先日、15日に行われた藤木明美トリオコンサートでは、
バイオリンの宇賀田圭さんが話してくれた「医学と音楽」についての話が多くの方の共感を呼びました。
この話は、私たち3人の、もともとの共通認識であり、
私が演奏をする大元の所以でもあります。
音楽の本質は、魂と心身の「浄化と調和」に他ならないということ。
それを皆さんに、共感して頂けたということは、
誰しもそのことを無意識に知っているということだと思います。
コンサートでの、彼のコメントを文字にしてみます。
「(現在では)医学は医大、音楽は音大で学ぶことになっていますが、
ギリシャ時代(プラトンとかピタゴラスの時代)は、音楽は魂の浄化をするものとして捉えられていて、
自然科学のひとつで、宇宙や神の真理を読み解くための学問と考えられていました。
宇宙には(世の中には)、大きな普遍的な波があり、
音楽の調和、ハーモニーは、その大きな波へ到達するための最良の手段と考えられていました。
人間には体の恒常性を保つ働きが生まれながらにしてあります。
それを、医学ではホメオスターシスと言います。
医学は、その肉体的、生理的な調和を保つ働きをサポートするものです。
その意味において、音楽も医学も同じ方向を向いているのではないかと考えています。」