Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

Fuquaでの交換留学生活を振り返って(2)

2015-12-22 08:48:10 | Exchange Program

こんにちは。2015年9月から12月まで、交換留学生としてスペインのIESE Business SchoolよりFuquaに来ていたTです。今回の投稿ではFuquaでのSocial, 生活面についてお話しさせて頂こうと思います。

-       Social

私がFuquaについて好感を持っていることの一つがその校風です。ひと学年280名ほどのIESEに比べれば生徒数は多いのですが、クラスの規模をとってもキャンパスビル内の人口密度をとっても、多すぎると感じたことはなく、互いに干渉しすぎず、その一方で全体としてのコミュニティ意識はしっかりと維持されているように感じました。生徒はmaturedかつ(2年目ということも大いに関係している気がしますが)程よくrelaxedな人が多い印象で、インターナショナル及び交換留学生が多い環境も相まって、とても居心地良く過ごすことができました。Fuquaは卒業後も生徒間のつながりが強いと聞きますが、こうした環境で2年間を過ごせばそれも頷ける気がします。 

一点、反省を込めて少し残念に感じた点があるとすれば、よりフルタイムの学生たちとも交流を深めたかったな、ということです。前述したようにFuquaは交換留学生にとっても居心地の良い環境ではあるのですが、交換留学生の多さ(私の在籍したFall 2015だけで50名弱)ゆえ、そこで一つのコミュニティが出来上がってしまい、授業の内外を問わず交換留学生同士で固まってしまう傾向がありました。この交換留学生コミュニティは非常にダイバーシティに富んでいて、ヨーロッパ、アジア、南米等の各国から生徒が集まってきており、ここで構築できるネットワーク自体とても貴重だと感じたのですが、より意識的にフルタイムの生徒ともつながりを作る努力をすべきだったかも知れません。(もちろん、日本人学生の皆さんにはとても良くしていただき、授業で同じチームにアサインされたフルタイムの学生とも仲良くなることはできましたが。)

ちなみに、IESEはバルセロナ市内にあるため、イベントやパーティを開催する場所には事欠かきません。ダーラム郊外にあるFuquaではどうなのだろう、と来る前はあまりイメージがわかなかったのですが、こちらでも学生間の交流を深める機会はたくさんありました。多くの生徒が活用しているのがFuqua Fridayではないでしょうか。これは毎週金曜日の夕方、授業後にキャンパスビルの中心にあるFox Centerにて、無料で食べ物やビールを含む飲み物が提供されるという粋なイベントで、他の学生と親睦を深めながら一週間の疲れを癒すのに良い機会となります。また、長期休暇の前後など、定期的にダーラムのダウンタウンにあるバーなどで大型のパーティも開催されており、学生たちは市内バス(学生証の提示により無料となる)やUberを活用して会場に駆けつけます。なお、IESEでは多くの学生が集まるオフでのイベントとなると、とかくパーティとなりがちなのですが、学生スポーツが盛んなDukeでは、バスケットボール(全米屈指の実力を誇る)やアメリカンフットボールの試合観戦も多くの生徒にとって重要な娯楽となっているようです。

最後に、主に現在、交換留学を検討されている方向けに、生活面について書かせていただきます。生活面でまずカギとなるのは住まい探しだと思います。国際免許証の有効期限の問題もあり、車を持つことが難しい一方、キャンパスに接続するバスの本数があまり多くなく、運航時刻も必ずしも正確ではないことから、交換留学生にとってはキャンパスの近くにアパートを借りるのが現実的な選択肢となるかと思います。この点、キャンパス周辺には多くの学生が利用するサービスアパートがいくつかあるため、交換留学を検討されている方にはこれらにまず当たってみることをお勧めします。長期滞在者向けの割引価格が適用されないため、どこに住んでもそれなりに値が張ってしまうのですが、それでも価格帯にはある程度幅がありますし、学校中心の生活スタイルとなることを踏まえれば、値段を優先してキャンパスから離れたところに住むよりも結果的に費用対効果は高いのではと思います。現に、同じ交換留学仲間でも、当初はキャンパスから離れたところに住んでいたものの、交通の利便性に最初の1週間で音を上げ、キャンパス近くに移ってきた人もいました。私自身はキャンパスから徒歩20分強の場所にあるサービスアパートを借り、ここから自転車で通学していました。

食事については、キャンパスで摂られる場合はきちんとしたカフェテリアが毎日営業しています。サンドイッチやピザ、インド料理、丼、サラダバーなど品揃えはそれなりに充実しており、(しっかり食べると10ドルくらいしてしまうのですが、)味も全く問題ありません。他方、家では自炊をされるのが現実的かと思います。キャンパス近くにもいくつかレストランはあるのですが、値段やボリュームを考えると、通える頻度には自ずと限りが出てきます。私自身、これまで東京、バルセロナとあまり外食やテイクアウトに不自由することがない環境で暮らしてきましたので、こちらに来てから初めて本格的に自炊を始めました。徒歩または自転車で通える範囲内に大型のスーパーがあったため、週に一度か二度ほど通って食材を買い込み、少なくとも夕食は自分で調理するようにしていました。

生活面については、初めての土地で心配に思われることもあるでしょうが、Fuquaには交換留学生のサポートを専門とするスタッフがいますし、FacebookにはOB/OGも参加する交換留学生グループもあります。日本人の皆さん含め、生徒も親切で協力的な人が多いので、不安や疑問があれば、これらのチャネルを通じて積極的に相談してみて下さい。

以上、私なりの視点でFuquaについてご紹介させていただきました。4ヶ月弱と短い期間ではありましたが、新たな環境にて、新たな視点や学び、友人を得ることができ、満足度の高い交換留学生活となりました。フルタイムでの応募または交換留学を考えられている方、ぜひFuquaを具体的に検討してみて下さい。


Fuquaでの交換留学生活を振り返って(1)

2015-12-15 20:54:43 | Exchange Program

こんにちは。20159月から12月まで、交換留学生としてスペインのIESE Business SchoolよりFuquaに来ていたTです。今回は私がFuquaを選んだ背景やFuquaの特色などを、母校との違いも織り交ぜながら、2回の投稿に分けて紹介させていただきます。

私の母校であるIESEは充実した提携校のネットワークを強みの一つとしており、交換留学生として、ヨーロッパのほかにもアメリカやアジア、南米など世界各国で学ぶチャンスがあります。入学当初はさほど意識していなかったのですが、実際に交換留学に行った先輩から話を聞いたり、友人らが交換留学を志すのを目の当たりにする中で、自然と志望度が高まっていきました。中でも幼少期に数年間アメリカに住んでいたこと、MBA発祥の地アメリカでIESEでの学びを相対化してみたくなったことなどから、アメリカの名門校への交換留学を目指すようになりました。Fuqua2014年のBusiness Weekのランキングでトップを飾るなど、トップスクールの一つという認識がありましたし、調べるにつれ私のバックグラウンドであるファイナンスで評価を得ていることもわかりましたので、MBA 2年目の前半を当校で過ごすことに決めました。 

以下では主にIESEとの対比を意識しつつ、Academic及びSocial(次回投稿)という2つの切り口を通じてFuquaの特色について考えてみたいと思います。一口にMBAと言っても、校風や授業の進め方、成績のつけられ方など、多くの点で母校とは異なることを実感し、私のMBAについての見方を良い意味で広げることができました。 

  • Academic

私の母校では、ほとんどの授業がケースメソッドにより行われます。授業時間の大半がケースに関するディスカッションに費やされ、生徒の評価も相当程度がディスカッションへの貢献度、すなわち授業中の発言の量と質により決定されます。この点Fuquaは、(i)授業の前半をケースディスカッション、後半をレクチャーに充てる形式、(ii)レクチャーをベースに、ところどころで生徒の発言を促す形式、のいずれかが主流であるように思います。レクチャーに大きなウエイトが置かれていることは、毎回の授業においてTake Awayがはっきりしている点、教授の意図するところまでさほど道筋を外さず効率的に到達できる点、などにおいて優れていると感じました。私はファイナンス系の科目を中心に履修していたため、特にレクチャー形式のメリットを実感する機会が多かったかも知れません。各科目とも、コンテンツの充実したスライドが用意されており、授業のポイントを体系立てて理解するうえで助けになりました。一方で授業中に学生間で互いの発言にチャレンジし合うような機会は多くなく、ケースの具体的な中身に深入りすることもまれであったように思います。やはり、ケースメソッド、レクチャー形式とも一長一短であり、どちらがより相応しいかは科目毎、または個々人の学びのスタイルやフィットによるところが大きいと感じました。但し、Fuquaの教授及び授業のレベルは総じて高く、課題も程よくチャレンジングなものが多かったため、アカデミックな点での満足度は高いです。なお、私が履修した科目は以下になります。 

Corporate Finance
Marketing of Innovations
Managing Innovation
Project Finance
Valuation and Fundamental Analysis
Venture Capital/Private Equity

グループワークが各科目とも多く課されるのもためになりました。これは私の母校とも変わらない点ではありますが、IESEでの一年目は同じチームで全科目の全課題に取り組むスタイルであったため、フルタイム、交換留学生を問わず、科目毎に様々な生徒とチームを組むのは今回が初めてでした。チームの組み方は科目毎に異なり、生徒同士が自由に組める場合もあれば、教授がアサインしてくる場合もあります。前者の場合はどうしても身近な交換留学生仲間と組んでしまいがちなのですが(後述)、教授にアサインされる科目では私以外全員フルタイムの学生ということもありました。いずれのケースにおいても自分の得手不得手や実力、チーム内での立ち位置などを新たな環境・文脈で確認することができ、良い経験になりました。

次回の投稿では、FuquaでのSocial, 生活面についてお話しさせて頂く予定です。

 

Fuquaでの交換留学生活を振り返って(4)

2014-12-31 09:11:53 | Exchange Program

交換留学生のKumiです。

留学生活を通して改めて学んだこと・感じたことは、まず、人のありがたさ(心遣いや親切さなど)、日本人メンバーのありがたさです。そして、社会やビジネスがglobalになるほど “people matters ! そして、「~人だから…」という考えにとらわれず、一人ずつと向き合い関係を構築していくことの大切さです。その他、授業内外で米国の医療システム学ぶ良い機会となったことと、米国ビジネススクールは就活に特化していて、就活が最優先かつMBArecruiting trackが確立していることを肌で感じる良い機会になったことです。 

私のTermExchangeは、留学期間の冒頭に予期せぬことが色々ありFuquaでの生活をリラックスして楽しいと思えるまでに少し時間がかかってしまいました。しかし、この留学生活を本当に楽しいものに変えてくれたのは、Fuquaの日本人の皆をはじめFuquaで出会った学生たちです。慣れない場所で少し辛い状況に置かれたときに、ほっとでき心底頼りにできる人たちがいたことが本当にありがたかったです。また、Fuquaでの生活に馴染むきっかけ掴む機会をくれた人たちでもありました。そして、私のことを気遣って思ってくれる多くの友人たちに会えたことは本当に幸せなことで、楽しく実りある留学生活へと導いてくれたことに心から感謝しています。このような状況下では、本当に人の心が良く分かるような思いをするとともに、人の心遣い、思いやり、そして友情が本当に身に染みてありがたかったです。今度は、留学中に私を支えてくれた方たちへ直接恩返しすることが叶うかはわからないものの、何らかの形で社会へ、そしてかつての私と同じような思いをした人たちをサポートすることで恩返しができたらと思います。そして、このように様々な人たちとの出会いを通して、社会やビジネスがglobalに成るほど “people matters” そして、「~人だから…」という考えにとらわれずに人として一人一人と向き合う事の大切さを改めて実感しました。

次に米国の医療システムについてです。
米国でHealthcare Managementを学びたくて、Fuquaへ交換留学に来たのですが、留学直前に発症してしまった喘息の悪化に伴い米国のヘルスケアシステムを実際に利用し体感することとなり、授業内外で米国のHealthcare Systemを学ぶ良い機会となりました。米国の医療は、経済力次第で世界トップレベルの治療も受けられますが、お金がなければ受けられる治療もその質も制限されます。また、理論的には効率の良い医療システムを構築しても、実際には医療の担い手がそれぞれに提供できるサービスのレベルや質が保証されず、それらに大きなバラツキがあるとシステムとして上手く機能しません。そして、体系だった社会保障システムが一切なくとも、自己責任で成り立っている強靭な社会…米国の医療システムは、日本とは全く異なるシステムや価値観のもとに成り立っていて、改めて日本の医療システムと共に色々考えるきっかけとなりました。
そして余談ですが、日本から念のため持って行ったけれど飲まなかった薬を一部米国から日本へ郵送したら、日本の税関で引っかかりました…。処方薬は1カ月を超える場合、市販薬は2カ月を超える量の薬を送る場合(日本で処方された薬を持ち帰っているだけだとしても)、厚生局にて輸入報告書をもらわないといけないそうです。と最後の最後まで色々と勉強しました。

最後に、今更というか当たり前の事かもしれませんが、米国ビジネススクールは就活に特化していて、就活が最優先かつMBArecruiting trackが確立していると肌で感じる良い機会となりました。
自分の派遣元の日本のビジネススクールとFuquaを比較して、授業においてはコミュニケーション教育以外で特別大きな差を感じませんでした(但し、派遣元はほとんどの授業を日本語で行う為、英語力はあまり身につきません)。しかし、就活における現実は、日本のMBAはただの修士扱い、基本自力で中途採用枠での就活となるため、就活における学校側のサポート体制および米国/海外MBAbargaining powerの大きさの差を間近で感じる機会となりました。

Fuquaはじめ米国MBAへの進学を検討されている方はMBA進学の目的にもよりますが、ぜひFuqua含め米国Top TierMBAに進学してください。私は実際に来てみて、その投資価値は確かにあり、きっとまた新たな世界が開けると思いました。そして、Fuquaは “Team Fuqua”に代表されるように、人とのつながりを大切にし、互いに協力しながら学び合える良い環境が整っていると思います。Fuquaの学生は既婚者、更には子供もいる人も多いので、家族で渡米を検討されている方にもおすすめです。ご興味のある方は、田舎ですがぜひ一度訪れてみてください!

Again, Fuqua留学中お世話になった皆さま、本当にありがとうございました!
みなさまのおかげで、本当に楽しく充実した時間を過ごすことができました。
また日本でお会いしましょう!


Fuquaでの交換留学生活を振り返って(3)

2014-12-30 09:28:16 | Exchange Program

交換留学生のKumiです。

Fuquaでの授業

私が受けた授業全体に共通して言えることは、授業でのディスカッションリードは、“学びの共同体”を形成すべく、非常に友好的で互いを尊重しながら学び合おうというものです。そして、通常2時間の授業時間の内、前半1時間をケースディスカッションに、後半1時間を理論やguest speakerなど、ケースのテーマに沿った基本的概念を理解し、どのように実際のビジネスに活かすかを考える時間に使われていました。

そして、私の派遣元である日本のビジネススクールの授業と最も違ったのは、ケースディスカッションでの発言内容をホワイトボードなどに記載せず、教員が事前に準備したスライドを用いてディスカッションが進行することです(私は履修しませんでしたが、もちろんホワイトボードなどを使ってクラスディスカッションが進行する授業もあるようです)。このように授業を行うことにより、教員の技量に大きく影響されることなく、かつ1クラス70名程度とケースディスカッションを行うには多い学生数でのクラスディスカッションが可能になります。加えて、議論がどのように展開しようと教育目標の詳細項目まで確実に授業でカバーできること、そして就活のために欠席者が目立つ時でも授業録画とスライドの内容で授業の欠席者がcatch-upしやすいという利点があります。しかし、このような手法でクラスディスカッションを行うと、教員の発問に対してそれぞれが考えていることを発言していく感じで、個々の発言同士のつながりが希薄になることがあるように感じました。(一方でケースディスカッションの発言内容をホワイトボードなどに書きながらディスカッションを行うと、それぞれの発言が繋がり易く、より深いレベルでのケースディスカッションが可能になる反面、ディスカッション内容の質が、教員/ディスカッションリーダーを含むディスカッションに参加するメンバーにより大きく左右されることになります。)

最後に、ほとんどの授業で、グループワークを行うチームの人数が5名程度と絶妙な人数であったことが印象的です。1グループ2-3人だとグループワークというよりも個人ワークの延長線上で、6名を超えると人数が多すぎてまとまりに欠けるだけでなくフリーライドが発生しやすくなるため、5名程度という人数はチームプロジェクトを行う上でチームとしてコミュニケーションがとり易く、全員がフリーライドせず参画しやすいちょうど良い人数設定であると思いました。そして、この絶妙な人数で行うチームプロジェクトはどれもチームメートを良く知る機会であると同時に内容が濃く、学びが多かったのが非常に良かったです。

履修・聴講した授業

<履修>
MEDICAL DEVICE STRATEGY
MANAGERIAL WRITING
SUPPLY CHAIN MANAGEMENT
BIOTECH AND PHARMA STRATEGY
HUMAN ASSETS/ORGANIZATIONAL CHANGE (Leading and Managing Human Assets and Organizational Change)
NV1: OPPORTUNITY EVALUATION (Program for Entrepreneurship/P4E)

<聴講・visitor>
HEALTHCARE POLICY
HEALTHCARE SEMINAR


Fuquaでの交換留学生活を振り返って(2)

2014-12-29 12:00:18 | Exchange Program

交換留学生のKumiです。
印象に残っていることは、Camp-outTat企画:Fuqua日本人の月例飲み会、そして美しいキャンパスです。

まずはCamp-outです。

Camp-outは以前Tatがブログにアップしたように“アメリカらしい??crazyなイベントでした。私が“アメリカらしい??”という根拠は下記の3点、①まずルールが非常に単純であること、②参加者は2晩夜通し駐車場でキャンプをしてイベントに参加するというcrazyさ(2晩・約36時間、ランダムにかかる点呼に駆けつけミスしないように生き残ること)、③点呼に駆けつける以外は、community serviceも含め、それぞれ自由に過ごすことができること(アメリカでのポピュラーな飲み会ゲームが楽しめ、初日の夜は特に野外パーティと化し大騒ぎをする)です。
そして、Team Japanの“Soba Operation”を忘れてはなりません。ただ楽しかっただけでなく、私にとってこのイベントは、たくさんの友達ができ、Fuquaコミュニティに馴染む大きなきっかけとなった出来事の一つであり、“Team Japan”の奥様方も含め皆さまと仲良くなる機会であったので、私に声をかけ仲間に入れてくださった皆様に心から感謝です。

  


交換留学生の方の場合も、当たるかわからない上に、全て観戦できない年間チケットのために2晩夜通しをするのは微妙と思われるかもしれませんが、参加登録を行い初日の深夜まで(Camp-out T-shirtがもらえるまで)参加して体験してみることをおススメします。参戦せずに飲み会やパーティに参加するよりもきっと楽しいと思います。(ちなみに私は3回目の点呼でT-shirtをもらい、満足して初日の夜は深夜2時ごろに帰宅しました。)


次にTat企画: Fuqua日本人の定例飲み会です。

FYTat企画で、Fuqua日本人の親交・親睦を深める目的で月例飲み会を行いました。そして、その会ではそれぞれが自分についてプレゼンを行うというものでした。10月から企画されたこの会、皆がそれぞれのMBAまでの人生何をしてきたか?どんなことを考えてMBAに来たか?など、それぞれに感慨深く、興味深いストーリーを聞くことができ、大変勉強になりました。そして、皆様の素晴らしさに益々の尊敬の念を抱くとともに、そのような皆様と交流させていただいていることに感謝です。

   


最後は美しいキャンパスです。

授業が始まるとFuquaにほぼ缶詰めになりましたが、車の無い生活をしていた私はキャンパスの中を散歩するのが好きでした。Fuquaは近代的で新しい建物ですが、キャンパス内は自然が豊かでチャペルをはじめ美しいゴシック調の建物が連なり、青く晴れ渡った空以外はアメリカというよりイギリスにいるような気分になる美しいキャンパスです。また、元Trinity CollegeがあったEast Campusはジョージアン建築が美しいキャンパスで、学部1-2年生がQuadと呼ばれる中庭でパーティなどをしている風景を垣間見ることができます。
しかし、広大な森となだらかな丘、そして高層ビルなどのランドマークがないこのキャンパス、最初の1週間ぐらいは方向感覚が掴めずに何度も迷子になりました。迷子に注意ですが()North Carolinaは日本のように四季があるので、夏は青々とした木々、秋は木々の紅葉も美しく、冬の始まりはリスの冬支度などその時々のキャンパス内の自然が楽しめます。
そして、私がDuke大学のキャンパス内で好きだった場所は、Fuquaの図書館、Perkins Libraryのカフェ、Duke GardenWest CampusおよびEast CampusQuad、チャペルとDivinity Schoolの校舎です。機会があったら、ぜひ天気の良い日に本を持ってのんびり過ごしてみてください。

 
【写真: Perkins Libraryのカフェ】
 
 
【写真: East CampusQuad

Fuquaでの交換留学生活を振り返って(1)

2014-12-28 10:13:39 | Exchange Program

交換留学生のKumiです。1213日にFall Termが終わり、私の交換留学も終わりましたので、私の留学生活を4回にわたって振り返ります。今後の交換留学先として検討中の方だけでなく、Daytime MBAに出願される方にも参考にして頂けるのではないかと思います。

私が交換留学先にFuquaを選んだのは下記の理由からです。

私は薬剤師であるため交換留学先選びにあたり、Healthcare Managementのプログラムが充実している学校でかつ、キャンパス内に大学の医療センターがあり、その医療系学部が臨床教育および研究も充実している学校(できれば薬学部にもアクセスがある学校)という条件が重要でした。
また、一人での留学という事もあり、治安が良いところに住みたかったこと。そして、留学期間がFall Termのみという短期間であったため、学生数が多すぎない学校で、都心部よりはのどかな環境で留学生活を送りたいと考えたところ、数ある候補先の学校の中でDuke大学Fuqua校が私にとって最も魅力的であるため、交換留学を希望しました。

Fuquaに来て良かったと思ったことは、何と言ってもTeam Fuquaの素晴らしさです。その他、多様性に富んだ環境で他学部の学生とも授業やイベントなどを通して交流でき、かつFuquamatureな人も多く30代の私でも馴染みやすかったのもFuquaに来て良かったと思うことです。

Team Fuquaの素晴らしさ
先日のBusinessweekのビジネススクールランキングでFuqua1位を獲得したのもこの“Team Fuquaカルチャーの結果であると思います。Businessweekランキングでは、Fuquaはリクルーターからの評価が非常に高かったことが1位に大きく貢献したと言われています。これを聞いたときに、以前ある企業のExecutiveが「Fuquaの卒業生は、能力が高い上に就職したその日からCEOになろうとせず、就職先のカルチャーに馴染もうと努力を惜しまないこと。そして結果、就職先のカルチャーに馴染んだ上で着実に実績を積み上げる能力があるから素晴らしい!」と言っていたのを直ぐに思い出しました。
私は“Team Fuquaの素晴らしさは、この発言に凝縮されていると思っています。Fuquaでは基本的に互いのライバル意識や個人の向上心は、仲間との協力・共働関係の上に成り立っていると思います。つまり、仲間と共働してチームとしてのパフォーマンスを最大にすることが最優先事項であり、これを達成するために個々の努力を惜しまないのです。他人を蹴落としてでも個人のパフォーマンスの高さを見せつけるような文化ではなく、常にチームとしてのパフォーマンスを最大にすることを考える文化の中では、自然と互いの足りない部分を補い、学び合い、自分ができることで相手に貢献しようという意識が個人レベルで自然と定着しているのです。このように友好的に切磋琢磨する環境で、クラスメートとリラックスしながらも適度な緊張感とモチベーションを保ち続けながら勉強できたことは本当にありがたく、Fuquaを選んで本当に良かったと思う瞬間でもありました。そして、Fuquaの日本人の皆さまはじめ本当にたくさんの方の友情に何度も助けられ、救われた留学生活でもありました。非常にcompetitiveでどちらかというと個人主義・非協力的なカルチャーの学校に来ていたら、私にとってこんなに充実し、楽しい留学生活にはならなかったと思います。
実際にFuquaに来て体験しないとこのカルチャーは理解しにくいかもしれませんが、一夜で真似することはできない有難い学校のカルチャーです。

次にFuquaに来て良かったと思ったことは、多様性に富んだ環境であったことです。具体的には、Fuquaには様々な国籍や民族の学生がいて、そして授業やDuke大学のイベントなどを通して他学部の学生とも交流できたことです。
Fuquaは約40%internationalな学生です。そして、Double-degreeの学生のみならず、Duke wideなどにより、Fuquaの授業にも他学部の学生が履修していたり、チームプロジェクトのネタを他学部から提供していただいたりと学部間の垣根が低いことに驚きました。
多様なバックグラウンドのチームメートとグループワークをしたり、知り合ったのを機に個人的なcoffee chatなどを通して交流を深めたりすることは、好奇心旺盛な私にはいつも楽しく興味深い時間でした。そして、異なる専門性に加え、価値観・mind-set・思考パターンの違いなどヘテロジーニアスな環境はいつも刺激的であると同時にコミュニケーション能力を磨く良い機会となりました。

最後に、Fuquaの学生の年齢層は若干高めでmatureな人も多く、30代の私でも授業でのディスカッション内容および交友関係などを含め馴染みやすかったことも、留学先選びの段階ではあまり考慮していなかったものの結果として良かったと思うことです。比較的matureな人が多かったことにより、これまでの経験や実績に伴う深い議論や会話が可能になるだけでなく、歳の分(?!)人間性に富んでいて好感が持てる仲間が多かったことも私の留学生活を楽しく充実した時間にしてくれました。 

【写真1:交換留学生の仲間と】

【写真2:ハロウィンパーティー参加時の一コマ】


交換留学体験記(インド ISB編)

2014-03-31 20:31:00 | Exchange Program

こんにちは。2年生のBlue Angelです。本当に早いもので、Fuquaでの学生生活も残り1ヶ月となりました。

私は、Fuquaでの2年間の学生生活を通じて、Team Fuqua(Collaborativeな文化)は本物だと感じましたし、Global Focusのプログラムにより見聞も広がり、いろいろと学ぶことができたので、Fuquaに進学して本当に良かったなと日々感じています。

 

ところで、FuquaのGlobal Focusは、このようなところから来ています。

  • Global-minded faculties, staff, alumni, and students
  • Highly international student body (Approx. 40% internationals)
  • Affluent international cases in both core courses and electives
  • Hands-on international courses – GATE, FCCP, etc.
  • International exchange programs – Out-going & In-coming
  • Various international/regional club activities – IBC, ABC, BIA, EBC, INDUS, LASA, etc.
  • Student-led international treks – Israel Trek, Morocco Trek, Japan Trek, etc.
  • International MBA programs – Cross Continent, Global Executive, etc.(*1)
  • Global offices and campuses – China, India, UAE, Russia, UK, and South Africa(*1)

(*1: Daytime MBA programとは直接関係はしておりません。)

 

私は、交換留学(International Exchange Program)の制度を活用して、Fall 2にインドのハイデラバードにあるIndian School of Business(ISB)にて1ヶ月半程、勉強をして参りましたので、紹介させていただきます。

 

1. インド/ISBを選んだ理由

Fuquaは、欧州、南米、アフリカ、アジアのたくさんの海外のビジネススクールと交換留学を行っています。毎年、100人程の交換留学生を受け入れていますが、Fuquaからも100人程、交換留学の制度を活用して、海外で勉強をしています。

私が、ISBを選んだ一番の理由は、近年、経済成長が著しく、注目されているBRICsの一つであるインドを、MBAの間に見ておきたかったためです。また、インドのトップビジネススクールであるISBの優秀な学生とネットワーキングや、インドにおけるビジネスオポチュニティについて学びたいと感じました。

 

2. ISBの感想

ISBの立上げには、米国のビジネススクールもCo-Foundersとして入っているため、授業の形式はFuquaとあまり変わりませんでした。授業の前半には、ケースディスカッションをして、後半には、教授がケースの解法を説明します。ISBの学生が、米国や欧州の企業やビジネスに詳しいことには大変驚きましたが、おもしろいのは、授業がインドの視点で行われることです。授業の中では、「このビジネスモデルはインドで成功するか。」「このビジネスモデルをインドで成功させるためには、何をすれば良いか。」等議論します。ISBの学生は、非常に優秀で議論が好きなため、たくさんのインサイトを得られた気がします。

ISBには、全国から学生が集まるため、全寮制で、学生全員がISBのキャンパス内の寮で生活しています。私も3人のフルタイム学生のルームメートと寮で生活しました。学生がたくさん周りに住んでいるため、授業の外では一緒に勉強したり、時には集まってパーティーをしたり、フルタイムの学生と仲良くなり、またたくさんネットワーキングができ、非常に有意義でした。

キャンパスはきれいで、そして、学食には食べ物がいろいろとあり、何不自由なく生活することができました。

 

3. インドの感想

ISBは、2つのキャンパスがあります。一つはハイデラバードキャンパス(学生570名在籍)、もう一つはデリーの北に位置するモハリキャンパス(学生200名在籍)。私は、ハイデラバードキャンパスでした。キャンパス内は、セキュリティがしっかりしていて、水も空気もきれいで快適ですが、一歩キャンパスを出ると、そこは本当のインドでした。

近年、ITビジネスの牽引により成長著しいハイデラバードですが、町に行くとストリートチルドレンがたくさんいて、貧困を目の当たりにしました。また、オートリキシャーという三輪バイクがところ狭しと道路にたくさん走っており、空気汚染が激しく、町は常に霧がかっていました。インドは、マーケットとしては非常に魅力的ですが、貧困、環境汚染、教育、健康、汚職など、いろいろと問題がたくさんあることを肌で実感することができ、非常に良い経験となりました。

また、週末等を利用して、インド国内も少し旅行しました。首都デリーとタージ・マハルのあるアーグラに行きました。ほとんど記憶がないのですが、私は父親の仕事の関係で、2-4歳の時に、ニューデリーに住んでいました。その時にも一度訪れていたのですが、実に30年ぶりにタージ・マハルを見て、すごく感動しました。確かにインドには問題がいろいろとあるのですが、約450年前にタージ・マハルを設計・建築したインドを改めてすごい国だなと感銘を受けました。

 

1ヶ月半という短い時間でしたが、たくさんの友達ができ、夢のような本当に楽しい交換留学となりました。一言で言うと、ISB最高、インド最高です!皆さんも是非、交換留学の制度を活用して、見聞を広げてみてください!

 


Fuqua交換留学を振り返って

2014-01-01 00:36:47 | Exchange Program

慶應ビジネススクール(KBS)から交換留学で来ましたSSです。
9月~12月中旬までの約3か月半のExchangeプログラムが終了しました。NYでクリスマスを過ごし、いよいよ日本に帰国します。充実した期間を過ごせましたが、本当にあっという間の、夢のようなUS生活でした…

そこで、国内MBAから来た交換留学生の視点からFuquaでの生活を振り返ってみたいと思います。

1、学校主催のイベント、クラブ活動が盛りだくさん!

KBSと異なる点は、学校やクラブ主催のイベントが本当に多いことです。
毎週金曜にFuqua FridayというFreeのパーティーをはじめ、毎月学校主催のイベントが盛りだくさんでした。しかし、学生は皆、On/Offがしっかりしており、パーティーでは騒ぎますが、勉強も(どこかで)まじめにしています。

また、クラブ活動も充実していました。Fuquaのクラブの特徴として、学生の自治が徹底されており、クラブごとに学生が資金配分や企業誘致、企画運営、そして学生の就職支援を行っていており、活動はかなり本格的です。

なおクラブは、Academic系、Activity系を含め多岐にわたり、Full time学生同様、交換留学生も参加可能でした。ちなみに私は、Healthcare clubや International Business Clubなどのイベントに参加していました。

 
Fuqua Friday!

2、学生主体のディスカッションが活発!

学生のディスカッションレベルが高いのも特徴です。
私がFuquaを交換留学先に選んだ理由として、Fuquaがヘルスケアビジネスに強いB-schoolである点が挙げられます。ちなみに私は製薬会社の出身(企業派遣)です。

そこで、ヘルスケア関連授業として、Biotech and Pharmaceutical Strategyを取得しましたが、この授業には、HSM(Health Sector Management)というヘルスケア専門の特訓を受けてきた学生が多く、クラスディスカッションでの学生の発言のレベルは、非常に高かったです。またグループワークの課題として、グローバルヘルスケア企業の戦略立案が与えられた際も、銀行やコンサル出身者から鋭いつっこみやアドバイスを得ることができました。

授業は、KBS同様、ケースを中心としたクラスディスカッションがほとんどです。学校の校風として、'Team Fuqua'と呼ばれる文化が根付いており、Teamworkが重視されているため、グループワークがほとんどの授業で課されています。グループワーク貢献度も評価対象なので、Free Rideは許されません!

3、交換留学サポートが充実!

交換留学生へのサポートも充実しています(Fuquaと提携している日本のMBAは今のところKBSのみであるため、KBSの方のみ参考になるかもしれません)。交換留学生をサポートしているプログラムマネージャーのCandiceは、顔は怖いですが(笑)、とても優しく、学生や家族を含めいろいろ気にかけてもらえました。交換留学生間での交流も活発で、One-day tripや学生の誕生パーティーなど、交換留学生向けのイベントが盛りだくさんです。


また私は、妻と一緒に渡米しましたが、Duke大学にi-Houseという家族サポートサービスセンターがあり、家族向けのイベントを紹介してもらえます。家族持ちの方は是非ご利用ください!


世界中から来たExchangeの仲間たち!!

最後に、Fuquaでお世話になった皆さんに、この場をお借りして本当に感謝いたします。楽しい思い出をありがとうございました!これからも永くお付き合いできればと思います!そして、Fuquaの皆様と、これからFuqua学生になる皆様のご活躍、ご健闘を心より祈念しております!Good Luck!

SS


Fuquaへの交換留学を振り返って

2013-04-16 13:48:17 | Exchange Program

 

London Business School から交換留学にきましたMI です。留学前は化粧品会社でマーケティングに従事していました。ヨーロッパだけでなくアメリカの空気を感じたかったのと、ヘルスケアの授業に興味があってFuquaを選びました。 4ヶ月間を振り返って、Fuquaの良さをしたためます。

 

Fuquaについて

1.       学校に来て、学生と交わる仕組みがある

ロンドン、東京と比べると学生生活の視点でみて、DurhamはDuke大学以外に過ごすところはあまりありません。学校側もそれを承知してか、学校に来る仕組みをよく練っている印象です。 まず、1つの授業は月木、又は火金の週2コマから成り立っていて、どのクラスでもチームアサイメントがよく出ます。 授業のない水曜も(ひょっとするとたまに週末も)、チームアサイメントのために学校にくることになります。必然的に、交換留学生でも 学校に来て、多くの学生と議論を重ねるので、コミュニティになじめやすいです。

 2.       フレンドリーな学生

学校のチームFuquaカルチャーと、比較的のんびりした土地柄のおかげで、学生が優しいです。ミーティングの際には、意見に耳を傾けてくれるし、黙っていると、発言を促してくれます。 Fuquaの多くの学生から「困ったことがあればなんでもいってくれ。」と留学生はよく声をかけられますし、実際に多くの留学生はその善意に助けてもらっています。

 3.       お勧めの授業+ヘルスケア授業の充実

まず、受けた授業の中で一番感動した、Manju PuriのRaising Capital を紹介します。この授業では、銀行やコマーシャルペーパー、債券の格付けなどのファイナンス機関/市場の役割と、企業がこれらのファイナンス機関/市場をどう活用しているのかを学びます。マーケティングがバックグラウンドの僕にとって、ファイナンスの大きな視点を掴め、各企業のステージにおける資本調達の仕方について考えることができ、眼から鱗が落ちました。ファイナンスがバックグラウンドではない人には是非お勧めしたい授業です。

 

またヘルスケア関連はHealth Care Marketing、Medical Device Commercializationなど想像以上に沢山のクラスがあり、驚きました。僕 は、Economics and Strategy of Health Sector Managementの授業をとりました。話がアメリカ市場に限定されてしまうのは仕方ないことですが、各プレイヤーの視点を学び、ヘルスケア業界の複雑さ、ダイナミックさを感じることができました。

 

 

 

Dukeについて

1.       総合大学の充実したファシリティー

Duke 大学は、日本人が想像するアメリカのキャンパスそのものです。天気の良い日に、広大なキャンパスにある歴史ある建物を眺めながら歩くと、Dukeで勉強できる幸せを感じられます。 授業の後には、総合大学としての大学が持つ豊かなファシリティーを活用できます。僕の生活でいうと、ジムで週に2回交換留学生たちとラケットボール(スカッシュ)を行ったり、音楽学部の練習場で週に1回ピアノの練習をしたりしています。留学生の友人には、Duke大学のチャペルで週末に行われる合唱団に参加していた人もいます。


2.       充実した文化イベント、学生イベント

Duke大学で充実した時間を過ごせるように、沢山のイベントが用意

されています。

  • バスケットボール Duke大学はバスケットボールが強よくて有名です。試合当日に2~3時間程度並べば当日券が手に入ります。UNCとの試合は一番盛り上がり、10時間並んでチケットを手に入れるキャンプイベントもあります。3月に行われるMarch Madnessも交換留学生、Fuquaの学生とバーで観戦しもりあがりました。
  • 映画 フリーの映画が週に4本程度上映されています。Anna Karenina, Chicago, 007 Sky fall, Lincolnなど比較的有名な映画が上映されるので、週末の夜も楽しくキャンパスで過ごせます。
  • コンサート  Duke大学のおかげで、小さな街なのにも関わらず、魅力的なパフォーマンスがたくさん行われています。ジャンルもクラシックからダンスまで幅広いです。Duke 大学の学生は10ドルでみられます。趣味の合う友人を見つけられる良い機会です。ジャズピアニストのBrad Mehldauの演奏をDurham でみれるとは思いませんでした。

 

 

学外生活について

1.       車は必須(未経験者でも大丈夫)

はっきりと言いますが、車は必須です。車無しだと行動が制限されすぎますし、自分の生活を車を持っている人に頼らざるをえません。車無しでは美味しいレストランにもいけないことは前もって知っておいてください。交通量が少なく、道も広いので運転未経験者でも安心してください。実際に、僕は30年間車を殆ど運転したことがなく、Durhamで運転デビューしました。運転になれたあとは、自分で好きなレストランも開拓できましたし、車社会に染まっています。

 

2.       食生活は不安無し

Durhamには、Whole Foodsのようなオーガニック系高級スーパーから大衆的なWalmartに加え、日本食材店、中華系スーパーまでそろっています。車さえあれば、どこへも15分でいけるので、自炊すれば食事に関するストレスはほぼないでしょう。

僕は Fuquaで上記に記したような生活をし、充実した時間を過ごせました。交換留学を検討している方、フルタイムでの志望を検討している方へ参考になれば幸いです。

 

 


交換留学記@ISB(Indian School of Business)

2013-03-27 20:21:09 | Exchange Program

SYの684です。残すところ、学生生活も2ヶ月となり、2年間のFuquaでの生活もいよいよクライマックスとなってきています。私の2年間のハイライトはいくつかありましたが、その中で、Fall 2に交換留学でインドにあるIndian School of BusinessというMBAプログラムに留学した経験が大変思い出深く心に刻まれています。以下、インド留学にまつわるストーリーを自作自演インタビュー形式で、いくつか記したいと思います。

 

1.FuquaでのGlobal Experienceのチャンスはどのようなものがあるか?

GATEとFCCPがFuquaの二大目玉プログラムではありますが、以下のようなFuquaの特徴を生かして、国際的な経験を積むことができます。

1)    Fuquaの生徒のダイバーシティ

2)    他校から受け入れている交換留学生との交流(日本人のFuquaへの交換留学生は3名です)

3)    Fuquaから他校へ交換留学(年間100人ほど留学しています)

 

交換留学は、ヨーロッパ、南米、アフリカ、中国、インドなど、各生徒の興味にあった留学先を選ぶことができ、Fuquaの大きな魅力の1つとなっています。

 

2.そもそも、インドのB-Schoolへ交換留学した動機は?

完全な思いつきです。日本と世界をつなぐコンサルティングのビジネスをやりたいなと漠然と考えており、国際的なコンサルティングであれば、成長性のある新興国がいいのではないか?日本企業の生産拠点を中国からインドへシフトさせるトレンドが注目されて時期でしたので、インドに面白いビジネスオポチュニティがあるのではないかという連想でした。また、MBAのランキングでも上位に位置する大学でもありましたし、現地のインド人ビジネスエリートとハードコアな付き合いをしてみたいという想いも、思い切った決断を後押ししました。そもそも、家族とDurham生活をしていたため、家族を残してインドに行ってしまっていいかという根本的な問題がありましたが、妻に土下座をして頼み込み単身乗り込むことになりました。全体のスケジュールとしては、Fall 2(11月-12月)での交換留学の応募が1年生の3月下旬にあり、9月にビザを申請、11月上旬に渡印をし、1月中旬に帰国しました。

 

3.インドへ行ってみて感じたことは?

初のインドだったこともあり、ISBの授業開始前にインド全土を旅行し、インドの各都市をこの目でみて、肌で感じ、話を聞き、立体的にインド社会を掴み、それから、ISBでの授業に臨もうと考えていました。デリー、ジャイプール、アグラ、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、ハイデラバード、ハンピを旅行し、Retail market research tourと題し、各都市のショッピングモール、商業地区、ローカルマーケットなどを訪れました。この旅行を通じ、物価感覚やインド人の各階層ごと、消費財に対するニーズを理解することができました。また、JETROのオフィスにお邪魔し、インドへの日本企業の進出やインフラの問題点に関し、お話を伺い、インドビジネスのコンサルタントとしてどのようなソリューションを提供できるかをじっくりと考えるよい機会になりました。頭の中で考えていたことと実際見たことのギャップで一番大きかったことは、インド人トップエリートは製造業に全く興味がないということですね。第2の中国になるのではないかと思い製造業の可能性を模索しましたが、「モノ作りは中国人にやらせておけばいいでしょ。オレたちはやっぱITでしょ」という返しが多かったです。

 

4.ISBの生活は大変ですよね?

渡印前には、多くの人に「腹痛には気をつけて」といわれて、戦々恐々としていました。幸いなことに、私は最初の数日お腹がゆるいなと思うことはありましたが、寝込むこともなく、大病にかかることもなく、全2ヶ月半のインド滞在をサバイブすることができました。これは、おそらく、インド料理好きのおかげで、生野菜や生水を避け、十分調理されたカレーを中心にした料理を食べていたからだと思います。

ISBの生活に関していえば、全寮制で、4人1部屋の寮をインド人3人とシェアすることになり、水も消毒されており、衛生状態は良好。自家発電を備えていますので、停電の心配もなく、各部屋にはエアコンがいています。さらに、毎日、ルームクリーニング、リネンサービスがあり、ホテルに暮らしている感じです。また、構内には、食堂があり、カレーとビリヤーニ以外おいしいとは思えませんが、基本的に当たる心配はありません。Subwayもあったりして、タンドリーチキンサンドが私のお気に入りメニューでした。気温も最高気温25度くらいが続き、総じて快適な生活ができたと思います。また、大学構外にも、リクシャーを使えば、気軽に外出できたこともあり、ショッピングモールなどによく外出していました。

 

5.ISBでの学びは?

ISBでは、全校生徒700人いるなかで、フルタイムのインターナショナルがわずか3人(その中に、日本人の勇者が1名)。この完全アウェイな状況で、私が留学していた時期に、全世界のビジネススクールから物好きな交換留学生が20人いました。私と同じで、1年まるまるインドにいるのは無理だけど、数ヶ月インドテイストを味わってみたいという変わり者が多くかった印象があります。授業は最小限とり、インド旅行に勤しむ者、逆に、インド流詰め込み学習に触発され、授業を取りまくる者、いろんな交換留学スタイルをみてとれました。

 

私がISBで受講した授業は以下の3つ。

● Marketing Strategy

● Managing Strategic Partnerships         

● Global Strategic Management

 

どの授業も、質が高く、インドのケースを2割ほど、残りはハーバードのケースを取り扱いました。驚くほどに、インド人はアメリカのビジネス・社会を理解しており、アメリカ企業を扱ったハーバードのケースでも、そん色なくレベルの高い議論を展開していましたし、インドのケースでは、ローカルの知見を生かした興味深い議論が行われていました。唯一不完全燃焼だったのは、インド人とのチームワークです。Fuquaでは、Team Fuquaといわれるほど、どの授業でもチームアサインメントが課され、そこからの学びが貴重な財産であるのですが、ISBは個人の宿題が多く、チームミーティングへのコミットメントもいまいちでした。むしろ、Team Fuquaがいかに貴重な経験であるか、改めて実感した次第です。

いろいろと記載しましたが、一言でいうと、インド最高でした!是非、皆さんも交換留学のチャンスがあれば利用して、一回のMBA留学で二度おいしい国際経験にチャレンジしてみてください!

p.s.

先日、FuquaとISBを東洋経済にて特集していただきました!こちらも、是非、ご一読ください!

http://toyokeizai.net/articles/-/12899

 


ヨーロッパ交換留学

2011-02-21 22:00:47 | Exchange Program

こんにちは、2011110日より、イタリアのSDA Bocconiで交換留学中のSY Michaelです。

勿論、今日はホットな交換留学の話をお届けたいと思います。

 

就職先が早くに決まれば、最後の春タームは交換留学をして、また違った人たちと交流しながら自分の経験、見聞を広げたいなと考えてました。留学先として、中国も検討しましたが、一度も行った事がないヨーロッパを楽しみたいと思い、イタリア、スペイン、フランスの学校にそれぞれアプライしました。これらの学校はDukeの学生の中でも人気があるトップ3で、私は残念ながらクジで落選しました。その後、Dukeの担当者から、フィンランドのAaltoへの留学を勧められ一旦は承諾しました。ところが、二ヶ月後にクラスメートからイタリアとフランスの学校で空きが出たとの情報を教えてもらい、すぐに担当者に問合せと留学先の変更を依頼しました。幸運にも、その約1週間後、まさに学校が始まる18日前のクリスマス・イブに第一志望のSDA Bocconiから留学許可の待ちに待った一報を頂きました。

 

1年間のプログラムのBocconiは、生徒が90名程と小ぢんまりとしてます。みながみなを知っており、交換留学生の私にもウェルカムしてくれました。クラスメートとご飯、飲み会、イベント(スキーなど)で交流出来て、それは楽しいです。(フィンランドのAaltoも学生同士の交流が盛んで、間違いなく楽しかったはずです。)日本人は私一人だけで、殆どがヨーロッパからの学生で構成されており、授業中は毎日cold callをされてます。教授も学生も発言にプレッシャーを与えないので、自由気ままに日本の文化や企業について話してます。(笑いも取っていますね。)アメリカより、教授も生徒も日本に関心があるように思えます。また、SDA Bocconiの生徒は、ファッション・マネージメントの学部との交流が深く、これもまた面白いです。

 

週末は毎週、イタリア各都市やヨーロッパの国々に旧友を訪れたり、他の留学生と旅行して周ってます。まだ、5週間程しか経っていませんが、もう半年もヨーロッパで生活していると感じるほど充実した日々を送ってます。(昨日は、深夜、パリから帰ってきたばかりです。)Fuquaで集中して勉強することも捨てがたいですが、交換留学をする機会がある方がいれば、是非ともSDA Bocconiへ行かれることを強くお勧めしたいですね。人生において変えがたい貴重な体験が出来、新しい友人が作れ、一生忘れない楽しい時間を過ごせますよ。


Fuquaへの交換留学

2011-01-06 00:12:29 | Exchange Program

明けましておめでとうございます。

SY(あと半年で卒業!)のBlanket Girlです。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

さて、スペインに行ったThining、ノルウェーに行ったToluckyEbi、オーストリアに行ったNobu、香港に行ったYosshaのように、Fuquaから他のMBAプログラムに交換留学に行く学生はいっぱいいますが、同じだけ、他校からFuquaに交換留学に来られる方もいます。

 

私はMBAA(生徒会)の一員としてIncoming Exchange Student Integration Cabinetを務めているのですが、今回のブログではFuquaが受け入れる交換留学生プログラムについて紹介したいと思います。

 

他校からの交換留学生はFall1&2あるいはSpring1&23~4ヶ月ずつFuquaに来るのですが、2010Fall学期はこれまでで最多の43名でした(たしか30校くらいのMBAプログラムから)。ちなみに2010年度(2011年)Spring30名です! Fallには慶応ビジネススクールからも1名日本の方が来てくださりました!

 

Fuquaでは交換留学生には一人ずつDaytimeの在校生からmentorbuddyみたいなもの)がマッチングされて新生活になじむための相談相手や、新しい友達の輪を広げるための一つの窓口(?)となります。

で、授業は私達SYと同じようにElectiveの授業を履修します。Power and PoliticsEffective AdvocacyなどFuquaにわりとユニークな授業が人気なような気がします。

また、ほとんどのElectiveでチームアサインメントが課せられるということで、daytimeの在校生と交流し仲良くなるきっかけは豊富にあると思います。

 

Fuquaに来て、期の初めには交換留学生を歓迎するパーティーがありますが、そのほかのFuquaのクラブ活動やイベントなどにも色々参加してくれていました。

毎年秋に開催されるEntrepreneurshipElevator Pitch コンテストで入賞した方もいましたし、

2010Fall期の方はFuquavision(コントっぽいskitをビデオにして毎期末Geneen Auditoriumでショーを上映してくれるクラブ)でskitも作って楽しそうでした。以下、リンクです。SkitのテーマはFuquaへの交換留学で、これを見れば様子が伝わるかも (^^)

http://www.youtube.com/watch?v=HNiS9rwZDPU&feature=related

 

その他にも、交換留学生向けに学校側がorganizeするイベントも多くあります。例えばNC州にあるワイナリー見学ツアー、地ビール工場見学ツアー(ビール飲み放題!)、Cherokee Mountainsへの小旅行(Log cabinに宿泊、Cherokee Indian Reserve見学なども)。。。

 

世界中から交換留学生がたくさん来てくれて、Fuquaでのダイバーシティーがより充実し、私達Daytimeの学生も多くを享受していますが、留学生にとってもFuquaで得るものがけっこうあるのではないかと思われます。短期間でもFuquaに留学することを検討されている方がいらっしゃれば、是非是非おいで頂ければと思います。

 

ご参考:FuquaへのIncoming Exchange Program について

http://www.fuqua.duke.edu/student_resources/international_programs_office/incoming_exchange_students/


Exchange Program in IESE Business School

2010-10-31 04:38:05 | Exchange Program

さて、あっという間に1年が過ぎ、2年生になってしまいましたthiningです。その2年目のスタートをexchange programを利用して、スペインのIESE Business Schoolで過ごしています。
夏休み期間を利用してのexchange programを利用する日本人学生は多いですが、通常の授業期間で利用することはあまりないため、紹介させていただきます。

通常授業期間のexchange programについては、2年次のFall Term とSpring Termのそれぞれに機会が設けられており、両方のtermに応募がある学校もあれば、どちらか片方しか応募できない学校もあります。
第3希望までアプライすることができ、結果は抽選によります。就職活動が忙しい秋学期は競争率が低い一方、春学期は競争率が高くなります。ILE2と授業期間が重なる学校もありますが、その場合は、春学期時にLeadershipに関する代替コースをとれば問題ありません。(お知らせはInternational Officeから来ます。)
当方の場合、ILE2に授業期間はかぶっていませんでしたが、夏休みは中国のCEIBSでexchange programを行っていたことから、アメリカに戻ってスペインに行くのが面倒だったため、代替コースをとることでILE2に参加しませんでした。
また、細かい点になりますが、中国のexchange programにはビザが必要になりますし、90日以上EUに滞在する場合もビザが必要になります。特にスペインはビザの発給に時間がかかり、公式HPには約8週間かかるとありますので、注意が必要です。

さて、IESEでの生活ですが、期待通りFUQUAでの生活とは大きく異なります。
アカデミックな点で言えば、electiveの数などはFUQUAの方が断然多いですし、設備的にも優れています。
しかしながら、ケース中心の学校だけあって、授業でのディスカッションの在り方が違います。
IESEでは、授業中に学生間の意見のやり取りが大変多く、またI disagree with your idea等、意見のぶつかりが日常的にあります。
ケースに基づく意見のやりとりを中心とする授業に慣れていなかったこともあり、ケースを熟読し、自分の意見を練り上げて授業に望まないと、周りの意見も分からないまま終わってしまうこともありました。
ただ、これも少人数学校ならではであり、また自分に足りなかったディスカッション能力を磨く上でも非常に為になっています。

授業外の時間ですが、FUQUA Friday のようなイベントがあり、1年生及び2年生を交えて行われるBOW, 2年生のみで行われるLOWと呼ばれる飲み会が毎週それぞれあります。
もちろんスペインタイムが適用されるため、実質的開始時間は夜中の12時くらいからです。はしごを重ね、クラブで踊りまくった時には、明け方の4時くらいになっています。
FUQUAにいる際には、あまり飲み会等のイベントに参加しなかった自分ですが、IESEでのイベントにはかなり顔を出しています。
感覚としては、IESEでのイベントは、アメリカと日本を両極とすると、その中間にあるイメージです。
FUQUAのイベントの時は、自分の居場所をどう確保していいかわからなかったのですが、IESEのイベントは、基本的に英語が第2外国語という学生が多いこともあり、自分にとっては非常に参加しやすいものになっています。
この中で、語学があまり得意でない自分がどのようなタイミングでどういった形で参加していけば、周りに溶け込めるのかを身につけている実感があります。
他のEU国にexchange で参加しているノンネイティブのFUQUA学生と話した時も、全く同じことを言っていました。
これは、FUQUAに戻った際にイベントに積極的に参加する上での非常によいクッションになっていると感じます。

長文になってしまいましたが、exchange programは当然proもconもありますし、アメリカだけに2年間いてもアメリカのエッセンスは吸収しきれないくらい多くの経験はできると思いますが、FUQUAにはない経験をできるということだけは確かです。
多様な経験を求める方には、このような選択肢もありなんではないでしょうか。


交換留学 ~ オーストリアWUにて

2010-08-01 23:10:02 | Exchange Program

久しぶりの投稿になります。新SYのNobuです。

現在夏休みを利用してオーストリアはWirtschaftsuniversität Wien(英語名Vienna University of Economics and Business)のSummer Exchange Programに参加しています。このプログラムはDoing Business in Russia、International Finance、 International Management from a European Corporate Perspectiveの3テーマを1週間ずつ学ぶ、合計3週間からなるものです。

ちょうど先週1週間でDoing Business in Russiaが終わったので、その振り返りをしてみたいと思います。

まず、正直言ってロシアビジネスには興味はさほどありませんでした。勤務先がロシアに現法をもっているから、まあ社内の赤提灯談義に使える小噺が拾えたら良いかな、程度の気持ちでいたのでしたが、実際に授業を受けてみたら、非常に良い意味で期待を裏切られました。Fuquaの授業と同程度、またはそれ以上に刺激が多く、また学びが多かったように思います。

まずプリアサインメントでは
1.ロシアのKalugaエリアの工業の集積状況
2.ハイネケンのロシア進出戦略
について各3ページ程度のレポートを書き、この作業を通じてロシアビジネスの概況についてイメージを持つことができました。
因みにハイネケンは2002年にSt.Petersburgの会社を100%買収したことをきっかけにロシア市場に参入し、そのご2005年までに他6件のM&Aを実施し、いまではロシア全域でシェア15%弱(業界第3位)を保有しているとのことです。

その後、月曜から木曜日までの授業では海外戦略一般からスタートして、ロシア各行政エリアの特徴、海外進出する方法論、進出した後のマネジメント論という各テーマを、実際にロシアに進出した外国企業の具体例を通じてそれは鮮やかに説明がなされていきます。

FuquaのコアのStrategyは様々な学問上の概念を、ケースを通じて満遍なく身に着けていくというタイプでしたが、WUの講義は「ロシアビジネス」という軸が一本通っていたので、理解がしやすかったように感じました。

そして最終日の金曜日の午前中にはチーム単位で、フィンランドの食肉メーカーがロシアに進出したケースについてプレゼンテーション。午後にはカナダのRecreational Vehicleメーカーがロシアに進出をするとしたら、どのようなアドバイスをするべきか、というケースが与えられ自由に論述をしました。

1.この会社の海外進出戦略(Multi-domestic、Global、Transnational、Home replication)を検討し、
2.その戦略にあった進出方法(Export、Licencing、Contractual Manufacturing、JV、Acquisition、Green Field等)、
3.ロシアで進出すべきエリア(Northwest、Central、Volga…)、
4.子会社を作るとしたらその意思決定方法(Centralize or not)、
5.マネジメントチームの組成方法、
6.マーケティングの仕方
と授業で習ったことは一通り反映させた上で、自分の勤務経験を通して知っていることをアクセントに加えてみたのですが、果たして結果は如何?

そんなことを気にしながら、金曜日の晩は家族とともにお隣の国Slovakiaの首都ブラチスラヴァで地ワインを楽しんでいました。


ノルウェー短期留学記

2010-07-04 04:36:09 | Exchange Program

Toluckyからの(無茶?)振りを受けた、同じくヨーロッパ交換留学中のEbiです。
せっかくなので記憶が新鮮なうちに、自分なりのノルウェー留学紹介です。
カリキュラムの詳細はToluckyが細かに書いてくれてるので、それ以外と言う事で。

この夏季交換留学プログラムに申し込んだ最大の理由は、これまで一度も
来た事が無かったヨーロッパに来たかった為。
International Studentの多いFuquaですが、ヨーロッパ人はまだまだ少数派。
アメリカともまた異なると言われるヨーロッパ文化を体感するには最高の機会だと
思い申し込みました。と言う事で授業内容もさる事ながら、こちらで出会う
ヨーロッパ人達との交流にも大いに期待。

そしてこの2週間はその期待に十分に答えてくれるものでした。
学校主催のイベントも多彩ながら、それ以外の学生主体のイベントも実に多彩。
毎日、パーティーやスポーツ等複数のイベントの案内がメールやFacebookで飛び交います。
今回、家族は日本に一時帰国中、久しぶりに一人で身軽と言う事もあり、
極力いろんなイベントに参加するようにしました。
おかげで多くのクラスメート達と短い期間ながら、濃密な時間を過ごす事ができました。

そんな数多くあったイベントの中、思い出深いイベントベスト3。

①Stolzen登山
とある日の夜、皆で盛り上がり夜の10時半から、裏山Stolzenの山頂から
日の入りを見ようと言う事に。軽い気持ちで歩き始めるも入ったのは本当の登山道。
どうりで直前になって、こちらの学生が直前になって本当に登るのか何度も
聞いてくる訳です。階段状に連なった石の上を、ただただ登り続けます。
途中何度も立ち止まりながら、1時間かけて何とか登頂。
アメリカでの怠惰な生活になれている体には、本当にきつかったです。
その分、山頂から見下ろす景色は最高。
微妙に沈みきらない太陽を真夜中に山の上から眺めるのは、
ちょっと幻想的で不思議な気分でした。

②海辺でBBQ
こちらのみなさん、BBQが大好き。こちらにいる間に何度と無くBBQをやりました。
普段は寮の直ぐ裏でやるのですが、その日はノルウェーの習慣で焚き火をする日と
言う事もあり海辺でやる事に。海辺とは言え、フィヨルドに囲まれたこのBergen、
砂浜はどこにもありません。海岸の大きな石の上に、総勢20名程度が集まり
BBQをしました。夜中まで沈まない太陽の下、海の上を行きかうボートを見ながらのBBQ、
肉の旨さもさる事ながら、会話が弾む楽しいひと時でした。

③ワールドカップ、日本-デンマーク戦TV観戦
せっかくの日本戦につき、ダウンタウンのスポーツバーで観戦する事に。
その前来た際のアルゼンチン戦と比べても観客が多い事をやや不思議に感じつつ、
ビール片手にテレビ観戦。それにしてもデンマークファンが多いように思い、
よくよく考えてみるとそれも当然。ノルウェーとデンマークは同じ北欧の国。
しかもノルウェーの王様は100年程前にデンマークの王家から迎え入れたと言う
歴史的関係もあり、そのつながりは極めて強い。
と言う事で、気づけば完全なアウェーでの観戦でした。
日本の得点の度に小さなガッツポーズを作りつつ、周りを刺激しないように気にしながら
観戦楽しみました。でも試合が終われば、何人ものノルウェー人から握手を求められ、
思い出深い試合観戦となりました。

これらイベント意外にも、ヨーロッパの学生との何気無い日常会話からも
学びが多かったです。汚職問題を授業で扱ったあと、ロシアや東欧の学生から聞く、
新興財閥と政治の癒着問題等は実に興味深い話でした。彼らによれば、
今の体制は双方がお互いを必要としており、非常にバランスがとれている。
よって下手にこの体制に反対したら何があるかわからない。
それより自分達はヨーロッパで自由に生きたいと言う事でした。
我々の会話での結論は、おそらくこの問題が解決されるにはまだ相当な時間が
かかるだろうと言う事。おそらく自国では恵まれた方であり、
また海外で進んだ教育を受けた若者達が、自国の現状にある種諦めを感じている状況は
やや寂しくもありますが、個人としての未来を冷静に考えると、
そのような結論になるのが自然なのかもしれません。

さて、明日は朝4時出発でウィーンへ移動。さすがに今日は早寝しようと
思っていたのですが、先ほどトルコ人のアリより今夜のパーティー必ず来るよう
念を押されました。どうやら明日も寝不足の一日になりそうです。

Ebi