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Trouble in Ollanta HUMALA's inauguration?

2011-07-31 21:33:58 | 時事ネタ(海外)
今月28日のことになるが、ペルーでオジャンタ・ウマラ(Ollanta HUMALA)氏が大統領の就任式を行った。
が、この就任式で、HULAMA 氏にケチがついたとか・・・。
・ペルー大統領就任式 フジモリ派からヤジ、演説中断も(2011年7月29日 asahi.com)

就任早々、思わぬ課題を抱えた格好の HUMALA 大統領。
さしあたっては、2011年7月29日分 asahi.com『ペルー大統領就任式~』を全文(略

---- 以下引用 ----
ペルーの国会で28日、左派で民族主義者のオジャンタ・ウマラ大統領の就任式が行われた。
ウマラ氏は、「経済成長は保ちつつ、その恩恵を受けてこなかった貧しい人々の暮らしをよくしたい」などと約束した。
任期は5年。

 ウマラ氏は、最低賃金を段階的に現状から25%引き上げて月額750ソル(約2万1千円)とすることや、これまで受給資格のなかった貧しい65歳以上の高齢者への年金支給などを約束。
一方、鉱山開発会社などに増税し「富の再分配」をするとしている。

 式典でウマラ氏は、フジモリ政権下で廃止された、国家による経済統制色が強い1979年制定の憲法について、「その精神を尊重する」などと発言。
最大野党のフジモリ派の国会議員らから「辞任しろ」とヤジが飛ぶ中、与党議員からは激励のシュプレヒコールが起こり、ウマラ氏の演説が中断される場面もあった。
(リマ=平山 亜理)
---- 引用以上 ----

ちなみに、就任式で『HUMALA 氏は正式な大統領じゃない(意訳)』なんてヤジを飛ばしたのは、Martha CHÁVEZ 上院議員。
・Martha Chávez: "Ollanta Humala es un presidente de facto"(2011年7月28日 adonde.com;スペイン語)
・Martha Chávez: “El señor Humala está jugando con fuego”(2011年7月28日 diario16.pe;スペイン語)

以下、2011年7月28日分 diario16.pe『Martha Chávez:~』から、CHÁVEZ 氏のコメント部分を(略
ただし、その下には適当日本語訳を追加しとく。
例によって、適当日本語訳の正確性は一切保証しな(略

---- 以下引用 ----
[以下原文]
(中略)
“No se puede juramentar por la Constitución del 79, esa Constitución no existe porque fue sustituida por la Constitución de 1993. Los principios y valores de la Constitución del 79 son abismalmente divergentes con la del 93… Pero, el señor Humala está jugando con fuego”, afirmó amenazante Chávez ante la prensa.

La legisladora fujimorista ratificó que la idea de desconocer la presidencia de Ollanta Humala no es a título personal sino que parte de la posición de toda la bancada y, que sus gritos de desaprobación durante la juramentación serían una “cuestión de principios”.

“No he gritado insultos, he gritado principios y los principios no se ponen debajo de la mesa porque sino terminas no teniéndolos… Hay que decir la verdad aunque te cueste la vida”, acotó Chávez, mientras intentaba justificar su reacción ante la polémica juramentación.
(以下略)

[以下適当日本語訳]
(中略)
『1993年憲法で置き換えられたことで無効になっている 1979年憲法を尊重することはできないはずだ。1979年憲法の基本原則と価値観は、1993年憲法と(1979年憲法が下という意味で)かけ離れている・・・。だが、HUMALA 氏は、そうすることで危険を冒している』、と 記者に対し挑発するかのように述べた。

(Alberto FUJIMORI 元大統領を支持する)フジモリ派の国会議員は、国会議員の議席を獲得したことも無く、1979年憲法を尊重するという宣言で「大統領としての基本的な資質に疑問を投げかけた」として HUMALA 大統領の就任を否定する宣言を採択した。

(HUMALA 大統領の)宣言に対する正当化する一方で、『私は HUMALA 氏を侮辱する発言を行ったわけでなく、現在の憲法を廃止せずに 1979年憲法に戻れない(現在の憲法を尊重しなければならない)という基本原則を言っただけだ・・・。自分の政治生命を賭けてでも言わなければならないことだった』、と釈明していた。
(以下略)
---- 引用以上 ----

言いたい放題だな~(苦笑)。
(問題だらけだとしても)ペルー大統領なら 1993年憲法を尊重しろ、ってのは筋としてそうなるけど・・・。
現実問題、HUMALA 大統領が 1979年憲法に簡単に回帰するとは思えない。
なにせ、1993年憲法は、大統領に強力な権限を与えてるしな(大統領再選を認めてるとか)。
その意味では、HUMALA 大統領の発言は、自分の支持者に向けたコメントとも言えなくもない・・・。


一方、28日の就任演説で、HUMALA 大統領はペルーの経済格差問題について具体な解決策を示さなかったという指摘も・・・。
・Humala Promises Boom Will Reach Poor(2011年7月29日 IPSNEWS)

以下、2011年7月29日分 IPSNEWS『Humala Promises Boom~』から、Marco ARANA 氏の発言部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
Marco Arana, a Catholic priest who heads the GRUFIDES grassroots human rights and environmental movement, said that while Humala mentioned the problem of poverty, he failed to outline concrete measures to be taken to combat the phenomenon.

"The failure to say what policies would be followed with respect to the socio-environmental conflicts was a big lapse, since it is an extremely serious problem left by [Alan ]García," he told IPS.

"Another gap in the president's speech involves the question of prior consultation with indigenous communities with respect to the use of their territory," added Arana, whose movement is an Oxfam partner.

"It is worrisome that he did not mention it, because a number of the conflicts were caused precisely by the fact that projects are carried out behind the backs of indigenous communities," he said.
(以下略)
---- 引用以上 ----

↓HUMALA 大統領の就任式における発言の文字起こし。
・Discurso del Presidente Ollanta Humala – 28 de julio 2011(2011年7月28日 ollantapresidente.pe;スペイン語)

↑では、GARCÍA 前大統領が行ってきた JUNTOS(一緒に、という意味・・・らしい)という名前の貧困層支援プログラム拡充について触れてた。
この計画では、800 地区の貧しい地域(の家庭に)支援金を提供することになるとか。
しかし、JUNTOS に関しては色々問題があるようで・・・。
以下、2011年 IPSNEWS『Humala Promises Boom~』から、ペルーの会計検査院(?:la Contraloría General de la República del Perú)がまとめた報告書の紹介部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
But Juntos, considered the "jewel" in the crown of the García administration's social programmes, is facing serious problems of efficiency, according to a new report by the comptroller-general's office.

The report, which IPS saw, says the Juntos programme, which had a total budget of 502 million dollars from 2006 to 2008, "did not establish a baseline that would make it possible to gauge its impact on the beneficiary population, which encompassed 420,000 families" in 2008.

According to critics of how Juntos has been implemented, that would explain why 21,818 extremely poor families did not receive the cash transfers to which they were entitled over the last four years.
That money, which totals 5.7 million dollars, "may have been used for a purpose other than the one to which it was assigned in the Juntos programme," the comptroller-general's office said.
(以下略)
---- 引用以上 ----

会計検査院(?)がまとめた報告書については以下参照(手抜き)
・Programa Juntos tiene S/.15 millones sin cobrar(2011年7月7日 peru21.pe;スペイン語)

これだけ HUMALA 大統領の就任演説に穴があるなら、フジモリ派の議員の方々はそっちの方を非難すれば良かったのにな。
まぁ、経済格差の問題について言いづらかった、ってのもあるかもしれんけど・・・。


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