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日本鯨類研究所の攻撃的プレスリリース(英語版限定)

2008-07-19 20:05:59 | 捕鯨騒動
昨日になって日本捕鯨研究所が、鯨肉持ち出し騒動に関するプレスリリースを出した。
しかも、ご丁寧に日本語版と英語版の両方で・・・。
・鯨肉をめぐる問題についての報告書(2008年7月18日 日本鯨類研究所)
・SEAFARERS CLEARED OF WHALE MEAT CLAIMS(2008年7月18日 The Institute of Cetacean Research)

だが、このプレスリリース、日本語版と英語版ではかなり性格の違うものとなっている。
日本語版では、主にこんなことが書かれている。
・鯨肉持ち出しの調査結果
・改善策

この調査結果とかについては、当の Greenpeace が批判してるのだが・・・。
・鯨肉をめぐる問題についての報告書」について
グリーンピース・ジャパンの声明
(2008年7月18日 Greenpeace Japan)
・Whale meat scandal: Many questions(2008年7月18日 Greenpeace International)

なんか、平身低頭を(表向きは)貫いている感が漂っているな・・・。


俺が突っ込みたいのは、日本鯨類研究所が出したプレスリリースの英語版。
というのも、英語版では、日本語版のプレスリリースにない声明も盛り込まれているのだ。
以下、『SEAFARERS CLEARED OF WHALE~』から、共同船舶社長こと山村 和夫氏の声明部分を引用しておく。

---- 以下引用 ----
(中略)
On June 20, the Tokyo District Public Prosecutor’s Office dropped the case against the 12 crew members.

“The false allegations from Greenpeace show just how malicious these activists have become because our sailors have been living under a cloud of suspicion for more than two months while separate investigations by police and their employers have been carried out.
We thank them for their loyalty and their patience and we are glad they can now rest assured that the truth is known and they are innocent,” Mr Yamamura said.

Mr Yamamura stressed that it was important that Greenpeace Japan and its two activists who have been charged with theft from Seino Transportation Ltd face the full force of Japanese law.

“There was not a shred of evidence to support any of the Greenpeace claims.
An explanation could be that zealotry clouded their judgment.
Unfortunately, their maliciousness knows no bounds and Greenpeace continues to deny it is wrong.
In the absence of any remorse, we hope prosecutors pursue the strongest case against the activists and the organization,” Mr Yamamura said.
---- 引用以上 ----

随分日本語版のプレスリリースと調子が異なるぢゃね~か。
なんたって日本鯨類研究所は、日本語版のプレスリリースで Greenpeace を非難してないのに、英語版のプレスリリースで Greenpeace を非難してんだ?
なんたって日本鯨類研究所は、日本語圏(?)に対しては低姿勢で、日本語圏外(?)に対しては強気の声明をするんだ?
意味がわからない・・・。


ってか、日本鯨類研究所の調査結果が本当かどうか知らんが・・・。

trackback 先記事:
・たったそれっぽっち?(2008年7月19日 クジラ・クリッピング)


2008年7月23日追記:
以下の記事に trackback を送信。
・グリーンピース・ジャパン問題 調査捕鯨実施側が鯨肉の無断持ち出しは無しと発表(2008年7月22日 本質)


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2 コメント

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Unknown (kkneko)
2008-07-20 17:46:48
なるほど・・貴重なご指摘ですね。
この日本語の声明とまったく違う英文の強気の言い回しは一体何故なのか・・。気になります。
日本でも少なくとも一部のメディアは調査捕鯨の不透明性を批判していますから、日本の一般市民に好印象を与えようと平身低頭の姿勢を見せておいて、海外向けには外交戦略として強気の姿勢を貫こうというあたりでしょうか?
いずれにしろ二枚舌でますます信用できなくなりますね。。
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kkneko さんへ (flagburner)
2008-07-20 22:09:56
コメントありがとうございます。

>この日本語の声明とまったく違う英文の強気の言い回しは一体何故なのか・・。気になります。
実は昨日の時点で気づかなかったのですが、英語版のプレスリリースには日本語版に掲載してた(鯨肉持ち出しへの)改善策について、一切触れられてないんですよね。
こういうことを、本当は国外にも伝える必要があると思うのですが・・・。

頭が痛いところです。
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