こんにちは。2015年9月から12月まで、交換留学生としてスペインのIESE Business SchoolよりFuquaに来ていたTです。今回の投稿ではFuquaでのSocial, 生活面についてお話しさせて頂こうと思います。
- Social
私がFuquaについて好感を持っていることの一つがその校風です。ひと学年280名ほどのIESEに比べれば生徒数は多いのですが、クラスの規模をとってもキャンパスビル内の人口密度をとっても、多すぎると感じたことはなく、互いに干渉しすぎず、その一方で全体としてのコミュニティ意識はしっかりと維持されているように感じました。生徒はmaturedかつ(2年目ということも大いに関係している気がしますが)程よくrelaxedな人が多い印象で、インターナショナル及び交換留学生が多い環境も相まって、とても居心地良く過ごすことができました。Fuquaは卒業後も生徒間のつながりが強いと聞きますが、こうした環境で2年間を過ごせばそれも頷ける気がします。
一点、反省を込めて少し残念に感じた点があるとすれば、よりフルタイムの学生たちとも交流を深めたかったな、ということです。前述したようにFuquaは交換留学生にとっても居心地の良い環境ではあるのですが、交換留学生の多さ(私の在籍したFall 2015だけで50名弱)ゆえ、そこで一つのコミュニティが出来上がってしまい、授業の内外を問わず交換留学生同士で固まってしまう傾向がありました。この交換留学生コミュニティは非常にダイバーシティに富んでいて、ヨーロッパ、アジア、南米等の各国から生徒が集まってきており、ここで構築できるネットワーク自体とても貴重だと感じたのですが、より意識的にフルタイムの生徒ともつながりを作る努力をすべきだったかも知れません。(もちろん、日本人学生の皆さんにはとても良くしていただき、授業で同じチームにアサインされたフルタイムの学生とも仲良くなることはできましたが。)
ちなみに、IESEはバルセロナ市内にあるため、イベントやパーティを開催する場所には事欠かきません。ダーラム郊外にあるFuquaではどうなのだろう、と来る前はあまりイメージがわかなかったのですが、こちらでも学生間の交流を深める機会はたくさんありました。多くの生徒が活用しているのがFuqua Fridayではないでしょうか。これは毎週金曜日の夕方、授業後にキャンパスビルの中心にあるFox Centerにて、無料で食べ物やビールを含む飲み物が提供されるという粋なイベントで、他の学生と親睦を深めながら一週間の疲れを癒すのに良い機会となります。また、長期休暇の前後など、定期的にダーラムのダウンタウンにあるバーなどで大型のパーティも開催されており、学生たちは市内バス(学生証の提示により無料となる)やUberを活用して会場に駆けつけます。なお、IESEでは多くの学生が集まるオフでのイベントとなると、とかくパーティとなりがちなのですが、学生スポーツが盛んなDukeでは、バスケットボール(全米屈指の実力を誇る)やアメリカンフットボールの試合観戦も多くの生徒にとって重要な娯楽となっているようです。
最後に、主に現在、交換留学を検討されている方向けに、生活面について書かせていただきます。生活面でまずカギとなるのは住まい探しだと思います。国際免許証の有効期限の問題もあり、車を持つことが難しい一方、キャンパスに接続するバスの本数があまり多くなく、運航時刻も必ずしも正確ではないことから、交換留学生にとってはキャンパスの近くにアパートを借りるのが現実的な選択肢となるかと思います。この点、キャンパス周辺には多くの学生が利用するサービスアパートがいくつかあるため、交換留学を検討されている方にはこれらにまず当たってみることをお勧めします。長期滞在者向けの割引価格が適用されないため、どこに住んでもそれなりに値が張ってしまうのですが、それでも価格帯にはある程度幅がありますし、学校中心の生活スタイルとなることを踏まえれば、値段を優先してキャンパスから離れたところに住むよりも結果的に費用対効果は高いのではと思います。現に、同じ交換留学仲間でも、当初はキャンパスから離れたところに住んでいたものの、交通の利便性に最初の1週間で音を上げ、キャンパス近くに移ってきた人もいました。私自身はキャンパスから徒歩20分強の場所にあるサービスアパートを借り、ここから自転車で通学していました。
食事については、キャンパスで摂られる場合はきちんとしたカフェテリアが毎日営業しています。サンドイッチやピザ、インド料理、丼、サラダバーなど品揃えはそれなりに充実しており、(しっかり食べると10ドルくらいしてしまうのですが、)味も全く問題ありません。他方、家では自炊をされるのが現実的かと思います。キャンパス近くにもいくつかレストランはあるのですが、値段やボリュームを考えると、通える頻度には自ずと限りが出てきます。私自身、これまで東京、バルセロナとあまり外食やテイクアウトに不自由することがない環境で暮らしてきましたので、こちらに来てから初めて本格的に自炊を始めました。徒歩または自転車で通える範囲内に大型のスーパーがあったため、週に一度か二度ほど通って食材を買い込み、少なくとも夕食は自分で調理するようにしていました。
生活面については、初めての土地で心配に思われることもあるでしょうが、Fuquaには交換留学生のサポートを専門とするスタッフがいますし、FacebookにはOB/OGも参加する交換留学生グループもあります。日本人の皆さん含め、生徒も親切で協力的な人が多いので、不安や疑問があれば、これらのチャネルを通じて積極的に相談してみて下さい。
以上、私なりの視点でFuquaについてご紹介させていただきました。4ヶ月弱と短い期間ではありましたが、新たな環境にて、新たな視点や学び、友人を得ることができ、満足度の高い交換留学生活となりました。フルタイムでの応募または交換留学を考えられている方、ぜひFuquaを具体的に検討してみて下さい。