近所のChipotle(メキシカン系Fast Food)にて晩飯を購入。
21時頃
学校に戻り、Valuationのアサインメント。
23時50分
ABCのCabinet Applicantsのメールを整理し、予定表を作成。11個のポジションに対して、想定を超える応募が来る。来週の日中は授業時間とチームアサインメントとInterviewで埋まっていきそう。
結局、朝の4時までABC関連のこまごまとした仕事と、ValuationのアサインメントにTeam Roomで取り組んでから帰る。明日は8時からなのですが。。。


と、こんな感じで怒涛のように一週間が過ぎていきます。忙しいと感じることもありますが、基本的に楽しいですね、独身ライフは。人それぞれ色々な過ごし方があると思いますが、勉強面、カルチャー面双方で様々な交流ができ、実践できる環境がここにはあります。

Zakk

【授業紹介】Healthcare Marketing

2009-03-17 23:35:01 | 授業紹介
この授業は、タイトルから示唆されるとおり、マーケティングのフレームワークを、ヘルスケア分野のケーススタディにあてはめて理解を深めていきます。

教授のMary Luceは、Consumer Behaviorの授業を教えていたこともあるようで、Prospect Theoryを中心に、購買者の意思決定の仕組みの理解とそのマーケティングへの応用が、この授業の大きなテーマになっています。

授業は、まず、マーケティングの3C,4Pに基づき、テーマごとに進行していきます。教材は、(ヘルスケアに限らない)普遍的なフレームワークの理論・実証研究、それをヘルスケアに当てはめた研究に関する読み物と、それらのケーススタディへの応用がうまく配分されており、しっかりした理論とその応用が関連づけられている分、マーケティングの授業にありがち(?)な、なんとなくふわふわした感(結果オーライなんじゃないの~?という違和感)があまりなく、結構、しっくりくる感じ(なるほどね~、という納得感)がありました。

ケーススタディでは、医薬品、医療機器、バイオテクノロジー、診断薬、病院まで幅広くカバーしますが、基本的には、メーカーサイドの話が中心で、ややこしいアメリカの医療制度なんかをあまり気にしなくてすむ分、日本人にもとっつきやすいと思います。

後半には、製薬企業での新製品上市時のマーケティング責任者(の経験者)をゲストスピーカーとして招いた2回のケーススタディや、倫理的な問題が指摘されるマーケティングのケーススタディ、利益相反の問題に関連する実証研究などもカバーしていき、ディスカッションが白熱することもたびたびあって、内容的にも楽しめました。

全く数字(計算)が出てこないQualitativeな授業で、教材(コースパック)の読み物は、それほど多くもなく、興味がある分野については、各自、クラスのWeb-siteにリンクされたE-Reserveから関連する読み物を閲覧して理解を深められるよう、メリハリがつけられています。

受講生の9割はSecond Year Studentsであり、内容的にも、(私の個人的な印象ですが)他の授業の応用編に位置づけられるような新しいフレームワークを学ぶという感じなので、しっかり理解するためには、特にMarketing of High Technologyで出てくるようなイノベーションの普及に関する理論や、Consumer Behaviorの基本書(Influence)に書いてあるような話は事前に知っておいた方がいいかもしれません。

by Max

【授業紹介】 Game Theory for Strategic Advantage

2009-03-15 14:30:45 | 授業紹介
FY Takuです。以前TKさんも紹介していましたが、今期から新設されたGame Theoryのコースを紹介します。

その名の通り、Game Theoryを実際のビジネスにいかに適用しStrategic Advantageを得るか、を主眼としたコースです。Game Theoryはコアのmanagerial economicsでも軽く紹介されました(囚人のジレンマやナッシュ均衡の基礎)が、私はその時点ではいまいちピンと来ていませんでした。コアeconomics最後の授業の際、McAdams教授が本コースの紹介を行い、“Game Theoryをpracticalに考える"
という趣旨と、彼がMIT Sloanで教鞭をとった際には“学生から最も人気のあったコースであった”との触れ込みに興味を抱き、初めての選択授業として履修してみようと考えました。

期待に違わず、本コースはGame Theoryについて理解を深めるだけでなく、実際のビジネスdecisionへの応用の可能性を示唆してくれた点で良いコースだったと思います。ケースなどのreadingは必要最小限に留め、その代りに毎回シンプルなGameを“考えさせる”アプローチで数々のGameについて効果的に学習してゆきます。ほぼ毎回授業前に、オンラインでGameを行い(2人のプレーヤーがこういう状況でお前はどのようにプレイするか?というもの)、また授業中行うin-class gameの予習を行い、授業中にgameを行うと同時に種明かし的なdebriefに行います。

私にとってありがたかったのは、Game Theoryの数学的な説明を最小限にして、そのimplicationについて多くの時間を割いた事です。また、数学的な均衡が全てではない(双方が全く同じ情報を持っていて且つ完全にrationalであれば均衡が成り立つが、往々にして相手がrationalとは限らない)という考え方も本コースの重要なテーマの一つでもあり、ど文系人間の私にとっても納得のゆく、Game Theoryの新鮮なアプローチでした。

Game Theoryのよくある批判は、“それぞれのプレイヤーのpayoffの仮定の上に成り立っていて、実際のビジネスに適用するのは難しいよね”というものですがMcAdams教授は果敢にこれにチャレンジします。前述の通り、各Gameの理屈を“覚えさせる”のではなく学生に“考えさせる”ことを重視します。例えばオンラインの掲示板を開設し、各学生がコースで触れたGameのフレームワークが適用しうる例の投稿を促します。結果的に100を超える投稿がなされ、非常に活発な掲示板となりました。またGradingの最大要素となるFinal Projectは各チームに、実際にあり得る問題を取り上げ、フレームワークを利用し問題分析およびソリューションを提示させるものでした。

アカウンティング、ファイナンス、マーケティング系の授業などと比較すると本コースはtake awayが抽象的で、すぐさま役に立つ、という訳ではありません。コース中に紹介されたGameも10数個あり、且つ非常に早いペースでカバーした為、正直それぞれのGameを全て十分に理解した、とは言い切れません。しかしビジネスとは常に相手があるものであり、自分の出方により相手の出方も変わる(およびその逆)という事を常に意識しなければ良いdecisionは下せない、という考え方は非常に重要だと思います。この重要性に気付かせてくれたこと、そして今後考えてゆく為の道しるべを与えてくれたことは自分にとって有益だったと思います。

ベースは理数系でありながら、孫子からケネディまで古今東西さまざまな人物の言葉を講義におりまぜ情熱的に授業を進めるMcAdams教授は非常に含蓄にあふれ、ややもすると計算やケースリーディングに埋没しがちになるビジネススクールの講義の中で、独特の色彩を放っているように思います。

【授業紹介】 Strategic Planning Practicum

2009-03-14 20:43:43 | 授業紹介
年々Fuquaが力を入れている「実践系」授業のひとつであるStrategic Planning Practicumについて。今年は、Term2 (Fall2) から Term3(Spring1)にかけて実施されました。

コース概要は、こちらを見ていただくとして、私は、Durham CityとDurham Countyが共同オーナーとなっているDurham Convention Center、言わばダーラム市民会議場のビジネスプラン作りを行いました。名前から公民館のようなものをイメージされるかも知れませんが、実際は、マリオットグループのホテルの一部として運営されており、「まあ、こんな素敵なところで将来結婚式をあげてみたい」と思うほどハイエンドではないものの、結婚式や企業のプロモーションなども開かれるイベントルームや大きなボードルームなどを備えるなかなか立派な施設です。しかしこの施設が毎年赤字続き。。。というわけで、とにかく全体的に何とかしてという、なんとも丸投げなリクエストがFuquaにきたわけです。

10月末にスタートして2月の最終プレゼンまでの約4ヶ月間。いろいろと苦労も多かったですが、参加してよかった~というのが素直な感想です。

【良かったこと1】本気のチームワーク
担当教授のBill Saxも要所でいいアドバイスをくれましたが、包括的なテーマでかつ、金を払っているクライアントがいるという本気度の高いチームワークの中(まあ、ぼくらには1セントも入ってきませんが)で、チームワークからナレッジ、アプローチ、リーダーシップスタイルなど学ぶものが非常に多かったです。

ナレッジ面では、各チームメンバーがこれまでの職務経験や授業で習った考えやモデルなどを適用しあうことで非常に高度なディスカッションができました。特に私はマーケティング系の授業をほとんどとっていなかったため、ビジネスプランの中心となるマーケティングパートでチームメンバーからさまざまな手法を教えてもらったことはラッキーでした。

また、ビジネスプラン作りにおいて、ついついディテールのファクト集めや、教科書どおりのモデルに走りがちだった私に対し「Gian、あなたのアプローチは必要だと思うけど、それだったら今まで彼らが雇ったコンサルタントだってできるわ。私たちだからこそ提供できるValueを考えて。」と、大雑把なようで非常に斬新でキャッチーなマーケティングの提案を推進したチームメイトのHと何度も繰り返したディスカッションは、絶対に忘れないFuquaでの思い出のひとつとなるとおもいます。

さらに、わがチームはBill Saxから「早くリーダー決めろー」といくら言われても無視をし続け、非難は承知で、全員リーダー(メンバー?)体制を敷いてました。おかげで、他のメンバーのリーダーシップスタイルを学ぶと同時に、自分でもかなり意識してチームをリードすることができました。4人もいれば、必ずしも全員が常にモチベーションを高く維持できるわけでもなく、特にこの就職戦線が厳しい状況のなかで、多国籍なチームメンバーをいかにinvolveしていくかということに試行錯誤した経験は無形の力になると信じています。

【良かったこと2】さまざまなオトナに触れる
インタビューなどを通じて、ホテルの支配人をはじめとするマネージャー陣、市や郡のお偉いさんや管理職などさまざまな方々とお話しする機会がありました。正直に言って、こんなアメリカの片田舎でお会いする方々のお話に期待はしていなかったのですが、実際に話してみると、問題意識の高さ、敏腕コンサルタントのようなロジカルな話の展開、MBAを思わせるようなビジネスメソッド(jargonではなく)の活用など、さまざまな方から非常にレベルの高いお話をいただけました。アメリカの底力を体感したような気持ちになりました。

また、各分野(マーケティング、オペレーションなど)を専門とする教授陣に時間をとってもらってアドバイスをもらう機会を作り、授業では触れられなかった現実への適用の難しさなどをざっくばらんにお話いただきながら、具体的なアドバイスをもらうことができたのは予想以上の学びでした。

【良かったこと3】地元について知る
予想外によかったのは、このプロジェクトを通じて、ダーラムの開発の状況などを知ることができたこと。せっかく住んでいるのに、家の周りと、ウォルマートと、学校だけ知らないのではさみしいですから。。。

最終プレゼンテーションは、Durham City、Durham County、そしてホテルの支配人などのお偉いさんを前に開かれました。かなーり緊張して、プレゼン直前にチームメイトから習ったつかみの一言もとんでしまったのですが、最後は支配人じきじきに、「普段のコンサルのどうでもいい統計とか長ったらしい説明とは違って、ひとつひとつのスライドにパンチがあった。本当にありがとう」という言葉をもらい、お世辞で3割増しだったとしても、素直にうれしかったです。また、すでに提案の骨子について役員会で実行に向けての検討が始まっているとのことで、わくわくものです。 実践系クラスはいろいろとありますが微妙に違うので参考になれば幸いです。また、当然ですがクライアントによってもかなり違ってきます。

ということで、実はまだ完成していない最終報告書作りからの現実逃避でした。

Gian

【Spring Break特別企画:授業紹介】Global Asset Allocation

2009-03-13 04:16:56 | 授業紹介
SYのYochangです。もうそろそろ、Spring Breakも終わり、最後のTermとなるSpring2のPre-assignmentでもはじめようかなー。
と思ってるところです。
その前に、たな卸しではないですが、Spring1でとったGlobal Asset Allocation(GAA)というFinance授業のお話を。

その前に、簡単になぜこの授業をとったのかという点について。
Fuquaに入る前は、コンサルタントになりたいと強く思っていました。しかし、Fuquaで色々な人と出会ったり、サマーインターンをしたりして、
そのマインドが180度変わってしまい、After MBAはファイナンス系のキャリアを考えるようになりました。
そのためには、自分に欠けているファイナンスの知識が必要だと思い、SYになってからはファイナンスの授業を中心にとっています。

その中でもこの授業は、前DeanであるBreedenが教えている授業であり前々から興味を持っていました。
特にBreedenはアカデミックの世界だけで有名なわけではなく、
自身でヘッジファンドを経営していた経験もあり、そのヘッジファンドで一財産を築きました。かなりの財産を築いたようで、
そのお金の一部(おそらく億単位)をFuquaに寄付しており、Breeden Hallという彼の名前がついたビルがあるぐらいです。

というわけで、この授業は彼の理論とその理論がいかに実ビジネスで使われたのかという、非常に興味深い内容でした。

正直に書くと、今まで多くのファイナンスの授業をとってきたのですが、忙しさにかまけて、授業をいわゆる「こなす」ばかりで、
それらの理論が腹落ちしていなかったというのが現状でした。
でも、この授業をとって、ここまできてようやく、今までこんがらがっていたひもがほどけはじめ、
ファイナンスの世界が見えてきたような気がします。

内容は(私には)かなり難しく、受講している生徒は、本当にファイナンスに興味がある生徒ばかりなので、相当マニアックな内容でした。
なので、今まで学んだ知識を総動員しなければついていけなかったですし、逆に言えば今まで学んだものを総括する授業となりました。
FYのコアで学んだCAPMの理念から始まり、つい最近のFinance Engineeringで学んだMBSのヘッジといったものまで出てくる包括的な内容でした。

更には突如襲った現在の不況にて(Breedenは現況をFinance Panicと評していました)、いかに彼の会社が損失を出したかという話を
生々しく教えてくれました。実際に彼の会社の財務諸表などまで見せてくれたので非常に面白いものでした。

また、チームアサインメントも面白く、チームにて何がしかの新しいトレンドを探し出し、投資機会を見つけ出すというものでした。
ほとんどチームワークに貢献できませんでしたが、チームメートから多くのものを学ぶことができ、ファイナンスの奥深さを教えてもらいました。

ということで、内容はマニアックでしたが、実際のビジネスとアカデミックな内容を組み合わせた授業であり、こういう事を学べるから
MBAに来たかいがあるんだよなーと思わせてくれるものでした。

Fuquaはハッキリいって、ファイナンススクールではありません。しかし、非常にバランスが取れている学校です。
このバランスがあるからこそ、私のように当初はコンサルタントを目指していて、突然ファイナンスにキャリアが
ぶれたような人間にも楽しめる授業がたくさんあります。

ということで、あまり多くの人がとらないであろうGAAの授業紹介を通してFuquaの授業に関するDiversityのご紹介でした。

【授業紹介】Financial Statement Analysis

2009-03-11 02:26:34 | 授業紹介
FYのZakkです。
FuquaのOutdoors Club主催のSki旅行から帰ってきたばっかりでバタバタしているところですが、今年FYで私しか受けていないと思われるFinancial Statement Analysis(通称FSA)について、簡単にご紹介したいと思います。

FSAでは、実際の企業の財務諸表(10K)や、アナリストレポートを題材に、どのように数値・注釈を読み解くかを学び、又、どのようにPro Forma(将来財務諸表)を作成するかを学びます。各種財務諸表の適切な分析方法から、公表されているアナリストレポートの読み解き方等、非常に実践的な内容になっています。機関投資家・証券アナリストの視点を意識して授業が構成されており、どのように企業数値を分析していくか、10Kを読み解いて投資判断に繋げていくか、といったことを非常にわかりやすく説明してくれました。

教授のQi Chenは、独特のアメリカンジョークで授業をスタートさせ、その後コールドコールを巧みに使いながら、テンポ良く授業を進めていきます。適度な緊張感を保ちながら、事前課題を紐解いていく姿は圧巻でした。また、生徒からの質疑応答の受け答えも非常に的確で、時には3-5分使って全員に復習の機会を設ける等、随所に工夫が見られました。

Miyagiさんもコメントしている通り、FuquaのAccountingの教授陣の質の高さははっきり言って度肝を抜かれます。これが”世界最高”水準の教育であると確信を持って日々授業に望むことが出来ました。

ちなみに、BusinessweekのランキングでFuquaは8位にランクインされていますが、Intellectual Capitalという項目が全米で1位になっています。この指標は過去五年間に所属する教授が雑誌等に寄稿した数や、書籍が書評等で取り上げられた数をベースに、教授の数でAdjustしてランキングしているものです。この指標がどこまで有用かについては意見が分かれるところですが、素直に教育水準及び教授陣の質が高い、と解釈して良いと思います。こういったランキングをどう読み解くかについては非常に難しいのですが、総合ランキングだけでなく、個別項目もよく見ておきたいところです。


Zakk

【Spring Break特別企画:授業紹介】Managerial Writing

2009-03-09 02:32:38 | 授業紹介
FYのTKです。

今日は、私がSpring1 Termに履修した
「Managerial Writing」の授業を紹介したいと思います。

この授業、読んで字のごとくライティングの授業なのですが、
特にESLを意識してオファーされているコースではありません。
文字通り、プロフェッショナルとしてビジネスの現場で求められる文章を、
いかに書けるようになるか、という点に主眼が置かれています。
(私の受講したセクションは、たまたまインターナショナル学生の方が
多かったですが。)

この授業では、
(1)講義でよい文章・悪い文章の実例を取上げ、
ディスカッションを通じて理解を深める

(2)週に2~3本課されるアサインメント
(Letter、Memo、Executive Summary、Emailの4種類)を通じて、
実際に文章を書くトレーニングを積む、

というサイクルを6週間繰り返すことで、
プロフェッショナルとしての文章作成能力を高めることができます。

この授業でたびたび繰り返される、
良い文章を書くコツが非常に勉強になりました。

その1:SimpleかつNot too simplisticな文章を書く。
 冗長な表現や婉曲的な表現は避けるべきであるが、
 相手に対する適切な態度を表現するために、
 適切なニュアンスを表現できるよう気を配る。

その2:Cool it down.
 一回ドラフティングした後、必ず「寝かせること」。
 寝かせた後にReviseすることが重要。
 寝かせる時間は、文章の逼迫度合いによって調整する。

また、この授業で提出したアサインメントは、
びっちりコメントが書き込まれて戻ってくるのですが、
これをReviseして再提出することも認められています。
(もちろん、文章が改善すれば、もとのスコアとRevisionのスコアを
平均したものを最終スコアにしてもらえます)。

他の科目のアサインメントと重なると、
決して負荷が軽いとは言えなくなるのですが、
推敲を重ねてReviseをするという作業が、
非常に良い経験となりました。


MBAが始まってから、量の面では向上したものの、
質の面では非常に疑問だった私の作文能力も、
「単語ごとのニュアンスまで気を遣って作文をする」
トレーニングを通じて、6週間という短期間でも、
かなり向上したように感じています。

せっかく学んだことを忘れないよう、
これからは、チームでも積極的にライトアップの役割を
買って出てみようかと思っているところです

TK

【Spring Break特別企画:授業紹介】Market Intelligence

2009-03-08 12:41:49 | 授業紹介
FYのKatiaです。SYのiさん、FYのTKさんのブログでも紹介されていましたが、ブログ名物 特別企画な授業紹介、ということでKatiaからもSpring1 Marketing Elective「Market Intelligence」の授業についてご紹介したいと思います。

Fall2 Core Course「Marketing」では、毎回様々なケースを取り扱い、マーケティングとは何か、そして3C、4P、EVCといった基本コンセプトを学びました。そこから派生し、ターゲット市場の選定、新製品・サービス導入、価格設定等で意思決定をする際に必要なマーケットリサーチの方法論について学ぶ授業が「Market Intelligence」となります。

下記のステップを全12回のクラスで、具体的なケースを取り扱いながら学びます。

・マーケティングにおける決定問題の定義
・意思決定に必要(不必要)な情報の洗い出し
・データの収集
データ収集、データのクオリティ判断、既存データの利用妥当性評価、そして実際のリサーチ方法 (探索調査から実験、サーベイまで)。
・最終提案を導く為のデータ分析
収集したデータを利用した分析方法。数字の取扱い、結果の解釈。

マーケットリサーチの概念、具体的な分析方法を学ぶことに加え、リサーチの実践やSPSS(統計処理ソフトパッケージ)でのデータ分析もありました。マーケティング、コンサルティング、アントレ等を卒業後のキャリアと考える学生には必須の授業内容でしょう。

尚、授業のクオリティは非常に高かったです。毎回の授業のtakeawayが明確、且つ学ぶことを実践できる為、「どの局面で活用するか」が容易に腹に落ちました。例えば、毎回課されるミニアサインメントはその回に学ぶ内容の予習なのですが、事前に学ぶ内容を考えることで、陥りやすい誤りを理解し、失敗からの学びを得られます。また、大きな2つのチームアサインメントは、とあるBusiness Schoolの入学者を増やす為のアドミッションへの対策提案でした。授業で学んだ方法論を当てはめつつ、実際のデータ収集、分析から提案までを実施。マーケットリサーチの全体像を実践的に捕らえることができます。

ちなみにProfessor John Lynchの授業にかける熱意は、KatiaはLynchの授業をとっておりませんがよく伝わってきました。彼が練りに練ったコースの内容・構成はさることながら、もう一人のProfessor Tanya Chartrandの授業(私がとった授業)でもいつも後ろの席に座っているのです。そして学生の質問に対して回答することもしばしば。同じコースとはいえ、自分の担当外のクラスの面倒を見る教授もなかなかいないなぁ、と学生に対する情熱を感じておりました。

【Spring Break特別企画:授業紹介】Raising Capital

2009-03-05 12:33:37 | 授業紹介
FYのMINEです。今回はSpring1のファイナンスElective「Raising Capital」をご紹介したいと思います。Fall2に受けたコアの「Global Financial Management」や、今期多くのFYが受講した「Corporate Finance」のように、ベーシックなFinanceコースは計算式が授業のメインテーマになることが多いです。しかし、この「Raising Capital」はケース・ディスカッション中心の、いわばソフト・スキル中心の授業であることから、多くの学生の関心を集めています。授業名のとおり、企業や自治体などが資本(Capital)を調達(Raise)することに主眼を置いておりますが、インベストメント・バンク(IB)、コマーシャル・バンク、資本市場の果たす役割を逐一議論していくので、ファイナンス・バックグラウンドのない学生からも、分かりやすいと評判です。

授業のスタイルは特徴的で、普通はどの授業にもあるようなPower Pointスライドやラップ・アップのハンドアウトは一切ありません。また、ファイナンスにもかかわらず、数式にお目にかかる機会もまずありません。教授Ms. Manju Puriはクラスのデュスカッションを主導しながら、要点をホワイトボードに板書していくのみです。しかし、これは彼女のポリシーで、自らのMBAおよびその後の金融機関での業務経験に基づくもの、と本人もはっきり言っています。なぜか?金融環境は時々刻々と変わっている、その場その場のソリューションも変わってくる。MBAのファイナンス授業が、必ずしも役に立った訳ではない。だから、彼女の授業は学生に議論の場を与え、それを正しい方向へ導き、結論は学生にゆだねるのだと。金融の現場を経験している教授ならではの、アカデミックではない視点がふんだんに盛り込まれており、本当の金融の世界を垣間見るのには持って来いの授業だと思います。

授業は、IPOに始まり、CP、企業融資、プロジェクト・ファイナンス、債券など諸々の資金調達手段を、企業の立場に立ちつつも、多角的な視点から議論していきます。企業の成長ステージに合う資金調達手段は?資金調達の際に、資本参加者のベンチャー・キャピタルや仲介役であるIBの思惑は何か?調達に適する市場環境とタイミングは?ストラクチャーをいかに組むべきか?これら諸々が、最終的なプライスや調達コストにどう影響するか? 等々。ディールを決める計算式を掘り下げるのでなく、その先の意思決定過程や、参加者の行動/スキルがいかにディールに影響するかを力説しており、現場にいた人間からすると目から鱗です。

この授業は、個々の資金調達の手法などのテクニカルな面に終わらず、なぜ金融危機が起きるのかという大きなテーマも見え隠れしています。初回のイントロダクションは、08年5月に書かれたばかりの、サブプライムのケースから始まりましたが、金融市場を構成する格付会社や投資家の行動などを議論する過程で、それが徐々に明らかになってきます。何が答えかは、これから授業を受ける方々のためにあえて書きませんが、議論の厚みに感銘を受けるファイナンスElectiveだと思いました。

MINE

【Spring Break特別企画:授業紹介】Managerial Accounting

2009-03-02 01:55:25 | 授業紹介
FYのMiyagiです。

Fuquaに来て期待"以上"だったことが色々とありますが、
その一つにAccountingの教授陣の質の高さが挙げられます。

その中でもShane DikolliはFuquaで最高レベルの授業評価を
得ており、今学期は彼の担当する"Managerial Accounting"
(日本人学生の通称"マネアカ")を受講する機会に恵まれました。

ウワサのマネアカ、まず特筆すべきは教育者としての
Shaneのプロ意識の高さでした。

初回の授業に出席すべく教室に入るなり、
"Hey, Miyagi!!(※実際は本名を呼ばれました)"
とニッコリ話しかけながらハンドアウトを手渡しするShane。

そう、彼は第1回目の授業の前に、あらかじめ履修者全員の
顔と名前を覚えているのです。

初回授業のコース紹介にて、
「君たちは僕の授業に対し、予習・復習・チームアサインメントと
多くの時間をかけている。その労に報いる意味でも、
僕も君たちのことを知るために時間を割くのは当たり前だよ。
僕の授業では、Name Plateを机に立てる必要ないからね!」
と語る彼。

# 人気科目ゆえの3クラス×70人分の顔と名前を
# 一致させるのは相応の時間が必要なはず!!

ただその効果は大きく、お互いFirst Nameで呼び合える関係を
築けていることが教授と生徒の距離をぐっと近づけ、
授業での議論・発言に拍車がかかります。

また、自らの「元気の素」と語るノリノリの音楽を休み時間に流し、
出身地のオーストラリアネタ・小噺で場を盛り上げたりと
授業は終始ハイテンションで進みます。

肝心の授業内容ですが、充実しており多くの気付きを得られました。
コースの前半ではコスト管理(例: 間接費配賦、ABC会計)、
後半では事業の業績評価に関するトピック(例: 移転価格、原価計算)
が扱われました。

毎回ケースを用い、

・赤字部門の事業評価・撤退判断
→間接費の配賦について、勘定科目ごとに変動費・固定費の
区別を正確にしなければ、固定費部分を賄っていた赤字部門を
むやみに切り捨てることが収益源部門の利益を圧迫することに
つながり、結果として負の連鎖が起こってしまう

・全社・事業戦略と管理会計
→事業の性質(研究開発[長期サイクル] vs 小売店頭販売[短期サイクル])によって、
もしくは成長事業の見極め、および事業の方向転換を促進するため、
事業部・個人の業績評価指標や間接費配賦/移転価格ルールを
経営判断として修正・最適化する必要がある

といった会計のカラクリを学んでいきます。

授業は非常にうまく設計されており、
ディスカッションを通して各企業・事業部の問題点を検討し、
管理会計を用いてどのような打ち手を取っていくのかを
明らかにしていくことで、実例とともに有機的に知識を
吸収していきました。

管理会計は、個人的に原価計算や財務分析の基礎は
学んだことがあったのですが、計算や知識の整理が中心で
表面的な理解に留まっていた感がありました。

管理会計での数字の読み方・作り方・見せ方と、
事業部・全社戦略の密接な関連については
このコースを履修することで初めて
腑に落ちたように思います。


そして、Fuquaと言えば"Teamwork"。
マネアカでもチームを通じた学びが重視され、
毎回授業の開始前にチーム単位でケースの課題レポートを
提出することが求められました。

正直なところ、授業前のチームミーティングでは
新たなトピックについて必ずしも正解や明確な答えに
たどり着けないこともしばしばあります。

しかし、チームでのディスカッションの気付きを
授業の発言で他人と共有したり、
不明点や問題意識を持って高い感度で授業に臨むことで
学びを最大化したりと、
個人的には様々なチーム学習の利点を感じています。

総括の期末試験では1日前にケースが配られ、
各自で持ち帰り分析の上、本番を迎えました。
試験の準備では、むしろチームメンバーや履修者と
活発に議論することが奨励されていたのも
Fuquaらしさかもしれません。

私も、前日朝にFox Center(学生食堂)でShaneから
"Good Luck!"の激励とともにケースを受け取った後、
苦楽を共にしたチームメートや
日本人FYと夜遅くまで学校に居残り、
ケースの論点についてディスカッションを重ねました。

試験当日、その議論で話し合った予想問題の
肝心の的中率は?でしたが、学期の初めから試験当日まで
Takeaway(=学びの持ち帰り)に恵まれた良い授業だったと
感じています!

先輩や同級生の話を聞いていると、FuquaのAccountingの授業は
他にも評価の高い授業が目白押しのようですので
今後も意欲的に選択していきたいと考えています。

Fuquaと言えば、"General Management", "Marketing", "Healthcare",
"Environment(Social Entre)", "Team Fuqua", "Basketball", "Golf"
などを真っ先に挙げられるかもしれませんが、
教授陣や授業の充実度から見て"Accounting"の知名度が
高まる日もそう遠くないかもしれません。

Market Intelligence

2009-02-28 23:09:49 | 授業紹介
SYのiです。卒業まであと1タームになりました。
昨日のTKさんの記事に引き続き Market Intelligence の授業についてですが、私も全く同じ意見です。この授業は昨年に履修したので、今年はTAとして教授のお手伝いをしていたのですが、Professor John Lynch の授業にかける情熱を実感した6週間でした。TAの仕事は主として、受講生の個人的なフォローアップと宿題、試験の採点ですが、John はタームの始まる前からTAの個人面接とグループミーティングをそれぞれ実施して、授業内容の改善についてヒアリングを実施し、それを反映したカリキュラム、運営方法を実践しています。また、ターム中にも数回のミーティングを実施して、受講生に対し効果的にサポート、フィードバックができるよう、細かな気配りをしています。今晩は、最終ターム終了ということで、John の自宅に夕食に招かれました。ささやかながら記念品を持参しようと思っています。

Fuqua では、John だけに限らず、教授と学生とのコミュニケーションが非常に充実していると感じています。

【続報】New Concentration -Energy & Environment-

2009-02-18 06:32:52 | 授業紹介
以前、Energy & EnvironmentのConcentrationが新設されたことを記載いたしましたが、その続報です。現在SYの私はSpring1 &2に
① Energy & the Environment (NicholasとFuquaの合同授業・Spring1開講)
② Environmental Economics (Fuqua・ Spring1開講)
③ Modeling for Energy System (Nicholas・Spring1&2通期)
④ Climate Change Economics & Policy (Nicholas・Spring1&2通期)
を受講することでConcentration取得可能という状況。定員オーバーしてしまった授業の担当教授にお願いメールを出しまくり、Fuqua Registrarの手厚いバックアップのおかげもあり、なんとか受講にこぎつけました。Assignmentがかなり多いのが想定外ではありましたが楽しく受講しております。

とにかく全ての授業で扱うtopicがEnergy & Environment関係であること(当たり前といえば当たり前ですが、、、、)が非常に嬉しい!Caseひとつ取っても、興味のある分野となると真剣度合い・発言機会・授業後の教授との意見交換、全て変わってきますし、日本のEnergy Businessや環境対策についての見解について授業中・授業外に質問されることも多く嬉しい限りです。Concentration新設はEnergy & the EnvironmentやEnvironmental Economicsの授業新設による授業そのものからの学びも当然のこと、授業外での幅広い学習機会増加に寄与してくれているわけですね。

FuquaではHSMがHealthcareに特化してその分野のCaseを多く扱っておりますが、Energy & Environmentも希望者が増えれば更に特化した授業を数多く受けられることになります。Energy Businessはともかく(??、Energy Clubの活動などから推測すると、Energy Businessに興味のあるFuquanは多いとはまだ言えない状況ですね、、、)、Environmentに興味のあるBS生は今後増加すると予想されるので、今後の授業数増加も大いに期待したいところです。

Fuquaの生徒に概ね好評なのがEnergy & the EnvironmentのClass。従来はNicholas School of the Environmentの授業ということでLectureオンリーの授業形態と聞いていましたが(少なくとも今年度のFallタームの授業はそうだったようです)、Fuquaとの合同授業ということで、授業前半1時間がCase Discussion、後半1時間がLectureの形式を採用し、そのおかげで非常にバランスの取れた授業となっております。特にCase Discussionが秀逸。内容はオイルメジャー、天然ガスビジネス、エネルギーナショナリズム、オイルサンド、各種再生可能エネルギー、原子力発電、酸性雨問題、CO2排出権、途上国でのエネルギー開発、などなど、Energy & Environmentに興味のある生徒にとっては垂涎もの、もうたまりません。私はNicholasとLaw Schoolの生徒とチームを組んでプレゼンをしたのですが、チームミーティングでは三者三様の意見が飛び交いました。エネルギー資源が限られ、また環境対策の進んだ日本ではあまり感じない・知らない様々な問題がアメリカにはあるようで、ビジネス・政策・法制度・倫理などの多角的観点でのDiscussionを楽しんでおります。
Lectureに関しては、Energyの基礎知識(石油・ガスの由来、電力ビジネス、各種エネルギーの原理、各再生エネルギー市場の現況、USAの法制度etc.)を幅広く学びます。Energy Businessを詳しく知らない生徒でも内容を理解できるよう教授が進捗に非常に気を配っており、そのせいもあってか毎週提出の進捗テストがなかなか面倒です。。。。。(-_-;) 
また先週だけでもGuest Speakerの講演が2回+RTP内のエネルギー企業(EPA米国環境保護局も含む)訪問一日ツアー、など盛り沢山。個人的には言うことなし、この2年間で最も気に入った授業です。

その他の各授業の詳細な紹介はまた次回に記載致します。乞うご期待。

So

私のSpring1

2009-02-07 14:32:06 | 授業紹介
SYのChikaraです。 ご無沙汰しております。

これが学生としての最後の半年と思うと、俄然勉強に力が入る今日この頃です。
今ターム特にお気に入りのAdvanced Social Entreについて紹介します。

このクラスは、SE(社会起業家)の第一人者グレゴリー
ディーズ教授が指導する、とてもユニークなクラスです。
前職で、実際にNPOで働いていた人間や、SEに特に興味のある人
だけが集まるよう、Readingの量を半端なく多くしたり、授業中の発言の
回数及びその質に比重をおいた成績評価、毎回、決められた生徒が
Facilitatorとして授業を進めていくという形式、どれも経験したことが
ないです。このコースは今自分のお気に入りなのですが、なぜか、というと
ディーズ教授の哲学及び人柄により、クラスが運営されている点です。
彼は、「知識やFrameworkはこの授業では一切おしえないし、そのようなことを教えることの価値を一切信じない。常にゼロから発想し、仮に授業中に扱うReadingでその著者が主張するコンセプトがあれば、それがSEの立場でどう活用できるのか、限界はなになのか、前提はなになのか、有効か、などを考え、生徒同士でディスカッションすることに価値がある」という明確な学習指導哲学を持っております。そして、彼は、授業は、生徒が学習効率をあげるために、いかに自分が振舞うべきか、を常に考え、授業の運営方針においても、生徒の意見を聞きながら、Flexibleに対応していきます・・・


なんて書き続けても面白くないと思いますので、最近の授業内容を具体的に紹介します。例えば前々回は、
http://www.ted.com/index.php/talks/hans_rosling_shows_the_best_stats_you_ve_ever_seen.html
をみて、何か発見があったか、どう考えるか、をいきなりディスカッションします。この動画、自分はとても面白かったので、このツールを、http://www.gapminder.org/のサイトで弄くって、仮説をたてて、いくつかの国をPointして遊んでました。
遊んでいる中で、発見したのが、中国やロシア、ベトナムは、1990年代まで、一人当たりの所得が増えていないにも係わらず、平均寿命は急激に上昇している、ということ。逆に、南アフリカは、一人当たりの所得が増えているのに、平均寿命が一切増えていないこと。2回目の授業で、インド人初のノーベル経済学賞受賞者のセンの記事を読んだのですが、彼の主張は、経済の発展は、GDPperCapitaだけでは図れず、それがどう分配されて、結果として人が束縛から解放され、自由を享受できるようになって、初めて経済が発展した、といえる、というものだが、上の現象を突き詰めると、ひょっとしてGDPperCapitaが増えなくても経済は発展することはできる、と考えました・・・

なんてことを、意見していきます。

ではまた。

Negotiation

2009-02-01 09:20:18 | 授業紹介

冬休み特別企画には相当遅れてしまいましたが、授業紹介をひとつ。決してネタ切れしたわけではありません。

私は、ElectivesははConcentrationにする予定のFinanceやAccounting系を中心にとっていますが、なるべく1学期にひとつはManagement Communicationにカテゴライズされる授業をとって、あんまり数字ばっかのやつにならないように努力しています。その中でも、Fall 1に受講したNegotiationは、成績はまったく振るいませんでしたが、非常にとりがいのあった授業です。

当クラスでは、1つのBusiness Situationについて、複数のロール向け(例:買い手と売り手)に別々に描いたケース(例:買い手用ケースと売り手用ケース)がそれぞれのロールに配られます。毎回、授業中に2人1組などにわかれて、それぞれのロールになりきって交渉をします。各グループの交渉結果は、教室の黒板に書き出され、各グループがなぜその結果になったのかなどの交渉過程を説明したりしながら、クラスディスカッションを行います。非常におもしろいのは、各グループの交渉結果が一覧化されるので、自分が相対的にどの程度の交渉力があるのかがわかること。総じて、その場の空気を大事にしてしまいがちな典型的日本人のわたし。最初のほうは、なんやかんやと譲歩してしまっていたことが如実に表れていました。それではいけないと、別のケースでは強気にですぎて、impasse(交渉不成立)となるなど、なかなかtough negotiatorへの道は険しく。。。

本授業のハイライトは、3回の授業にわたって行われるグループ間交渉。ある実際にあったグループ間交渉(詳細はネタばれになるので悪しからず)のケースにもとづいて、3回(条件や背景は時系列にあわせてかわる)にわたって交渉を行います。私はなかなかチームに貢献することができず、歯がゆい思いをし、これではいかんとがんばった最後の交渉では、相手をマジギレさせてしまうなど散々でした。教授が「ここはNo Riskな場所なので、交渉ではいろいろ試してみなさい」と言っていたことに従ってみたのですが、、、まあこれも経験です。また、チームメイトの交渉術から学ぶことも多く非常によい経験だったとおもいます。

最後の授業では、本ケースの題材となった実際の交渉に関するドキュメンタリービデオを見ます。これがまた見ごたえ満点。Negotiationだけではなく、米国の産業発展の裏側を知ることができる内容ですし、映像としてもおもしろく、この授業をとらない人にもお勧めしたいです。

もちろん、12回の授業を通じて交渉力UPをリアルに実感! 冬休みに行ったペルー・リマのタクシーが若干高かったのは、、、気のせいさ。

Gian