内灘の母ちゃん・・・

ようこそガンバ

こないだの日曜はね、まさちゃん達家族にとって、ちょっと特別な一日やった・・・

この写真はね、千里浜っていうところ

海のそばを車で走れるんだよ

お母さんの親友のＯさんね、お父さんの命日には、毎年必ずっていうほど花束とお父さんが好きだったケーキを持って、わざわざ金沢から車を運転してお参りに来てくれてたの

今年もね、来ようと思ってくれてたみたいだけど、前の日、熱が出て来られなくてね、四五日してから、日を改めて来てくれたんよ

車で運転してって言っても、お母さんとおんなじ年だから、高速が嫌いだったＯさんは、下道を一時間以上もかけて来てくれるわけで、多分、お家に帰られたら随分お疲れだったと思う・・・

若いころ、ずっと大きな総合病院で総婦長をなさってたＯさんは、気丈夫な方だったら、疲れた素振りを見せられたことは、一度もなかったわ～

総婦長さんをなさってた頃は、ちょっとお声をかけるのにも、気を遣ったけど、

退職なさって、ずっとお一人暮らしのＯさんに、まさちゃんが時々、お電話したりするとね

「お母さんのことでも大変なのに、私のことまで、心配してくれるの？」なんて、笑いながらおっしゃって

「だって、内灘の母ちゃんやもん・・・」って、まさちゃんも冗談を言えるような関係になっていた

こないだ来てくれた時、あっちこっちに桜の花が満開に咲いていた

まさちゃんは、Ｏさんとお母さんを車に乗せて、桜の花が綺麗に咲いてる川沿いや公園、海が見えるところを走ってたら

Ｏさんは、まさちゃんの後ろから、

「まさこさん、桜の花を見せようと思って、廻ってくれてるんですね～」って、嬉しそうに、おっしゃってくれてた

桜の花を見た後、前にも行ったことのあるコーヒーの美味しい喫茶店に行ってみたら、お休みで、

初めて入ってみたケーキやさんで、三人でケーキとコーヒーを飲みながら、いろいろ話してた

Ｏさん、いつもより、たくさんいろんな話をされてたし、まさちゃん、そのとき、ちょっと最後じゃないのにな～って心のなかで、ふと思った

Ｏさんは、ここのケーキが美味しいって気に入って下さって、「また行きましょう！」って、おっしゃってた・・・

まさちゃんも、また連れて来てあげようと思ってたのに、、、

お父さんの命日の一か月後、五月七日

まさちゃんは、何となく、どうなさってるかな、、、、って夕方、Ｏさんに電話したの

Ｏさん、お元気なお声やったよ

「また、あのケーキやさんに、行かなくちゃね～」って、おっしゃってたのに、、、、

その夜、Ｏさんは、天国に旅立ってしまわれた

お父さんが、入院してる間も、Ｏさんには、随分お世話になったんよ

もちろん、お母さんのお友達として、どれだけ、お世話になったかも分からない

そして、お父さんやお母さんだけでなく、まさちゃんやパパさん、弟にとってもＯさんの存在は、特別な大きな存在だった

日曜日、お母さんや弟家族みんなで、Ｏさんが眠られているお寺にお参りに行って来たよ～

やっと、Ｏさんに会えた気がした

いつも凛として、人に、時には厳しくて、でも、いつも優しい心で包み込んでくれるような方だった

長い人生の中で、たくさんの人に巡り合うけれど、まさちゃんにとって

Ｏさんとの出会いは、とても大きかった

だんだん、お体も大変だったろうけど、そんな素振りは少しも見せず、いつだって、前を向いて歩き続けてらっしゃった

ファイトまさちゃん！