終戦から79年となった15日、千葉県でも各地で先の大戦の犠牲者への追悼式が行われ、恒久平和の誓いを新たにした。
県主催の式は県忠霊塔(千葉市中央区)で行われ、熊谷俊人知事や県遺族会の川島義美会長(83)ら約50人が参加した。正午から1分間、黙禱(もくとう)をささげ、花を手向けた。
県によると、日清戦争(1894~95年)以降の戦没者計5万7248人の名簿が納められている。
熊谷知事は式典後、「恒久平和を守り続けることの誓いを新たにした」と述べた。「(戦争体験を)語り継ぐ人が少なくなっている。だからこそ、今まで以上に工夫し、平和教育を発展させなければならない」とも語った。
遺族会の川島会長は父親を出征先の激戦地、ニューギニア島で亡くした。当時3歳ごろで、父親の記憶はほとんどないというが、2月、戦没者の慰霊巡拝で現地を訪れた。
「二度と戦争をしてほしくはない。(戦争の悲惨さを後世に伝える)語り部対策は絶対にやらなければいけない」と強調した。
銚子市春日台町では特攻隊員の慰霊碑「翔天の碑」前で関係者が悼んだ。戦時中に陸軍飛行学校があった場所だ。当時、訓練を受けた若者18人が旧日本軍による航空機での特攻隊員としてフィリピンに出撃した。
鴨川市の天津神明宮でも市戦没者遺族会天津支部などの主催で追悼慰霊式典が行われ、長谷川孝夫市長らが犠牲者の冥福を祈った。
全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=15日午後、東京都千代田区の日本武道館
15日の全国戦没者追悼式で、天皇陛下が述べられたお言葉の全文は次の通り。
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本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来79年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
これからも、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
15日未明から大阪市内などで発生していた停電で、関西電力送配電は、全域で復旧したと明らかにした。
同社によると、停電は午前4時ごろに発生。最大で一時、大阪市(福島区、西区、都島区、旭区、城東区、鶴見区、北区、中央区、東成区)と大阪府守口市の計約24万5千戸が停電したが、この停電については午前7時45分ごろに全域で復旧したとしている。同社が、原因の調査にあたっている。
産経新聞
15日午前4時ごろ、大阪市内などで一時20万戸超が停電した。一部、鉄道の運行などに影響が出ている。
関西電力送配電によると、停電したのは、大阪市(福島区、西区、都島区、旭区、城東区、鶴見区、北区、中央区、東成区)と大阪府守口市の計約24万5千軒。その後、都島区、城東区、中央区の3区の計約8820軒で停電が続いている。同社が復旧と原因の調査にあたっている。
この停電の影響で、京阪電鉄によると、京阪本線の淀屋橋―京橋駅間と中之島線の全線で始発から運転を見合わせている。また、JR西日本では、片町(学研都市)線、大阪環状線、東西線、福知山線で、列車に遅れや運休が発生している。
産経新聞
15日未明、大阪市内などで大規模な停電が発生した。この停電の影響で、京阪電鉄によると、京阪本線の淀屋橋―京橋駅間と中之島線の全線で始発から運転を見合わせていたが、午前8時半ごろから運転を開始。上下線計84本、約3万人に影響した。
また、JR西日本では、おおさか東線の久宝寺―大阪駅間の一部の駅で停電を認め、上下線計43本を運休。約2万5千人に影響した。
産経新聞