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Why did not Suha ask to set Yasser Arafat's autopsy?(Oct 15, 2013)

2013-10-15 20:13:06 | パレスチナかイスラエルか
去年のことになるが、2004年に亡くなったヤーセル・アラファト(Yaser Arafat:د الرحمن عبد الرؤوف عرفات)議長の死因を探るため遺体を新たに調査することになった。
つ~のも、当時から故 Arafat 議長の死因がはっきりしないまま放置されてたとか・・・。

で、先週のことになるが、英国のランセット(The Lancet)という医学雑誌で、故アラファト議長の検死状況について意味深な報告が公表されてた。
・故アラファト氏衣服からポロニウム検出、放射線専門家らが確認(2013年10月15日 afpbb.com)
・Radiation experts confirm polonium on Arafat clothing(2013年10月15日 news.yahoo.com;AFP)

ポロニウム(polonium)ってのは、同位体210 がどこかの誰かの毒殺に使われた疑惑で有名なブツだったりする。
それだけに、故Arafat 議長がこれを使って毒殺されたなんて展開になれば、色んな意味で大騒動必至と言えるが・・・。
以下、2013年10月15日分 afpbb.com『故アラファト氏~』を全文(略

---- 以下引用 ----
【10月15日 AFP】
2004年に死去したパレスチナ解放機構(PLO)の故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)前議長(当時75)の衣服から毒性の放射性物質ポロニウムが検出されたことを確認したとの論文を、スイスの放射性物質専門家らのチームが、先週末の英医学専門誌ランセット(Lancet)で発表した。
アラファト氏毒殺の「可能性を裏付ける」結果だとしている。

アラファト前議長は、2004年11月11日にフランスで死去。
スーハ(Suha Arafat)夫人の希望で検視は行われず、死因は特定されなかった。
しかし2006年に英ロンドン(London)でロシアの元情報局員で同政府に批判的だったアレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏が放射性物質で暗殺された事件の後、アラファト氏の毒殺疑惑も広まり、その真偽確認も一因となって2012年11月に同氏の遺体が墓地から掘り起こされ、サンプルが採取された。
この調査は現在も、フランス・スイス・ロシアの各チームが個別に継続している。

同誌に発表された論文によると、スイス・ローザンヌ(Lausanne)にある放射線物理学研究所(Institute of Radiation Physics)と法医学大学センター(University Centre of Legal Medicine)の科学者8人が75サンプルについて放射性物質検査を実施。
このうち38サンプルは、スーハ夫人から提供された下着や歯ブラシなどの遺品から採取されたものだった。
これらサンプルを、10年間防じん保護され屋根裏に保管されていた綿の衣類から採取した37の「標準サンプル」と対照比較した。

これにより、「体液(血液と尿)の染みのある複数のサンプルに、標準サンプルに比べて説明のつかない量のポロニウム210が含まれていた」ことが分かり、「アラファト氏がポロニウム210で毒殺されたという可能性を裏付ける」結果が出たとしている。

これについて、同研究所を管轄するボードワ大学病院センター(Vaudois University Hospital Centre、CHUV)の広報局長はAFPの取材に対し、この論文は以前メディアが入手した内容の「科学版」に過ぎず、2012年に報じられていたことと比べ「新しいことは何もない」として、アラファト氏が「毒殺されたという結論は出ていない」と語っている。
---- 引用以上 ----

例によって(?)、英語版の方が The Lancet で公開された内容についてもう少し詳しく書いてある。
その中には、故Arafat 議長が亡くなった後に検死が行われなかったことについて触れてた模様。
ってことで、2013年10月15日分 news.yahoo.com『Radiation experts~』からその部分を(略
ただし、[]内は俺が追加した補足。

---- 以下引用 ----
(中略)
"Since ingested polonium 210 is eliminated partly through faeces[排泄物], the gastro-intestinal syndrome[胃腸管症候群], associated with multiple organ failure, could be a predominant cause of death," the authors suggest.

They acknowledge, though, that Arafat showed no hair loss or decline in bone marrow activity -- symptoms that typically occur in radiation poisoning.

The team regret that no post-mortem investigation was carried out after Arafat's death.

"An autopsy would have been useful in this case because although potential polonium poisoning might not have been identified during that procedure, body samples could have been kept and tested afterwards."
(以下略)
---- 引用以上 ----

こうなると、故Arafat 議長が亡くなった直後に検死が行わないよう依頼した Suha 夫人に何らかの疑惑が向けられてもおかしくない気が(汗)。
ただ単に Suha 夫人が故Arafat 議長の死を受け入れていたのか、それとも・・・。
真相は一切不明。


それはそうと。

今まで知らなかったのだが、煙草にはポロニウム210 などの放射性物質が入ってるらしい。
ただし、こうした物質がどういう形で喫煙者達の健康を害するかについては不明だけど・・・。
・タバコの放射線量が急増した謎を考える(2012年3月7日 六号通り診療所所長のブログ)

ポロニウム怖い(違)


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