アフリカ諸国で人々がどのような政治体制を求めてるか、という調査結果があと少しで公表されるとか・・・。
・AFRICA: Keen on Democracy, Despite Mixed Results（2008年11月21日 IPSNEWS）
この調査は、1999年～2008年にかけて計4回、アフリカの20カ国で行われてたもの。
Afro-Barometer という団体が調査を行っていた。
この際、アフリカを支援する（というか支配する？）団体が調査支援をしてたのだが・・・。
話を戻す。
一連の調査結果は第3段階まで公表されてて、第4段階に関する調査は来月終了予定。
で、第3段階の調査（ベナンとブルキナファソは不参加）では、それぞれの国の人達がどのような政治体制を求めてるか、という調査をやっていた。
この結果について、Ghana Center for Democratic Development というガーナに拠点を置くシンクタンクで所長をやってる Emmanuel Gyimah-Boadi 教授（ガーナ大学にも所属してる）は、アフリカ諸国では民主主義体制を望んでる人達が半数以上いる、と述べてる。
一方で、2005年の調査と2000年の調査を比べて、人々の間に政治への幻滅が広がってるとも述べている。
以下、IPSNEWS の記事から、この辺に関する Gyimah-Boadi 教授の発言を引用しておく。
---- 以下引用 ----
（中略）
The survey however also found that while African countries have achieved considerable success in terms of holding elections that are viewed as credible, African citizens are unsure about the ability of elections to improve their lives.
According to Gyimah-Boadi, democracy has fallen short of people's expectations.
"We have found in our surveys that those who say they are satisfied with democracy have sharply declined by about thirteen percentage points between 2000 and 2005."
What is clear is that there is a huge gap between expectations and realities.
（以下略）
---- 引用以上 ----
確かにアフリカ諸国では、軍事政権やら独裁政権やら内戦やらが繰り広げられてることが多いからな。
ついでに、政府が貧困等への対策をきっちり行わ（行え）ない状況ってのも効いてるんだろうか・・・。
ここはあえて（？）、ジンバブェで行った調査（第3段階）のうち政治体制に関する結果を例として示しておく。
・Briefing Paper No. 27: Support for Democracy and Democratic Institutions in Zimbabwe. 2006. （2006年3月 AfroBarometer;.pdfファイル）
ジンバブェでの調査（第3段階）は、2005年10月9日～10月26日にかけて行われた。
ただし、色んな要因で調査は途中で打ち切られたらしいが・・・。
以下に、調査対象とかを記しておく。
ただし、下の副集団は、ジンバブェ政府が2005年に行った Operation Murambatsvina/Restore Order（スラムに住んでる人達を強制的に追い出す政策）で家を追い出された人達を。
調査対象者：投票権を持つ年齢以上の人。
母集団の回答者数：1096
副集団の回答者数：104
母集団の有効回答者数：1048
副集団の回答者数：104
今回は、2006年3月に公表された調査結果の本当に1部だけを紹介しておく。
紹介するのは、報告書中の table 1 と table 7 だけ（手抜き）。
以下に、それを抜き出しておく。
---- 以下概要 ----
1. 民主主義制を望むか？
回答群；
A：民主制を取る政府が望ましい
B：状況次第では、非民主制をとる政府でも良い
C：どれでも構わない
D：わからない
・1999年
A：71
B：11
C：13
D：5
・2004年
A：48
B：11
C：18
D：24
・2005年
A：66
B：2
C：4
D：27
7. ジンバブェという国家が民主主義制かどうか？
回答群；
A. 民主主義制じゃない
B. 多くの問題を抱えてるが民主主義制
C. 少し問題を抱えてるけど民主主義制
D. 真の民主主義制
E. 知らない/質問の意味がわからない
・1999年
A：38
B：17
C：18
D：9
E：17
・2004年
A：15
B：22
C：27
D：9
E：28
・2005年
A：35
B：21
C：10
D：4
E：30
---- 概要以上 ----
・・・長いこと抑圧されてると、人は希望を失うってことなんだろうか？
ってか、ジンバブェ政府（つーか Mugabe 大統領）には、こうした人達の声は聞こえないのだろうか？
もっとも、某 J国も案外似たような状況なのかもしれないが。
要は、政治が人々の声を聞かないとか・・・。
・AFRICA: Keen on Democracy, Despite Mixed Results（2008年11月21日 IPSNEWS）
この調査は、1999年～2008年にかけて計4回、アフリカの20カ国で行われてたもの。
Afro-Barometer という団体が調査を行っていた。
この際、アフリカを支援する（というか支配する？）団体が調査支援をしてたのだが・・・。
話を戻す。
一連の調査結果は第3段階まで公表されてて、第4段階に関する調査は来月終了予定。
で、第3段階の調査（ベナンとブルキナファソは不参加）では、それぞれの国の人達がどのような政治体制を求めてるか、という調査をやっていた。
この結果について、Ghana Center for Democratic Development というガーナに拠点を置くシンクタンクで所長をやってる Emmanuel Gyimah-Boadi 教授（ガーナ大学にも所属してる）は、アフリカ諸国では民主主義体制を望んでる人達が半数以上いる、と述べてる。
一方で、2005年の調査と2000年の調査を比べて、人々の間に政治への幻滅が広がってるとも述べている。
以下、IPSNEWS の記事から、この辺に関する Gyimah-Boadi 教授の発言を引用しておく。
---- 以下引用 ----
（中略）
The survey however also found that while African countries have achieved considerable success in terms of holding elections that are viewed as credible, African citizens are unsure about the ability of elections to improve their lives.
According to Gyimah-Boadi, democracy has fallen short of people's expectations.
"We have found in our surveys that those who say they are satisfied with democracy have sharply declined by about thirteen percentage points between 2000 and 2005."
What is clear is that there is a huge gap between expectations and realities.
（以下略）
---- 引用以上 ----
確かにアフリカ諸国では、軍事政権やら独裁政権やら内戦やらが繰り広げられてることが多いからな。
ついでに、政府が貧困等への対策をきっちり行わ（行え）ない状況ってのも効いてるんだろうか・・・。
ここはあえて（？）、ジンバブェで行った調査（第3段階）のうち政治体制に関する結果を例として示しておく。
・Briefing Paper No. 27: Support for Democracy and Democratic Institutions in Zimbabwe. 2006. （2006年3月 AfroBarometer;.pdfファイル）
ジンバブェでの調査（第3段階）は、2005年10月9日～10月26日にかけて行われた。
ただし、色んな要因で調査は途中で打ち切られたらしいが・・・。
以下に、調査対象とかを記しておく。
ただし、下の副集団は、ジンバブェ政府が2005年に行った Operation Murambatsvina/Restore Order（スラムに住んでる人達を強制的に追い出す政策）で家を追い出された人達を。
調査対象者：投票権を持つ年齢以上の人。
母集団の回答者数：1096
副集団の回答者数：104
母集団の有効回答者数：1048
副集団の回答者数：104
今回は、2006年3月に公表された調査結果の本当に1部だけを紹介しておく。
紹介するのは、報告書中の table 1 と table 7 だけ（手抜き）。
以下に、それを抜き出しておく。
---- 以下概要 ----
1. 民主主義制を望むか？
回答群；
A：民主制を取る政府が望ましい
B：状況次第では、非民主制をとる政府でも良い
C：どれでも構わない
D：わからない
・1999年
A：71
B：11
C：13
D：5
・2004年
A：48
B：11
C：18
D：24
・2005年
A：66
B：2
C：4
D：27
7. ジンバブェという国家が民主主義制かどうか？
回答群；
A. 民主主義制じゃない
B. 多くの問題を抱えてるが民主主義制
C. 少し問題を抱えてるけど民主主義制
D. 真の民主主義制
E. 知らない/質問の意味がわからない
・1999年
A：38
B：17
C：18
D：9
E：17
・2004年
A：15
B：22
C：27
D：9
E：28
・2005年
A：35
B：21
C：10
D：4
E：30
---- 概要以上 ----
・・・長いこと抑圧されてると、人は希望を失うってことなんだろうか？
ってか、ジンバブェ政府（つーか Mugabe 大統領）には、こうした人達の声は聞こえないのだろうか？
もっとも、某 J国も案外似たような状況なのかもしれないが。
要は、政治が人々の声を聞かないとか・・・。
