最近米国では、「イスラム嫌い（Islamophobia）」を煽るドキュメンタリー映画なるものが公開されたらしい。
・POLITICS-US: Bigger, Badder Jihad Plot in 'Obsession' Rebooted（2009年5月19日 IPSNEWS）
問題の映画のタイトルは『The Third Jihad』というもの。
公式サイト↓
・The Third Jihad
なんでもこの映画は、米国における「急進的」イスラム運動と内からの聖戦（homegrown jihad）なるものが、西洋的な自由と『米国的生活習慣』を脅かすことを伝えるものだとか。
それを示すために、ご丁寧にも「いかにも」な人物にインタビューを仕掛けている。
この映画のインタビューを受けた人達の顔ぶれは以下の通り。
・Ayaan Hirsi Ali
・Rachel Ehrenfeld
・Manda Zand Ervin
・Rudy Giuliani（元ニューヨーク市長）
・Dr. Tawfik Hamid
・Ray Kelly
・Dr. M. Zuhdi Jasser
・Bernard Lewis（この面子では一番知名度が高い？）
・Senator Joseph Lieberman
・Clare Lopez
・John Miller
・Abdul Alim Musa
・Walid Phares
・Melanie Phillips
・Tom Ridge
・Rev. Eugene Rivers
・Wayne Simmons
・Mark Steyn
・Jim Woolsey
3人しか名前を知らない俺でも、制作者の意図を掴める親切設計だわな（違）。
無論制作者側は、「イスラム嫌い」を喧伝する映画という批判を避ける「防犯装置」をキッチリ用意していた。
以下、The Third Jihad の公式サイトから、冒頭部分について述べてるところを引用しておく。
---- 以下引用 ----
（中略）
The film, which is narrated by devout Muslim American Dr. M. Zuhdi Jasser, opens with the following statement: “This is not a film about Islam. It is about the threat of radical Islam. Only a small percentage of the world's 1.3 billion Muslims are radical. This film is about them.”
（以下略）
---- 引用以上 ----
急進的イスラム[運動]に関する映画ね・・・。
一体何を持って急進的イスラム[運動]と言うのやら（謎笑）。
で、ここからが本番。
この映画を仕掛けたのは、Clarion Fund という（色々怪しい噂のある）団体。
一応、NPO 法人格を取得してるらしいが、その活動目的が素晴らしいモノだった。
・Clarion Fund
以下、Clarion Fund の『Who we are』に書かれてる活動目的・内容を全文引用しておく。
---- 以下引用 ----
CLARION FUND, Inc. is a non-profit organization* that aims to educate Americans about issues of national security.
The organization focuses primarily on the urgent and growing threat of Radical Islam.
To that end, Clarion produces and distributes documentary films and facilitates online education and outreach to help Americans better understand the real dangers posed by radical Islam while exposing a side of the story that is often overlooked or misrepresented by the media.
In 2006, Clarion released Obsession: Radical Islam’s War Against the West, an award-winning documentary about the global threat of “a peaceful religion hijacked by extremists.”
The organization’s newest documentary, The Third Jihad: Radical Islam’s Vision for America, focuses on the growth of Radical Islam in America and the risk it poses to western freedoms and American society as we know it.
*Founded in 2006, Clarion is a multi-cultural, non-partisan, non-political organization with Christian, Muslim and Jewish staff-members and supporters.
---- 引用以上 ----
米国の安全に関する問題ね・・・。
それだったら、米国内部での急進的イスラム[運動]以外も十分ネタになりそうだが。
ってそういう話じゃないか。
『The Third Jihad』の一部動画を少し観た俺の感想としては、急進的イスラム[運動]が米国社会にとって本当に危険なのかどうか検証を欠いてると言わざるを得ないわな。
その辺は、2004年9月に発生した北オセチアでの人質事件を「イスラム教徒のテロリストが仕組んだ」と言いくるめてるところに表れてるが・・・。
後は、米国が石油に出した金がサウジアラビア経由で「イスラムのテロリスト団体」に回ってる、なんてのもあったり。
どんだけ、『The Third Jihad』がドキュメンタリー性＋プロパガンダ性を追及してるんだって話だよ・・・。
余談になるが。
今年1月と2月に米国が輸入した原油産出国の輸出量上位15カ国は、割と意外な顔ぶれだった。
・Crude Oil and Total Petroleum Imports Top 15 Countries -- February 2009 Import Highlights: April 30, 2009（2009年4月30日 Energy Information Administration；web魚拓）
ベネズエラからの原油輸入量が多いってのは意外？
・POLITICS-US: Bigger, Badder Jihad Plot in 'Obsession' Rebooted（2009年5月19日 IPSNEWS）
問題の映画のタイトルは『The Third Jihad』というもの。
公式サイト↓
・The Third Jihad
なんでもこの映画は、米国における「急進的」イスラム運動と内からの聖戦（homegrown jihad）なるものが、西洋的な自由と『米国的生活習慣』を脅かすことを伝えるものだとか。
それを示すために、ご丁寧にも「いかにも」な人物にインタビューを仕掛けている。
この映画のインタビューを受けた人達の顔ぶれは以下の通り。
・Ayaan Hirsi Ali
・Rachel Ehrenfeld
・Manda Zand Ervin
・Rudy Giuliani（元ニューヨーク市長）
・Dr. Tawfik Hamid
・Ray Kelly
・Dr. M. Zuhdi Jasser
・Bernard Lewis（この面子では一番知名度が高い？）
・Senator Joseph Lieberman
・Clare Lopez
・John Miller
・Abdul Alim Musa
・Walid Phares
・Melanie Phillips
・Tom Ridge
・Rev. Eugene Rivers
・Wayne Simmons
・Mark Steyn
・Jim Woolsey
3人しか名前を知らない俺でも、制作者の意図を掴める親切設計だわな（違）。
無論制作者側は、「イスラム嫌い」を喧伝する映画という批判を避ける「防犯装置」をキッチリ用意していた。
以下、The Third Jihad の公式サイトから、冒頭部分について述べてるところを引用しておく。
---- 以下引用 ----
（中略）
The film, which is narrated by devout Muslim American Dr. M. Zuhdi Jasser, opens with the following statement: “This is not a film about Islam. It is about the threat of radical Islam. Only a small percentage of the world's 1.3 billion Muslims are radical. This film is about them.”
（以下略）
---- 引用以上 ----
急進的イスラム[運動]に関する映画ね・・・。
一体何を持って急進的イスラム[運動]と言うのやら（謎笑）。
で、ここからが本番。
この映画を仕掛けたのは、Clarion Fund という（色々怪しい噂のある）団体。
一応、NPO 法人格を取得してるらしいが、その活動目的が素晴らしいモノだった。
・Clarion Fund
以下、Clarion Fund の『Who we are』に書かれてる活動目的・内容を全文引用しておく。
---- 以下引用 ----
CLARION FUND, Inc. is a non-profit organization* that aims to educate Americans about issues of national security.
The organization focuses primarily on the urgent and growing threat of Radical Islam.
To that end, Clarion produces and distributes documentary films and facilitates online education and outreach to help Americans better understand the real dangers posed by radical Islam while exposing a side of the story that is often overlooked or misrepresented by the media.
In 2006, Clarion released Obsession: Radical Islam’s War Against the West, an award-winning documentary about the global threat of “a peaceful religion hijacked by extremists.”
The organization’s newest documentary, The Third Jihad: Radical Islam’s Vision for America, focuses on the growth of Radical Islam in America and the risk it poses to western freedoms and American society as we know it.
*Founded in 2006, Clarion is a multi-cultural, non-partisan, non-political organization with Christian, Muslim and Jewish staff-members and supporters.
---- 引用以上 ----
米国の安全に関する問題ね・・・。
それだったら、米国内部での急進的イスラム[運動]以外も十分ネタになりそうだが。
ってそういう話じゃないか。
『The Third Jihad』の一部動画を少し観た俺の感想としては、急進的イスラム[運動]が米国社会にとって本当に危険なのかどうか検証を欠いてると言わざるを得ないわな。
その辺は、2004年9月に発生した北オセチアでの人質事件を「イスラム教徒のテロリストが仕組んだ」と言いくるめてるところに表れてるが・・・。
後は、米国が石油に出した金がサウジアラビア経由で「イスラムのテロリスト団体」に回ってる、なんてのもあったり。
どんだけ、『The Third Jihad』がドキュメンタリー性＋プロパガンダ性を追及してるんだって話だよ・・・。
余談になるが。
今年1月と2月に米国が輸入した原油産出国の輸出量上位15カ国は、割と意外な顔ぶれだった。
・Crude Oil and Total Petroleum Imports Top 15 Countries -- February 2009 Import Highlights: April 30, 2009（2009年4月30日 Energy Information Administration；web魚拓）
ベネズエラからの原油輸入量が多いってのは意外？
