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橋渡しができるか?

2008-11-20 20:26:55 | 本の感想
今回は、パレスチナ問題について色々発言しているイラン・パペ氏の本(正確には書いたわけじゃないが)の感想。

今回読んだ本の情報は↓

イラン・パペ(語り)、ミーダーン<パレスチナ・対話のための広場>(編訳)『イラン・パペ パレスチナを語る 「民族浄化」から「橋渡しのナラティヴ」へ』(つげ書房新社、2008年3月)


これは、2007年3月8日~10日にパペ氏が日本で行った(英語での)講演を日本語に翻訳して収録したもの。
パペ氏が持つパレスチナ問題やイスラエルへの視点や、パペ氏自身の(いろんな面での)活動姿勢について述べてる。
パペ氏の著作がヘブライ語(パペ氏はイスラエル出身)で刊行されてないのは驚き?

講演を収録した本ということもあってか、俺としては結構読みやすかった。
ただ、パレスチナ問題に関するネタを知らないと読む上でキツイかな・・・。
とはいえ、この問題に少しでも興味のある人には(無くてもいいけど)この本を読むことを勧める。


難点は、本に追加されてる資料に使われてる地図が、1947年11月29日時点の国連決議案(総会決議第181号)と1949年休戦合意時点(第1次中東戦争終了時点)の2つしかないこと。
要はイスラエルとパレスチナが、現在どのような(土地利用の)状況になってるのかを示す地図が欲しかった、ってこと。
略年表は、2007年の分まであるのに・・・。
これが特に悔やまれる。
後、脚注が見づらい(笑)。
各章(講演ごとに区切られてる)の終わりに脚注をつけると見づらい、という意見もあるだろうが・・・。


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