Frifot fan in JAPAN

北欧トラッドの最高峰「フリーフォート」の、メンバー及びオフィシャルサイト公認応援ブログ。管理人はYO-RI

フィンランド伝統音楽の夕べ

2006-11-05 22:46:31 | Weblog
11月1日、ヨハンのコンサートで知り合った日本人カンテレ奏者の紹介で、フィンランド協会の定例会に参加させてもらった。
普段どんなことをしているのかは知らないが、今回はフィンランドから来日した伝統音楽演奏家によるコンサート。
会場はある施設の会議室だったが、カンテレやフィドル、北欧の笛やリコーダー、また日本の琴も並べられ、雰囲気はすっかりライブ。

フルート、フィドル、5弦カンテレを演奏しながら会場に入ってきた演奏者たちは、まずフィドルのソロ、次にカンテレのソロや弾き語り、そしていろんな種類の笛や管楽器を次から次にソロ演奏。
演奏されるのはフィンランドの伝統音楽。
ボクが最近よく聴いているスウェーデンの伝統音楽とリズムや音階がよく似ている。
やはり寒い北欧の隣国とあって共通する伝統文化があるのだろう。
次に披露されたのは琴を伴奏としての歌。
これは演奏者のオリジナル曲だったが、そのメロディからベースになっているのが明らかに伝統音楽だとわかる。
しかし日本的なメロディーも垣間見え、両国の伝統がうまく融合した雰囲気のある曲だった。
演奏した方は199?年に芸大で3週間ほど琴の特訓を受けただけだという。
後は独学のようだが、それにしては見事な演奏だった。
他にもそういう人がいるらしく、フィンランドで琴のアンサンブルも結成されている。
演奏した女性3人はその後北海道で行われたカンテレキャンプに演奏者また講師として参加したようだが、終了後も東京でもコンサートはなく、ちょっと残念。

ボクは笛や管楽器にとても興味があり演奏後に奏者に話しかけ、楽器を見せてもらった。
フィンランドに生える低木をくりぬいて作った直径4センチくらいのもの…これは柔らかい音色。
トーンホールのない横笛(無孔笛)…長短いろんなサイズがあった。
チャルメラを少し大きくしたようなシングルリードの管楽器…クラリネットとサクソフォーンの中間のような音色。
等など。
奏者は次々に音を聞かせてくれて、しまいにはボクに無孔笛を渡し「吹いてみろ」という。
やったー!実は吹いてみたかったんだ。
吹き口は径2ミリくらい、そして空気の抜ける穴と先端の穴。
リコーダーにあるような音程を作る穴は一切ない。
しかし一息吹き込むとなんとすんなり音が出て、しかも息の量で音程が面白いように変わっていく。
後は先端の穴を開けたりふさいだりして微妙な音程を作る。
これ思ったよりちゃんと吹けた。
奏者は意外に思ったようだが、実はこの類の笛は以前にフリーフォートのアレや、日本の民族音楽プロデューサー所有のものを吹かせてもらったことがあるので、まったく初めてではなかったんだ。
特に今回吹かせてもらったノルウェーのは今までで一番音が出しやすかった。

その奏者、実はシベリウスアカデミーの教授で、ボクが今まで撮影した何人もの北欧ミュージシャンとみな知り合いだった。
今年スウェーデンに行った事や、ネットで北欧音楽を紹介してる事など話をしたが、思わぬ展開にちょっと驚いた次第。

いい時間を過ごさせてもらってカンテレ奏者に感謝!
ありがとうtoiさん

※写真は北欧の伝統的な笛や管楽器。もちろんその演奏者所有のもの


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