ミラン、イブラヒモビッチのゴールでインテルとのダービーを制す
14日に行われたイタリア・セリエA第12節、
注目の一戦となったインテル対ミランの“ミラノダービー”は、
開始直後にイブラヒモビッチのPKで先制したミランが、そのままリードを守り切り、
1-0でインテルを下した。この勝利で首位を守ったミランに対し、
インテルは前日にローマと1-1で引き分けたユベントスに勝ち点で並ばれた。
宿敵同士による一戦は、かつて3シーズン所属した古巣との対決を前に
「僕はミランで幸せだ。インテルを倒せることに喜びさえ感じている。
そしてそれが僕のゴールであれば最高だ」と挑発的なコメントを残していた
イブラヒモビッチが、その言葉を見事に実行へと移した。
試合開始からわずか5分、右サイドからドリブルでペナルティーエリア内に侵入した
イブラヒモビッチはマテラッツィに倒されてPKを獲得。
これを自ら決めてチームに先制点をもたらす。この失点に浮き足立つインテルに対し、
ミランはイブラヒモビッチを起点に猛攻を仕掛ける。
だが、イブラヒモビッチの強烈なボレーは枠を外れ、
ロビーニョのプレーにもオフサイドの旗が上がるなど、
ミランはどうしても追加点が奪えない。
一方、ミランの中盤での激しいチェックに手を焼くインテルは、
スナイデルのFKなどで応戦するもののゴールを奪えず、
試合はミランの1点リードのまま前半を終了した。
後半に入ると両チームに疲れの色が見え始め、試合はこう着状態となる。
ミランはガットゥーゾに代わって入ったピルロとセードルフを中心に
試合をコントロールしたものの、目立ったチャンスを生み出すことができない。
すると60分、接触プレーでパンデフともみ合いになったアバテが退場処分を受け、
ミランは一転してピンチを迎える。これに対し、数的優位に立ったインテルは
マテラッツィに代えてビアビアニーを投入し、前線の枚数を増やして逆転を目指す。
だが、この日のインテルは最後までゴールが遠く、
エースが挙げた虎の子の1点を守り切ったミランがそのまま勝利を手にした。
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