◎ 咳止めは、桜の樹皮から。解熱剤は柳の木。海洋生物から抗がん剤。なまこには”タウリン”多く含み、疲労衰弱に効く。カメノテには”オルニチン”含み、酒の酔いを醒ます。シジミも同様。
…昔から伝えられている漢方のハーブや魚介類…この延長上に、新薬の構想がある。…今見るのは脳卒中や心筋梗塞にもつながる「肥満」を防止する薬!!
…今までは、食欲をわかないようにしたり、運動燃焼したり、食を細めるだけが対処法であった。これを画期的に消化を促進する薬をつくってしもうという話です! \(^o^)/
~日本の海は宝の山!新物質を発見し夢の新薬開発へ~
TBS「夢の扉+」1月11日 #183「海洋生物から新薬を!」
普段、飲んでいる“薬”、何から作られているかご存知だろうか―。
その原料の多くは、陸上に生息する生物由来のもの。
だが、100万種以上の生物が棲み、薬になる有効な物質が眠っている可能性を
無限に秘めた場所がある。それは、海―。
実際、海洋生物から、「乳がんの治療薬」につながる物質を見つけ出した化学者がいる。
“天然物化学”の第一人者、神奈川大学教授・上村大輔。上村の発見により
日本で開発されたその薬は、現在、世界50カ国以上で承認されている。
『あきらめずに、自分の好奇心を満たす努力をすれば、必ず結果がついてくる―』
上村の次なるターゲットは、“脂肪を消し去る”新物質を持つ海洋生物。
体に蓄積された脂肪に直接働きかける、新たな肥満治療薬の開発を目指す。
目をつけたのは、約30億年前から存在するという「藍藻(らんそう)」と呼ばれる藻の一種。
しかし、3000種ほどあるという藍藻・・。上村は“宝”を探し出せるのか? そして、
極わずかしか取り出せない物質から新薬をつくるために、上村がとった秘策とは―?
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先生の元気の素は「好奇心」…流石に的をついたご意見ですね~!
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TBS「夢の扉+」1月11日OA 番組の未放送映像
脂肪が消える!? 海の生物から肥満治療薬をつくる! ~日本の海は宝の山!新物質を発見し夢の新薬開発へ~
神奈川大学理学部 教授/上村大輔さん
上村 大輔 教授(理学部)らによる研究チームが藍藻類由来の抗肥満薬リード、ヨシノンAを発見しました|神奈川大学
本学理学部の上村 大輔 教授と慶応大学理工学部の末永 聖武 准教授との研究チームが、沖縄県石垣島吉原海岸で採集した藍藻から抗肥満薬候補として有用であるヨシノンAを発見しました。
平成24年度の厚生労働省による国民健康・栄養調査によると、肥満人口の割合は男性で29.1 %、女性で19.4 %と集計されており、肥満は、糖尿病、心臓病、脳血管疾患といった生活習慣病のリスク因子でもあり、
その解決に向けては世界的にも大きな興味が持たれています。
このような状況を鑑み、上村教授らの研究チームは、抗肥満薬のリードを見出す目的で、マウス細胞株である3T3-L1細胞の脂肪細胞分化を阻害するような天然有機化合物の探索を試みました。
今回の研究では、沖縄県石垣島吉原海岸で採集した藍藻Leptolyngbya sp.600 gを材料として、3T3-L1細胞の脂肪細胞への分化阻害活性を指標に各種カラムよる精製を進め、ヨシノン A、 ヨシノン B1、 ヨシノン B2と名付けた3種類の化合物をそれぞれ、1.0 mg、0.1 mg、0.1 mg単離する事に成功しました。さらに、これらヨシノン類について各種の分光学的解析から構造を決定したところ、γ-ピロン環を有するお互いに良く似た化学構造をしていることが明らかとなりました。
また、続いてこれらの活性を評価しました。ヨシノン類存在下で3T3-L1細胞を分化させ、その分化の程度は、細胞内のトリグリセリド(脂肪)レベルを定量することで評価しました。
その結果、ヨシノンAはEC50=420 nMという比較的強い活性を示す一方で、50 μMの濃度でも顕著な毒性を示しませんでした。この結果は、ヨシノンAが抗肥満薬候補として有用である事を示唆しています。
以上の結果は、2014年10月15日~17日に開催された第56回天然有機化合物討論会で発表されました。また、学術雑誌Tetrahedoron Lettersにも掲載されています。
上村大輔の経歴や年収は?神奈川大学教授が肥満治療薬を開発! | 流行りネタ好きニートの一言
上村大輔教授のプロフィール
生年/1945年
血液型/O型
出身地/岐阜県郡上市白鳥町石徹白
家族構成/妻、長男、二男
趣味/プロ野球観戦
子供の頃の夢/研究者になること
尊敬する人/平田義正(名古屋大学での恩師)、野依良治
愛読書/歴史小説一般
休日の過ごし方/将棋観戦、宿題
好きな映画/「砂漠は生きている」「ダイ・ハード」
好きな音楽/浪曲(?)
好きなTV番組/ボクシング関係(最近、マニー・パッキャオ)1968年 名古屋大学理学部化学科 卒業
1973年 名古屋大学理学部 助手
1975年 名古屋大学大学院 博士号取得(理学)
1979年 静岡大学教養部 助教授
1991年 静岡大学教養部 教授
1995年 静岡大学理学部 教授
1997年 名古屋大学大学院理学研究科 教授
2008年 慶應義塾大学理工学部生命情報学科教授
2011年 神奈川大学理学部化学科教授賞も多く受賞しています。
2006年には、
日本化学会賞、
2009年には、
紫綬褒章を受賞
キーワードとなるのが、
「藍藻(らんそう)」という藻だったのです。
藍藻(らんそう)は、
別名シアノバクテリア(藍色細菌)とも
言われています。
この藍藻(らんそう)から、
脂肪を消し去る新物質のヒントが得られるとは、
ちょっと信じがたいですよね。