2005年8月に Gaza 地区から「撤退」した後も、引き続き Gaza 地区の封鎖を続けているイスラエル政府。
そんなイスラエル政府が Gaza 地区に仔牛の出荷を認めてる、なんて話が出てきたのだが・・・。
・In Brief: Israel transfers calves to Gaza as a ‘humanitarian gesture’（2009年11月15日 IRINNEWS）
元は、イスラエル農林相こと Shalom Simhon（שלום שמחון）氏の提案だとか。
内容としては、Eid al-Adha（عيد الأضحى）というムスリム達の祝日（毎年10日間行うそうな）で使う（要は食べる）のに合わせて仔牛を贈りつける、というもの。
なお、Eid al-Adha については以下も参照。
・Eid ul Adha (10 Dhul-Hijja) - the festival of sacrifice（2009年？ bbc.co.uk）
しかし、牛はイスラエル政府によって「ぜいたく品」とみなされた結果、Gaza 地区への輸入が禁止されている。
ただ、イスラエル国内の肉牛業者はこの状況を快く思ってなかったみたいで・・・。
つーのも、Gaza 地区には仔牛がエジプトから例によって（？）地下トンネルから輸入されていたためだとか。
ま、仔牛じゃないとトンネルを通過させることすら難しいんだろうけど（謎
とにかく。
この件については、色んな事情があった。
・אושרה העברת בקר לעזה
（2009年11月5日 glz.；ヘブライ語）
以下、2009年11月5日分 glz.co.il『אושרה העברת בקר לעזה』を適当日本語訳にしてみた。
例によって、訳文の正確性は（略
---- 以下訳文 ----
Gaza 地区への仔牛輸出解禁
最終更新：2009年11月5日、Iili Shafar
昨日イスラエル防衛省は、Eid al-Adha に使う食肉を求めるパレスチナの人達＋生活の糧を必要とするイスラエルの飼育業者への対策として Gaza 地区に7000頭の仔牛を出荷することを認めた。
Gaza 地区での祝日へ：
ここ2ヶ月 Gaza 地区の住民が肉を食べられないという状況が続いた後、イスラエル防衛省は Gaza 地区への仔牛輸出を数日間再開することを認めた。
理由としては、3週間後に控える Eid al-Adha という祝日のためである。
昨日の2日間で、500頭の仔牛が輸出され、今後2週間で計7000頭を Gaza 地区に出荷する。
仔牛達はイスラエルの牧場で生まれ飼育されたものだが、祝日を祝うことになる Gaza 地区の人を喜ばせるだけでなく、少しばかり資金を稼げるかもしれないイスラエル国内の飼育業者にとっても喜ばしいことだ。
「この判断は、エジプトから Gaza 地区への仔牛の密輸入を防ぐことになる」
食肉販売を再開する決定にはいくつかの理由がある：数日前ニューヨークの国連総会で議論された Goldstone 報告書によって強調された人道的視点によるものと、エジプトから Gaza 地区への仔牛密輸入 -- それ自体に危険性がある -- を防ぐというものだ。
「（密輸入を行う）業者が使うトンネルは、（Gaza 地区にいる動物や住民経由で）イスラエル国内に入る感染症の温床ともなっている」、とイスラエル農水相の Shalom Simhon 氏は語り、「そうなれば、（イスラエル国内の）家畜や動物を殺さなければならないし、所有者への補償も行わなければならない」とも。
イスラエル防衛省の定義では、牛肉はぜいたく品であり、Gaza 地区への輸出は認められない。
反対に、Gaza 地区に牛肉を輸出したいイスラエルの飼育業者達は、約150万人いる Gaza 地区の人達の需要を満たすだけの牛肉を売ることが出来ない。
---- 訳文以上 ----
なんだろうな。
Gaza 地区に輸入された仔牛達は、すぐに殺す（精肉工場行き）わけじゃないんだろうしな。
そうなると、数日間は仔牛にエサを与えたり仔牛の面倒を見る必要があるだろうし。
その辺の費用についてイスラエル政府が出してくれるなら、これは性格が違う話になってくるけどな。
つーか、感染症防止のために密輸入防止、ってのも結構馬鹿げた理由だよな。
元々、仔牛の密輸入を始めたのは、イスラエルの Gaza 地区封鎖によって流通が止まったからで。
そこを無視して感染症防止のために～と言われても、正直 Gaza 地区の人達に迷惑なだけだっての。
それにしても。
どうやって Gaza 地区の人達は、地下のトンネルから仔牛達を引き上げたんだろうか？（馬鹿
そんなイスラエル政府が Gaza 地区に仔牛の出荷を認めてる、なんて話が出てきたのだが・・・。
・In Brief: Israel transfers calves to Gaza as a ‘humanitarian gesture’（2009年11月15日 IRINNEWS）
元は、イスラエル農林相こと Shalom Simhon（שלום שמחון）氏の提案だとか。
内容としては、Eid al-Adha（عيد الأضحى）というムスリム達の祝日（毎年10日間行うそうな）で使う（要は食べる）のに合わせて仔牛を贈りつける、というもの。
なお、Eid al-Adha については以下も参照。
・Eid ul Adha (10 Dhul-Hijja) - the festival of sacrifice（2009年？ bbc.co.uk）
しかし、牛はイスラエル政府によって「ぜいたく品」とみなされた結果、Gaza 地区への輸入が禁止されている。
ただ、イスラエル国内の肉牛業者はこの状況を快く思ってなかったみたいで・・・。
つーのも、Gaza 地区には仔牛がエジプトから例によって（？）地下トンネルから輸入されていたためだとか。
ま、仔牛じゃないとトンネルを通過させることすら難しいんだろうけど（謎
とにかく。
この件については、色んな事情があった。
・אושרה העברת בקר לעזה
（2009年11月5日 glz.；ヘブライ語）
以下、2009年11月5日分 glz.co.il『אושרה העברת בקר לעזה』を適当日本語訳にしてみた。
例によって、訳文の正確性は（略
---- 以下訳文 ----
Gaza 地区への仔牛輸出解禁
最終更新：2009年11月5日、Iili Shafar
昨日イスラエル防衛省は、Eid al-Adha に使う食肉を求めるパレスチナの人達＋生活の糧を必要とするイスラエルの飼育業者への対策として Gaza 地区に7000頭の仔牛を出荷することを認めた。
Gaza 地区での祝日へ：
ここ2ヶ月 Gaza 地区の住民が肉を食べられないという状況が続いた後、イスラエル防衛省は Gaza 地区への仔牛輸出を数日間再開することを認めた。
理由としては、3週間後に控える Eid al-Adha という祝日のためである。
昨日の2日間で、500頭の仔牛が輸出され、今後2週間で計7000頭を Gaza 地区に出荷する。
仔牛達はイスラエルの牧場で生まれ飼育されたものだが、祝日を祝うことになる Gaza 地区の人を喜ばせるだけでなく、少しばかり資金を稼げるかもしれないイスラエル国内の飼育業者にとっても喜ばしいことだ。
「この判断は、エジプトから Gaza 地区への仔牛の密輸入を防ぐことになる」
食肉販売を再開する決定にはいくつかの理由がある：数日前ニューヨークの国連総会で議論された Goldstone 報告書によって強調された人道的視点によるものと、エジプトから Gaza 地区への仔牛密輸入 -- それ自体に危険性がある -- を防ぐというものだ。
「（密輸入を行う）業者が使うトンネルは、（Gaza 地区にいる動物や住民経由で）イスラエル国内に入る感染症の温床ともなっている」、とイスラエル農水相の Shalom Simhon 氏は語り、「そうなれば、（イスラエル国内の）家畜や動物を殺さなければならないし、所有者への補償も行わなければならない」とも。
イスラエル防衛省の定義では、牛肉はぜいたく品であり、Gaza 地区への輸出は認められない。
反対に、Gaza 地区に牛肉を輸出したいイスラエルの飼育業者達は、約150万人いる Gaza 地区の人達の需要を満たすだけの牛肉を売ることが出来ない。
---- 訳文以上 ----
なんだろうな。
Gaza 地区に輸入された仔牛達は、すぐに殺す（精肉工場行き）わけじゃないんだろうしな。
そうなると、数日間は仔牛にエサを与えたり仔牛の面倒を見る必要があるだろうし。
その辺の費用についてイスラエル政府が出してくれるなら、これは性格が違う話になってくるけどな。
つーか、感染症防止のために密輸入防止、ってのも結構馬鹿げた理由だよな。
元々、仔牛の密輸入を始めたのは、イスラエルの Gaza 地区封鎖によって流通が止まったからで。
そこを無視して感染症防止のために～と言われても、正直 Gaza 地区の人達に迷惑なだけだっての。
それにしても。
どうやって Gaza 地区の人達は、地下のトンネルから仔牛達を引き上げたんだろうか？（馬鹿
