試練

　the pillowsのアルバム『トライアル』を日々繰り返し聴いております。短いから通勤中にもアルバム１枚聴ききってしまってます。

　ピロウズに限ってはあまり雑誌に取り上げられる印象がなかったのですが、今回は「音楽と人」と合わせて買いました。なんか、１２月にライブ行った時にもらったパンフ見た時に補足が自分の中でほしくなったのもありましたので。情報探してたら「音人」ですよ。こりゃもう。山中さんの記事からは、音にこだわっていると言うこと、そして現在の状況に葛藤があったことが語られていました。

　音を聴いて、大地にどっしりというよりはやっぱり葛藤の音だと。ひりひりとしたギターが中心となってます。シングル曲「Ｃｏｍｉｃ　Ｓｏｎｉｃ」も「エネルギア」も派手な曲なのにひりひりしてる…。かといって、以前の様な感じでもないのですが、ピロウズにしか出せない音と歌だなあと実感。特にラスト３曲「持ち主のないギター」「トライアル」「Ｒｅａｄｙ　Ｓｔｅａｄｙ　Ｇｏ！」の流れは素晴らしいです。

　ここ数年のピロウズの状況は、「試練」なんてずっと以前に置いてきたのではと思ってました。リスペクトされているし、武道館でのライブもしたし、活動停止を余儀なくされているバンドも多い中で２０年以上も続けられていることは素晴らしいです。だけど、音楽家としては満足する状況ではなかったんだと。ストイックなんだなと。作り手の葛藤と音楽への真摯さを感じたい人に聴いてほしいです。

　ピロウズや世界で頑張ってる人には及ばないけど、自分の仕事においても歩みを止めたくないです。葛藤する道を選んでもがいてるんだろうなと。