こはる日

ウクレレ シンガーソングライター
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ウクレレコンテストを振り返り 5

2013-12-08 | Weblog

さてと、ウクレレコンテスト振り返りシリーズ5回目です。

またまたこれから、いいお話が。

 

前回書いたkさんのご紹介で、最近“音感トレーニング”に通っております。

耳を鍛えるレッスンです。

 

どういうことをするかというと、たとえば、ドミソの音をピアノで弾いて

和音を聴きながらミの音を歌う、というようなことです。

 

この時、大事なのは、ドミソと鳴っているピアノとハモる位置で、

自分の声を出すこと、。

ピアノでドミソと弾いているときに、ピアノのミと同じ音の高さで

ミ と歌っても実はハモらないのです。

この事実を知ったとき、目からうろこが落ちた気がしました。

 

今まで、歌を歌うときに、メロディラインをピアノなどで確認して

いましたが、それだと、どうもコードによってはうまくはまらないのです。

違和感を感じつつも、ピアノの音が絶対だと信じて合わせていました。

 

きっと、歌が上手と言われるような人は、本能的にハモる音をとれるので

私みたいに悩んだことはないでしょう。

ホント、私はあれもこれも、できないことばっかりなんです。

で、悩んでは試行錯誤してやっと少しずつ分かっていく・・・ 時間がかかります。

 

この音感トレーニングでは、徹底的に「聴く」ことを鍛えます。

歌を歌うよりも、まずは聴くこと。

耳を澄ますと、曲のもっている本来の響きがわかるようになるのです。

そしてその結果、和音、コードの中に調和したメロディが歌えるようになるのです。

 

詳しくは上記の本を読んでいただけるとよく分かります。

音楽への向き合い方が変わります。

人間は本来、音楽を感じる力を授けられている。

音大を出て、コンクールに出るような演奏者でも、テクニックばかり身に着けて

音楽の喜びを見いだせない人が多い、というような話が書かれています。

 

音感レッスンのS先生に、「ウクレレコンテストに出るんですが、ほかの出場者は

皆、ものすごく上手な人たちばかりなんです。すごく緊張してしまうのですが

どうしたらよいでしょう?」と相談しました。

すると先生は「テクニックより、音楽の本質に戻ってみたらいいんじゃないですか?

聴いている人の心に響くのは技術ではなく、表現です。」というような内容のことを

おっしゃいました。

一流の演奏家であるS先生が、コンテストに際して

技術を極めるようには指導しないところに、驚きました。

私自身の中に「コンテストでは技術が絶対に大事」という偏見があったことに

気づきました。

本当の音楽家は、そんなことを考えないのです。

 

S先生の言葉で、自分で自分を縛り付けていたものから解放されたと思います。

 

そして、耳を澄ます、よく聴くことによって、自分が音楽の一部になりたいなと

思いました。ウクレレと、歌と、自分が1つに溶け合うこと、を望んで

「もっと自分自身が音楽になりたい!」と言いながら練習するようになりました。

 

S先生との出会いがなければ、コンテストでの演奏はつまらないものになっていたでしょう。

 

 


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