flagburner's blog(仮)

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日本の新聞各社は中平 敦氏が怖いのか?

2010-11-03 20:32:52 | 捕鯨騒動
今回は、昨日行われた和歌山県太地町と Sea Shepherd の Scott West 氏達による会談の補足の補足。
補足については↓参照(手抜き)
・Censored question, boycotting meeting in Taiji(Nov 3, 2010)(2010年11月3日 flagburner's blog(仮))

↑を書いてわかったのは、昨日の会談は予想以上にしょうもないブツだったってこと。
とりわけ、会談前に質問内容を限定して上で報道陣を一部締め出したことなどは、色んな意味でこの会談の性格を語っていた。

しかし、この件に関して、佐々木 正明氏は結構能天気なことを自身の blog で書いてたのだが・・・。
・【SS in 太地町】ポール・ワトソンから太地町長への手紙(2010年11月2日 sasakima.iza.ne.jp)

この記事の後半で佐々木氏は、Sea Shepherd の総帥こと Paul Watson 船長から West 氏に伝えられた手紙を非難していた。
しかし、本当に問題なのはこの記事の前半部分。
ここで佐々木氏は、色んな意味で首を傾げたくなるようなことを(多分したり顔で)記していた。
以下、2010年11月2日分 sasakima.iza.ne.jp 『【SS in 太地町】ポール・ワトソンから太地町長への手紙』から前半部分を(略

---- 以下引用 ----
2日、和歌山県太地町はやはり、総勢100人以上のメディアが集まりました。

 町側と環境保護団体側の対話集会は会場だけが熱気を帯びたようですが、地元住民は遠くから冷めた目でこの集会を眺めていたようです。

 シー・シェパード幹部のスコット・ウェストや、The Cove主演のリック・オバリーが行く先々だけ、メディアが群がりますが、そのほかの大抵の場所は、のどかな秋の日の日常だったと聞きます。

 まさにこの状態こそが、太地町のイルカ漁問題を物語る現状と言えるのではないでしょうか。

 太地町漁協は談話を発表し、「太地の伝統はいわれのない攻撃に屈することなく存続する」と主張しました。

 駆けつけた海外のメディアも、今日、太地であった出来事の事実報道に徹していますね。
もともと、SS側と町側の大激論が起きなければ、淡々と報じるしかないわけですから、むしろ、各国の記者がイルカ漁の実態に関する説明を漁師から直に聞いたのは、よかったのではないかとも思います。
(以下略)
---- 引用以上 ----

事実を淡々と、ね・・・。
そら、会談前に質問内容が制限されてれば、特に論争も何も起きないのは当然だろうが(怒)
そして、なんで佐々木氏は昨日の会談に産経新聞の記者(ひょっとしたら本人)が出入り禁止を喰らったことに触れなかったのやら?
色んな意味で不可解である。

というか、佐々木氏はこの会談が行われること自体を望んでなかった節があるのよね。
・【太地町イルカ漁】あすSS、リック・オバリーとの対話 世界各国100人以上のメディア集結(2010年11月1日 sasakima.iza.ne.jp)

↑の記事で佐々木氏は、色んな意味で頭を抱えたくなるようなことを記していた。
以下、2010年11月1日分 sasakima.iza.ne.jp『あすSS、リック・オバリーとの対話~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
私自身、メディアに所属する人間であり、こういったことを言うのは奇異に感じられるかもしれませんが、この事態を非常に心苦しく思っています。
現場の漁師の声を代弁するのであれば、「そっとしておいてほしい」ということだからです。
しかし、太地町で何が起こっているかはちゃんとした事実を伝えなくてはなりません。

 これも、やはり、今春にリック・オバリーが主演した「The Cove」が、米アカデミー賞を受賞したからでしょう。

 私には、紀伊地方の小さな漁港が、ハリウッドを震源地とする大津波におそわれるような感覚があります。

 そして、イルカ漁を反対する一派は大勢力で押し寄せてきますが、太地町の立場を理解し、地元の方々の生活の糧となっているこの漁の防波堤になろうとする人たちは、一握りのような印象も持ちます。

 堤はいとも容易く決壊してしまうのです。

 この対話集会がどう報じられるのか、そして、どんな衝撃を与えるのか、私には予想がつきません。
---- 引用以上 ----




・・・・・・・・・・・・。




佐々木氏は、自らを『太地町の立場を理解し、地元の方々の生活の糧となっているこの漁の防波堤になろうとする人たち』の一人だと位置づけてるのか?
仮にこのような態度を佐々木氏が取るというなら、それはすでに新聞記者としての役割を放棄したも同然だと言える。
それとも、この会談に関して敷かれた規制について産経新聞の記事で触れてなかったことが、『太地町の立場を理解し、地元の方々の生活の糧となっているこの漁の防波堤になろうとする人たち』のやるべきことなのだろうか?


もっとも、この件について佐々木氏ばかりを責めるわけにはいかないのよね。
なんせ、昨日の会合で出入り禁止を喰らった当の asahi.com や毎日jp などは、このことを記事上で触れて無いんだよな。
そんなに、この方々は中平氏が怖いのか?
中平氏の存在は、新聞記事から「消さなければならない」ほどに重要なんか?

この件については、各紙の記者に猛省を促したい所だわ。
無論、佐々木氏に限らないが・・・。


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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-11-03 21:14:34
唯一、日本で会談のTV取材が出来たのはTBSだけなんですよねぇ、中平氏とTBSは何か繋がりでもあるのだろうか?
返信する
Unknown (名無しさん)
2010-11-04 01:27:14
http://taijiactiongroup.blogspot.com/2010/11/taiji-nov-2nd-meeting.html

こういう人ですけど、中平さんってどっちを反対しているのかわからないです。

返信する
意見交換会? (Ursaemajpris)
2010-11-04 12:21:24
主催者はどうも当初から議論をさせるつもりではなかったようで。
「とりあえず、それぞれの立場を面と向かって伝えろや」てな感じかと。
【Taiji Action Group】The Taiji Nov 2nd Meeting
http://taijiactiongroup.blogspot.com/2010/11/taiji-nov-2nd-meeting.html

それを踏まえて各社の報道をみると「意見交換会」というタイトルがチラホラと...
何だか微妙ですね。

それと
【TBSニュースi】イルカ漁、太地町と反捕鯨団体が意見交換
http://news.tbs.co.jp/20101102/newseye/tbs_newseye4566686.html
>「外国の見方と日本の見方が違う。イルカ食べると野蛮人。でも日本人は、イタリア人がウサギ食べたら野蛮人と思うでしょ」(「スカイテレビ」のビオデミリア氏〔イタリア〕)

メディア関係者が碌な知識もなく取材してるのは日本だけじゃないんですねぇ。
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3名へのレス (flagburner)
2010-11-04 20:21:10
コメント&情報ありがとうございます。


Unknown さんへ:
>日本で会談のTV取材が出来たのはTBSだけなんですよねぇ~
今日の記事でも少し触れたのですが、どうも会談前に中平氏が O'Barry 氏を非難したことに反発した(+同調した)記者がいたみたいなんです。
それに対し中平氏が怒りを露わにしてそうした人達を会場から締め出した、というのが実情っぽいです。
それを踏まえると、TBS の記者は中平氏の期限を損ねなかったから取材を許された感が強いです。

名無しさん へ:
これも今日の記事で少し触れたのですが(しつこい)、中平氏の活動の根本は「和歌山県知事に反対する」ことなんですよね。
それを踏まえると、イルカ漁に反対する O'Barry 氏を取りこむこともその戦術の1つと見た方が良いかもしれません。
O'Barry 氏にしてみたら、とんだいい面の皮ですが・・・。

Ursaemajpris さんへ:
>それを踏まえて各社の報道をみると「意見交換会」というタイトルがチラホラと~
う~ん。
なんか、太地町町長と Sea Shepherd のメンバーが「会談した」という事実があれば中身はどうでもいい
、という印象を受けますね(苦笑)
会談前の規制とかについては、AFP や AP の英文記事を読まないとわかりませんし・・・。

>メディア関係者が碌な知識もなく取材してるのは日本だけじゃないんですねぇ
あはは(汗)
そもそも、日本を取材する国外のメディアの方々が日本に関する知識をどれだけ持ってるか、という疑問もありますが・・・。
逆に考えると、国外のメディアにとって日本に関するニュース価値がどれだけなのか、を暗に示唆してるとも言えます。
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