サイコロジスト101

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生理心理学8まばたき

2010-11-28 23:36:17 | Weblog
2010年11月26日開講の生理心理学で使った資料です。

チャーミングの演出:まばたきと称するテーマでお話ししました。

今年の春に他界されたJ.A.Stern先生の話をしましたね。

まばたき研究の第一人者であったスターン先生とお近づきになれたおかげで、私たち日本のまばたき研究者は世界の先頭にたつことができました。

人間は移動することによって生命を継続させてきました。移動するためにもっとも重要なことは、周りをよく見ることです。

身体を動かすとともに、首=頭を動かし、さらには眼球を動かして周りを観察します。

細かな眼球の運動は、まさに見たいものに焦点を合わせるための行動です。

明るさ調整のために、瞳孔を調節します。

そして、瞼の開閉によって、みたくないものに蓋をします。

そういうわけで、まばたきは私達人間の行動と深く関わっているはず。

目は口ほどにモノを言いといいますからね。

目を守るための反射性まばたき、意図的にまばたきする随意性まばたき、そして反射を誘発する外的刺激が明瞭でなくかつ意図も不明なまばたき(自発性まばたき)の3種類があります。

これら3種のまばたきは、生理的要求、視覚器官としての要求、そして心理的な要求に応じて発生すると考えましょう。

ならば、疲れやストレス、緊張などはまばたきに影響するはずですよね。

また逆に、まばたきの多い人は緊張している、といえるかもしれません。

最後のスライドは時間がなくて言い及びませんでした。ジョー・テッツのまばたき2要因説の話です。

来週はじめにお話することとします。

では。

2010/11/28・記