自民党の石破茂総裁は28日、総裁選の決選投票で石破氏に敗れた高市早苗経済安全保障担当相に党総務会長を打診した。高市氏は固辞した。高市氏は次期政権への入閣にも否定的で、要職起用は見送られる方向だ。
産経新聞
自民党の党役員人事に関連して、高市早苗経済安全保障相(63)が、石破茂新総裁(67)側から打診された党総務会長就任を固辞したことが28日わかった。石破氏は総裁選で決選投票まで競り合った高市氏を重要ポストに起用することで結束を図る考えだったが、党内融和は容易ではなさそうだ。
高市氏は奈良県出身で衆院当選9回。松下政経塾、米国議会勤務などを経て1993年に無所属で初当選。2006年の第1次安倍政権で沖縄・北方担当相として初入閣し、総務相や党政調会長などを歴任した。
21年に続く2回目の挑戦となった今回の総裁選は、党員・党友票と国会議員票をあわせた1回目の投票でトップに立ち、決選投票では石破氏と21票差の接戦で、惜敗した。
朝日新聞