1ヶ月以上ぶりの更新です。訪問して頂いている皆さん、
申し訳ありません。お元気でしょうか?
さて、ここ数週間、気になっていたある団体があります。
TEAM GOGOという団体が、夏至の日に
「豪快な号外」
と銘打った、環境保護に対する提言をした新聞を3000万部刷り、
各家庭に配布する事によって、みんなに環境について考えて
もらおう、というプロジェクトを立ち上げ、実行しました。
「みんなが動けば変わる」をスローガンに、環境問題を考える
きっかけにして欲しいという志は評価できるのですが・・・
その方法論に問題があったようです。
(その新聞の内容については、正直、どこまで信憑性の
あるものなのか判断が付きかねますので、保留します)
そもそも、3000万部という数字自体、「ギネス記録に挑戦」という
話題作り的な所から始まっている事もどうかと思うのですが、
その新聞を印刷・発行・配布するに際して、1億2千万円もの
お金を募金によって賄うプランになっているのです。
そして、そのお金を集める為に「百万番長」なる役目の人が
個々に100万円を集めて、最終的に「TEAM GOGO」に集金するという
どっかで見たようなピラミッド形態での集金システムによって、事業を
運営しようとしているのです。システムそのものに欠陥があるとは
言い切れませんが、お金の流れが不透明になっているという事は
言えると思います。
結果として、夏至の日に配るはずの新聞は547万部が配られずに
余ってしまい、支払うべきお金が足りずにお金を貸してくれる人を
現在募集しているようです。いくら志が高くとも、人々の善意に
寄り添った形で集めた募金を有効に使えず、さらには借金で
埋め合わせをしようとする時点で、あまりにも計画性が欠如しているし、
募金をしてもらえるという事のありがたみに対する感覚が麻痺して
しまっているのではないでしょうか。
「なぜ、紙を使った新聞なのか」「なぜ、3000万部で1億2千万円なのか」
という部分における説得力がないのです。
活動をした当事者達は「動かない人間に批判されたくない」という
スタンスの方が多いようですが、人が動くに際して使われるお金の
価値というものに、もっとキチンと向き合うべきだと思います。
自分達で稼ぎ出したお金なら、誰も文句は言わないでしょう。
しかし、他者の善意に寄りかかった募金である以上、そのお金の使い道
についてはより一層の責任感を持たなければいけないと、私は思います。