ピアニスト藤木明美のブログ No.2

異色のピアニスト藤木明美が、音楽を通しての日々を綴ります。

サントリーホール ブルーローズ

2012-09-09 22:06:12 | コンサート
本日、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)での演奏会でした。
ソプラノの葛西みなこさんの伴奏で出演しました。

サントリーホールは、エントランスがホテルのようで、他のホールと雰囲気が違います。
場がもっている雰囲気というのは、演奏会のイメージにも大きく影響しますね。

ブルーローズという小ホールは、木の柔らかい独特の響きと開放感があり、好きなホールです。
名前の由来は、

英語Blue Roseは不可能の代名詞とされてきましたが、サントリーがバイオ技術によって2004年に新品種「青いバラ」を開発。この小ホールは、多くのアーティストの皆さまに新たな挑戦の舞台として活用して欲しいという思いから「ブルーローズ」と名づけられました。
(サントリーホールHPより)

ホールという場は、それぞれに独自のエネルギーを持っていて、
まるで人間と同じような個性があるから、不思議です。

ブルーローズは、華やかで自由な貴婦人のようなホールです。


藤木 明美の新音感教室 平山音楽院 開講のお知らせ

2012-09-05 16:42:57 | 日記
藤木明美 新音感教室を開講することになりました。
子供向けには「音遊びランド」、
大人向けには「ワークショップ『音が音楽に変わるとき』」
という新しいタイプの教室を開きます。

「音楽は大好き!でもピアノのお稽古は嫌い!」
そんなお子さんも多いかと思います。
あるいは、「楽器は弾けるし、楽譜も読めるけど、
自由に表現できなくて、演奏しても楽しくない。」
「楽譜も読めないし楽器も弾けないけど、音楽をやりたい!」
そんな方もいらっしゃると思います。

音楽は、まずカラダで感じて、そのことが心の底から、楽しい!嬉しい!気持ちいい!優しい!という感情を呼び起こしてくれる、素晴らしいものです。
誰でも、カラダは感じることができるのです。
ところが、「音楽は、楽譜が読めないとできない。楽器が弾けないとできない」という思い込みが、いつの間にか広まって、本当の音楽の妨げになっています。
この教室では、まず、カラダで音楽を感じて感じたまま表現することを実践します。
楽譜が読めない、楽器が弾けない人も受講できます。

詳しくは平山音楽院HPをご覧ください。こちら

林光 追悼コンサート

2012-09-04 08:55:21 | コンサート
9月2日(日)に行われた「佐山真知子と仲間達の 林光 追悼コンサート」に出演しました。

演奏曲目71曲、プロからアマチュアまで出演者71名、3時間半のコンサートでした。

林光さんは、今年1月亡くなった日本を代表する作曲家です。

私がピアニストになったきっかけは、22年前の林光の宮沢賢治の音楽劇でした。

林光さんの音楽劇は、それまでの私の閉じられた感覚を一気に開いてくれました。

つまり「完璧に間違わずに美しく弾かなければならない」という子供の頃からの刷り込みを

「何を表現したいのか、なぜ私は表現するのか、なぜ私を音楽をやるのか・・」とつきつけてくれました。

それは「なぜ私は存在しているのか」という問いに等しく、

「私が宇宙の一部として存在する確かな実感」を理屈なく与えてくれました。


私が最も愛している作品は音楽劇「森は生きている」です。

今回、初めて合唱にも挑戦しました。どうしても「森は生きている」を歌いたかったのです。

「森は生きている」は林光さんが、作詞、脚本全て手掛けています。これほど森羅万象を過不足なく完璧に

シンプルに表現した作品を他に知りません。

初めてステージで歌ったとき、心身の奥底から溢れ返るエネルギーが湧き上がってきて、爆発的な音楽の力

に圧倒されました。

明らかに脳内で何かが起こったのでした。

確かに 宇宙=音楽 なのです。


注)この写真は、全員で歌った「雨の音楽」です。(私は参加していません)