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水産庁の情報収集力にビックリ(棒読み)

2009-12-06 19:50:50 | 捕鯨騒動
ってことで、明日は Sea Shepherd が南極海に向けて出航する予定日。
この直前に、「反権力」ぶりをフルに発揮している 3K新聞が、南極海で行われる予定の「調査捕鯨」に抗議する Sea Shepherd に関する状況を伝えてきたのだが・・・。
・シー・シェパードが7日に出港へ 南極海での攻撃を宣言(2009年12月5日 iza.ne.jp)

この記事を書いてきたのは、3K新聞上で度々捕鯨騒動に関してネタを書いている佐々木 正明氏。
最近では↓の記事も書いているけど・・・。
・シー・シェパード 高速船投入し2船で捕鯨妨害へ(2009年11月1日 MSN産経ニュース)

ま、それはともかく。
2009年12月5日の記事では、Sea Shepherd 側の「準備」について長々と解説していた。
以下、2009年12月5日分 iza.ne.jp『シー・シェパード~』から、

---- 以下引用 ----
(中略)
アディ・ギル号はバイオ燃料を使って航行。
時速40ノット(同約72キロ)を誇り、これまで航行能力で勝っていた捕鯨船が追跡を振り切れない可能性がある。
豪紙によれば、アメリカの富豪が100万ドルをSSに寄付して、この船を改造。
レーダーに映らないステレス性を持ち、「秘密兵器」として、日本船にまとわりつき捕鯨をやめさせるという。

 6人のクルーが乗船する予定で、ニュージーランド人のピート・ビートゥン船長(44)は「捕鯨者たちを邪魔するために南極海に出向く。彼らがレーダーを使ってわれわれの位置をつかむのは難しいだろう」と話している。

 スティーブン・アーウィン号も改造を施しており、船体に放水砲を設置したほか、船尾付近には黒い箱部屋のようなものが並び、明らかに前回と船体の形が変わっている。
(以下略)
---- 引用以上 ----

船尾付近の黒い箱については以下を参照。
・Steve Irwin Retains the Dutch Tri-Color (2009年11月30日 Sea Shepherd)

おそらく、この箱の置かれていた場所は、(昨シーズンも使われていた)ヘリコプターの着陸場所だったのかもしれんが・・・。
今回追加されたこの箱の中身を予想してみた。

1. 音波兵器(LRAD)対策装置:逆位相の音波をぶつけて「調査捕鯨」団の LRAD を無効化する
2. 酪酸ランチャー:酪酸を大量に「調査捕鯨」団にぶつける
3. Watson 船長の姿をした巨大ロボット格納庫:Steve Irvin 号と合体して・・・

多分 1. だと思うが。
(外れても文句言うなよ!)


で、この後、件の記事では Watson 船長のコメントも掲載されてるが面倒なので省略。

問題なのは、Watson 船長のコメント後に掲載された水産庁のコメントと「調査捕鯨」団の対応。
件の記事は、その辺について笑える記述をしていた。
以下、2009年12月5日分 iza.ne.jp『シー・シェパード~』から、最後の5段落を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
一方、日本の水産庁は「船員の安全を考えて、活動計画はいっさい明かすことができない」と説明。
ワトソン船長の挑発については、「彼らはあおらなければ、メディアが自分たちの行動を取り上げてくれないと思っている」と話す。

 さらに、「アディ・ギル号は、南極海で航行する十分な設備が整っておらず、氷が浮かぶ海上で高速航行できるかどうかははなはだ懐疑的だ」と指摘する。

 日本側も年々、SSの攻撃を無力化する対策を考案。
酪酸弾の被弾を避けるために船体にネットを張り巡らす作戦や、SSの船を接近させないために人間に不快感を与える「音のビーム」といわれる長距離音響発生装置(LRAD)を使用する作戦などが功を奏しており、被害を最小限に抑えている。

 今回もSSの準備状況についての事前情報を分析し対策を練っており、ワトソン船長の作戦の裏をかく戦術を行うとみられる。

 水産庁の担当者はワトソン船長に対し、「SSのクルーさえも危険にさらすようなことは絶対にやめてほしい。海の安全を守ってほしい」と訴えている。

---- 引用以上 ----

水産庁はどうやって Ady Gil 号の整備状況について調べたんだろうか?
Ady Gil 号が船体改造を行っている可能性のある工場について、米国や豪州などの各国大使館や総領事館・現地在住の人達から情報を仕入れたのだろうか?
色んな意味で謎である。

ついでに、「Sea Shepherd のクルーを~」という発言も謎。
「調査捕鯨」団も自らの船員を危険にさらしてるクセに何を・・・。
この辺りについて水産庁はどう考えているのやら。


・・・と、ここまで書いておいて、佐々木氏がこの記事に関連してぶっ飛んだことを自身の blog で書いていたことに気がついた(馬鹿)。
・「捕鯨はやくざに管理されてる」「彼らは密漁者であり、犯罪者」ポール・ワトソン、日本を挑発 (2009年12月5日 sasakima.iza.ne.jp)

見出しが何気に挑発的なんだけど・・・(謎笑)。
記者の個人 blog という性格を抜きにしても、完全に Sea Shepherd の「悪い」部分しか紹介+増幅しないアジ記事です本当に(略
つーか、Watson 船長について「偽善の笑顔」っていうくらいなら、佐々木氏は Watson 氏とのインタビューを申し込んだらどうよ?
多分断られるだろうが・・・。


それはそうと。
日本の「調査捕鯨」について、「事業仕分け(Spending Review Committee)」で指摘された状況含め英語圏に伝えてる記事なんてのもあった。
・Whaling: The Beginning of the End?(2009年11月22日 news.discovery.com)

この中では、「調査捕鯨」の終わりを誰が決めるかについて意味深なことが書かれていた。
以下、2009年11月22日分 news.discovery.com『Whaling~』から、最後の2段落を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
Few are expecting the rug to be pulled out from beneath whaling overnight.
But the funding that surrounds much of the whaling industry - including helping to fly pro-whaling nations to IWC meetings - is in immediate jeopardy, and the cracks are showing in the castle wall.

It may not be as dramatic as this TV show, or even a book written by a certain blogger, but at the end of the day, Japan's commercial whaling may end in the same way in which it has managed to survive so far: by the accounting decisions of anonymous bureaucrats.
---- 引用以上 ----

「調査捕鯨」の続行は水産庁の機嫌次第、ってか・・・。


2009年12月7日追記:
以下の記事に trackback を送信。
・反反捕鯨プロパガンダのおかげで沖縄は何も変わらない/捕鯨再開の正当な理由 他(2009年12月7日 クジラ・クリッピング)


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