綿内克幸FSP BLOG

シンガー/ソングライター綿内日記

『BOYS DON'T CRY』全曲解説 1 BETTER DAY

2015-02-24 23:08:27 | NEWS/LIVE SCHEDULE
発売から時間が経ちましたが、amazonでは地道に在庫が減っているし、何より目下のところ最新アルバムであるからして、改めて1曲ずつ解説していきましょう。

1.「BETTER DAY」
オープニングらしいオープニングナンバー。僕の場合シングル化するような曲やアルバムの核となるような曲は、大抵、疾走感ある曲とメランコリックな曲の二つが出来ます。すなわち大雑把に言うとその2パターンが僕の楽曲群の特徴なのかもしれません。
疾走系は「恋の5000マイル」「遠い旅人」「見上げる空にRainbow」など。この「BETTER DAY」はまさにそっちのタイプ(ちなみに同時期に出来たのはメランコリックな「メロウボクサー」)。伸びやかな旋律が寒々しい空に向かって広がっていくようなアイリッシュ、スコティッシュロック、U2や今ならTRAVISやCOLDPLAYがその代表格かな。

メロディは同じパターンであまり動かず、コードが動いていくタイプでシンプルなものです。歌詞もシンプル。年々、天候に気持ちがとても影響されるようになって、朝、青空が広がっていると本当にそれだけでちょっと救われる、誰しもが持つであろうそんな気持ちを核に広げていきました。

さて、アレンジですが、まずはバスドラ。最近のCOLDPLAYにも多いパターンですが、バスドラがドン、ドン、ドン、ドンと、ダンスビートにも通じる4つ打ちをして一定の乗りを作ってます。これは現代的には大事かも。
安倍モトアキ君のドラムはエンディングまで爆発をじっとこらえ、同様に中野トオル君のベースも極力動くことを控え、エンディングで初めてぐいぐいと動き出します。この曲の一番美味しい部分はエンディングでしょうかね。

堀内大輔君のギターはU2のエッジのディレイサウンドの延長線上にありながら、イントロから不思議なタイミングで絡んでくる独特なもので、これが深みを加えてくれていると思います。ちなみに不思議なタイミングのことを本人に訊いたところ、「偶然」(笑)だそうですが、控えめな大ちゃんの謙遜ということにしておきましょう。

そして、プロデューサーKawasyいわく「今の音にするために」ダンスミュージック寄りのシンセがざっくりと刻まれていますが、これは昔だったらディレイのエレキのみで押し通すところ。ざっくりしたシンセの硬質な質感がかえって心地良く、今な感じになっていると思います。

というわけで10代や、U2あたりに慣れ親しんだ世代にも楽しめるオープニングナンバーを目指した「BETTER DAY」はとてもアンサンブルが重要なバンド的な曲。スタジオで試行錯誤しながら綿内組全員でアレンジを練り上げました。アコースティックで魅力を伝えるのが難しい曲でもあります(弾き語りツアーではひとひねりしたバージョンが聴けるかも)。アルバムのお求めはこちらamazon



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初のフルライブとなる新潟と故郷長野の信越ツアーが決定です。「カントリーロード」「真昼の月」に続く制作中の新曲を初披露、長野はゲストに綿内組中野 とおる君を迎えます。今ツアーの初日だった長野では旅の成果の途中経過をたっぷりお見せします。新潟と両日お楽しみ下さい。
ご予約はこちらにメールを!fspwatauchi@gmail.com

●3月28日(土)長野Live Cafe Beans
ゲスト中野トオル
OPEN18:45 START19:00
3000円(1D別)
http://cafebeans.jugem.jp/
長野市大門53-1ぱてぃお大門内森乃珈琲店2F (tel:0262343451)

●3月29日(日)新潟Bar Mush
OPEN17:00 START17:30
前売り1500円当日1800円(1D別)
新潟市中央区西堀通8番町1579-1 (tel:0252016364)
info@livebar-pan.net
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