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Destroy ya enemy all

2008-09-27 20:08:20 | パレスチナかイスラエルか
なんか24日の夜、イスラエルでシオニスト左派の Zeev Sternhell 教授が爆弾攻撃を喰らって軽い怪我をしたとか。
・Prof. Sternhell: I'll continue to voice my views (2008年9月26日 ynetnews.com)

今回爆弾攻撃を喰らった Sternhell 氏は、シオニストであるもののイスラエル政府の入植地建設やヨルダン川西岸地区の占領政策に反対する言動を繰り返してる人。
なんで、入植地建設とかを進めたい人達にしてみれば目の上のタンコブとも言える存在だったりする。

・・・とにかく、爆弾攻撃を喰らった Sternhell 氏の怪我は割と軽かった。
以下、ynetnews.com の記事から、 Sternhell 氏がこの一件が含んでる問題を指摘してる発言部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
Prof. Sternhell said he didn’t know who carried out the attack, saying it could be a lone lunatic or a new or old organization.

"One thing is clear: (former Prime Minister Yitzhak) Rabin's murder was much more severe than what happened to me. But we have reached a reality in which it is okay to use violence against those who don't share the other side's opinions."

He added that he had felt people did learn a lesson following the Rabin murder, but that reality had apparently proved him wrong.

"Things are getting worse, particularly because of the violence in the territories directed against Palestinians. This cannot be separated from the violence directed at Jews who support them."
(以下略)
---- 引用以上 ----

自分達の意見と違う連中は殺しても構わない、か・・・。
な~んか、極東の某国でも似たような事件が結構あるような気がするのは俺だけか?
流石に、Livni 外相はこの一件を非難してたけどね(某国では、最高指導者がこの手の事件に非難すらしなかったことがあった)。


ただ。
今回 Sternhell 氏へ爆弾攻撃が仕掛けられたのを歓迎する雰囲気ってのは、少なくともイスラエル社会に存在するっぺぇ。
ってのも、昔から入植者の一部に(パレスチナの人達や自分達と姿勢が違う人達に対し)やたらと強硬姿勢を取る人達がいるためで
・Radical settlers take on Israel(1/3)(2008年9月26日 International Herald Tribune;全部で3ページ)

というか、入植者の一部の方々とイスラエル軍ってのは、非常に複雑な関係にあるとか。
ってのも、こうした人達がパレスチナの人達を攻撃すると軍が望まない事態を招きかねないためで・・・。

以下、IHT の記事から、入植地の外側に住んでる住民の1人のコメントを引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
"The army was complaining that we were bothering them in their efforts to catch the terrorist," said Ephraim Ben Shochat, 21, a resident of Shalhevet Ya, an illegal outpost consisting of three permanent houses and a trailer halfway down the slope between Yitzhar and Asira al Qibliya.

"To us, deterrence is more important than catching the specific terrorist. We're fighting against a nation," Ben Shochat said.
(以下略)
---- 引用以上 ----

「国と戦う」ってのは、パレスチナ側だけでなくイスラエル政府とも戦うってことなのか?
だからこそ、時としてイスラエルの法律にも違反することをやるんだろうか。
でも、入植者達の暴力行為ってのが罪に問われることって意外に少ないんだよな。
果たしてこれは一体?

なんつーか。
政府の利益と一致するなら、非合法な暴力活動を黙認するってのが世界的流行なのか?
ジンバブェでの選挙活動妨害といい、米の「警備会社」の問題といい、某国の・・・なんか話がずれてきたぞ(いつもの事)。


Sternhell 氏に対する爆弾攻撃ってのは、何気にイスラエル社会にとって重い意味を持ってくると思ふ。
要は、Sternhell 氏のコメントにもあるけど、違う意見を持つ人を認めない状況にイスラエルが陥ってるってことだ。
それは、イスラエル国内でイスラエル政府の姿勢を支持する人達にとって不幸なことかと。
将来、自分達が Sternhell 氏と同じ目に遭う危険を認めたとも言えるからな。
無論、イスラエル国内・外を問わずイスラエル政府の姿勢に反対する人達にも不幸なことかと。
そして、イスラエルという国そのものにとっても・・・。



おまけ:
Paul McCathoney が、43年ぶりにイスラエル公演をやったとか。
しかし、そこで発した平和へのメッセージも、ほとんど意味が無いと見た。
・ビートルズ公演中止から43年 ポールがイスラエル公演(2008年9月26日 asahi.com)

それにしても。
43年前に「若者の堕落」を懸念して公演を中止させた当時のイスラエル指導者達が生きていれば、この公演をどう受け止めたのだろうか?


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