今の保守派の一部には、小さな政府とはグローバリストとイコールなのだ、と考えている人がいるようです
しかし、その考え方は短絡的だと私は言っておきたいと思います
答えは、トランプ大統領の政策にヒントがあるような気がします
はっきり言いまして、トランプ大統領は反グローバリストです
しかし、やっていることは小さな政府主義そのものです
そもそも、大減税というのは「政府が国民の生活の面倒まで見る」ということとは逆の考え方です
国民に、「減税によってお金を返しますから、自分たちの努力で豊かになってくださいね」
ということなんですね
これはつまり、マックスウェーバーの言うところの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」そのものなのです
キリスト教徒が豊かになることが肯定されるのは
「勤勉で、豊かさが他の人への愛ともなる」ということが前提なんです
よく働き、自分が豊かになることで周りのものを幸福にできる
ということが、神の御心にかなう、ということなんですね
こういう考え方を、アメリカの保守派は持っています
そして今の関税戦争においても言えることですが、トランプ大統領の考え方は一貫しているんです
その心は「自国民をまず豊かにしよう」ということなんです
関税はその逆になるじゃないか、アメリカ国民の負担になるじゃないか
そうおっしゃられる方もいらっしゃるでしょう
でも、トランプの考え方は、一貫しています
「フリーよりフェアを」なんです
中国のような国に対しては、国が企業を補助金づけにしてアンフェアにダンピングしている
そのアンフェアを修正する権利をアメリカ国民は持っている...という考え方なんですね
他国も、自分の国の主張を持って関税をかける権利を否定しない
これがトランプ流のフェアな貿易なのです
小さな政府主義からそれましたが
小さな政府とは、国民を食べさせることじゃない
国民が苦しむ問題を最終的に解決するのが政府の役割であって
政府の役割はあくまで間接的、安全保障的なものなのだ、ということなんです
まだ、言い足りないですね、次回に回します
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