Greenpeace のメンバー逮捕に関して、ナベツネ機関紙こと YOMIURI ONLINE が妙な社説を書いてきたのだが・・・。
・グリーンピース 手段を選ばぬ「正義」とは(6月21日付・読売社説)(2008年6月21日 YOMIURI ONLINE)
例によって、google の cacheも取らせてくれないので、この社説を全文引用しておく。
---- 以下引用 ----
環境保護が大切なことは誰もが認める。
しかし「正義のためなら、多少の不正はかまわない」などという身勝手な理屈が通るわけがない。
環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」の幹部ら2人が、窃盗などの容疑で警察に逮捕された。
調査捕鯨船の乗組員が自宅に送ったクジラ肉を、宅配便会社から持ち去った疑いだ。
グリーンピース・ジャパンは、「捕鯨船の乗組員がクジラ肉を横領している」と、東京地検に告発していた。
2人は持ち出しを認めた上で、「告発のために証拠を押さえたのであって、窃盗にはあたらない」と主張している。
グリーンピース・ジャパンの告発を受けた東京地検は、乗組員12人全員について「横領の嫌疑なし」として不起訴にした。
問題のクジラ肉は、調査捕鯨の受託会社が、乗組員のみやげ用に配ったうちの一部だった。
みやげは以前からの慣習で、横領や横流しとはほど遠いという結論だ。
一方で、グリーンピース・ジャパンは、“不正”の告発と称して宅配便会社の倉庫に無断で入り、荷物を勝手に持ち去り、送り主の承諾もなく中身を開いた。
警察でも捜索令状がないとできない、度を越した行為だ。
だが、オランダにあるグリーンピース本部は、今回の逮捕を不当とする声明を出し、釈放運動に対する募金を呼びかけ始めた。
「正義」の行動は、法を超越しているとの主張のようだ。
警察は2人以外の関与の有無などを含め、背景の実態解明を進めている。
今年3月には南極海で、過激な活動で知られる反捕鯨団体「シー・シェパード」による海賊まがいの調査捕鯨妨害活動も問題になった。
国際捕鯨委員会(IWC)は反捕鯨国も含め、全会一致で非難する声明を採択している。
海上保安庁は、威力業務妨害容疑などでの立件も視野に捜査に入っている。
「正義」を掲げる不法行為を許さないためにも、徹底した捜査が必要だろう。
捕鯨以外でも、サミットなどの国際会議のたびに、環境保護団体が過激な妨害行動に出る例が相次いでいる。
グリーンピースは2000年の沖縄サミットでも、活動家が首脳会議場近くの浜辺に上陸しようとする騒ぎを起こした。
7月7日からの北海道洞爺湖サミットでは、多くの活動家が来日し、激しい抗議活動を繰り広げる事態が懸念されている。
サミット会場の周辺を、怒号と混乱の場にしてはならない。
---- 引用以上 ----
読んでて結構頭にくるな(苦笑)。
正鵠を射てる部分もあるが・・・。
が、この社説、実は Daily Yomiuri Online に掲載されてないんだよな。
そういえば、イスラエル建国60年に関してぶっ飛んだ社説を書いてきた際、その英語版は Daily Yomiuri Online に掲載しなかったんだよ。
問題の社説については↓
・イスラエルに追随する読売新聞(2008年5月17日 flagburner's blog(仮))
この後、イスラエル建国60年に関するの社説を英語版で公開しなかった理由を YOMIURI ONLINE に質問したのよ。
幸いにして、その理由を YOMIURI ONLINE の中の人が答えてくれた。
その理由を短く書くと、「日本国内の問題を優先的に扱う」、だそうで・・・。
1億歩譲って、イスラエル建国60年が日本国内の問題に関係ないとしよう。
日本国内の問題を伝えるのにこだわる YOMIURI ONLINE ならば、論評に値しない政争の社説より Greenpeace のメンバー逮捕に関する社説を英語版で公開するべきだったのでは?
その後どうなっても責任は負えないけど・・・。
どうでもいいが、Greenpeace を批判してる社説を英語版で公開するとしたらタイトルってどうなるんだろう?
タイトルを直訳しても長すぎるし・・・。
新たにつけるなら、『Greenpeace's unforgiven "justice"』になるのか?
でもこれだと、日本語版のタイトルと意味が違うだろうし・・・。
う~ん、日本語→英語は難しい(弱)。
2008年6月24日追記:
以下の記事に trackback を送信。
・なぜそんなに熱くなれる?(2008年6月23日 おこじょの日記)
2008年8月7日:
The Daily Yomiuri の紙面でも、この社説を掲載してなかった・・・。
この辺りは色々事情があるようだが・・・。
・グリーンピース 手段を選ばぬ「正義」とは(6月21日付・読売社説)(2008年6月21日 YOMIURI ONLINE)
例によって、google の cacheも取らせてくれないので、この社説を全文引用しておく。
---- 以下引用 ----
環境保護が大切なことは誰もが認める。
しかし「正義のためなら、多少の不正はかまわない」などという身勝手な理屈が通るわけがない。
環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」の幹部ら2人が、窃盗などの容疑で警察に逮捕された。
調査捕鯨船の乗組員が自宅に送ったクジラ肉を、宅配便会社から持ち去った疑いだ。
グリーンピース・ジャパンは、「捕鯨船の乗組員がクジラ肉を横領している」と、東京地検に告発していた。
2人は持ち出しを認めた上で、「告発のために証拠を押さえたのであって、窃盗にはあたらない」と主張している。
グリーンピース・ジャパンの告発を受けた東京地検は、乗組員12人全員について「横領の嫌疑なし」として不起訴にした。
問題のクジラ肉は、調査捕鯨の受託会社が、乗組員のみやげ用に配ったうちの一部だった。
みやげは以前からの慣習で、横領や横流しとはほど遠いという結論だ。
一方で、グリーンピース・ジャパンは、“不正”の告発と称して宅配便会社の倉庫に無断で入り、荷物を勝手に持ち去り、送り主の承諾もなく中身を開いた。
警察でも捜索令状がないとできない、度を越した行為だ。
だが、オランダにあるグリーンピース本部は、今回の逮捕を不当とする声明を出し、釈放運動に対する募金を呼びかけ始めた。
「正義」の行動は、法を超越しているとの主張のようだ。
警察は2人以外の関与の有無などを含め、背景の実態解明を進めている。
今年3月には南極海で、過激な活動で知られる反捕鯨団体「シー・シェパード」による海賊まがいの調査捕鯨妨害活動も問題になった。
国際捕鯨委員会(IWC)は反捕鯨国も含め、全会一致で非難する声明を採択している。
海上保安庁は、威力業務妨害容疑などでの立件も視野に捜査に入っている。
「正義」を掲げる不法行為を許さないためにも、徹底した捜査が必要だろう。
捕鯨以外でも、サミットなどの国際会議のたびに、環境保護団体が過激な妨害行動に出る例が相次いでいる。
グリーンピースは2000年の沖縄サミットでも、活動家が首脳会議場近くの浜辺に上陸しようとする騒ぎを起こした。
7月7日からの北海道洞爺湖サミットでは、多くの活動家が来日し、激しい抗議活動を繰り広げる事態が懸念されている。
サミット会場の周辺を、怒号と混乱の場にしてはならない。
---- 引用以上 ----
読んでて結構頭にくるな(苦笑)。
正鵠を射てる部分もあるが・・・。
が、この社説、実は Daily Yomiuri Online に掲載されてないんだよな。
そういえば、イスラエル建国60年に関してぶっ飛んだ社説を書いてきた際、その英語版は Daily Yomiuri Online に掲載しなかったんだよ。
問題の社説については↓
・イスラエルに追随する読売新聞(2008年5月17日 flagburner's blog(仮))
この後、イスラエル建国60年に関するの社説を英語版で公開しなかった理由を YOMIURI ONLINE に質問したのよ。
幸いにして、その理由を YOMIURI ONLINE の中の人が答えてくれた。
その理由を短く書くと、「日本国内の問題を優先的に扱う」、だそうで・・・。
1億歩譲って、イスラエル建国60年が日本国内の問題に関係ないとしよう。
日本国内の問題を伝えるのにこだわる YOMIURI ONLINE ならば、論評に値しない政争の社説より Greenpeace のメンバー逮捕に関する社説を英語版で公開するべきだったのでは?
その後どうなっても責任は負えないけど・・・。
どうでもいいが、Greenpeace を批判してる社説を英語版で公開するとしたらタイトルってどうなるんだろう?
タイトルを直訳しても長すぎるし・・・。
新たにつけるなら、『Greenpeace's unforgiven "justice"』になるのか?
でもこれだと、日本語版のタイトルと意味が違うだろうし・・・。
う~ん、日本語→英語は難しい(弱)。
2008年6月24日追記:
以下の記事に trackback を送信。
・なぜそんなに熱くなれる?(2008年6月23日 おこじょの日記)
2008年8月7日:
The Daily Yomiuri の紙面でも、この社説を掲載してなかった・・・。
この辺りは色々事情があるようだが・・・。
>読売の社説は正に正論。海外ではGPなどのテロリスト疑惑団体の妨害で曲解される恐れがあるから出さなかっただけでしょう。
そこが DAILY YOMIURI ONLINE の姿勢における問題点かと・・・。
むしろ、正論だというのなら Daily Yomiuri Online で公開する必要があったのでは、と思います。