Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

Duke・Fuquaにおけるインターン・フルタイム就活

2020-11-30 11:25:52 | 就職活動

2年生のYです。今回は私費の方にとって最も興味のあるだろうインターン・フルタイム就活について、概要とFuquaの強みをご紹介したいと思います。社費で来られる方でもサマーインターンに興味がある方も多いと思いますので、ぜひご参考ください。

1. はじめに

まず大きく二通りの就活タイプが存在します。①日本の就活(日本の外資企業含む)と②米国の就活(米国の内資企業含む)。それぞれタイムラインや攻略法が異なるので別々に考える必要があります。まずはそれぞれの概要を見た上で、Fuquaにいる上での強みをご紹介したいと思います。また最後には、よくコーヒーチャットでいただく質問についてもいくつか触れたいと思います。

 

2. 日本の就活

タイムライン

ほとんどの方がこちらに当てはまると思いますが、卒業後に日本での就職を目指される場合、基本的には毎年11月にボストンで行われるボストンキャリアフォーラム(BCF)に焦点を合わせて行動をすることになります(一部のコンサルティングファーム・PEファンド等に例外はあります)。

まず本格的に渡航を計画し始める5月ごろから、多くの企業・転職エージェントが壮行会なるイベントを開きます。これに出席することが必ずしもプラスにつながるわけではありませんが、情報収集は何にせよ役に立つので興味のある会社の壮行会には出席することをお勧めします。

たいていは渡米後の9月―10月から自己分析や面接練習をスタートするというのが一般的です。MBAの2年生やアラムナイ、もちろん同級生の協力を得ながら準備を進めていきます。

MBA採用のタイプ

企業のMBAへの門戸の開き方は大きく分けると3種類あります。①リーダーシッププログラム採用、②MBA枠での中途採用(コンサル・投資銀行も含む)、③通常と同じ中途採用、です。①と②の場合は、MBA生向けのサマーインターンを開催していることが多いです。①のリーダーシッププログラムとは事業会社に多いですが、数年間単位でのジョブローテーションが組まれるプログラムも多々あり、ジェネラルマネジメントを目指される方にはぴったりのものだと思います。逆に③の場合だと、特にMBAとしてのレバレッジを利かせることはないので、特定の専門職に興味がある方以外はあまり一般的ではないかもしれません。このように企業によってMBA採用への考え方が異なりますので、もし気になる企業がすでにある場合は注意して調べてみてください。

 

3. 米国の就活

一部の受験生の方の中には、米国での就活を検討されている方もいるかもしれません。私もオプションの一つとして(せっかく米国に来たので笑)、米国でのリクルーティングを経験したので、ご紹介したいと思います。

オンキャンパス・オフキャンパスリクルーティング

まず大切なのはオンキャンパスリクルーティングとオフキャンパスリクルーティングという概念を理解することです。オンキャンパスとは、学校に来てくれる企業を対象とした就活のことで、オフキャンパスとはそれ以外の企業向けの就活を指します。

後述しますが、この違いはとても大きいです。というのも米国ではネットワーキングありきのリクルーティングシステムになっています。考えてみれば当然ですが、アメリカにはビジネススクールも何百校もありますし、Top 20に絞ったところで、10,000人近くのMBA生がいることになります。この中での競争を勝ち抜くには、大学名だけでなく個人としての名前を売り出すことが重要です。

ここでオンキャンパスの強みがあります。アラムナイやリクルーターが学校まで来てくれるとこのネットワーキングが容易にできます。そのような企業にはたいていアラムナイも数十人近くいることが多く、そのうちの何人かのアラムナイが採用プロセスに深くかかわっているため、企業研究も容易ですし、リファーラル(アンオフィシャルな推薦)を得ることも簡単です。

これがオフキャンパスの場合だと、自分で開拓しなくてはいけません。例えばウィークインシティのような秋休み中の企業訪問時にリクルーターとつながっておくことやLinkedInを通してコンタクトをとるなど、なかなか長期での取り組みが必要です。スタートアップを考えられている場合は、だいたいこのオフキャンパスになります。

タイムライン

米国就活ではタイムラインが業界ごとに若干異なってきますが、サマーインターンの場合、一般的には9-11月に企業説明会への参加とネットワーキングを行い、11月末から12月にレジュメの提出、1月から3月にインタビューです。多くの企業はこのサマーインターンからフルタイムを採用することが多いので、ぜひこのインターン就活からチャレンジしてみてください。フルタイムは短期決戦で9-10月初旬に説明会とレジュメ提出、10月中旬―11月にインタビューというケースがほとんどです。これを逃すと、卒業間際の4-6月に応募・インタビューを行うことになります。

 

4. Fuquaにおける就活のサポート体制

大きく3つのリソースが使えます。

CMC

いわゆるキャリアセンターです。主要な業界ごとに担当のアドバイザーがおり、レジュメの添削からインタビュー練習までいろいろなサポートをしてくれます。またオフキャンパスでのネットワーキングのサポートをしてくれることも多いです(卒業生の紹介など)。Fuquaではコンサルティング・ファイナンス・テックという鉄板の業界に加えて、ヘルスケア、ジェネラルマネジメント、エネルギー、ソーシャルインパクト・サステナビリティと、Fuquaの強みに沿ったアドバイザーが置かれており、手厚いサポートを受けることができます。

プロフェッショナルクラブ

コンサルティングクラブやヘルスケアクラブといった業界ごとの学生クラブも多くのサポートを提供しています。特に2年制はインターンも経験して多くの情報を得ているので、参考になるアドバイスや最新の情報が聞けます。例えば私がいたヘルスケアクラブではライフラインセッションという業界の勉強会に加えて、12月に丸1日を費やして行うインタビュースーパーデイというイベントがあります。ここでは1日に4-5人の2年生とインタビュー練習を行い、FBをもらうことで1月の本番に向けたブラッシュアップを行うことができます。

アラムナイ

そして案外知られていないのが、アラムナイの協力です。アメリカ就活ではいかに目的の企業で働くアラムナイとネットワーキングするかというのが重要で、LinkedInでのコールドコールに明け暮れます。私の個人的な経験ですが、Fuquaのアラムナイはそのようなコールドコールへのレスポンス率が高いと思います(50%以上)。他のスクールだと、このリーチアウトに苦しむケースもあると聞いていますので、このアラムナイも含めたコミュニティというリソースはTeam Fuquaの表れかと思います。

なお、日本の就活においてもこのアラムナイのサポートがとても重要です。Fuquaでも企業研究や面接練習に時間を割いてくれるアラムナイが多いのが強みです。詳細が気になる方はぜひ在学生までお問い合わせください。

 

5. Q&Aコーナー

オンキャンパスリクルーティングをする企業はどこか?

どの企業がオンキャンパスなのかを知るには、各学校の主な就職実績に連なっている名前を見てください。大抵の場合、それが答えです。

日本就活と米国就活を同時並行することは可能か?

可能は可能ですが、業界等を絞っておくことが大切だと思います。複数業界を米国・日本と両方で対策するとなると、負荷は大きくなりますので、学業や課外活動など何かしらに制限がかかってくると思います。

社費生にとって特に気にする点はあるか?

社費の方でも日本・米国に限らずサマーインターンをする方は多くいらっしゃいますが、まずはご自身の会社の制約条件を把握されるところからスタートすることになるかと思います。そもそもサマーインターンを禁止されていたり、グループ会社でのインターンのみ許可されているといったケースもあると聞きますのでご注意下さい。

もう一つの点は有給インターンが可能かという事です。企業によっては無給インターンのみ可能というケースもあるそうです。この場合、通常の米国企業ですと、インターンでも一定時間以上働かせる場合は有給にしなくてはいけないというルールがあるため、米国でのインターンは厳しくなります。しかしFuquaではMentored Study Programという、インターンを授業単位として認定してもらえる仕組みがあります。単位を認定する場合、無給でも問題ないため、上記のケースの社費の方でもインターンが可能になります。

このプログラムはセルフソーシングとスクールソーシングの2種類があり、自身のネットワークで出会った企業と行うことも、学校側が探してきた企業と行うことも両方が可能です。学校側がソーシングした企業はファイナンス・コンサルティング・事業会社、大企業~スタートアップと多岐にわたるため必ず面白いと思うような企業と出会えると思います。より詳細な情報にご興味ありましたら、在校生までご連絡ください。

コロナの影響は(2020年夏と2021年)?

特に米国では、一部の業界ではコロナの影響でオファーの取り消し、あるいはインターン期間の短縮やフルタイム開始時期の後ろ倒しなどの影響が出ていました。CMCもこれらの学生には手厚いサポートを行い、ネットワーキングやジョブポストの紹介などを行っています。また学生間でのリファーラルやサポートも行われています。

また、もちろんインターンはほぼすべての企業でバーチャルになりました。私も西海岸のチームにダーラムからオンラインでつながりミーティング等を行っていました。私の場合は前職でも電話会議が多かったので、そこまでバーチャルになっても以前の仕事と比べて変化はなかったですが、代わり映えのしない部屋でずっとこもって仕事をすることになるのでモチベーションマネジメントが最初は大変でした。意識的に外に出たりインターン先企業でのコーヒーチャットの機会などを設定したのはリフレッシュにつながってよかったです。

 

6. まとめ

日本・米国とそれぞれの就活事情をご紹介してきましたが、就活自体が一種のイベントで友人を作るいい機会になります。私もそれぞれの就活で学内・学外両方で友人をつくることができました。またサマーインターンも、1年生で学んだことを活かしつつ成長する大切な機会ですので、やっている最中は大変ですし精神も削られますが笑、ぜひぜひ楽しんで挑戦してみてください!


就活におけるTeam Fuqua

2018-02-07 21:04:46 | 就職活動

二年生のCSです。

 

今回はDukeでの就活について少しお話します。就活に興味がない方も、Fuquaの文化がどんなものかなどという視点で読んでいただければ幸いです。もともと私がDukeを志望した大きな理由の一つが「就職に非常に強い学校」ということでしたが、実際に入学してみてこれが本当であったことを実感しました。学校が発行するEmployment Reportのデータや、同級生達の就職先からその実績を確かに肌で感じるのですが、ではなぜ、Dukeではこのような就職実績を残せているのでしょうか?私なりに色々と考えてみた結果、やはり”Team Fuqua”ではないかと思っています。”Team Fuqua”は非常に便利な言葉で、「また、あのTeam Fuquaか」と感じる方も多いかもしれませんが、実際これ以上に表すベターな言葉がないというのが正直なところです。今日はその詳細について、自分なりにまとめてみたいと思います。

 

手に入りやすい膨大な情報量

ご存知の通り、就活では情報がかなりものを言います。アメリカでは特にそうですが、就活中はありとあらゆるイベントがあります。会社説明会、コーヒーチャット、クラブ情報交換の場、アルムナイナイト、ハッピーアワー、など公式のものから非公式のものまで多種に渡るイベントが行われています。どの学校にも就職センターのようなものがあり、学生の就活をサポートしてくれると思いますが、この就職センターからは得られない情報というのが実はかなりあります(アメリカ就活も日本就活も)。これらを自分の力だけで把握しようとしても膨大すぎてとても難しいのですが、Fuquaではクラスメイトが積極的に情報を持ってきてくれますし、気になる企業のイベントについてクラスメイトに聞けば躊躇なく教えてくれます。

アメリカで大手の企業を受ける場合、基本的に就活は自分の学校のクラスメイトがライバルになります(例えば、BCGのダラス・オフィスではデュークに年間約15人前後の枠が設けられているので、この枠を求めてデューク内の学生が競います。もちろん、他校との兼ね合いもあり枠は上下しますが、基本的にデュークの学生はデューク内の学生がライバルとなります)。にも関わらず、情報提供を拒んだり、有益な情報を秘密にしようとしているクラスメイトを私を見たことがありません。

私と同じような会社を受けている同級生から「今この会社のこんな人と話したんだけど、最近ニュースになったこんなことが話題になったから調べておくといいと思うよ!」なんていうアドバイスをもらう場面もありました。Team Fuquaの大きな信念となっているSupportive Ambition(どんな状況下であっても仲間に必ず手を差し伸べるという信念)がしっかりと染みついている証拠ではないでしょうか。

少し余談にはなりますが、ある会社の面接を受けたクラスメートが「この会社はFuquaと同じくらい親切な人が沢山いる・・・」と、とても驚いたという話をしてくれたことがありました。これはどういう意味かと言えば、学生の中でもFuquaは親切な人がとても多いという認識があり、これ以上にお互い協力する環境はなかなか無いという共通認識があるということです。お互いがライバルになり得る就職活動においても、Dukeでは協力し合うということがごく当たり前のこととして行われています。非常に肉食性が強いネイティブの中で就活をする海外組にとっては特にありがたい雰囲気です。

 

大きくて強いネットワーク

こうした協力の文化は、同級生同士だけのものではありません。世代を超えてこの文化が浸透しているため、卒業生へのアプローチが非常に容易です。例えば、私がある企業のある部署に興味があるとします。LinkedIn内でそこに関係のある卒業生の方を探し、突然メッセージを送った場合でも、ほとんどの先輩方が快く話を作る時間を作って下さいます。実際私はそうやって何人もの先輩からお話を伺い、アドバイスを頂きました。

MBAの就活はUndergrad卒業時に比べて、採用する企業が限られています。限られた企業の、限られた枠を求めてビジネススクールの学生が殺到するため、非常に狭い世界です。そのため、志望する企業のキーパーソンを知ることはとても大切になります。特にアメリカは日本以上にコネ社会なので、内部から採用担当の方に推薦するといったことが当たり前に行われていています。Fuquaにはコミュニケーション能力が非常に高い人材が多く(入学面接においてはその点もかなり重要視されているように思います)、そういった先輩方は仕事の場でもやはり周囲と強固なネットワークを持っている場合が多く、先輩方の方から、積極的にキーパーソンに繋いで下さり、とても大きな助けになります。

少しアメリカでの就活に話が偏りましたが、日本での就活においても、先輩方からのサポートは非常に大きな意味を持ちます。ビジネススクールへの合格切符を手にするまではそのゴールに向かって必死に走り続けますが、実際に合格すると私費留学生にはまた別の就職活動という挑戦が目の前に広がります。合格から渡米の数ヶ月の間に、サマーインターンシップのための企業説明会、面接などが行われます。同時に退職・渡米準備をこなし、実際に渡米すると生活のセットアップをあっという間に済ませ、いよいよ授業が始まります。世界中から集まった学生達との学生生活は刺激的ですが、ハイレベルな現実を目の前に、既に受験で残量ゼロに等しい自尊心が一気にマイナス値を叩き出すという洗礼を受けます。そんな中で同時に就職活動を進めなければなりません。その時に、実際に同じ道を通った先輩方のアドバイスのもとポイントを絞って準備を進めるのと、自分だけで手探りで準備をすることにどれだけの差があるかは、簡単に想像ができると思います。大きいというネットワークだけではなく、サポートしあうネットワークの強さのおかげでFuquaの学生は就活でも差別化をすることができています。

 

面接の練習量

面接は必ずと言っていいほど準備が必要になります。どの情報をどのタイミングでどのようにデリバーするか。早くしゃべりすぎていないか。説明が長くないか。説明が分かりやすいか。相手の目を見ているか。見すぎていないか。相手の話を聞いていないと勘違いされていないか。ときに笑顔で対応できているか。ジェスチャーが多すぎないか。貧乏ゆすりをしていないか。突っ込まれたときに目を背けてはいないか。しっかり結論から喋れているか。など、細かく言えば沢山ありますが、これら全てを一人で上達させるのは極めて難しく、非常に時間がかかってしまいます。Dukeではこれらのことも、クラスメイトや上級生がサポートしてくれます。

まずCareer FellowやCOLE Fellowといった、キャリアやリーダシップのメンターとして1学年上の学生が1年生全てにアサインされます。Fellowは何度でも面接練習に付き合ってくれますが、業界に特化したクラスメイトや上級生、卒業生にお願いして面接の練習をすることも日常的に行われています。特にアメリカのコンサル向けのケース面接を練習している学生達はサマーインターンの面接前に計60ケースこなしたりしており、既に内定をもらっている上級生や現役で実際に働いている卒業生にお願いをしたり、ライバルであるはずの同級生と一緒に面接の練習を絶え間なくやっています。もちろん練習するのは楽ではありませんが、練習相手を探さなくてはいけない、といったストレスが少ない環境はなかなか珍しいのではないでしょうか。誰でもやろうと思えば何十回も面接の練習が出来るFuquaならではの環境、はやはり就活に強い理由の一つと言えるでしょう。

 

的確なフィードバック

面接練習は、場慣れするためにひたすら量をこなすわけではありません。的確なフィードバックを得ることができます。Dukeに来る前は、自分のコミュニケーション能力はそこまで低いほうではないと感じていましたが、それが大きな勘違いだったと思わず謝罪したくなるくらい、Fuquaにはコミュニケーション能力の高い人間が多いように思います。それらの学生からもらうフィードバックに、何度目から鱗が落ちたかわかりません。後々よく考えると結構ひどいことも言われていたりしますが、非常に的確で、毎回痛いところをきっちり突いてきます。日本人同士では決して気がつかないようなことも多くありました。またマイナスな部分を相手に伝えるときの言い回しも上手なので、嫌な気持ちになることなく純粋にフィードバックを受けることができます。フィードバックの文化は実はTeam Fuquaの文化でもあり、入学して結構早い段階でチームメンバーにフィードバックをしなければならない場面が幾度となく用意されています。それらを通してフィードバックの大切さや上手なフィードバックの方法を学んでいるため、面接練習では非常に有益なフィードバックを得ることができます。また、フィードバックを得るだけでなく、自分自身が相手にフィードバックをするというスキルも同時に磨かれます。

 

強いブランド

これはTeam Fuquaとは少しずれたカテゴリーになりますが、Dukeブランドには非常にお世話になりました。Dukeは日本での知名度はあまり高くありませんが、アメリカでは屈指の名門校として認識されています。これはUndergradのランキングが非常に高いことによるとも言えますが、メディカルスクール、ロースクール、ポリシースクール、環境系の学問やバイオ関連など、多岐にわたる分野の大学院が非常に高い評価を受けており、日本で想像するよりもずっと(特にアメリカでは)Dukeブランドは強く、就職活動をして行く中でそれを実感することができます。また日本のMBA採用をしている企業内でもDukeブランドは浸透しており、ブランド不足で就活が難しいということはまず無いといっていいでしょう。日本で就職活動をされる方も、アメリカで就活する方も、今後仕事上アメリカと関わりをもつ可能性がある方も、今後必ずそのことを実感されるかと思います。

 

まとめ

ビジネススクール受験時代、様々な学校を調べていく中で、Duke大学の特色はTeam Fuquaであることは分かったのですが、それが一体何であるのか、その実態を掴むまでにとても時間がかかりました。何故ならTeam Fuquaは協力・尊重の文化そのものを指す言葉だからです。もしも学校の特色が、ある分野に特化している・授業スタイルが非常に独特である・名物教授が多いなどであれば、入学前からその特色を掴むことは簡単だったかも知れません。しかしTeam Fuquaが生み出すDukeの特色は、実に様々です。受験時代に必死にサポートしてくださった先輩からその文化を感じ取ることもあれば、授業が始まってチームメートからそれを学ぶこともあるでしょう。私の場合は、長く辛かった就職活動を通じてTeam Fuquaの文化が生み出すDukeならではの様々な特色を感じました。このブログで、それらを少しでもみなさんにお伝えすることが出来れば幸いです。


アメリカにおける就職活動について(3) -感想編-

2015-01-03 09:16:12 | 就職活動

Class of 2015のTSです。最後に、アメリカでの就職活動をやってみた感想をいくつか記載したいと思います。 

【英語の継続的な改善が必要】

Fuquaでの生活で徐々に良くなっているとはいえ、就職活動における英語は、まだまだ改善が必要と思いました。採用する側もMBA採用となると、将来の幹部候補になるわけですから、英語はネイティブ並みを求めています。とくにシップサークルなど、騒がしい場所でブロークンな英語を聞き取り、瞬時に自分の言いたいことを英語で答える、というところはまだまだ壁を感じました。Fuquaは教授や学生もフレンドリーで、お互いの関係が強いコミュニティーなので、授業以外にも友人と遊びに行くなどして、英語で会話する時間をなるべく増やすことが大切だと思います。 

【とにかくネットワーキングの機会が多い】

アメリカでの就職活動ではネットワーキングの機会がとても多いです。企業説明会、ランチやディナー、ネットワーキングパーティーといつでもどこでもネットワーキングという感じです。そこで周囲とのバランスを取りながら、自分をアピールすることが求められますが、授業等が忙しい中、英語でネットワーキングをすることは精神的になかなか疲れます。私も時々、ネットワーキングに行くことが億劫になることがありました。疲れていたりして、その場ですぐに英語で答えることが難しいと感じた時は、事前にいくつか質問を考えて、ネットワーキング中に少なくとも数回は自分の考えを伝える機会を得るようにすることがお勧めです。 

【職種によってはバックグラウンドを活かせる】

英語にハンデがある場合はどうするかというと、バックグラウンドを活かす手はあると思います。例えば、オペレーションやファイナンスなど、比較的に言語や市場特性に依存しない職種は、そのバックグラウンドがあるインターナショナルの学生もオファーを取っている印象です。一方で、より言語や市場特性に依存するマーケティングやセールス、コンサルティング等の職種については、アメリカでの生活経験がなく英語にハンデのあるインターナショナルの学生には高い壁となっています。また、アジア進出を狙っている企業などは、その国の出身者のMBA生を採用する場合もあります。そのポジションが自分のやりたいことか考える必要はありますが、アメリカでの経験を得ることを考えると一つの手段になると思います。 

【リーダーシップは失敗を恐れずにチャレンジ】

企業の中では、面接に加えて、チームビルディングやネットワーキングでリーダーシップを評価する場合もあります。例えば、私が受けた西海岸の某ハイテク企業では、一次面接通過の後、西海岸の本社で2泊3日の最終選考を実施し、面接、ネットワーキング、チームビルディングをしました。その間、社員の方が、お昼のランチでの会話や振る舞いを含めて、常に将来のリーダーとして相応しいか、評価していました。チームビルディングでは、様々なアクティビティーを通してリーダーシップを評価するのですが、全米のビジネススクールから一次面接を通過した70名程度の中で、英語で率先してリーダーシップを発揮して、チームをまとめることが求められます。日本人の感覚ではちょっとやり過ぎと思うくらい失敗を恐れずどんどん前に出ることが必要と感じました。 

【日本での就職活動も上手くやる】

日本から私費で留学して、アメリカでの就職を目指すと、アメリカ市場に集中する必要がありますが、現実問題としてなかなかリスクの高い選択になります。一つの解としては、日本での就職活動はアメリカに比べて早く始まるので、11月に行われるボストンキャリアフォーラムでいくつかオファーを獲得して、アメリカの市場に集中するという選択肢はあるかもしれません。アメリカで投資銀行などの金融市場に就職したい場合は、ネットワーキングも早い段階から始まるので、優先順位付けや時間管理がさらに大切になります。

最後に、純ドメの方がアメリカの企業で働く経験を得ることを考えると、MBA中でのインターンやMBA後のフルタイムの機会が大きなチャンスなると思います。アメリカで働くことが全てではないですが、少しでもアメリカの企業で働く経験をしたいと思われる方は、是非、この貴重な機会に向けて、しっかりと準備して活用して頂ければと思います。Fuquaは就職活動でも、Team Fuqua精神が浸透していますので、自分から動き出せば、在校生も、卒業生も、学校側も全力でサポートしてくれます。また、Bloomberg BusinessweekのBest Business Schools 2014でも企業のリクルーターから評価されているように、アメリカの就職活動市場でもFuquaのブランドはしっかりと認知されていますので、是非、この機会に挑戦して頂きたいと思います!


アメリカにおける就職活動について(2) -アメリカでの就職活動の特徴編-

2015-01-02 22:45:01 | 就職活動

Class of 2015のTSです。前回はアメリカにおける就職活動のスケジュール概要を記載しました。今回は、日本での就職活動しか経験したことがない私が、アメリカでの就職活動を経験して、特徴的だと思ったことを記載します。
 

【On CampusとOff Campusリクルーティング】

リクルーティングの形態は大きく分けて二つあります。まずはOn Campusリクルーティング。これは企業側がFuquaを採用におけるターゲットスクールとして、Fuquaからの採用人数を計画し、学校で面接をしてくれます。インターンでは、企業側は12月を目途にFuquaから面接に誰を呼ぶか決めるのですが、このリストはクローズドリストと呼ばれています。12月頃には学生の間で「クローズドリストに入った?入ってない?」などの会話が頻発されます。On CampusリクルーティングはFuquaの就職活動ポータルサイトにレジュメ提出期限やクローズドリストの通知がきて、システマチックに進んでいきます。Off Campusリクルーティングは学校とは関係なく、自分で各企業の採用ページなどから応募します。こちらは、MBAを採用しそうな企業を、卒業生や個人的なツテをたどって自分で面接の機会を探します。Off Campusではレジュメ提出後も受け身の姿勢で待つのではなく、企業に対して自分からアクションをすることが面接の機会を得るために大切になります。

【ネットワーキング】

アメリカでの就職活動は企業の人達とネットワーキングをすることが大切になります。企業の説明会であったり、LinkedInなどのWebサービスを活用したりして、卒業生にどんどんアクセスし、自分をアピールして面接のクローズドリストに入れるように頑張ります。周囲の学生を見ていると、とくに投資銀行などの金融系はネットワーキングが大切で、忙しい1年目のFall termにも授業のあとで企業のディナーなどに頻繁に行っていました。日本と違い名刺交換の文化がないので、企業説明会で出会った人の名前を憶えて、LinkedInなどで申請し、ネットワーキングすることが重要になってきます。

【シップサークル】

企業の説明会やネットワーキングパーティーに行くと、だいたい後半のパートは数人の学生が企業の社員を囲むシップサークルと呼ばれる会話の時間になります。自分から、興味のある部署の人に話しかけて、会話の中で自分をアピールする必要があります。さらに、ここでは周囲の学生への配慮も見られているので、独りよがりに話すのではなく、会話のバランスを取りながらも自分の情熱を伝えることが大切になります。授業とは違い、周囲の話声でうるさい中、上手く自分をアピールすることが必要になります。 

【GPA】

アメリカのコンサルティングや金融は、他の業界と比較して、学生に対して高いGPAを求める傾向があります。FuquaでのFall Term (8月-12月)の成績がインターンの選考に直結するため、コンサル、金融を目指す学生はかなり成績に敏感になります。
 

私のような、純ドメ日本人がアメリカでのオファー獲得を目指すと、On Campusリクルーティングの機会を有効活用することが良いかもしれません。MBAを採用するほとんどのアメリカの有名企業はFuquaをターゲットスクールにしてくれているので、選択肢も豊富です。授業のグループワークなどで忙しい一年目のFall termにもなるべく企業説明会に出席して、シップサークルなどのアメリカのネットワーキング文化に徐々に慣れていくことがお勧めです。


アメリカにおける就職活動について(1) -スケジュール概要編-

2015-01-01 08:41:54 | 就職活動

Class of 2015のTSです。

今回はアメリカにおける就職活動について記載したいと思います。 

私もそうですが、私費留学すると就職の機会として、日本での就職とアメリカを中心とした海外での就職があります。日本での就職については、渡米前の企業による壮行会などで情報が取得できますが、アメリカなどの海外は、なかなか情報が取得しづらいのが現状かと思います。そこで、今回は海外の中でも、私が実際に就職活動をしたアメリカの就職活動について記載したいと思います。処々の事情で具体的な企業名など書けないですが、日本生まれの日本育ちの純ドメである、私の観点から情報をご提供したいと思います。

まずは、アメリカでの就職活動がどのように進むかを説明します。FuquaもDuke MBA Recruiting Calendarとして就職活動イベントを掲載しています。Fuquaは7月のサマースクールから始まりますが、それ以降、アメリカの就職活動は大まかに以下のスケジュールで進みます。
 

【1年目スケジュール:インターン獲得に向けて】

9-10月:各業界のシンポジウムや企業の説明会などが開始。リクルーターとの小規模グループでの会話で、企業の情報を収集しつつ、自分を印象づける。Fuquaの就職課(Career Management Center)による就職活動セッションや、コンサルティングクラブなどの各プロフェッショナルクラブも説明会を開始。この時期からレジュメとカバーレターの作成も開始。

11-12月:年明けの面接を勝ち取るために、ネットワーキングが本格化。企業説明会に加えて、個人的な知り合いやLinkedInでFuquaの卒業生を探してアクセス。また、志望する企業でインターンした2年生と面接の練習を開始。面接スケジュールが早い金融関連は、年内に面接をして合否が確定する企業もあり。12月中旬になると、面接の通知があり、その結果に基づき、面接予定の企業向けのインタビュー練習が本格化。

1月:コンサルティングや金融を始めとして、On Campusでの面接開始。その後、事業会社なども順次スタート。On Campusインタビューでは、一次面接は面接官がFuquaまで来て、最終面接は各企業の本社で実施することが多い。だいたい、1-2月でOn Campusリクルーティングは終了。

2-3月:Off Campusリクルーティングが主な就職活動の場となる。Off Campusでは自分で希望の企業へアクセス。リクルーティング開始が比較的遅い西海岸のハイテク企業などが多い。

4-5月:スタートアップ企業などはこの時期にもインターンを募集する場合あり。 
 

【2年目スケジュール:フルタイム獲得に向けて】

夏のインターンが終わり、インターン先からフルタイムのオファーをもらった場合はその企業に決めて就職活動を終わりにする学生もいます。インターンでの経験から他の企業を探す学生はフルタイムの就職活動を開始します。

8-9月:8月は各企業へのネットワーキング。9月よりOn Campusリクルーティングが開始。リクルーティング概要はインターン時と同じ。9月中にレジュメおよびカバーレターを提出。

10月:インタビューが順次開始。

11-12月以降:On Campusリクルーティングは、11月の終わり頃までに結果が判明。Off Campus リクルーティングは継続。
 

アメリカの就職活動は上記のように進むのですが、人によっては、MBA期間中ずっと就職活動をしています。特にアメリカで就職先を探す、英語が母国語ではないインターナショナルの学生は、就職活動にかなり労力を使いますが、忙しく精神的にストレスのかかる就職活動をしつつ、勉強やソーシャル活動もしっかりとやっています。そのタフなマインドや時間管理能力を見ていると、刺激を受けるとともに勉強になります。日本から留学し、アメリカでの就職を狙う場合は、渡米後の新しい環境に慣れる時期にネットワーキングが始まるので、上記スケジュールを念頭において、忙しい留学生活の中、自分の中での優先順位を考えて、準備をしていく必要があると思います。


クラスメートと夕食を囲んで

2014-10-26 09:31:36 | 就職活動

交換留学生のKumiです。今回は、友人宅での夕食会での話を紹介します。

ある日、クラスメートが夕食に招待してくれた。そして、招待してくれたクラスメートの奥様の手料理を囲んでもう一人招待されていたクラスメートとともにおいしい食事に舌鼓を打ちながら色々な話をした。そして、話題は就活に… (夕食を囲んでいたクラスメート2人は、サマーインターンを行った企業、コンサルティングおよび投資銀行に就職することになっている。)

「金融機関にfocusした就活って大変? やはり、金融機関に就職したかったらニューヨーク(NY)周辺のビジネススクールの方が就活に有利だと思う?」
「NY周辺のビジネススクールの方が、仮にチャンスが多くても学内の学生間での競争が激しいから、意外とFuquaの方が有利な場合もあると思う。具体的には、学内をみると金融機関への就職を希望する人が少ないけれど毎年継続的に卒業生を輩出している状況で、かつその実績に伴う“Fuqua出身者枠”のようなものが企業にある場合、結果的にその枠に対する競争率が低くなり、インターンの機会を得やすくなるし、就職のオファーももらいやすいかもしれない。」

「インターン先から正式な就職のオファーをもらうのに大切なことは何だと思う?」
「真面目に誠意をもって仕事に取り組むことは前提として、Fuqua内での自分の評判・評価かな…?
リクルーターは、我々が学校で何をしていてどんな評判かもよく知っている。だから、悪い人ではないけれどFuquaの文化に馴染んでいない人は未だにオファーもらっていなかったりするでしょ?Fuquaの文化に馴染めない人はどうしても他の学生からの評価はイマイチになってしまうから。」

「それにしても、Fuquaの卒業生って本当にありがたい存在だよね~。後輩に対していつも協力的で面倒見が良いよね。」
「そうだよね。就活の時もインターンの時も、どんなに忙しくても我々後輩の力になってくれようとするし、実際に力になって助けてくれるのは、本当にありがたい。インターン期間中は特にだけど、他のビジネススクールの学生たちによくうらやましがられた。」
「そうだよね。あるある。本当にありがたいよね。」

日本からの来たばかりである交換留学生の私は、「へぇ~ そうなんだ…」と思いながら、 “Team Fuqua”を客観的に感じる興味深い話でした。


サマーインターン

2011-06-04 22:49:26 | 就職活動

1年生のAbakuroです。

今回は外資系製薬会社でのサマーインターンの体験談を通じてDukeのヘルスケアの強さに関して少し書いてみます。

 

1. ヘルスケア業界にとにかく多いDukies

これはもうたんなる事実なんですが、とにかく多い。サマーインターンを始める前から何人かアルムナイの方がいらっしゃるとは知っていましたが、実際インターン始めて見るといるわいるわ。2番目に多いMBAの大学の3倍近くアルムナイの方がいらっしゃいました。これは圧倒的です。アルムナイが多いとどういうメリットがあるかと言うと、まあ普通に親近感が湧くというのと、いろんな部署にいらっしゃるので必要な情報や社内事情などが得やすい、入社前であれば面接などの情報も含めてキャリアなどの相談がしやすい、ということがあります。

 

2. 他業界からヘルスケアへの転換

上に引き続き、そのアルムナイのほとんどの方がヘルスケア未経験の方達!これはつまりどういうことかというと、Dukeが育て上げたヘルスケアエキスパートということ。もしくはDukeの持つヘルスケアブランドの採用への威力笑。このブログでも何回か触れられていますけど、ほんとDukeのヘルスケアの授業は世界最高峰です。ヘルスケアエコノミクスなどの総論に加え、医療機器のマーケティング、病院の戦略などヘルスケアのプレイヤーごと、ファンクションごとに区切られて授業がある大学はほとんどないと思います。

 

3. ヘルスケアでもTeam Fuqua

もちろんグローバルでもDukeからヘルスケア業界に行く人が多いのでインターン同士でお互い助けあうこともしばしば。海外でのマーケティング戦略とか聞いてみたり非常に助かります。こんなところでもTeam Fuquaを感じてしまいます。同じ電話会議に同級生のあいつが入っていたり、あのこが入っていたり、モチベーションもあがります。

 

そんな感じで楽しく夏を過ごしています。大学も楽しいですけど、働くのもやっぱり楽しいです。ではではまたまた。

 


私費留学生向け、Fuqua Alumniネットワーク

2010-12-29 17:48:24 | 就職活動

SYのAotakuです。

さて今回は私費アプリカント向けに、DukeのAlumniネットワークの有効性および活用方法を紹介したいと思います。就職活動で重要な過程の1つにInformation interviewがあります。企業の採用面接を受ける際、事前に知人やAlumniを通じて、業界や企業の情報を収集しておく作業です。特にキャリアチェンジを考える人には、かなり重要な過程になってきます。そうすることで、インタビューで面接官の聞きたい/興味がある言葉を効果的に繰り出すことが可能になることがあります。 (上記はMBA受験の際に、在校生やAlumniの質問とおなじだと思います。)

さて以前に私がFuquaのキャリアマネジメントセンター(略CMC)のセッションに出た際に、このInformation Interviewのテクニックについての講義がありました。簡単に内容を説明すると、Information interviewの相手には30/70の法則がある。協力的なチームFuquaのAlumniといっても70%はInformation interviewは役に立たない。(必要な情報を持っていない/後輩への情報提供にそれほど熱意を持っていない。)本当に重要な情報を与えてくれるのは30%程度である。だから1-2人のAlumniのInformation interviewをしたからといって満足せず、本当に入りたい企業ならば10人位にInformation interviewをするべきだ。そのうち3人位は親身なってに後輩の事を考え、業界で何が起きているか、アプライポジションではどんなスキルが要求されるか、後輩のレジュメを見たうえで何を強調するべきか、更には他に有益な情報が聞ける人を紹介してくれるはずだから。だからポイントは、多くのAlumniに対してInformation interviewの依頼をし、効率よくそのような人たちを捕まえることですよ、との話でした。

私も昨年、今年といろいろな企業の面接の前にInformation interviewを行いました。ただ上記の件を踏まえ少し問題だと思ったのが、日本人Alumniを知るすべが主に当時の2年生の先輩からの口頭でしかなかった点です。これだとごく最近卒業した先輩の情報しかわかりません。インタビュー終了後、Class of 20XXのZZさんは該当企業に勤めている事や、YYさんはFuqua在籍時にその企業でインターンをしたらしいと聞くことが多く、ああー、もっと早くわかっていれば面接前にもう少し楽に準備できたのにと思うことは多々ありました。

そんなことがきっかけで、Fuquaの就活用Alumni連絡リストを作成しました。各企業で活躍しているAlumniの前職、インターン先、現職、連絡先のリストで、Fuquaの日本人はすべて自由に見れるようにしています。。今後の私費留学生の後輩にリストを活用してもらい、多くの先輩に効率的にコンタクトができ、ストレスフルな就職活動が少しでも楽になればと思っています。


ボストン・キャリア・フォーラム2010

2010-11-02 00:00:25 | 就職活動

SYのマイケルです。

私費である私にとっては、MBA最大のイベントがボストン・キャリア・フォーラムになるでしょう。この日の為に、各社の質問への回答、(会社によっては)Webテスト、面接の訓練などを事前に済ませ、アメリカ全土から(日本からも)学生がボストンに乗り込んできます。会場では、3日間に渡り、数千人の学生とともに各社のブースを回り、卒業後の進路先を探していきます。


3日間、様々な企業の面接官と話を続けていくと、各企業の特徴がよく見えてきます。真剣に進路について話し合ってくる企業もあれば、実際に採用を検討していないのにもかかわらず募集をかけて面談をする企業も中にはあったりします。後者にあたると、我々にとって不幸です。残念ながら、私はそのような企業に2社ほど当たってしまい、貴重な時間を失ってしまいました。また、事前の質問回答など全く必要なかった企業も少なくありませんでした。

すべての情報を事前に得ることは不可能に近いですが、ボストン・キャリア・フォーラムでは情報収集力とその場での柔軟な判断力が、勝負を決めてくるかと思います。私の場合は、あまりうまく出来ませんでしたが、今後フォーラムに参加される方は是非時間を有意義に使ってください。


インターン in Tokyo

2010-07-31 01:03:56 | 就職活動
6月初めよりインターンの為に家族を残して、東京に戻っているAotakuです。私費留学生の参考にどこまでなるか不明ですが、インターン/生活/家族の項目で、この2ヶ月間に感じた事を書きたいと思います。

○インターン
6月初めより外資宇宙航空系のメーカーで12週間契約で働いています。すでに8週間が終了し、残りあと4週間。日々あっという間に過ぎていきます。仕事概要は丸秘で書くことはできませんが、やっている作業はプロジェクトマネジメント少々、大半が専門文書の英訳、和訳です。(正直あまり戦力になっておらず) やる作業が単調になることは多いのですが、今まで伝統的な日系商社で働いてきた自分にとって、インターンでよかったと思えることは以下のとおりです。
1.典型的外資メーカーの為、フランス本社ー日本支社のコミュニケーション方法を学べる。
2.外資製造メーカーで、日本法人は比較的小規模(本社50名、工場150名)なので、会社全体の経営が把握しやすい。また会社は非常にオープンで、担当者に聞けば何でも教えてくれる。
3.会社が大きく変わっていく過程にあり、ダイナミズムを感じる。具体的には本社移転、メンテ工場の拡張、大規模な組織変更、それを取り巻く人々のやる気と不安etc
4.インターン第1号ということもあり、みんな興味を持ってくれる。それに社員皆さんとても親切。そんでもって飲み会が毎日のように・・・。


○東京生活
今回の3ヶ月の東京生活では、会社が事務所からすぐ近くの麻布十番にウィークリーマンションを借りてくれたこともあり、終電を気にする必要がありません。これは会社側の意図(遅くまでの飲み会多い)が入っているのではと思います。自然いっぱいのDurhamから、大都会東京に戻ってきた当初は人に酔いましたが、すっかり2ヶ月で東京都心生活になれてしまいました。僕にとってもっとも大きな変化は良くも悪くも非常に自由な3ヶ月であることです。既婚の方はわかると思いますが家族を持ち子供ができると、時間的、経済的にも好き勝手するわけにはいかなくなります。このインターンでは妻と息子をDurhamに残し1人東京に帰ってきているわけですが、初めは1人の時間に戸惑いましたし、寂しさも感じました。でも、家に帰っても待っている人がいないので、友人に会ったり、飲み会に出たりすることで、色々な人に短期間で出会い、学び、そして刺激を受けました。もしかしたらこの3ヶ月、自分1人の時間を持つということが、既婚者MBA生にとっては最も大きいことなんではないかなと思います。


○家族
毎日Skypeで話をしていますが、家族と2ヶ月はなれ、やはり家族の大切さを認識したしました。私と子供は大丈夫だから東京で1人でがんばっておいでと、送り出してくれた妻の強さと優しさには本当に感謝します。毎日遅くまで仕事をし、飲みに行き、人に会って過ごす日々ですが、一方でこの生活は自分はずっとは続かないとも思いました。1年後に卒業して、新しい会社で遅くまで働くようになっても、ワークライフバランスが重要だと深く感じるこのごろです。


以上、3ヶ月の東京生活のうち、既に2ヶ月が経ちました。新しい環境、新しい生活という意味において、自分にとっては本当に貴重なインターン生活だと思います。残り1ヶ月色々な刺激を受け、多くを学んで、Durhamに帰りたいと思います。

夏の思い出

2010-02-01 11:09:43 | 就職活動

SYのZakkです。

書こう書こうと思っていてずーっと書かず仕舞いであった、UNCTAD(United Nations Conference on Trade and Development)におけるSummer Internshipの経験について投稿させていただきます。
Fuquaでは何と!4ヶ月弱の夏休みがあります。基本的にMBA生は夏の間に企業でSummer Internとして3ヶ月程度は働くことが一般的ですので、ずっと休みということではありません。しかしながら、会社派遣でMBA留学しますと、この長い夏休みの過ごし方について、困ることがあります。日本企業の場合、他社でSummer Internをすることについて禁止しているケースが多く、夏の過ごし方については個々人任せになっている事例が大半であると思います。

勿論、贅沢な悩みであるのは間違いないのですが、同級生たちが夏の間に今までと異なる組織で勤務するという経験を得てくる中で、自分だけインプットが無い、というのは何とも勿体無いと率直に思いましたし、今後人生でこれだけ長い期間の自由時間をもつのは引退まで無いだろうと考え、私にとって、もっとも有意義な過ごし方は何であるかを、入学直後より真剣に検討していました。

Duke-Fuquaのみならず、Duke大学全般の色々な機関の情報等を手繰り寄せているうちに、Duke Geneva ProgramというDuke Sanford (Public Policy School)が提供しているプログラムに出会いました。詳細はWebsiteを参照していただきたいのですが、1週間のAcademicsコースと11週間のSummer Internがセットになったプログラムです。
http://sanford.duke.edu/graduate/mpp/geneva/

Duke Geneva Programというタイトルで、3年ほど前にもブログでDiegoさんが紹介しています。
http://blog.goo.ne.jp/fuqua2007/e/ed4897b0f03b7106ac8d4e24a839251e
Dukeが総合大学で様々な分野に強みを持っていることの良い一例ではないでしょうか。ちなみに、このプログラムはDukeのみならず、全世界の大学院生からApplicationを受け付けています。私はTradeトラックに参加したのですが、ビジネススクールで会うタイプとは別のタイプの本当に優秀な人達に出会うことが出来ました。国際政治の舞台で将来的に活躍する彼らとの出会いは非常に新鮮でしたし、プログラムにおいて提供された数多くのディスカッションの機会は私自身の視野を広げる絶好の機会となりました。

私自身、海外経験が乏しかった事、アメリカ以外の海外各国の状況を知る機会が欲しかったこともあり、このプログラムに応募することにしました。また、国連やその他の関連組織で働く機会を得ることが出来る(実際は別途アプリケーションが必要なのですが・・・)という点も魅力的でした。

実際にスイスで働いてみてどうだったのか?
というのは非常に答えるのが難しい質問ではありますが、私自身が肌身で感じたのは、アメリカが想像以上にグローバルではなかった、ということでした。これはアメリカで2年間のMBA生活を過ごしていたら、確実に見逃していた側面ですが、大陸内でいくつもの国と国境を接しており、歴史的に移民も多いという環境、しかもスイスのジュネーブという世界でもっとも国際的な都市の一つにいたからかもしれませんが、外部からの人の受け入れに非常に柔軟であるなあ、と実感することが多かったです。

アメリカ人のスーパーバイザーの下、フランス人と私の二人のインターンでリサーチプロジェクトに約3ヶ月間取り掛かっていました。仕事内容は画一的なものは無く、スーパーバイザー次第で大きく異なるため、詳細は省きますが、隣の席にはモロッコ人、向かいにはルーマニア人、斜向かいにはベトナム人が座っているというような職場環境、日常的に英語やフランス語のみならず、アラビア語、スペイン語、ドイツ語あたりはまだしも、全く耳に馴染みの無い言語が飛び交っているという不思議な光景は、何ともうまく言葉に形容できませんが、貴重な経験でした。

インターンシップそのものよりも、ソーシャルライフが本当に充実していたのが印象的でした。ヨーロッパ人は1ヶ月くらいの長期休暇を普通に取るものだ、と話には聞いていましたが、本当に間近で取っているのをみたのも印象的でしたし、残業もほとんど無く、10時近くまで明るいヨーロッパの夏を楽しんでいました。毎週木曜日に開かれるUN Interns Happy Hourといった集まりに顔を出したり、Duke Geneva Programが企画するSocial Eventや、私の所属していたUNCTADのインターンでの集い、と、とにかく盛りだくさんでした。夏の期間はそれほど長くないスイスでは、短い夏を楽しむためにここぞとばかりにたくさんのFestivalが催されます。有料のものも勿論ありますが、野外のコンサートが多く、ほとんどは無料です。町の至る所に公園があるのですが、そこで特設ステージが組まれ、週末は夜中の2時くらいまで野外でコンサートが行われています(日本じゃありえない・・・多分アメリカでも無理じゃないかな・・・)。フェスティバルのピークの週は本当に毎日のようにイベントがありましたし、インターン達で連れ立って一緒に花火を見たのは非常に良い思い出です。

また、ジュネーブは非常にヨーロッパ各国とのアクセスが良い点も見逃せません。私自身ロンドン以外のヨーロッパ各国に行ったことが無かったため、ここぞとばかりに週末は旅行をしていました。そもそもジュネーブはフランスとの国境沿いにあるため、その気になれば自転車でフランス入国も出来るような環境ですし、主要各都市とは空の便、列車の便とも充実しています。空港まではバスで15分で行けましたし、ほとんど空港も込みませんので、それこそ近所に小旅行に行くようなノリでパリ、バルセロナ、ローマ、アムステルダム等に出かけていました。

世界各国からインターンがジュネーブに集まり、短い夏を謳歌する--そんな少しビジネススクールライフとは離れた経験も、一つ選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、この辺で。

Zakk

2009-2010 冬休み

2010-01-31 01:41:56 | 就職活動
さあ、今学期もスタートしました。出来る限り様々なビジネスをマスターし、課外活動を通じてネットワークを広げて行こうと気合を入れています。

今回は、1ヵ月程ありました冬休み中の就職活動の経験についてお話します。(FY私費留学の観点で。)

既にご存知かと思いますが、海外の大学及び大学院生の留学生を対象にしたキャリア・フォーラムが毎年11月にボストンで3日間に渡り開催されます。イベントではインターンシップ獲得を目指す留学生や、卒業間じかで就職先を探す留学生(中には転職希望で参加される社会人の方)が、目の色を変えて自分に合う企業を探します。そして、引き続き12月の冬休み中に本社での最終面談を行う企業もあります。

この冬、2010サマーインターンの内定獲得の為、私は金融機関、事業会社、戦略コンサルタントと面談をする機会を頂きました。 各社の部長またパートナーの方々と真剣にぶつかり合うのは相当の体力を消耗しましたが、普段出ないアドレナリンを出し面談はとても楽しかったです。何が一体そんなに楽しかったかと言いますと、1.日本経済を牽引するリーダー達とビジネストークが本気で出来る事。2.自分が働いた業界以外の多様なグローバル企業について直接学べる事。3.自分には何が合うのかもう一度見極められる事でした。面談は、日本到着の3日後から出発3日前の1ヵ月間も続きました。(毎日ではありませんが、毎週数社と面談しました。)
各企業が出版する図書を読んだり、(面談とは別に)各企業で働いているMBAのご卒業生の方々や前職の部長らともお話する事も出来て本当にいい人生勉強になりました。

そして、この冬にご相談に乗って下さったDukeご卒業生及び在校生の方々へは、大変感謝しております。有難うございました。 Love team Fuqua!!

Takashi

Boston Career Forum

2008-11-04 14:25:08 | 就職活動
SY カルロスです。

さてさて、先週末は、待ちに待ったボストンキャリアフォーラムが開催されました。DUKE MBAからも、もちろん他MBA校からも学生が一斉に集い、3日間にわたり、広い会場を忙しく歩きながら、各社のブースを転々とし、就職活動をしてました。もちろん、僕もその一人です。。。。

しかし、今年は、昨年と比べ、展示ブースは大分減っていましたね。昨年は、確か200社以上のブースが展示されていたのですが、今年は約170社。更に、学生層も驚くことに中国人、インド人、韓国人、白人もイベントに参加していました。不景気のせいなのか、日英バイリンガル学生用就職フェアにも関わらず、日本人以外の学生も英語でアグレシッブに自分を各社に売り込んでました。いくつかの企業も、それをみてか、わざわざ2日目には、本社からグローバル採用をしている担当者(アメリカ人)をボストンに呼びつけ、日本人以外の学生を面接していました。その為、私の同級生(日本語を話せないインド人)も、ボストンに参加し、ロンドンオフィス採用で、なんと最終面接まで進んでいました。

そして、私は。。。。。って感じです。

アメリカでの就職

2008-10-18 23:58:17 | 就職活動
SYのYutaです。今回はアメリカでの就職についてお話したいと思います。

サマーインターンは日本で帰って働きましたが、どうもアメリカ生活が性にあっているようで、卒業後もしばらくアメリカに残れたらいいなぁという想いから、今はアメリカで働く道も探っています。

しかし、アメリカで日本人が就職するというのはかなり難しいようです。過去2年間のDukeの卒業生をみても、日本人でアメリカで就職された方はわずか一人。殆どの方が日本に帰って就職されています。

日本人がアメリカで就職しない理由は何でしょうか?人それぞれ理由は色々とあると思いますが、以下によく耳にする主な理由を上げて見ます。

1)日本が好き(アメリカが嫌い)
そもそもアメリカでは働きたくないというタイプの人。アメリカ生活は2年間の留学で充分。卒業したらさっさと日本に帰りたい。ラーメンや牛丼が大好きな人に多いようです。

2)仕事をするだけの英語力がない
これは本当に大きな壁です。おそらく殆どの日本人はこれに当てはまると思います。もちろん、MBAに来れるだけの英語力はあるのですが、仕事をするとなればまた別問題です。更にワンランク上の英語力が必要になる中で、まともに仕事ができるとはとても思えないというのが本音です。また、現実問題、就職活動をしてもなかなかオファーを貰えないということもあります。アメリカで働きたかったら、今からでも英語力を鍛えましょう!

3)ビザが取れない
これは日本人のみならず、すべての留学生が前にする壁です。アメリカで働くにはH-1ビザを持っている必要があります。しかし、このビザの発行数には制限があり、毎年抽選になっています。従って、最悪の場合ビザが取れずに卒業1年後には強制送還ということにもなりかねません。企業側も、そういうリスクを負ってまで留学生を雇うメリットを感じられないという事もあり、留学生の就職は非常に難しくなります。

これ以外にも、やりたい仕事がないとか、社費派遣できているからという理由もあるでしょう。特に昨今の金融恐慌によって、アメリカ人ですら仕事が見つからないという状況です。Jobマーケットも今後冷え込むと予想される中、アメリカで理想的な仕事を探すのは至難の業です。

では、日本人はアメリカで就職できないということなのでしょうか?おそらく、MBA受験を考えている人の中にも、あわよくばアメリカで働いてみたいと思う人もいる事でしょう。

私は、決して無理ではないと思っています。実際、日本人以外の留学生の多くはアメリカで働いています。英語力の差は多少あれども、能力的に日本人が他の留学生に劣っているということはありません。アメリカに残る事だけを優先させて、給料や仕事内容に多少目をつぶり就職活動をすれば、仕事は見つけられると考えています。

結局は、仕事を選ぶ上で何を優先させるかとなったときに、多くの人が日本で就職した方が、その人にとっては幸せな選択なのです。これは日本人が他の留学生と比べて恵まれている点でもあります。日本で働けるのは、日本人が「特別な資格と能力」(国籍と言語)があるからです。

友達のフィリピン人は「フィリピンに戻って一流企業に勤めても年20,000ドルの給料しか貰えない。これではローンが払えない」、と言ってアメリカで働く決意をしています。彼らは他に選択肢がないのです。

以上、アメリカでの就職について、日本にいるときには充分理解していなかったことがこちらに来て1年経ってようやく分かっててきました。今考えると、同じような事を色々な人に言われた気がしますが(笑)、受験生の皆さんの参考になればと思います。


就職活動大変記

2008-10-06 03:57:31 | 就職活動
FYのMiyagiです。

私費留学の身である私は、授業とともに就職活動を進めています。

今日も日曜日ですが、昼間から日本人のSYにお願いしてMock Interview(模擬面接)を行ってきました。立て板に水を流すごとく、、、とはいかず、まだまだ練習が足りないようです(汗)

この時期は、投資銀行・事業会社については、10/31から11/2に開催されるボストンキャリアフォーラム(BCF)に向けた「予選」を行っているような感じです。個別企業向けに登録を行い、レジュメ選考後の電話インタビューをパスするとBCFでの面接に進める、というコースが主流のようです。

# もちろん、BCF当日に企業ブースを直接訪れる"Walk-in"という方法もあります。

コンサルティングファームはNY, Chicago等で各社が開催するロードショーに参加し、企業説明を聞くとともに個別面接を受験します。

さすがにDukeまで足を運んでくれる企業(日本人採用担当者)は限られていますが、諸先輩の活躍のおかげか、今年は今までに外資系事業会社の採用担当者が3社ほど足を運んでくださり、直接お話をうかがうことが出来ました。

その他、日本人のSY/FY間で情報交換を行い、アメリカ人SYのCareer Fellowから英文レジュメレビューや英語でのMock Interviewを受けるなど、使えるリソースを活用しながら準備を進めています。

# もちろん、Consulting、Finance等キャリア関連のクラブも情報源であり、
# またレジュメレビューや面接練習のリソースになります。

しばらくは就職活動・定期的な授業のテスト・チームミーティング・各種イベントと皿回し状態が続きます。

来年のサマーインターンポジションを無事獲得できるよう、頑張らねば!!