片付け、整理整頓、モノを大量に処分するなどの動画を視聴することが、最近の日課になっています。
特に好きなのは、家を丸ごと片付けてしまう、プロの業者があげている動画と、片付けや整理整頓のアドバイザーと名乗る方が、依頼者と一緒に片付けをしていく動画です。
その他にも、いろいろな片付け系動画を視聴しますが、ふと気が付いたことがあったので、綴っておこうと思います。
プロによる家丸ごと片付け動画
主に、粗大ごみの処分や引き取りを中心に請け負っている業者や便利屋、引っ越し業者などがあげている動画です。
私が積極的に視聴するのは、家の中の不要品をすべて“廃棄”する動画です。
業者に依頼している時点で、ある程度は要不要の仕分けができていて、あとは不要品を処分するだけの状態から動画が始まっています。
便利屋の場合は、仕分けから一緒にしていることもありますが、引っ越しや粗大ごみの処分などを請け負う業者の場合は、仕分け自体は依頼者がすることが基本になっている様子で、作業中に見つかる貴重品らしきモノ以外は、すべて廃棄していきます。
この手の動画は、見ていて清々しくなりますね。
特に「汚部屋」と呼ばれるお宅の場合は、家の中の間取りや内装が全く想像できない状態から、家の中すべてが一目で把握できるようになる状態になるので、よそのお宅なのですが達成感を疑似体験できます(笑)
プロの業者の方たちが作業するので、まず手際のよさに感動します。
自分がしている処分の仕方は、ある程度は仕分けが完了してはいるものの、やはり手に取った段階でいろいろな迷いが出てきてしまいます。
それは、未練や思い入れということとは別で、片付けの工程に迷いが出るからなのです。
自分で片付けていると、廃棄することは決めているけれど、自分がごみ集積場まで持っていくことを考えると、後回しにしたり、他のモノを先にごみ袋へ入れたりすることが多くなり、手際がとても悪くなります。
しかし、業者はモノの見た目で判断していくので、分別しながらモノを小さくしていき、効率よくごみ袋へ入れていく様子に見とれてしまうと言っても、過言ではありません。
いつか、自分も躊躇なく手際よく、片付けとモノの処分をして行けたらいいな、と思いながら視聴しています。
アドバイザー系による片付け動画
“系”という言い方は少々失礼かもしれませんが、アドバイザーは明確な職業とは少し違うような気がしているので“系”としています。
この手の動画では、アドバイザーの方が発信する片付けのノウハウやレクチャーのほか、実際に依頼主と共に家の中や部屋の中を、片付けて整理整頓していく内容もあります。
プロの業者との違いは、依頼者と共に片付けていく点です。
この場合、依頼者はまだ、処分したいモノがはっきり決まっておらず、依頼者への聞き取りから始まることが多いです。
あらかじめ、依頼者の思い、部屋(家)の中をどうしたいのか、といった完成予想、そして片付けたいという思いに至るまでの気持ちのプロセスなども明らかになっていきます。
どちらかというと、依頼者の生き方や暮らし方についてのドキュメンタリーのような要素が強い気がしています。
もちろん、片付けと整理整頓のアドバイスやノウハウの伝授もしているのですが、印象に残るのは
「なぜ、モノを処分できないのか」
「なぜ、モノに執着してしまうのか」
「なぜ、同じモノがあるのに、また手に入れてしまうのか」
という問いかけと、それに対する依頼者の気持ちや答え。
片付け動画なのですが、片付けに至る前の心理的な部分を深掘りしている点では、依頼者に寄り添う姿を動画にしているような気がしています。
片付けるときはどちらを選ぶか
私の中では、答えは単純で、処分したいモノがはっきりしているのであればプロの業者を選択し、モノときちんと向き合いながら片付けと処分をしていきたいのであれば、アドバイザーの方と一緒に作業することを選択します。
例えば、遺品整理をするとして、遠い親戚の遺品や家を自分が処分することになった場合、思い入れのあるモノなどは、ほぼない状態だと思いますので、業者に依頼して何も考えずにすべて処分したほうが、効率がいいですよね。
貴重品やお金が出てきたらどうするのか、という心配も無用で、悪徳業者でもない限り、貴重品やお金に関するモノは、きちんと分けて、依頼者へ返してくれます。
しかし、同居していた家族の遺品整理となると、業者に丸投げすることはしたくありません。
遺族が所有していたモノを、ひとつひとつ確認してから、処分するかどうかを決めたいです。
ただ、遺品の数が多すぎる場合、1人でモノと向き合っていると精神的にも体力的にも消耗することは否めません。
ですから、アドバイザーの方のような第三者を入れて、気持ちとモノの両方の片付けと整理をしていく必要があると思います。
また、片付けと整理整頓の方法を継続していきたい方は、アドバイザーを介したほうがいいですよね。
業者の場合は、不要品を処分することがメインであり、整理整頓のプロかと言われたら、そこはジャンル違いなのだろうと思います。
分別の仕方や、捨て方のノウハウはパーフェクトですが、家人が住みやすいように整理整頓する技術のノウハウは苦手かもしれませんから。
動画を視聴して気になること
片付け動画を視聴していて、気になってしまうことがいくつかあります。
ひとつは、モノを処分する際の基準です。
業者の動画では、すでに処分するモノだけが家の中に残っていますので、基準を把握できない状態で視聴しています。
もし、必要だと判断したモノを見ることができたら、自分のモノを片付ける際の参考にしたいのですが、そういう目的で動画をあげているわけではないでしょうから、そこはモヤモヤとしたまま最後まで動画を視聴します(苦笑)
これが、アドバイザーと依頼者が一緒に片付けていく動画の場合、依頼者それぞれの理由や暮らしで違いはあれど、処分するモノの基準が、ある程度は把握できるので、自分が片付ける際の参考にしやすいです。
実際、モノを処分する際の作業に行き詰り、その解決方法に近い動画を見て、作業を再開したことがあるので、自分自身で片付けやモノの処分をするのであれば、動画視聴はとても役に立ちます。
次に気になるのが、業者が片付けをしている動画に関してなのですが、分別したごみを最終的にどのように処分しているのか、という点です。
粗大ごみもあれば、リサイクルごみや一般的なごみもあり、それぞれ処分の仕方は自治体によっても違います。
普通に自分で処分する場合と、業者が一度に処分する場合とでは、少し事情が違っているはずなので、その違いが知りたいですね。
そして、できれば環境問題などに配慮した形で、自分もモノを処分したいです。
アドバイザーと依頼者が一緒に片付けるスタイルの動画に関しては、依頼者が不要品を売ろうとする心理が気になります。
普段から、不要品を売る作業に慣れていたら、おそらくアドバイザーへ依頼しなくても、家の中にあるモノは一定量で保てているはずで、片付けも違った視点で取り組むはず。
しかし、この手の動画では、手に取った、あるいは久しぶりに目にしたモノを「もったいないから売ります」といって保留してしまうことが多いです。
もしかしたら、依頼料の分だけ取り戻そうとしているのかな、と考えたりもするのですが、実際はどうなのでしょうね?
私は、自分にとっての不要品が売れるモノであるとは考えられなくて、私が不要なのだから他人も不要、と基本的には思っています。
実際、それが無くてもその他人は今まで生活できているわけですから、本当は不要なはずですよね。
不要品を売りたいと考えてしまうのは、最終的には自分がよければ他人のことは知らないよ、という心理が根底にあるような気がします。
プロのバイヤーでもない自分が、自分の所有品の市場価値を見極めたり決めたりすることは、ムリですからね。
もうひとつ気になる点があり、それは、アドバイザーのアドバイス内容。
不要品を仕分ける際の基準を決めたりする過程は、納得できるものもあるのですが、収納に関する技術については、我が家とは事情が違いすぎて、まったく参考にならないことが、結構あります。
例えば、小物収納などは、小さい入れ物を複数用意して、カテゴリー別に管理することをお勧めするアドバイザーが多いのですが、私はその小さい入れ物を揃えることが嫌いです(苦笑)
というのも、揃えるためにわざわざ買わなくてはいけなくなりますし、カテゴライズされたモノの量や大きさで、同じ入れ物では持て余したり、足りなくなったりする場合が多いからです。
100円ショップなどの道具を使う収納も、実は嫌い。
一見便利に見えるのですが、下手に道具を利用すると、掃除する際に邪魔になることが想像できる使い方が目立ちます。
不要品の処分や、部屋の片付けの最終目的は、部屋や家の中を衛生的にも見た目にもきれいに保つことだとしたら、ちまちまと道具を駆使した収納は、少し違うのかな、と感じてしまいます。
誰かと一緒に片付けるということ
動画で発信することを前提で、片付けを依頼する人というのは、誰かに手伝ってもらうことで自分の負担を軽減することだけを求めているわけではないのかな、と思っています。
そこには、きっと、もう処分しなければならない、持っていても仕方がない、だけどどうやって気持ちに踏ん切りをつけたらいいのかわからない。
だから、自分の暮らしに関わってこなかった第三者に背中を押してもらいたい、という気持ちなのかな、と想像します。
そういった方は、一気に片付けてしまう業者ではなく、対面で片付けのアドバイスをくれるアドバイザーへ依頼することが多いかもしれませんね。
逆に、モノに対する思い入れや、例えば故人への気持ちをモノに込めていない私のような人間は、業者に頼んでまとめて処分してもらう方が、合っています。
いずれにしても、第三者が介入することで片付けを進めていくということが重要だと感じます。
自分ひとりで、あるいは家族だけで片付けをしていると、身内であるために思いがぶつかり合うことも、ときにはあります。
すると、片付けは滞ってしまうし、下手をすると片付け自体が中止になってしまうことも。
こういうとき、冷静に客観的意見をしてくれる第三者の存在は、とても大きいと思います。
だから、動画で自宅や自室の汚さや煩雑な様子をさらけ出しても構わないから、自分が信用できそうな第三者のアドバイザーやプロの業者を探す意味でも、動画の存在は助かりますよね。
もし、時間的なことや費用に関する問題があっても、動画を視聴することで、ある程度は気持ちに踏ん切りがついたり、片付ける際のアプローチを変更したりできますから、第三者の存在を求める人にとって、動画はとても大きな意味を持つのだと思います。
今でこそ、片付け動画は人気があり、コンテンツもたくさんありますが、終活の手始めに片付けを進めている私にとっては非常にありがたい存在です。
最近は、とくにアドバイザーの資格も持たず、プロの業者でもない、自称ミニマリストの方が、知人や依頼者のお宅へ伺って、片付けの手伝いをするスタイルの動画が気に入っています。
気に入っている理由はいろいろあるのですが、いちばんの理由は、なにも押し付けたり決めつけたりせずに、部屋や家の持ち主の気持ちに寄り添って、一緒に片付けだけをしているからだと思います。
片付けを心の底からしたいと思っている人は、技術やノウハウを知りたいわけではなく、ただ一緒に片付けてくれる人を求めているだけなのかもしれませんね。
特に好きなのは、家を丸ごと片付けてしまう、プロの業者があげている動画と、片付けや整理整頓のアドバイザーと名乗る方が、依頼者と一緒に片付けをしていく動画です。
その他にも、いろいろな片付け系動画を視聴しますが、ふと気が付いたことがあったので、綴っておこうと思います。
プロによる家丸ごと片付け動画
主に、粗大ごみの処分や引き取りを中心に請け負っている業者や便利屋、引っ越し業者などがあげている動画です。
私が積極的に視聴するのは、家の中の不要品をすべて“廃棄”する動画です。
業者に依頼している時点で、ある程度は要不要の仕分けができていて、あとは不要品を処分するだけの状態から動画が始まっています。
便利屋の場合は、仕分けから一緒にしていることもありますが、引っ越しや粗大ごみの処分などを請け負う業者の場合は、仕分け自体は依頼者がすることが基本になっている様子で、作業中に見つかる貴重品らしきモノ以外は、すべて廃棄していきます。
この手の動画は、見ていて清々しくなりますね。
特に「汚部屋」と呼ばれるお宅の場合は、家の中の間取りや内装が全く想像できない状態から、家の中すべてが一目で把握できるようになる状態になるので、よそのお宅なのですが達成感を疑似体験できます(笑)
プロの業者の方たちが作業するので、まず手際のよさに感動します。
自分がしている処分の仕方は、ある程度は仕分けが完了してはいるものの、やはり手に取った段階でいろいろな迷いが出てきてしまいます。
それは、未練や思い入れということとは別で、片付けの工程に迷いが出るからなのです。
自分で片付けていると、廃棄することは決めているけれど、自分がごみ集積場まで持っていくことを考えると、後回しにしたり、他のモノを先にごみ袋へ入れたりすることが多くなり、手際がとても悪くなります。
しかし、業者はモノの見た目で判断していくので、分別しながらモノを小さくしていき、効率よくごみ袋へ入れていく様子に見とれてしまうと言っても、過言ではありません。
いつか、自分も躊躇なく手際よく、片付けとモノの処分をして行けたらいいな、と思いながら視聴しています。
アドバイザー系による片付け動画
“系”という言い方は少々失礼かもしれませんが、アドバイザーは明確な職業とは少し違うような気がしているので“系”としています。
この手の動画では、アドバイザーの方が発信する片付けのノウハウやレクチャーのほか、実際に依頼主と共に家の中や部屋の中を、片付けて整理整頓していく内容もあります。
プロの業者との違いは、依頼者と共に片付けていく点です。
この場合、依頼者はまだ、処分したいモノがはっきり決まっておらず、依頼者への聞き取りから始まることが多いです。
あらかじめ、依頼者の思い、部屋(家)の中をどうしたいのか、といった完成予想、そして片付けたいという思いに至るまでの気持ちのプロセスなども明らかになっていきます。
どちらかというと、依頼者の生き方や暮らし方についてのドキュメンタリーのような要素が強い気がしています。
もちろん、片付けと整理整頓のアドバイスやノウハウの伝授もしているのですが、印象に残るのは
「なぜ、モノを処分できないのか」
「なぜ、モノに執着してしまうのか」
「なぜ、同じモノがあるのに、また手に入れてしまうのか」
という問いかけと、それに対する依頼者の気持ちや答え。
片付け動画なのですが、片付けに至る前の心理的な部分を深掘りしている点では、依頼者に寄り添う姿を動画にしているような気がしています。
片付けるときはどちらを選ぶか
私の中では、答えは単純で、処分したいモノがはっきりしているのであればプロの業者を選択し、モノときちんと向き合いながら片付けと処分をしていきたいのであれば、アドバイザーの方と一緒に作業することを選択します。
例えば、遺品整理をするとして、遠い親戚の遺品や家を自分が処分することになった場合、思い入れのあるモノなどは、ほぼない状態だと思いますので、業者に依頼して何も考えずにすべて処分したほうが、効率がいいですよね。
貴重品やお金が出てきたらどうするのか、という心配も無用で、悪徳業者でもない限り、貴重品やお金に関するモノは、きちんと分けて、依頼者へ返してくれます。
しかし、同居していた家族の遺品整理となると、業者に丸投げすることはしたくありません。
遺族が所有していたモノを、ひとつひとつ確認してから、処分するかどうかを決めたいです。
ただ、遺品の数が多すぎる場合、1人でモノと向き合っていると精神的にも体力的にも消耗することは否めません。
ですから、アドバイザーの方のような第三者を入れて、気持ちとモノの両方の片付けと整理をしていく必要があると思います。
また、片付けと整理整頓の方法を継続していきたい方は、アドバイザーを介したほうがいいですよね。
業者の場合は、不要品を処分することがメインであり、整理整頓のプロかと言われたら、そこはジャンル違いなのだろうと思います。
分別の仕方や、捨て方のノウハウはパーフェクトですが、家人が住みやすいように整理整頓する技術のノウハウは苦手かもしれませんから。
動画を視聴して気になること
片付け動画を視聴していて、気になってしまうことがいくつかあります。
ひとつは、モノを処分する際の基準です。
業者の動画では、すでに処分するモノだけが家の中に残っていますので、基準を把握できない状態で視聴しています。
もし、必要だと判断したモノを見ることができたら、自分のモノを片付ける際の参考にしたいのですが、そういう目的で動画をあげているわけではないでしょうから、そこはモヤモヤとしたまま最後まで動画を視聴します(苦笑)
これが、アドバイザーと依頼者が一緒に片付けていく動画の場合、依頼者それぞれの理由や暮らしで違いはあれど、処分するモノの基準が、ある程度は把握できるので、自分が片付ける際の参考にしやすいです。
実際、モノを処分する際の作業に行き詰り、その解決方法に近い動画を見て、作業を再開したことがあるので、自分自身で片付けやモノの処分をするのであれば、動画視聴はとても役に立ちます。
次に気になるのが、業者が片付けをしている動画に関してなのですが、分別したごみを最終的にどのように処分しているのか、という点です。
粗大ごみもあれば、リサイクルごみや一般的なごみもあり、それぞれ処分の仕方は自治体によっても違います。
普通に自分で処分する場合と、業者が一度に処分する場合とでは、少し事情が違っているはずなので、その違いが知りたいですね。
そして、できれば環境問題などに配慮した形で、自分もモノを処分したいです。
アドバイザーと依頼者が一緒に片付けるスタイルの動画に関しては、依頼者が不要品を売ろうとする心理が気になります。
普段から、不要品を売る作業に慣れていたら、おそらくアドバイザーへ依頼しなくても、家の中にあるモノは一定量で保てているはずで、片付けも違った視点で取り組むはず。
しかし、この手の動画では、手に取った、あるいは久しぶりに目にしたモノを「もったいないから売ります」といって保留してしまうことが多いです。
もしかしたら、依頼料の分だけ取り戻そうとしているのかな、と考えたりもするのですが、実際はどうなのでしょうね?
私は、自分にとっての不要品が売れるモノであるとは考えられなくて、私が不要なのだから他人も不要、と基本的には思っています。
実際、それが無くてもその他人は今まで生活できているわけですから、本当は不要なはずですよね。
不要品を売りたいと考えてしまうのは、最終的には自分がよければ他人のことは知らないよ、という心理が根底にあるような気がします。
プロのバイヤーでもない自分が、自分の所有品の市場価値を見極めたり決めたりすることは、ムリですからね。
もうひとつ気になる点があり、それは、アドバイザーのアドバイス内容。
不要品を仕分ける際の基準を決めたりする過程は、納得できるものもあるのですが、収納に関する技術については、我が家とは事情が違いすぎて、まったく参考にならないことが、結構あります。
例えば、小物収納などは、小さい入れ物を複数用意して、カテゴリー別に管理することをお勧めするアドバイザーが多いのですが、私はその小さい入れ物を揃えることが嫌いです(苦笑)
というのも、揃えるためにわざわざ買わなくてはいけなくなりますし、カテゴライズされたモノの量や大きさで、同じ入れ物では持て余したり、足りなくなったりする場合が多いからです。
100円ショップなどの道具を使う収納も、実は嫌い。
一見便利に見えるのですが、下手に道具を利用すると、掃除する際に邪魔になることが想像できる使い方が目立ちます。
不要品の処分や、部屋の片付けの最終目的は、部屋や家の中を衛生的にも見た目にもきれいに保つことだとしたら、ちまちまと道具を駆使した収納は、少し違うのかな、と感じてしまいます。
誰かと一緒に片付けるということ
動画で発信することを前提で、片付けを依頼する人というのは、誰かに手伝ってもらうことで自分の負担を軽減することだけを求めているわけではないのかな、と思っています。
そこには、きっと、もう処分しなければならない、持っていても仕方がない、だけどどうやって気持ちに踏ん切りをつけたらいいのかわからない。
だから、自分の暮らしに関わってこなかった第三者に背中を押してもらいたい、という気持ちなのかな、と想像します。
そういった方は、一気に片付けてしまう業者ではなく、対面で片付けのアドバイスをくれるアドバイザーへ依頼することが多いかもしれませんね。
逆に、モノに対する思い入れや、例えば故人への気持ちをモノに込めていない私のような人間は、業者に頼んでまとめて処分してもらう方が、合っています。
いずれにしても、第三者が介入することで片付けを進めていくということが重要だと感じます。
自分ひとりで、あるいは家族だけで片付けをしていると、身内であるために思いがぶつかり合うことも、ときにはあります。
すると、片付けは滞ってしまうし、下手をすると片付け自体が中止になってしまうことも。
こういうとき、冷静に客観的意見をしてくれる第三者の存在は、とても大きいと思います。
だから、動画で自宅や自室の汚さや煩雑な様子をさらけ出しても構わないから、自分が信用できそうな第三者のアドバイザーやプロの業者を探す意味でも、動画の存在は助かりますよね。
もし、時間的なことや費用に関する問題があっても、動画を視聴することで、ある程度は気持ちに踏ん切りがついたり、片付ける際のアプローチを変更したりできますから、第三者の存在を求める人にとって、動画はとても大きな意味を持つのだと思います。
今でこそ、片付け動画は人気があり、コンテンツもたくさんありますが、終活の手始めに片付けを進めている私にとっては非常にありがたい存在です。
最近は、とくにアドバイザーの資格も持たず、プロの業者でもない、自称ミニマリストの方が、知人や依頼者のお宅へ伺って、片付けの手伝いをするスタイルの動画が気に入っています。
気に入っている理由はいろいろあるのですが、いちばんの理由は、なにも押し付けたり決めつけたりせずに、部屋や家の持ち主の気持ちに寄り添って、一緒に片付けだけをしているからだと思います。
片付けを心の底からしたいと思っている人は、技術やノウハウを知りたいわけではなく、ただ一緒に片付けてくれる人を求めているだけなのかもしれませんね。