Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

College Basketball 2018-2019

2019-01-18 21:03:31 | Life

2年生のまちです。遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、Dukeの男子バスケが全米有数の最強チームである事は当ブログをご覧の皆様にはご既承の事だと思いますが、前年のプレイヤーの殆どがNBAにドラフト指名され抜けた為、2018-2019のシーズンを埋めるべく新たに高校生リクルーティングしました。その結果、今年はリクルーティング大成功と言われており、ESPNが発表する有望高校生プレイヤーランキングの1-3位を獲得!

ちなみに、TOP10一人でも入る事は凄い事で、以下表をご覧頂ければわかりますが、Duke以外は一人以上取れていません。他にもランキング17位の5スター選手を一人加え、今年は最強軍団、野球に例えるなら全盛期のイチロー、松井、田中、大谷が揃っている、サッカーに例えるなら全盛期のメッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ペレ、マラドーナが揃っている、格闘技に例えるなら全盛期のヒョードル、ミルコ、マクレガー、ノゲイラが揃っている、ボディービルダーに例えるなら、ロニー・コールマン、マッスル北村…(略)、とにかくめちゃくちゃ強くて全勝無敗で進んでいました。

(ESPN Recruiting Ranking)

そんな最強軍団のDukeが今シーズン初めて負けたのが日本人選手「八村塁」が属するゴンザガ大学です。

今までの日本人バスケットボール選手とは違ってチームの中心的存在でゲームをリードしており、Duke大も参加していたそのトーナメントでMVPも獲得しました。八村選手は絶対勝てないといわれていたDuke大に勝った事で注目を集め、NBAドラフト予想ランキングで4位に躍り出ました (Aran Smith's 2019 Big Board: Top 100 Prospects)。

これは日本人にとって前人未到の凄い事で、NBAでドラフト上位に指名された場合500万ドル前後の年収を手にする可能性があります。

そんな八村選手は仙台出身で非常に素朴な性格で、試合前のインタビューで普段どうやって過ごしていますか?と聞かれて「ん~ドラマ見てるかな」と答える等、素直なキャラクターも人気を集める要因のようです。

(写真中央が八村選手(ベナンと日本のハーフ))

Dukeに話を戻すと、その後中心メンバーが肩を負傷し、もう一人も胃腸炎で休場した試合でSyracuseに対して2敗目を喫し、ケガからの復帰も目途が立っておらず、暗雲が立ち込めてきました。主力が一人でも欠けるとボロが出始め、今年は全米優勝いけるといわれていたのに絶望的状況になってしまいました・・・。

(College Basketball Ranking)

何とか全米1位の座は死守してはいますが、この先も何とか維持しつつ、全米トーナメントで優勝するよう必死に応援しましょう!


Fuqua生の一日

2018-03-31 12:05:48 | Life
はじめまして、2年生のYOです。卒業直前にしてようやくブログ初登場です。筆不精なためブログの執筆から逃げ続けてきましたが、筋トレに夢中で筋肉が日に日に肥大化している1年生のMOさんに喝を入れられ遂に執筆する運びとなりました。

本日は「リアル」なFuqua生の生活をご紹介したいと思います。と言いますのも、これまでのブログは学びが多かった授業、就活等々(謎の筋肉ブログもありましたが。。)わりと堅めの内容が多かったため、Fuquaのカリキュラム等の良さはご理解いただけても、実際にFuquaに通うMBA生がどういった生活を送っているのかは少しイメージしにくかったのではないかと感じたためです。今回のブログを通してよりリアルなMBA生の生活のイメージを持って頂き、Fuquaの魅力を感じて頂けると非常にうれしいです。

それではFuquaの学生がどんな一日を送っているのかをとある二年生の一日を例に見てみたいと思います。ちなみにこれはとある独身の二年生の生活をご紹介するものですので、ご家族で一緒にDurhamで住まれる場合は少し違った生活になるかと思います。

8:00 起床
今日は9:00からForecastingのクラスがあるため8:00に起床し、学校に向かう準備をします。ちなみに私はBerkshire Ninth Streetというアパートに住んでいます。道を挟んで隣りにはStation Ninthというアパートもあり、この二つがFuquaの独身学生の多くが暮らしているアパートです。だいたい独身学生の半分くらいはいずれかのアパートに住んでいるのではないかと思います。田舎で土地が有り余っているためか、非常に設備も充実しており、住み心地は抜群です。


https://www.berkshirecommunities.com/apartments/nc/durham/berkshire-ninth-street/

アパートの目の前には24時間営業のスーパーやレストランなどがあり、立地も最高です。Harris Teeterの左側に見えているこげ茶色の建物が私の住むアパートです。先ほどお伝えした通り、まさにこの周辺は独身Fuqua生の巣窟のためHarris Teeterに行くとほぼ100%Fuqua生に遭遇します。


学校には車で向かうこともありますが、車が無くてもDukeのあらゆる建物を巡回するバスがあり、それを利用することもできます。もちろん無料です。今日はバスでFuquaまで向かってみようと思います。



9:00-11:15 Forecasting
本日最初の授業はForecastingです。Forecastingは主にregressionを用いてビジネスに関わる様々な数値のforecastingをするelectiveの授業です(超ざっくりした説明ですいません)。前職であまり定量分析をする機会に恵まれなかったこともあり、定量分析を行う授業は目新しい内容が多く新鮮でとても気に入っています。また、実際にFuquaを卒業後も実際のビジネスで即使えるような定量分析のスキルをつけることができるので、短期的に考えてROIの高い授業だと思います。一方でリーダーシップ系の授業をはじめとした定性的なことを習う授業は卒業してから即役に立つというよりは中長期的にじわじわと効いてくるイメージでしょうか。このforecastingの授業は前半1時間がレクチャーで、後半1時間はアサインメントを与えられ、それを自身のPCにインストールしてあるExcelのアドインを使って解いていくという流れになっています。授業内のアサインメントだけではなく毎回宿題のアサインメントも出されるため、こってり手を動かしてスキルを習得することが可能です。ここで少し小ネタを挟んでおくと、FuquaにはFuqua honor codeという所謂Fuquaの生徒としての行動規範のようなものがあり、基本的に授業中は教授からの指示がある場合を除いてPCやタブレット、スマホを触るのは禁止されています。このルールは生徒が授業に集中できる環境を作るために生徒自ら発案して何年か前に制定したとのことです。学校から支持されて禁止にするのではなく、自ら考えてルールを作り、それをしっかり守っているあたりがFuquaにはstudent drivenなカルチャーがあると言われる所以なのだと思います。ちなみにこのforecastingの授業はPCを使ってregressionなどの分析をするクラスなので適宜PCの使用が認められています。



11:15-11:45 昼食
お昼はFuquaのカフェテリアでとります。弁当を持参している人もいますが、私はなかなかそこまで料理のスキルとやる気が追い付いていないため毎回カフェテリアでその日の気分に合わせてチョイスしたものを食べています。非常に美味しいとまではいきませんが、そこそこの味の料理を数多く揃えてくれているので有難いです。ちなみにLaw schoolをはじめとした他のgraduate schoolのカフェテリアは全然美味しくないそうで、他のgraduate schoolの人も食べに来たりしているようです。1年生の頃はサラダバーもしくはカルビ丼というチョイスが多かったのですが、最近はスパイシー豚骨ラーメンもしくはFrescoというチョイスが多いです。Frescoとは炒め物です。牛肉、鶏肉、ペンネパスタ、野菜、エビといった様々な食材をチョイスして、ソースを選んでそれらを炒めてもらいます。


私の写真スキルがひどいため薄暗いですが、実際はガラス張りのため日差しが差し込んで非常に明るく開放的な食堂です。

11:45-12:20 昼寝
午後からの授業にしっかり集中するためにも昼寝は欠かせません。午後の授業は12:30に開始ですので、昼食後はしばしFord LibraryというFuquaの図書館にて昼寝をします。Ford Libraryにはどうぞ昼寝をしてくださいとばかりにとても心地よいソファがいくつかセットしてあり、そのうちの一つで休みます。


このようにたまにクラスメイトからの不意打ちを食らうこともあります。

ちなみに勉強に集中できるブースももちろん設置されており、こんな感じで集中して課題に取り組むこともできます。


12:30-14:45 Pricing
午後のクラスはPricingです。Pricingはその名の通り値付けについて色々な角度から考察するクラスです。この授業では物の値段を細かく分解し紐解いていき、どの部分に問題があって価格競争力、ひいては製品競争力や企業の競争力が目標とする状態から乖離しているかを考えてみたり、または値引きと純利益の関係性についても考察します。私はこのクラスを通してpricingが企業の生命線といっても過言ではないほど重要な戦略であるということに気づかされました。前職で医療機器の営業をしていたため、医療機器の卸を相手とした価格交渉は日々行っていましたが、当時もう少しpricingの重要性を理解していれば交渉に負けて安易に値引きをしてしまうことがもっと少なくて済んだのではないかと反省したりもしています。私にとっては非常に良い気付きをたくさん与えてくれたクラスであり、今後Fuquaで学ばれる方に是非お勧めしたいクラスの一つです。余談ですが私が履修してよかったと思うクラスを羅列してみます。”Financial statement analysis” “Decision models” “Corporate finance” “Forecasting” “Pricing” “Healthcare market” “Biotech and pharma strategy”これらのクラスは非常に学びが多かったので是非入学された際には履修をご検討ください。

15:00-16:30 Wilson gymでのワークアウト
今日は2コマで授業は終了です。授業の後はもちろん(!) Wilson Gymに向かいワークアウトに勤しみます。何を隠そう、今Fuquaの日本人在校生の間では筋トレによるボディメイクが静かなブームを迎えているのです。私を含め3名が暇を見つけてはWilson Gymに通い詰めて筋トレに励んでいます。ん? Wilson Gymってなに?と思ったあなたはまだまだDukeに関しての勉強が足りていません(←)。Wilson GymはFuquaから徒歩5分ほどのところにあるDuke関係者向けの巨大なジムです。前職で転勤が多かったこともあり、日本各地のジムに通ったことがある私ですが、Wilson Gymほど充実したジムを私は未だかつて見たことがありません。グループレッスン用のスタジオが3つにバスケットボールのコートが4面、マシンジム(他のジムを凌駕する種類の多さ)、スカッシュコート3面、プール、ロッククライミングとまさにスポーツのデパート状態です。もちろん、Fuqua生は毎日使い放題です!またまた余談ですが、日本人の中ではごつい部類に入る私でも完全にWilson Gymのベンチプレスエリア近辺ではかなり華奢で小人な部類に入ってしまいます。この劣等感が日々トレーニングを続ける糧になります。また、Wilson Gymに来ると普段寡黙で大人しいアメリカ人のクラスメイトがとんでもない重量のベンチプレスを黙々と上げていたりして、友人の新たな一面を発見することもあります。こういう人に限って着痩せするタイプなのか普段マッチョ感を出してこないのでギャップがすごいです。Wilson Gymに興味のある方は是非こちらからご覧ください。
https://recreation.duke.edu/facilities/wilson-recreation-center



17:00-22:00 夕食&勉強
さて、ジムでのワークアウトが終わると帰宅し勉強です。夕食を挟みつつ、集中して履修している科目のreviewとassignmentを片付けていきます。就活をしている時期はこれに加えて企業研究やインタビューの練習等も実施します。

22:00-24:00 Duke basketball をテレビ観戦
Duke Blue Devilsの試合をテレビで観戦します。先述の通り、多くのFuqua生が同じアパートメントに住んでおりますので、アパートの共用スペースに何人かで集まって観戦します。2017-2018シーズンは見ていてヒヤヒヤするような危なっかしい展開のゲームが多かったですが、その分観ていて楽しかったです。私は日本に居たころはバスケには全く興味がありませんでしたが、本場のレベルの高いバスケのゲームを生で、またはテレビで観戦するうちにすっかりバスケ観戦が趣味の一つになってしまいました。アメリカではプロリーグのNBAと並んでNCAA(所謂カレッジバスケ)も大変な人気があり、特に各カンファレンスのリーグ戦で好成績を収めた強豪校が激突する3月のトーナメントは”March madness”と呼ばれ、まさに国民的関心事です。今年のDukeは全米優勝まであと少しのベスト8で敗退してしまいました。毎年そこそこ強いDukeですが、近い将来にまた是非全米制覇してほしいところです。

24:00-25:00 シャワー&明日の準備&就寝

まとめ
だらだらとリアルなFuqua生の一日をまとめてみました。あえてごくごく普通の一日を取り上げてみましたので、Fuqua生がどのような生活を送っているのかイメージをお持ち頂けたのではないかと思います。もちろん、1年生のfall termは必修科目を履修しているためもっと授業のコマ数が多かったり、就活中は就活関連のタスクに割く時間が長かったりと時期によりバラつきはあります。勉強・就活ともに特に私費留学生にとっては手を抜けないタスクではありますが、せっかくアメリカで暮らせる貴重な2年間ですので、個人的にはできる限り余暇も楽しむようにしています。本ブログを通して少しでもFuquaに関心を持っていただけたら幸いです。ちなみに最後にどうでも良いようで少し大事な情報です。Fuquaを「フークア」と読んでしまう方がいらっしゃいますが(実はアメリカ人にもたくさんいます)正しくは「フュークア」ですので是非覚えておいてください。また、Fuquaに関して何かご質問等がございましたらいつでも在校生ホームページ経由でご連絡ください。些細な疑問(Wilson Gymについてなど)でも結構です。在校生一同お待ちしております。


私にとってのFuqua, MBAの価値

2017-12-18 08:14:03 | Life

こんにちは、2年生のYTです。Fall 2も終わりに近付き、MBA生活も残り5カ月となりました。最近、「MBA生活、アメリカ生活もあとわずかか…」と感慨に浸ることが多くなってきましたが、それと同時に「MBAは自分にとって価値があったか?Fuquaに来てよかったか?」と考えることも多くなりました。本来MBAの価値についてブログで語るのはMBA卒業間近にすべきことなのかもしれませんが、卒業が近付くと想い出が美化される可能性もありますので(笑)、卒業を5カ月後に控えた今というのがいいタイミングなのかなと思いますし、このブログを残りのMBA生活をよりintentionalに過ごす契機にしたいと思います。

 

なお、私は日系金融機関からの社費派遣です。従いまして、「転職して給料がアップするので、授業料や2年間の機会費用(給料が貰えない)を考えても数年間でpayする」といったROI系の話ではなく、純粋に“学び”という視点で私にとってのMBAの価値を考えてみたいと思います。

 

1 MBA志望動機について

・Essayで書いたかどうかは別にして、私の本音ベースのMBA志望動機は以下の通りです。

 

①銀行での事業再生の経験を通じて、自身のスキル不足を痛感。経営全般にかかる知識を体系的に習得し、自身のスキルアップを図りたい。

②受験英語は苦手ではないが、純ドメであり英語でのコミュニケーション力は著しく不足。勤務先は日本有数の機関投資家として海外に広く投資しており、今後を見据えて英語をビジネスレベルまで引き上げたい。

③元来保守的で自分の殻に閉じこもりがちなので、厳しい環境に身を置くことで人として、ビジネスマンとして成長したい。

④大学時代部活に明け暮れて一切勉強しなかったことを後悔(笑)仕事に役立つことを社会人という立場で目一杯勉強したい。

 

・日系企業においてはMBAが昇進等において評価されないことが多いと思いますが、私の尊敬する優秀な先輩も「MBA取得を考えたけど、社内で評価されないから」という理由でMBAを取得しないという選択をされました。私自身、MBA取得自体が評価されるものではないという点については百も承知でしたが、「他人に評価されるかされないかという部分に軸を置くのではなく、自分自身が成長できるかできないかという部分に軸を置きたい」と考え、MBAに行くのと行かないのとでどちらがより成長出来るか、という点を考え、MBA取得という選択をしました(なお、どちらがより成長出来るか、というのは個人の価値観によりますので、MBAを取得しないという選択をされた方を否定するものではありません)。

・なお、Fuquaについては、general management全般に強いことに加え、チームワークを重視する校風で名高いことから、経営全般にかかる知識習得、英語力・ソフトスキルの向上という面で自身のMBA志望動機と合致していたことから、進学を決めました。

 

2 実際にMBA生活を送ってみて感じたこと

・上で書いたMBA志望理由を、①ビジネス知識習得、②英語力向上、③ソフトスキル(リーダーシップ、思考力 etc)向上、④勉強欲(笑)、と簡記させて頂くと、この全てを満たしてくれたというのが正直に思う所です。特に④については、受験生時代を含めて嫌というほど満たしてくれました(笑)②の英語力については、自分の英語は本当に下手くそで2年間では全然足りない、生涯学習が必要、と気付いた点が一番の学びだった気もします。

・一方で、①、②、④はMBAの本質的価値ではないのではないか、という気もしています。

 

①ビジネス知識習得:strategy, marketing, finance, accounting, operation, economics, statistics…と沢山の知識を学び、とてもためになったのですが、MBAの本質的な価値なのか、と問われると違う気がしています(自分のMBA留学の主目的は、①だったのですが)。MBAに来た方が効率的に学べる、という点は否定しませんが、これだけ専門書やオンラインコース等が出回っていますので、本当にやる気があればMBA留学をしなくとも日本で仕事をしながら学べるのではないかと思います。従って、MBAで学んだ知識をその後の仕事でapply出来る場面があったかどうかをもって「MBAは役に立たない、価値がない」「MBAは役に立つ、価値がある」というのは、個人的に少し違和感があります。

 

②英語力向上:MBA留学をした方が英語力を伸ばしやすいとは思いますが、英語力を伸ばすということだけであれば、海外赴任であったり、その他の留学であったり、日本で死ぬほど会話の練習をしたりすれば代替出来ないことはないのかなと思います(自分が出来る自信は全くありませんが…)。

 

④勉強欲:論ずるまでもありません(笑)

 

・というわけで、私は③ソフトスキル向上、が私にとってのMBA留学の本質的価値なのではないかと思っていますので、項を改めて記載します。

 

3 MBAの本質的価値について

・私が思う仕事が出来る人というのは、i)人間的に素晴らしい方、ⅱ)協調性がある方、ⅲ)決断力があって頭のキレる方、なのですが、FuquaでのMBA生活はどの点についても自分に大きな学びを与えてくれました(自分が現時点でi), ⅱ), ⅲ)を満たしているとは口が裂けても言えませんが…)。

 

i)人間性:正直に申し上げて、私の人間性は特段優れてはいません。日本での大学時代は、外国人留学生には見向きもしませんでしたし、会社に入って同じ課で仕事をしている後輩がいても「何でこんなこと出来ないんだろ?自分でやってしまった方が速いな」と思っていたりしました。但し、留学をしてminorityの立場に置かれ、言葉の壁があっても自分の意見を言わないと生きていけないMBAという環境に置かれて初めて、“やろうと思っていても出来ない”ということがどういうことか分かりました。そして、今までの自分がどんなに小さく、一人よがりな奴だったかということを痛感しました。それと共に、そうした私のことを気に掛けてくれるチームメートに接し、「自分が逆の立場だったらここまで出来るだろうか?」「自分もこういう人間、リーダーでありたい」と思うようになりました。これは私の場合ですが、海外赴任をしてもそこでのmajorityは日本人であるためこうした学びは得られなかったのではないかと思いますし、海外で多くの外国人との本気のinteractionが求められるMBA留学だからこそ気付くことの出来た学びなのではないかと思っています。

 

ⅱ)協調性:留学前は、“自分自身の能力を高めること、自分の主張を通すこと”に傾注しがちでした。チームで仕事をするということはあまりなく、銀行特有の稟議というものが上司、その上司に上がって行って最終的に決済が下りる、という“縦の仕組み”に慣れきっていました。自分の提出したA案に対し上司がB案を提示してきたら、A案が何故B案より優れているのかを説明することに躍起になっていましたし、最終的にB案がチョイスされた場合には、最初からB案を提示できなかった自分の理屈不足を嘆いていました。しかし、留学を経て考え方が変わりました。Fuquaでは、全ての授業においてチームワークが徹底され、”Diversity”こそがチーム・組織を強くする“ということを理論・実践をもって学びます。前までは自分と他者を比較し、どうにかして他者を上回ることを考えていましたが、他者は自分がどう背伸びしても適わない強みを持っていること、そうした強みを持つ他者と自分が協力すればさらに素晴らしいものが出来ること、を学びました。自分がA案を提出し、上司がB案を提示してきたなら、互いの案に固執することなく補完し合うことでよりよいC案に辿り着くことが出来るのではないか、と思うようになりました。既にチームワークが徹底している上にinternationalな環境にいらっしゃる方にとっては本質的価値にはならないのかもしれませんが、私自身はチームワークを重視するFuquaのMBAプログラムに来て本当に良かったと思っていますし、チームワークについて身をもって学べたことは私にとってFuqua, MBAの大きな価値の一つです。

 

ⅲ)決断力・思考力:私は、大量に記憶したものをペーパーテストで正確にアウトプットする、という日本式教育に慣れきっており、“答えのない問いに対して自分なりの理屈を立てて他者に対して論理的に説明する”ということが苦手だと感じています。ⅱ)で自分なりの理屈を立てて…、と書きましたが、それは前例踏襲の部分が大きかったり、限られた論点だけ見て理屈を立てればよい、というような類のものでした。しかし、今後会社の中でポジションが上がり、マネージャーとして種々の判断をしていく上では、より大きな視点を持って考え決断する能力が求められると思いますので、こうした思考力・判断力を磨きたいと考えていました。この点において、MBAのケース分析は、“自分が経営者ならどうするか”という大きな視点で自分なりの判断を下し、それを理屈立って説明することが求められますので、思考力・判断力養成のトレーニングとして大きな意味をもっていると思います。ケース分析は時間が掛かる、takeawaysが分かりにくい、実際のビジネスと異なる、等の批判はありますが、限られた情報の中で判断を下すトレーニングとしてはとても優れていると感じます。さらにFuquaでは、どの授業でもチームアサイメントが課されるため、授業外の場面でも“自分ならどうするか”という意見を持つことが常に求められます。仕事でも頭を使いますし毎日何らかの判断は下しますが、“経営者の視点、大きな視点で自分なりの判断を下す”というトレーニングを毎日大量に積めるのはMBAの大きな価値の一つだと思っています(因みにFuquaはケースメソッドで有名という訳ではありませんが、多くのケースメソッドの授業を提供しています)。こうした思考力・判断力養成のトレーニングは、ⅱ)で述べた協調性と相俟ってさらに力を発揮するのだと思います。

 

4 最後に

・大変長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。MBAのその他の価値としてネットワークもあると思いますが、留学前の動機としてあまり重視していなかったことに加え、私にとってはソフトスキルの面が大きかったので割愛させていただきました。但し、C-Leadのチームメンバーを含め、自分の強み・弱みを含めて全てを理解している色んな国の友達を持てたことは、自分にとってMBAの大きな財産です。

・社費派遣の私にとってMBAに来た意味があったかどうかを考えるということは、“MBAに来て得たもの”と“MBAに来ずに働いていたら得たであろうもの”を比較することに他なりません。働いていたら得たであろうものを想像することは難しく、この比較は非常に困難なのですが、単純に短期的に一つの仕事(企業融資 等)を極めることだけを考えればMBAに来ずに働いていた方がよい気もします。また、MBAに来て、自分がアメリカ人と勝負出来るのはfinance, accountingの知識やチームの議論の流れをまとめる部分であると思いましたが、そうした知識・能力は実務によって培われたものであり、MBAに来ることによって逆に実務の重要性を痛感したりもしました。但し、そうしたことを踏まえても、やはり自分はMBAに来て、Fuquaに来てよかったと心から思っています。FuquaのMBAは、言葉では表しづらいのですが、今後仕事をしていく上で、人を率いていく上で重要なことを教えてくれたと思いますし、そうしたものは今後ビジネスマンとして働いていく自分を長期的に支えてくれるのだと確信しています。

・MBAに何を求めるかは人それぞれ違いますし、MBAを目指すも目指さないも、MBAに価値を感じるも感じないも人それぞれだと思いますが、是非一人でも多くの方にFuqua Communityの一員になって頂ければ幸いです!私は、残り5カ月間の留学生活を全力で過ごしてさらに学びを大きくしたいと思いますし、卒業後に留学での学びを活かせるよう、全力で働きたいと思います!!


Fuqua JAPAN BBQ Party!

2016-09-10 19:09:11 | Life

 

はじめまして。1年生のSIです。Fuquaに来て早2か月、ISB、GIという2つのカリキュラムを終え、振り返る間もなくどんどん前に進んできた、という感じですが、日々自身の成長を実感しております。どんな学び、成長があったんだ、と気になる方もおられるでしょうが、自分自身もう少し振り返る時間が必要ということで今回はご容赦いただいて、もう少し柔らかい話として、先日行ったFuqua BBQ Partyについてポストします。

 Fuqua1年生のカリキュラムはおおざっぱに7月にISB、8月にGI、があり、9月からFall1が始まる、という流れになっています。各Termの間には1週間の休みがあり、GIとFall1の間にちょうど2年生が夏休みやインターンを終え、Fall1に向け帰ってきますので、そのタイミングでFuqua在校生全体とその家族でBBQをしました。

 こちらでのBBQがどんなものかイメージいただくため、まず住環境について簡単に説明します。基本的に学生はComplexと呼ばれる集合住宅の一部屋を借りて住み、学校までは車あるいはバイク、自転車で通うという形が一般的です。Complexには共用設備が充実しており、ほとんどの場合素敵なプールやジム、ちょっとした公園、ドッグランなどがついています。Complexの入り口にはゲート等もあり、安全面もまったく問題ありません。部屋の広さと充実の共用設備は、こちらに来て私がもっとも感動したことの1つです(日本のわが家を思うと、、、あぁ。。。)。

 BBQピットも共用設備の一部で、どのComplexにも必ずついています。BBQパーティはこちらではとても一般的で、Fuqua内でも数多く企画され、そこでいろいろな人たちと知り合うことができます。今回は日本人だけということで、日本人が多く住むGarret WestというComplexにそれぞれがスーパー等で食材を持ち寄り、思う存分焼く、という形で進めました。ちなみに、スーパーもWalmartからWholefoodsまで様々な価格帯のスーパーが車で5-10分以内にあり、日本食材もアジア系スーパーで簡単に手に入ります。思ったより田舎じゃない、というのが良い意味で驚きでした。

 当日は1年生が5人、2年生が4人、交換留学生が1人、さらに各学生の家族が参加し、全体で約20名が集まる大規模なパーティになりました。子供もたくさんいて、非常になごやかなムードですごすことができました。他校から来られた交換留学生の方曰く、「Fuquaは縦のつながりも横のつながりも深く、代々培われてきたノウハウがきちんと受け継がれているのがすごい」とおっしゃっていましたが、確かに、そのあたりが就職にも強い理由なのかもしれません。私のように本格的な海外生活が初めての人間にとっても、こういったつながりは本当に助かります。その考えは日本人同士だけでなくTeam Fuqua全体に根付いており、様々な国籍の人たちと深いつながりがもてることがこの学校のすばらしさだと感じています。


家族の生活について

2015-12-12 13:24:16 | Life

こんにちは。Fuqua 2年生のパートナー(妻)のAです。今回はパートナーの立場から、ダーラムでの生活の一端をご紹介させて頂こうと思います。大学院進学にあたり、ご家族がいらっしゃる方はご家族の生活環境も気になるところかと思いますが、少しでも皆様のご参考になれば幸いです。 

一言でいうと、私たち家族はFuqua/ダーラムでの生活をとても気に入っています! 

我が家は、夫(現在2年生)、私、4歳の娘の3人家族。昨年6月末にダーラムに来て15ヶ月が経ちました。夫の方は、1年目は特に勉強が忙しく、平日だけでなく週末も課題やグループワークに追われていましたが、一方で家族はどこにも行けない生活を送っているわけではありません。 

渡米時に3歳だった娘は、平日朝から夕方まで毎日Preschoolに通っているおかげで英語はかなり上達しました。Preschoolのクラスは22人の子どもに対し先生が3人、日本人は娘一人ですが、アジアや南米、アフリカからと多国籍で、アメリカ人と外国人の割合は半々だと思います。アメリカでは日常的に色々な肌の人と触れ合っているので「どこから来たか」は全く気にされず、子どもたちは誰とでも遊んでいます。学校ではアメリカの祝日や文化を愛でる一方、日本の季節の行事についても興味を持って聞いてくれますし、例えば中国の旧正月の際には教室もそのようにデコレーションされるなど、それぞれの国の文化も大切にされています。こちらは新学期が8月に始まるため、娘は8月に進級し、今は最高学年として、遊びだけでなくアルファベットや数字などの勉強や、きまりを守るなどの躾もしっかり先生から教えてもらっています。何より学校が大好きで、週末もお友達の家に招かれて遊びに行ったり逆に我が家に呼んだりしています。

一方、私は日本での職場を退職して渡米し、こちらでFuqua Partnersクラブの活動やボランティア活動を楽しんでいます。週一回専門学校でESLクラスも受講しています。学生ビザの配偶者はこちらでは働くことが許されないため、仕事ができない=仕事をしなくていい=時間を自由に使える=自分のしたいことが何でもできる、という状況にあり、アメリカ人以外のパートナーは本当に人それぞれ、自分の思うように時間を使っているように思います。GMATなどの勉強に勤しみ、大学や大学院に通い始める人もいますし、陶芸や絵画など自分の興味のある趣味を極めている人もいますし、NGONPOでボランティア活動をしている人もいます。

私の場合、アメリカ赤十字でのボランティア(地域のイベントの際に赤十字ブースで赤十字を紹介したり、災害担当ボランティアとして災害時に避難先となりうる箇所をあたって事前調整を行ったり、小学生に災害対応教育をしたり、献血ルームで受付をすることもあります)、Fuqua PartnersクラブでのInternational Chairとしての活動(イベントを企画したり、ESLクラスを調整したりしています)、Duke Gardenでのボランティア(Garden内の茶室でお抹茶を振舞ったり近くの大学に出向いてプレゼンテーションをすることもあります)、高校生日本語スピーチコンテストの審査員など、平日昼間はほとんど外で動き回っています。これに加え、パーティー好きなアメリカですから、お誕生日会やベビーシャワーなど楽しい行事は目白押しです。 

ちなみに私は日本でペーパードライバーだったので最初は運転に不安を感じていましたが、道路幅も広いしどこに行くにも車なので運転にはすぐに慣れました。自然に囲まれた土地柄のためか、住んでいる人々は皆気さくで親切です。色々なことを不安に思わず飛び込んで来ていただきたいと思います。

【写真】Fuqua Partnersの仲間とFood Bank(地元のNGO)でボランティア


Fuqua生活 -住まいについて-

2013-10-24 00:38:40 | Life

はじめまして。Class of 2015のTSです。
どうぞよろしくお願いします。

今回は学校以外のDurham生活、特に住居について書きたいと思います。受験生の皆さんは、Durhamでの生活に関してイメージはあまりないかもしれません。私が受験生の時もそうでした。Fuquaの学生は、どんなところに住んで、どんな生活をするのか少しでも伝われば幸いです。 Fuquaの学生はだいたい学校から車で10分~30分内のアパートや一軒家に住んでいます。また、独身の方と、ご家族と来ている方では生活スタイルも異なるようです。

私は「Station Nine(ステーション・ナイン)」というアパートに住んでいます。ここは独身の方が多く、約400人住んでいるのですが、感覚的にその中の約7~8割がFuquaの1年生か2年生という、非公式の学生寮と言った感じでしょうか。

(写真)Station Nine

近くにバーやレストランもそれなりにあるのですが、Language Instituteが始まった7月は毎晩、最近でも毎週末にはどこかの部屋で飲み会が開かれます。世界各国に友人を作りたいと思ってMBAに来た方にはもってこいの環境になります。

毎週末どこかの部屋で飲み会が開催され親睦を深めています!

そして、Station Nine は学生からの認知度も高く、アパートにあるプールサイドでよくパーティーも開かれます。Fuquaの学生は”Team Fuqua”の精神で社交的な人が多く、オリエンテーションで実施した、Section対抗戦の番外編(Section対抗で様々なゲームを競います)も、一部の学生が音頭を取って約150名の学生を集めて開催されました。中間テストの1週間前の週末に行われるという、まさに“Play Hard, Work Hard”を地で行っております。他にもブラジルの学生主催のブラジリアンBBQなど、イベントには事欠きません。
 
(写真:左)Section対抗戦 at Station Nine!、(写真:右)ブラジルの友人主催のブラジリアンBBQ 

ご家族で留学されている方は他のアパートに住んでいることが多いですが、そちらでも家族同士の交流が頻繁に行われています。Station Nineの学生もよく参加しています。Fuquaを中心とした密度の濃いコミュニティーが形成され、授業以外でも色々な国の学生とのコミュニケーションを取る環境としては本当に素晴らしいです。

少しでもFuquaでの生活のイメージが伝われば幸いです!


Fuquaの周辺

2011-02-28 21:47:47 | Life

SYのよっしゃです、いよいよ卒業が近づいて来る中で、これまで本当に苦手で練習を怠ってきた英語のWritingが、大分ましになってきたことを、こっそりと喜んでいます。確かに毎日英語を読んで、レポート書いていれば、そりゃあ改善しますよね。

さて、まずはFuqua周辺の2つの変化についてご報告:

Li Ming's Global Marketがオープンしました。これまで学校周辺には10分圏内には少し小さめのアジア食料品のお店が2つありましたが、今回2月にオープンしたこの店は約4500sqmの巨大なアジア食品のスーパーマーケット。開店したばかりで、下記の写真のように少しがらすきな気もしますが、これでアジア人にとってダーラム利便性が高まること間違いなし!

http://carpedurham.com/2011/02/23/la-mings-global-market/

新しいアウトレットモールTanger Outlet Centerオープンしました。これまでは20分弱にあるSouth Point(アウトレットではない)や、約40分かけて、Premium Outlet(御殿場のと同じ会社です)が買い物スポットでしたが、このTangerはなかなか良い!ちなみに当会社の株価(REITですが)について調べてみると、過去5年でDow Jonesを年平均10%強アウトパフォームしている模様、なるほどとうなづけます。

と少し学生にはあまり関係ないことを書きましたが、実は私がこの立地(キャンパス)で一番気に入っていることは、とにかく学校と家が近く、非常に勉強しやすい環境にあることです。あまり家で勉強するのが好きでない私は、夜遅くに学校でよく勉強しています。車に乗り約3分弱、駐車場で降りればすぐ校舎。図書館は深夜0時で閉まってしまいますが、チームミーティング用にアレンジされた約60の小部屋は24時間開いています。もしかすると、他のビジネススクールでも当たり前のことなのかもしれませんが、とにかく勉強するのに良い環境がよく整っているなと思います。他のビジネススクールに行った友人が、夏休みに車でアメリカ各地のビジネススクールを回ったそうですが、施設では「Dukeと〇〇(他の学校、一応内緒で)がトップだった」と言っておりました(もちろん彼は余り細かいところまで見る機会はなかったと思いますが)

もちろん立地がプラスに働くのは、勉強の面だけではありません。学校主催で毎週金曜日の17時30分から開催されるFuqua Fridayでは、多くの学生だけでなく、その家族もたくさん集まり、皆でお酒を飲みながら談笑します。

以上、少しとりとめのない話になってしまいましたが、Fuquaの環境について報告させていただきました。


親孝行

2010-07-28 04:21:48 | Life
早くも8月が迫ってきました。

Fuquaでは、今月、いよいよサマースクールが始まり日本を含む多くの新1年生の留学生の皆さんが到着。

8月1日からは全1年生対象のオリエンテーションがスタートするなど新しい風が吹き起こされようとしています。

こういった環境の中、自分自身、新2年生として秋学期からのスタートに気合が入ります。



さて、夏休みの間、私と妻の家族がアメリカに来てくれました。

ダーラムはもちろんのこと、近隣を観光したり、Duke University Golf Courseでラウンドするなど充実した時間を家族とアメリカで過ごすことができました。

甥っ子たちのために行ったディズニーワールドでは、私自身が一番楽しんでいたような…。



日本では仕事を理由に、なかなか親孝行できなかった私。

思わぬ形で親孝行ができ、学業以外にも充実した時間を過ごすことができました


Sushi

Let's Go Duke!

2010-01-26 09:41:29 | Life
Takuです、最近投稿さぼっていたので、小ネタをひとつ。

私は朝が弱くて、予定が無いと朝だらだらと寝てしまうことが多いんですが、
そんなとき4歳の娘が最近“Let's Go Duke! Let's Go Duke!!”と耳元で飛び跳ねて起こしてくれるようになりました。

年末にDuke Basketballの試合に家族で行った際に、おそらく“あーパパはこれが好きなんだな”と思ったんでしょう。

娘の成長がうれしいやら、気を遣わせてしまって恥ずかしいやら、娘にもDuke魂が根付きつつあり?心強いやら。

Duke BasketballのホームコートCameron Indoor Stadiumは狭いため、通常は小さい子供は入れませんが、たまに不人気カードなどで限定でFamily Ticketを配布します。
席が通常の大学院生が入る席に比べコートに近くベンチのすぐ斜め後ろで、手の届きそうなところにCoach KやDuke Basketballのスター選手の面々がいて、ミーハー的に興奮してしまいました。

娘も楽しかったようで、その後テレビでDukeの試合を見ていても、以前ほど嫌がらず、たまに一緒に応援してくれるようになりました。

Taku

Maple View Farm

2009-09-27 22:10:12 | Life

SY Takuです。

今日、家から20分程度の距離の所にある牧場、Maple View Farmに行ってきました。

高速道路I40で10分ほど西へ行った後、exitでおりると途端にふらのを思わせる牧歌的風景に。そのままもう10分ほど走りサイロや牛たちが見えて来ると、到着。
もうじきHalloweenということで入口にはカボチャが沢山。秋の風情が漂います。


6ドルの入場料を払うと、南部なまりの強めのおばさんがまず子供向けのふれあいミニ農場を案内してくれます。ヤギのゲージに入れますが、興奮したヤギ達にのしかかられ、泥だらけの蹄で胸をどつきまくられるので注意が必要です。その他にロバ、ポニー、鶏、うさぎ、ラマなどと触れあえます。

目玉はHayrideと呼ばれる牧場ツアー。写真中央部にある、トラクターが引く干し草運搬車に乗り、牧場を一周します。ちなみにトラクターに向けて駈けているのは娘です。
この牧場は乳牛牧場で、農場のおじさんが乳牛の飼育や搾乳・品質管理などについてわかりやすく教えてくれます。300頭の乳牛を常時飼育しており、それなりの規模。一部の地元スーパーにも卸しているようです。




30分くらいでHayrideも終了し、プレイグラウンドのブランコや滑り台でしばらく遊んだら、車でちょっとのところにあるショップへ。ここではアイスクリーム、牛乳、チーズなど乳製品に加え、数は少ないですが牧場でとれた卵や野菜なども。小さな店ですが家族連れで混み合ってました。またこのあたりは景色がいいからか、自転車でツーリングを楽しんでいる人も多く、彼らも大勢アイスクリームで一息ついていました。
アイスももちろん美味しいですが、牛乳が味が濃く甘みもあり、最高にうまかったです。

天気が良かったので思い立って行ってみましたが、トータル時間3時間弱。
手軽に家族みんなで小旅行気分を楽しめて、お勧めです。


奥さんが妊娠したらどうする?

2009-03-25 01:23:44 | Life
SYのかるろすです。
過去のブログには、出産時の情報が掲載されてるので、今回は、出産前のプロセスについて少し書こうと思います。あくまでも、我々夫婦の経験ですので、参考程度にして、実際は各ステップにおいて、病院、医者と確認しながら進めて戴ければと思います。

①まず、Duke Consultation & Referral Center(888-275-3853)に電話、もしくは、https://healthview.dukehealth.org/wps/portal/makeAppointmentsを通じ、アポイントを予約します。ここのステップはあくまでも、Duke Hospitalの窓口のようなところで、症状ベースで、担当医のアサインとアポイントをとってくれます。妊娠かな?と思った段階で電話し、Duke Clinicでアポがとってください。

②Duke Clinicでは、保険等の事務手続きが発生しますので、大学の学生用保険(奥さんも加入可能)の保険カードを用意しておきましょう。もし、奥さんがこちらの保険に加入していない場合、Jean Hansonさん(jean.hanson@duke.edu)に電話しましょう。彼女は、大学側で保険屋との窓口をしてる人なので、学生用(奥さん含む)の保険に年の途中からでも入れてくれるよう色々と調整してくれると思います。

さて、当日の検査自体は、全く大したことはなく、尿検査のみで終わります。とりあえず、陽性か陰性か教えてもらうレベルで、特に担当医の診断もなく、帰させられます。最後に、いくつか定期健診用の病院(Duke General Obstetrics and Gynecology )を紹介され、自分で予約を取るよう言われます。こちらのHPに3箇所記載されてますので、http://mbaa.fuqua.duke.edu/aabc/Japanese/medicine.html参考にしてください。

③因みに、私たちは、1512 East Franklin St., Suite 100, Chapel Hill, NC 27514(http://www.dukehealth.org/locations/duke_women_health_associates)のクリニックでアポをとりました。DUKE病院系列で、雰囲気もよく、医者も大変フレンドリーで今のところ大変満足してます。また、英語に不安のある方は、診察の間、電話を介し日本語通訳サービスもあるようです。初診は、日本と異なり、妊娠8~10週目にアポがとれます。初診が遅い!と思うかもしれませんが、どうやら、米国では一般的なようです。(注:あくまでも、ここのクリニックは、定期健診用であり、出産は、DUKE Hospitalになります。)

④はじめのうちは、定期健診は、一ヶ月に一回で、18週目以降から2週間に一回となり、36週目以降からは、一週間に一回。また、超音波は、日本と異なり、保険の適応は、2回までとなります。初めの4ヶ月以内に2回の超音波を済ませてしまうので、基本的にそれ以降は、心音検査などが基本となります。もし、心音に問題有りの場合、再度超音波検査を行うようです。
また、初診時に紹介されると思いますが、いくつか、オプションで保険対象外の検査を紹介されます。これは、あくまでも任意ですので、必ず受けなければならないわけではありません。我々は、一応、First Trimester Screeningという検査を受けました。どうやら、子供のダウン症とTrisomy18の可能性を検査するテストです。血液検査、超音波検査等、Duke Clinicで行います。他にも色々あるので、内容を確認した上で、判断してください。

⑤ さて、ここまでいくと、後は、流れのままに進むべし!ただし、27週目ぐらいから、出産に向けてのコースを受講することをお勧めします。こちらのページ(http://www.dukehealth.org/events) のTopic覧から、Obstetrics and Gynecologyを選択します。そうすると、出産準備についてや母乳指導など、幅広い講習が用意されてます。有料のものから無料のものまであるので、確認してください。

因みに、僕は、先週妻とPrepared ChildBirthという講習を受けに行きました。これは、是非お勧めします。呼吸法から、詳しい映像まで、本当に色々です。奥さんよりも、旦那の方が勉強になると思いますし、日本とは違い、米国では出産は、本当に夫婦の共同作業であると実感させられます。ので、是非とることをお勧めします。


これ以降の話は、過去のブログでも記載されてるので、思うので割愛させて戴きます。

しかし、あと8-9週で子が生まれます。妻より僕が不安です。立会いで気を失わない事を願ってます。。。




子持ちMBAの一日

2009-02-06 08:38:44 | Life
2人子持ちのTakuです。ご家族のいらっしゃるアプリカントの方が結構いらっしゃるようですので、子持ちMBAのターム中の一日がどんな感じか、ご紹介したいと思います。(極私的なものですがご参考になれば幸いです)

・7時起床。既に嫁は起きて娘と私のお弁当を詰めているところ。眠い目を擦りながら長男(7か月)のおむつを替え、娘(3歳)を起こす。“まだ眠たいの~!!今度起こしたらパパのこと嫌いになるよ!”と逆切れされながら、お気に入りのディズニーチャンネルが始まったよととりあえずテレビの前に引きずり出す。ジャムトーストを食べだすと機嫌がよくなり、“パパ早くお着替えしなきゃ駄目じゃない”などと調子に乗り始める。

・8時、一家そろって車で出発。まず家から5分ほどの娘の保育園へ。娘は保育園に通い始めて早3か月。最近は朝泣き叫ぶことも減り、にこにこしながら先生のもとへ。先生に言われてちゃんとコートをかけにゆく娘の姿にちょっと感動。最近はなんとなく周りが言ってることが分かり始めてきた様子で、友達も出来たようでひと安心。

・8時半、Fuqua到着。嫁はいったん戻って、昼ごろからクッキングサークルに出かけるとの由。最近はFuquaの奥様方を始めたくさんの方と仲良くしていただいて、毎日何かしら出かけるようになり充実している様子。ありがたいことです。

・9時頃、本日夕方のcorporate financeのmidterm examの試験勉強開始。ブラジル人の級友と難しい練習問題の解き方をああでもないこうでもないと頭をひねる。
毎度の事ながらもっと前からこつこつやっていればよかったと後悔。

・13時頃 corp finの勉強もひと段落(というか半ばあきらめモード)、嫁に用意してもらったお弁当で昼食。日本から持ってきた二段重ねの細長い弁当箱を見て級友から“(小さい箱に色々入っていて)すごいきれい!”“それだけで足りるの?”など様々なリアクションが。

・13:30 コアのオペレーションの授業。今日のテーマは在庫管理。以前石炭を買う仕事の関連で在庫レベルと発注タイミングをにらめっこしていた経験があるのでイメージしやすく、よく理解できた。Optimalな発注ロット/発注タイミングの計算式も興味深い。もっとも実際はサプライサイドが不安定な時にどうするかという問題はあるが。

・16:00 Corporate Financeのmidterm exam.結構計算量が多く2時間をいっぱいいっぱい使う。出来は、、、3日間で仕上げた割にはまあまあ出来た、、と思いたい。喉元過ぎて熱さ忘れる、にならないようfinalに向けてより勉強せねば。

・18:00 19:30からアプリカントの方との夕食まで時間があるので、明日のGame Theoryのquiz勉強。Finance試験で頭が(いつもよりは)温まっていたので30分くらいでさくっと終了。あまった時間でブログエントリーをしてみる。

・19:30 アプリカントの方と夕食会。オランダに3年間いらっしゃる方とのことで興味深い話を沢山聞けた。試験後の開放感と今日の帰りは同じAlexan Farms在住のMineさんの車に乗せてもらうので地ビール大ジョッキをぐいぐいと飲む。レストランは地元で人気のダイナー、日本で言うところの定食屋のようなもの。Mexican Quicheというめずらしいメニューを頼む。美味いがどの辺がメキシカンなのかは不明。

・22:00 帰宅。娘はまだ起きており“パパお帰り~”と上機嫌。“パパとお風呂いっしょに入りたかった~”と嬉しい事を言うので明日は一緒に入ろうねとお約束。明日は水曜で授業は休み、差し迫ったアサイメントもとりあえずは無いので今日は風呂に入って娘と一緒に早めに就寝。

11月に家族が合流した当初は学校生活・勉強と家族生活のバランスを取るのが中々難しかったですが、妻や周りのみなさまの協力でだいぶtime managementが出来るようになってきました。まだまだ毎日忙しいですが、日本で仕事をしていた時よりはだいぶ家族と接する時間も増えて来たと思います。Fuqua、ダーラムは子育てしつつ勉強するにはとても良い環境だと思います。

Taku

秋休みの旅行

2008-12-14 09:32:01 | Life
SY の IDI です。

今日は、ノースカロライナで一番の観光名所と(個人的に)思っている、ビルトモア邸宅をご紹介したいと思います。

この邸宅は、20世紀の初頭に、当時世界有数のお金持ちと言われていたヴァンダービルト・ファミリーによって建てられたもので、現在でもアメリカで最大の邸宅といわれています。

中は博物館のような感じになっており、往時の富豪の生活を垣間見ることができます。

車で1週するのに数十分かかる庭園内には、農場、ワイナリー、牧場等があり、大きな川が流れています。観光客はワイナリー見学、乗馬、マウンテンバイク等を楽しむことができます。

また、園内には高級ホテルもあり、遠くの地平線に沈む夕日を眺めながらディナーを楽しむことができます。

ダーラムからは、車でI-40を4時間と、家族でちょっとリッチな週末を過ごすには、とても良いのではないでしょうか。



Long way to Durham...

2008-11-24 15:20:19 | Life
Fall Break を利用して家族(妻、子供2人)を日本からDurhamに連れてきました。だいぶ経ってしまいましたが、ご家族のある方で留学を考えている方のご参考までに、道中記を残しておきます。

10/22(水)午前中 Fall1試験終了!午後、家の片づけの最終ラウンド。同級生や、キャンパスビジットで住居見学に来られていたビジターの方にまで(!)ごみ出しなどを手伝って頂きなんとか間に合わせる。(ありがとうございました!)夜、日本人同級生で試験の打ち上げ。カリスマソムリエMine氏セレクションのワインを堪能。

10/23(木)8:30RDU(Raleigh-Durham空港)発の為、6時前に出発。RDUまでは家(Alexan Farms)から車で約30分。車は空港のDaily Parkingに。(1日10ドル)。9:29シカゴ発で成田へ。機中でterm 2のpreassignmentを読む。妻実家が愛知の為成田でセントレア行きに乗り換え。間違って成田で入国してしまい手続きが若干やっかいなことに。10/24夜セントレア着。

10/24(金)~25(土)妻の実家で過ごす。3か月振りのわが子(3歳娘&0歳息子)の成長に驚く。ひさしぶりの日本食(松阪牛・ひつまぶしと日本酒)に感動。息子出産前里帰りからのべ5か月間家族の面倒を見てくれた義父母に感謝。ただ最後まで手荷物に何を詰めるかで嫁ともめ心配をかける。結局トランクになぜか大量のふりかけ・高野豆腐・切干大根など乾物が、、、

10/26(日)埼玉より両親が合流し、妻の両親とともに昼食。その後中部空港へ移動し、ホテルへチェックイン。その後両親は帰り、空港併設のショッピングモールへ散歩に。ホテルの部屋は滑走路が目の前で、設備もよく、快適。

10/27(月)朝6時半にチェックインカウンターへ。8時発のフライトで成田へ。その後12時発のシカゴ行きへ乗り換え。成田→シカゴは約10時間。バシネット(赤ちゃん用の簡易ベッド)付きの席を予約したので赤ちゃん対策は万全。ギャレイ(CAが集うキッチンのような所)の横の席だったのですぐ娘のジュースや息子のお湯が貰えて便利。娘にあらかじめ小児科で睡眠導入剤を処方してもらったが、全く効かず。息子が寝ると娘が起き、娘が寝ると息子が起きるという悪循環で、親は全く眠れないで過ごす。

10/27(月)午前8時半にシカゴに到着。我々は睡眠不足と子供たちをだっこし続けた為足元がおぼつかなくなり無事ダーラムまでたどり着けるか一抹の不安がよぎる。子供たちも疲労がピーク。待合室で泣き叫ぶ娘と息子。あまりの泣き叫びぶりに回りの人からおもちゃをもらう始末。そのうち力尽きて待合室でコートにくるまり眠るわが子らを見て、19世紀エリスアイランドから入国するアイルランド移民のような気分に。14時半にRDUへ向け出発。飛行機の中では家族全員爆睡。眠りながら息子にミルクを与える妻を見て母の偉大さを実感。17時ごろRDU到着、自宅へ。眠ったおかげで体力が回復し、なんとか無事長い一日が終わる。

だらだらと列記してしまいましたが、take awayは①機中はなるべく寝るべし(交代で)②RDUまでの直行便はないので、できればtransit地で一泊できると楽になる(お金と時間はかかりますが)。

大変な旅でしたが、今では親子ともどもダーラムの環境を楽しんで生活してます!これから随時家族ネタもupして、ダーラムの子育て環境を少しでもお伝えできればと思います。

Taku

ミスチル

2008-10-11 23:09:43 | Life
先月(2008年9月)は我家のメンバーそれぞれにとって新たなスタートなりました。

私(35歳):FuquaのSY、人生の「最終学年」がスタート。
長女(5歳):Kindergartenに入学。人生初のSchool Yearがスタート。
長男(2歳):Preschoolに入学。人生初の「ひとり立ち生活」がスタート。
妻(?歳):手の掛かる家族全員を学校に送り出し、「新たな人生」がスタート。

ということでそれぞれ新しい生活で日々新たな発見の連続ですが、今回は長女が通うパブリックスクールで感じたことを紹介したいと思います。

(1)意外と英語がしゃべれない
地域特性があるとは思うのですが、娘の小学校はラテン系の割合が高くまたDUKE・UNC関係者の家族が世界中から集まっているので、米国で生まれ育って英語が母国語という生徒の割合が異常に低い(半分より少し多いくらい??)。ということで英語がしゃべれなくてもあまり気にならないようで、一年間現地のPreschoolに通った娘はあまりESLとして扱われていない模様。また保護者も結構英語が話せないようで、夜間に保護者向けのESL講座(無料)が開催されておりこちらも盛況。

(2)何かとイベントが多い
イベントが多いのはBスクールだけかと思いましたが、どんでもない誤解でした。学期前のWelcome Breakfastから始まって、「緑色の服を着てくる日」「自分の好きな学校のグッズを身につけてくる日(UNC・DUKE対決だった模様)」「Rで始まるものを身に着ける日」と次々とイベントが企画されます。極め付きは「ダンスパーティー」、教室でミラーボールが回るそうです(娘曰く)。日本では考えられない光景です。

(3)とにかくボランティア
生徒・父兄共にボランティアの機会が大量に提供されますし、自分でボランティア(例えば生徒に日本の文化を教えたい等)を提案するのも大歓迎。これらの活動を通じて生徒・父兄が学校運営し、学校側との関係を構築していくようです。私もそろそろ何かボランティアに参加せねばと考えております。

(4)何でも表彰したがる
校舎から近い駐車場には校長や障害者用に加えて「Teacher of the year」や「Staff of the year」のスペースがあります。それ以外にも様々なAwardが設けられており、一番身近なものでは「Children of the week(毎週活躍した生徒を表彰)」。私の小学校時代は表彰といえば、作文・写生・マラソンくらいでしたが・・・(私はいぜれももらった記憶がありません)。

(5)ミスチル
娘のクラスのTA(Teaching Assistant:副担任)のイケメン好青年。名前やルックスもさることながら、子供・保護者の扱いの上手さには本当に驚かされます。性格的にはおとなしく子供と一緒になってはしゃぎまわるタイプではないのですが、丁寧な応対とスィートな語り口が娘のハートをつかんだようでミスチルの話をすると娘はときめいてます。家内の方も先日「By the way, happy birthday, Yumi」と声を掛けられたそうで、娘に負けず劣らずミスチルにときめいています。
彼は小学校で教えるのは今年で2年目ですが、学生時代からボーイスカウトのリーダーやサマーキャンプのボランティア等で子供と一緒に過ごす経験を数多く積んできており、先生としての基礎はこれらの経験によって育まれてきたようです。こちらはビジネスや教育に限らずプロフェッショナル育成のシステムがうまく創り上げているなぁと改めて感心しました。

アメリカのビジネススクールに留学すると、実際に生活することよってアメリカ経済・社会を実感できそこからまた数多くのTakeawayが得られるのでそれもまた大きなメリットではないかと感じる今日この頃です。

勉強の方からもたくさんTakeawayがありますよ、もちろん。


Zicho