思い出をあける鍵 Ⅲ

古びたオートバイと、思い出の風に乗って。

AS1-Cを直すど。その10 クラッチが直ったで。のつづき

2023年11月13日 | オートバイ

「ミリッ」
「結構、キツイ張り付きやなぁ。」
「ほんまや、エンジンかけてガッチャンしたら、やばかったやろか?」
「やばかったと思うで。」
「よかったぁ・・・臆病な僕で。」


ほんまに、ミリミリ音を立てて剝がすのに結構時間かかったりして。
(お手ての爪では、剥がれへんたし。)
外した順番に、外した向きで並べてくれる「りちゃーどくん」でした。


「ここな、磨いとかなあかんで。」


「はい。」


「これ、ほんまにキツイ張り付きやわ。」
「ほんまに?」
「ほんまに。」


クラッチスプリングも換えとこっと、分解したついでやしね。


全部のクラッチプレートを磨いて。


ここからは。


ミッションオイルを塗りながら「りちゃーどくん」が丁寧に組んでくれました。




「クラッチ、握ってみ。」
「はい。」
クラッチレバーを握って、クラッチ板が離れるか確認して。


出来た!!
クラッチ板、1枚増量で。


外さんでもよかった、オイルポンプのホース。


ここは、重要ポイントやからねゴッドハンドに託す。


「ここな、締め過ぎたらあかんしな。」
(指で持ちながら)


完了!
おっしゃぁ~!
カバー付ける前に、キックシャフトのオイルシール換えよっと。
か・・・換え・・・
うそやろ・・・オイルシールが、どっか行った。
そこら辺、探しまくる・・・けど。
無い。


「無いもんしゃぁない、そのうち出てくるやろ。」
「そやけどなぁ、ショックやわぁ・・・どっかにポイッと置いて・・・忘れたんやろか。これで、漏れたったら最悪やん。」
「その時はその時で、また考えたらうええやん。」
カバーを付けて、キャブレター付けて。


サービスマニュアル見ながら、オイルポンプのワイヤーを調整してくれて。
「ほな、帰るわ。」
「何で?お昼ごはん行こうな。」
「そぉやなぁ、ほな行こか。」
「近江牛行く?」
「今日は、うなぎの口かな。」
「ええで、ほな、うなぎ行こか」


ちょっと待ってな、工具だけササッと片付けとくし。


スパナセットを片付けようとした、その時。
キックシャフトのオイルシールが・・・下におった。
「ハァァァァ・・・」(デッカイため息が出た。)


「ほんまかぁ・・・・マジかぁ・・・・もうちょっと早う出て来てほしかったよなぁ。」
「バイクあるあるやん、そんな事、ようあるし。」
「りちゃーどくん」が慰めてくれました。(笑いながら・・・やけど。)


二人で近くの、うなぎ屋さんへ。


「すんませぇ~ん、うな重の松、二つ。」
せっかく来たのに、うなぎは売り切れやそうで。
しゃぁないな・・・二人で「カツ丼」を食べました。
帰って、いちごの株分けするとかで。
「りちゃーどくん」は疾風のように去って行きました。


帰ってから。


サッサッとマフラー付けて。
後は、ミッションオイル入れて、バッテリー積んだら。
「音」が出せるかもね。
いっつも、いっつも、ありがとねえ~!!
今度は、ほんまに近江牛のランチに行こなぁ~!
うなぎでも、かまへんでぇ~!
(^_^)v











コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« AS1-Cを直すど。その9 ... | トップ | 香川旧車クラブミーティング... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オートバイ」カテゴリの最新記事